ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

ガイズ&ドールズ

2015-10-25 18:00:00 | 宝塚コラム

 何だか大地真央&黒木瞳が見にきてたようですが、全然気づかず。

幕が降りてから、みんなが騒ぎだして気づいた始末です。

 

 ガイズ&ドールズ 

オールドファンからみると、「ガイズ&ドールズ」は大地真央が一番!

という事になるらしいです。

実際には見ていないので語る事は出来ませんけど、何となくわかります。

大地真央の魅力って、やさぐれて軽くてそれでいて下品にならず、かっこいい。

女性があこがれる「悪」そのものなんですよねーー

そういう「悪」が似合うトップスターって、当時はなかなかいなかったんじゃないでしょうか。

スカイは大地真央が一番!

サラは黒木瞳じゃないとっ!

ネイサンは剣幸

アデレイドは条はるき

今見てもゴージャスメンバーだった事がわかります。

私は紫吹淳の方を2度ほど見て、それからDVDも購入したのですが

正直、ストーリーそのものが面白かったという印象はありません。

やっぱりそもそもがブロードウエイミュージカルが苦手って所で落ち着きますか。

ブロードウエイミュージカルが苦手なのにミュージカル好きって言えるか

どうかは別ですけど)

紫吹淳のスカイは結構ハマっていたと思います。ただ病み上がりがあとをひいて

滑舌は悪いし歌はダメだし、スカイという人の考えている事がなかなか伝わりにくかった

と思うんですよね

映美くららのサラは好きでしたけど、紫吹淳との相性がよかったかといえば。

まして大和悠河のネイサンなんてありえなーーい 

すごくよく頑張ったけど、ありえなーーい・・・でした。

じゃあ、なんでDVD買ったのかというと、ひたすら霧矢大夢のアデレイドを見たかったから。

大地版を知っている人にすれば「きりやん、上手なんだけど何か違うよね」と言われましたが

それでも、私にとっては十分に可愛い女性でした。

思えば、アデレイドという役が、一般の女性の共感を最も得やすい役柄なのかもしれませんね。

 

 

さて。

では今回の星組

いやーー驚きました。最初から驚きましたとも。

何にって?何もかもが「揃っている」という事に対して。

踊り、歌、演技、全てがそろっている。

特にコーラスが綺麗で。(雪組を見たあとだから余計にうまく聞こえるのか?)

今までの星組とは違う組がそこにはあったという感じ。

真ん中が変わっただけでこうも変わるのか。恐るべしトップスター

ま、それが昔からの星組ファンに手放しで受け入れらっれるかっていうと

それはまた別だと思うんですけど。

正直、星組って優等生の組ではありませんよね。

その代わり、一人一人が個性を主張してキザってみせる所に面白さがあった。

ファンサービスが得意で、客席と一体化する舞台を作り上げる

体育会系の組です。

今回は、はっちゃけのをおさえて、とにかく「揃える」事に情熱を見出したようで。

組のレベルはアップしたなという感じです。

 

 出演者について

北翔海莉・・・もう「うまいっ!」の一言しかございません。

        立ち姿、しぐさの一つ一つが「男役」の見本のような方で

        組の真ん中にどーんと立っている印象。

        思えば、前回の月組では3人の中の一人でしたけど、あのころから

        本当に上手だったんですよねーー北翔ファンは「あのみちこがねえ・・・」と

        感慨深いものがあるかと思います。

        ただ、大地真央版を見た人からすると「うまいんだけど違う」そうで。

        まあねえ、よくよくみるとギャンブラーには見えないよねーー

        個人的には酔っぱらったサラを介抱するスカイが好き この場面、こんなに

        優しくてきゅんきゅんするシーンだったのかとびっくり。

        私も酔っぱらいたーい。

        フィナーレの大階段はさすがにジャズシンガー北翔海莉。かっこよかったですね。

        この人がこんな風に真ん中に立つ事が出来て本当に嬉しいです。

妃海風・・・・今までノーマークの娘役でした。何が上手っていえないし、見た目は

        二番手で十分って感じですけど、でも北翔との相性はばっちりですね。

        サラとしてもう少し硬さを出してもよかったのでは?

紅ゆずる・・・・こういう役は得意でしょう。得意だけじゃなくて温かいんですよね。

         ベニーのネイサンは最高 

         婚約14年。ギャンブルから足を洗えないどうしようもない男だけど魅力的。

         アデレイドをあの手この手でご機嫌取りしたり、ハグしたり・・・そういう男って

         いるよなあ。でもどうしても断ち切れないのよね。とすっかりアデレイドに

         同情してしまう。

         スカイよりも魅力的な人物として描かれているような気がします。

礼真琴・・・見た目が可愛い。どんな声でも出せる芸達者。可愛いし上手だしいう事なし。

        霧矢大夢を小型版にしたみたい。っていうか、ちょこっと真似が入ってますか?

        可愛げからすると霧矢の方だと思うんですけど、ドレス着て違和感なし。

       娘役で違和感全くなし。うーん。今後、どうなっていくんでしょうか。

十輝いりす・・・見た目はビッグジュールそのものなんですけど、汐美真帆程の存在感はなかったなあ。

         声が高すぎるのとちょっと軽すぎる感じがありました。      

七海ひろき・・・すっかり脇役になっちゃって。大丈夫なのかしら?って感じです。

壱城あずさ・・・この人が一番ヤクザだった!ネイティブなヤクザ言葉をお使いでびっくりしました。

天寿光希・・・なーんでこんなゆったりしゃべっているんだろうと思ったら、そうだ、役柄がおじいさんだったのね。

        でも、見た目が若いからその点は違和感があり。

        相変わらず滑舌がいいし、間の取り方も絶妙。北翔とコメディをやってほしいです。

美城れん・・・・さすがナイスリーだなあと。もういう事ありません。

 

今回は衣装も素敵でした。ロケットの衣装を見たとき、思わず「ももクロかAKB?」って

思ってしまったけど。アデレイドのドレスもどれも綺麗で可愛らしかったし。

でも何より、大階段降りの妃海風のドレスはとーーっても美しかったです。

かなりがっちり型にはまったスタートを切った星組。

今後、個性を発揮できるかどうかがカギですね。

土曜日は姫とそのお友達、私の友人と昼食を一緒にとりました。

姫と友人はお茶会に行くのだそうで。

それだけではなく偶然、隣に姫の職場の人が・・・・いやーー夢の国の方は宝塚がお好き?

で、ご一緒した姫のお友達は24歳の可愛い方で、宝塚ファン初心者。

最初に見たのが「花組」の「エリザベート」でした。号泣しました。それから

宙組の「王家に捧ぐ歌」を見てさらに号泣。雪の「星逢一夜」をみて号泣。

なので「ガイズ」で初めて泣かずに見れました」と言われ、私と友人は

「感受性が豊かで羨ましい。この歳になるとかななか感動するって事がないから」

などとお話ししたのです。

やっぱり若い人の舞台評は参考になりますし、どんなところに感動するか・・・というのも

聞いてて楽しい。

今はごひいきさんがいないようですけど、この方のハートを射止めるのはどなたでしょう?

姫の職場の一人がこのブログを見てて、「姫ちゃんのママって怖い感じがする」と

言ってたそうで。ゆえに彼女もすごく緊張してたんですって。

でも話してみたらそーんな事はなく、むしろ、姫に叱られまくっている私に同情して

下さいましたわ

まあ、人見知りの激しい姫がお茶会に一緒にいける人が出来て、本当にほっ。

 

 

 

 

 

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皇室ウイークリー

2015-10-24 09:15:00 | 皇室ウイークリー

ご日程

両陛下

10月17日・・・天皇陛下 → 神嘗祭の儀

10月19日・・・天皇陛下 → 新任奉呈式

10月20日・・・両陛下 → 皇后陛下誕生日の諸行事

10月21日・・・天皇陛下 → 信任状奉呈式

         両陛下 → 勤労奉仕団に会釈

                 日本芸術院関係者とお茶

                 「豊かな海つくり大会」について説明をうける

10月22日・・・天皇陛下 → 信任状奉呈式

                   認証官任命式

          両陛下 → フィリピン訪問事前調査について説明を受ける

皇太子同妃両殿下 

10月17日・・・神嘗祭の儀

10月19日・・・皇太子殿下 → 勤労奉仕団に会釈

10月20日・・・両殿下→ 皇后陛下誕生日の諸行事

                お祝御膳

         愛子内親王 → 参内 

10月21日・・・皇太子殿下 → 勤労奉仕団に会釈

         両殿下 → 国際基金賞受賞者に会う

                 外務省から進講を受ける

10月22日・・・皇太子殿下 → 「日本賞」教育コンテンツ国際コンクール受賞式出席

 

秋篠宮家

10月16日・・・・秋篠宮殿下・眞子内親王 → 日本テニス協会会長他に会う

          秋篠宮殿下 → 生き物文化誌学会会議出席

10月17日・・・両殿下・眞子内親王・佳子内親王 → 神嘗祭の儀

10月19日・・・両殿下・・・千鳥ヶ淵戦没者秋季慰霊祭出席

10月20日・・・両殿下 → 特別展示「日本とブラジルの120年を見る

         両殿下・眞子内親王 → 皇后陛下誕生日の諸行事

         悠仁親王 → 参内

         両殿下・・・お祝御膳

10月21日・・・秋篠宮殿下 → 千葉県訪問

 ・ 第63回動物園技術者研究会」主催者らと昼食会

 ・ 第63回動物園技術者研究会」出席・ポスター展視察

 結局、佳子内親王は皇后陛下誕生日の諸行事にはおでましにならず。全て欠席って

  事でよろしいのかしら?参内する画像もないしね。

  「学業優先」とはいえ、「無理して来なくていいのよ」的な印象がありますけど

  内親王が出てくると、そればかり話題になるからけん制された?

 参内する写真、東宮家だかがやたらはしゃいで見えるのはなぜ?

   「とにかく笑ってお手ふりしてればいいからっ!」って感じですけど、それにしたって

   やたら嬉しそう。

   神妙な顔つきの秋篠宮家とは正反対。

 もうね。「豊かな海つくり大会」こそ、皇太子に委譲なさるべき公務でしょう。

  両陛下がわざわざ出ばっていくほどのものではないですって。

 

 

 紀子様・眞子さまモネ展に

宮内庁の日程には載ってませんが、16日にお二人はモネ展をご鑑賞

眞子さまーーもっと華やかな服でよろしいのよ。

未亡人じゃないんだから・・・・あ・・・本物の未亡人宮妃はやたらド派手ですけどね。

 

 華子さま「世界文化賞」授賞式に

風邪で欠席された常陸宮殿下の代わりに、華子妃殿下が授与。

なんていうか・・・華子様のドレス、素敵ですね。「ザ・皇族」って感じで。

姿勢もピンとしていらっしゃるし。

これが血筋ってものでしょうか。

 

ところで、常陸宮殿下は微熱が続いているので、徳島での「発明くふう展」にも

おでましにはなれず。こちらは華子妃も欠席です。

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眞子内親王 24歳に

2015-10-23 18:08:58 | 皇室報道

 眞子内親王殿下

お誕生日おめでとうございます 

 

本日、24歳になられた眞子さま

 

 ますますお綺麗になられて

 

本日は参内。

両陛下にご挨拶のあと、秋篠宮ご夫妻もかけつけて昼食を共にされたとか。

両殿下はブラジル訪問のご挨拶もありましたし。

和やかな昼食の場・・・・と言いたいけど、どうだったのかなあと。

 

それというのも。

皇后陛下誕生日文書の、愛子内親王の部分は、実は文書を書く前に

わざわざ愛子内親王だけを皇居に呼んで、録画してた「一番電車が走った」を見て

そのうえであれこれ話をしたとのことで。

要するにアリバイ作りをなさったんですよね

さすがの皇后陛下も全くのでたらめを書くわけにはいかなかったという事でしょうか。

誕生日当日の夕食会も「東宮家が2人なんだから秋篠宮家も2人で」

なんて、おかしな「序列」を持ち出したのではないかと(あくまで想像ですが)

その代わり、埋め合わせとして、眞子さまの誕生日にご両親も一緒に昼食会をする。

そんな感じにしか見えませんけどね

 

週刊誌ネタになりますけど、皇后陛下はレイテにも行きたいとおっしゃってるんだとか

やっぱりーーと思ってしまいましたよ。

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昭和34年2月6日内閣委員会議事録10

2015-10-23 07:00:00 | 日本人なら絶対に知っておきたい皇室

○柏委員 

今までの各委員の御質問を聞きまして、私もいろいろと考えさせられる点がございます。

私は、国民の大多数は、自民党の委員さんの言われるような意味で皇太子の御成婚を

考えてはいないのではないか、もっと明るい、朗らかな気持でこの御成婚を迎えておる、

これが実態ではないかと感ずるものでございます。

そうでなければ、これからの天皇制、これからの皇室というものに対して、

私どもは安心ができないというように思います。

そういう立場において私は、今度の皇太子の御成婚を契機として新しい皇室制度というものが

自然に生まれてくるのではないか、そういう感じをいたしておるものでございますが、

そういう観点から以下の質問をやってみたいと思います。


 今回の皇太子の御成婚は、皇太子御自身があるいはどの程度に意識されておったかはわかりませんけれども、

古い封建的な皇室制度から、新しい時代に即した皇室制度に移っていこうというように

お考えになっておるのではないか、

そういうように私どもは感ずるものでございます。

すなわち従来の皇太子妃の選定方法と今度は、

これが一変してしまっておる。

皇太子みずからが、今までは日本民族の上に立つ皇室というようなものから、

日本民族の中に溶け込んでいく皇室というような姿に変っていっている。

古い意味の皇室制度というものは厳としてやはり中にはあるのでございましょうが、

それに挑戦するように今度の新しい御成婚がわいてきておる。

これに私ども国民の大多数は明るい希望をつないでおるのではないか、

そういうように私は思います。

しかしこういう御成婚の問題をまた違った意味で、何か皇室の尊厳を傷つけるように考えておる人たちも、

今までの質問の中に出ておりますので、むしろ私どもは意外に思うくらいでございます。

私どもは、戦後に民主主義の教育を受けられました皇太子が、

身をもってこの時代の流れの中で、封建的なものではない、民主的なものを打ち立てよう、

それを実践しようとしておられることに対して、ほんとうに力をかして、

皇太子のお考えになる道を実現さしてあげねばならない、そういうように感じます。

その意味におきまして、私どもはこのたびの御成婚の式につきましても、

ほんとうにそういう皇太子のお気持がどの程度現わされておるだろうか、

そういう点について、尊厳というよりもかえって、もっと違った意味合いの心配を感じております。

しかしその点について先はほど長官からお話もございましたので、

重ねて御質問する必要もないわけであります。

皇太子が御婚約をされ、御婚礼の式をあげられて新しい生活にお入りになるという場に

入ったわけでございますが、そのことはまた新しく次の天皇としての生活への第一歩でございます。

そういう意味からして、果して皇太子のこれからの生活設計が、皇太子の意図されるような、

国民の中に溶け込んでいくような皇室というようなものを、

これからの生活設計の中に宮内庁としてお考えになっておるかどうか。そういう点について、

新しい皇居の造営の問題とか、あるいは皇居の開放論とかいうふうなものと関連を持って、

宮内庁ではどういうふうにお考えになっておるか、御見解を承わっておきたいと思います。

皇太子自身がどこまで意識しているかわかりませんが、今回のご成婚は

古い封建的な皇室から新しい時代に即した皇室へ移っていこうとしているのでは

ないかと思います。

古い皇室制度というのは依然としてあるのですが、あえてそれに挑戦していこうと

いうような明るい兆しがあると思います。

それを皇室の尊厳を傷つけるというような悲観的な立場で見る人もいる。

皇太子は戦後の民主主義の教育を受けてきているわけですから

封建的ではない、民主的なものを打ち建てよう、実践しようとしている事にかんして

私達はそれを実現させてあげなくてはならない。

皇太子の望むような「国民の中に溶け込んでいく」皇室が出来るのか。

その点を宮内庁がどう考えているのか聞きたいのです)

 柏委員さんは社会党系です。

  左翼の方々はみな「開かれた皇室」というし、皇太子がその旗印だというし。

  つまり今上の左翼発言は今に始まった事ではないという事です。

  もしかしたら、今上が考える「時代に即した皇室」」や「民間出身の妃」への最大の

  味方であるという点で自己正当化に役立ったってことですか。

 


○宇佐美説明員 

このたびの皇太子様の御婚約が、国民の大多数に非常に明るい気持を与えておるという点は、

各種の面から見て間違いのないことだと私も考えております。

しかし国の内外を通じまして、こういう問題にそれぞれの立場から他の意見を持ち、

あるいは心配をなさる方があるということは、

これまた間違いのないことだろうと思います。

過去のこういった大きな問題につきましても、常にあったことであります。

ただ先ほど来、非常に真情を披瀝しての御質問がございましたが、

そういった一部における――将来のために御質問があったことと私はありがたく拝聴しておるわけであります。

今回の御結婚がこれによってすぐどうなるということでなく、私が常に申しますように、

御結婚は第一歩であります。

今後これをスタートとしてりっぱな御家庭を作り、皇室の中心に立っていだたくということこ

そ願うべきことであろうと思います。

そういうような点につきまして国民もまた相協力して、

そうしてお互いに日本の将来のために進んで行くべきものであるということを考えるものでございます。

われわれそのお手伝いをする立場におります者といたしましては、よく将来のこと、

あるいは国民の気持を洞察して、日々そういうような問題を具体的な問題で現わしてこたえて

いきたいというふうに考えておるわけであります。

色々ご心配されている方もいらっしゃり、それはそれでもっともと思う部分もあるし

あなたのような方もいる。その都度対応していきたい)


○柏委員 

今の御答弁で私ども考えております明るい皇太子の御成婚ということに対して、

皇室を初め関係者その他においても同じく考えておられることが私どもよくわかるのでございます。

それだけに私は、こういう明るい日本の皇室を、再び昔のような菊のカーテンの中に追い込んでしまう、

雲の上に押し上げてしまうというような形にならないように、

これから天皇側近の皆さん方において特に留意をしていただきたい、

そういう感じをいたしております。

また正田美智子さんは民間人として宮中に入られるわけでございますから、

それだけにいろいろと因襲のあるところにお入りになるので、

心配もおありだろうと思います。

国民もひとしくそのことを心配しております。

普通の家庭でも家風の違うところに参りますと心配でございますが、

それ以上の心配を国民がひとしく持っておる。この御成婚がうまくいかないようなことでもあったならば、

その責任は一体どこに出てくるだろう。

ども国民のひとしく願うところは、この御成婚がやはりともにしらがの生えるまで、

ほんとうに偕老同穴のりっぱな御生涯を送られますように、これを願っております。

しかし宮中はなかなかむずかしいしきたりもあるそうで、先ほどお話のありましたように、

肉親の方にも会いに行けないというような、

あるいはおいでにならなかったというようなことがあるというようなことを聞くだけでも、

胸のふさがるような思いがいたします。そういう点から人間美智子さんが人間としての生活を、

これからの生涯を宮中において平穏無事にお過ごしになれるように、

皆様方、特に御配慮を願いたいという気がいたします


 その次に私の申し上げたいことは、従来とは異なって民主主義の教育を受けた天皇の時代がくる。

今までのような帝王学を身につけられた天皇ではなくして、

民主主義を身につけて、ほんとうに人間天皇として初めから教育された方が天皇の地位につかれ、

国民統合の象徴としておふるまいになるという、今までと違った新しいケースができていく。

その意味におきまして、決して帝王学が天皇に必要なのでなくして、

良心至上主義に徹した、りっぱな人間としての天皇をお作りになっていくということこそ

私どもは願いたいのでございまして、天皇が特別の教育を受けて、

人間とかけ離れた者になっていかなければならないという

お考えを持っておられるような発言に対しては、

私どもはどうしても賛同いたしかねる。

今の小泉さんがやっておられるような教育の仕方をこそ、

私ども国民の大多数の者が、ほとんど全国民と言っていい、

すべての人々がそういうことを願っているのではないか。

今の皇太子に対して私ども日本民族が希望をかけ、期待をかげておるゆえんのものは、

りっぱな人間としてすくすくと成長しておる純真な人である――そう頭脳明晰だというような感じを

みんな持っておりません。

そうでないが、人間としては実にりっぱな皇太子が、

この次には天皇になられるのだというところに、

日本民族の希望があるのだ、そういうふうに声なき国民の声というものを私ども感ずるものでございます

それだけに曲げられた教育をされていくというようなことはなるべくチェックしていただいて、

今のようなりっぱな民主主義の教育を身につけられた天皇ができていかれることを

お願いいたしたいと思っております。

今まで明治憲法のもとにおきましては、確かに天皇は最終の決定権者でございました。

それだけに私どもは最終の決定権者である天皇に対しましては、

ほんとうに人間としての能力の最善なるものを要求しなければならなかったと思います。

ある意味におきましては、明治天皇は確かに人間としても私らが考えられる能力の面から見ましても、

最上級のお方であらせられたと思います。しかしそれに続く大正、昭和におきましては、

明治天皇に求めた最上級のものを求めることは不可能であったと思います。

明治憲法のようなほんとうの天皇制のもとにおきましては、

天皇の人間としての能力が問題になっておったと思います。

しかしながら新憲法におきましては、天皇はもうすでに最終の決定権者ではありません。

その意味におきまして私は天皇が最終の決定権者でないそういう事態に即して、

天皇が生物学をおやりになろうと、歴史学をおやりになろうと、

それは天皇の自由であり、天皇もその意味において人間として十分にお好きな道をお進みになって

けっこうだと思います。

しかしながら私どもは天皇が国の象徴であるという点から見まして、

皇室の天皇はいつもりっぱな状態であるようにおしつけを願いたいと思うのでございます。

その意味からいきますと、先ほど受田委員からもお話がございましたが、

現天皇におかせられては少しく身体的障害というようなものもこのごろはおありになるのではないかという

懸念を私どもは感ずるのでございます。

たとえば最近にございました開会式当日の天皇の御様子を見ましても、

顔色はなはだすぐれられない、あるいは御歩行においてもまだ五十何才のお方にしてはしっかりされていない、

言語もあまりきちっとされていないというような点から見ますと、

あるいは天皇御自身に身体的障害というようなものでもおありになるのではないかという

懸念さえ持つものでございます。

かりにもしそういう事態でもございますものならば、

皇室典範にも憲法にも規定されております摂政を置かれるということを、

当然に宮内庁あるいは側近において何らかの形で

お考えを願うことが出てくるのではないかという感じがいたします。

そういう意味で今は一つの段階に来ておる。先ほど天皇退位のお話もございましたが、

退位はいろいろの面でもし実現できないといたしましても、

摂政を置かれるということは、憲法においても皇室典範においても定められておることでございますから、

その限度においてこの際皇太子の御成婚を一つの機会にして、

摂政を置かれるということについて何らかお考え合せになったようなことがございますかどうか、

そういう点について伺いたいと思います。

このような明るい皇太子の結婚による「開かれた皇室」のイメージを

再び菊のカーテンの中に隠すような事はしないで頂きたい。

正田美智子さんは民間出身ですから、さまざまな因習の世界に溶け込めるかどうか。

もし結婚がうまくいかなかったら、誰が責任をとるんでしょう?

結婚する以上、ともに白髪が生えるまでなかよくしていただきたいというのが

国民の総意ですが、宮中にはなかなか面倒なしきたりがあるようで

さっきの話じゃないですが、肉親に会いにいけない・・・というような

非人間的な伝統の話を聞くだけでも胸がふさがる思いです。

正田美智子さんは人間でいらっしゃいますから、それなりのご配慮を

とくお願いします。

皇太子殿下は民主主義教育を受けられ天皇になられる。

であれば旧来の帝王学など必要なく、良心至上主義による

立派な人間としての天皇になって頂きたいのです。

今までのような特別な教育により、人間としてかけ離れた

存在であるべきという意見には反対です。

そういう意味では小泉信三の教育がその通りであって

頭脳明晰ではないが、純真な皇太子が将来天皇になる

という事に希望を見出しています。

立派な民主主義を身につけられた天皇になられることを願っています。

今の憲法におきまして、天皇は最終決定者ではありません。

だから、学問をやろうと何をしようとある意味、自由です。

で、今上におかれては体調がお悪くていらっしゃるのでは?

顔色は悪いし身体障害もありそうです。

もし、そうならすぐに退位出来ないまでも

皇太子殿下の結婚を機に摂政にされたらいかがでしょうか?)

 怖いーーほんと、耳触りはいいけど怖い。

  恐ろしい。さらりと「身体障害者じゃないの?」「退位したら?」とふる。

  要するに「民主主義教育(左翼)」を受けた皇太子が天皇になったら

  いいのにとおっしゃってるわけですよね。


○宇佐美説明員 

皇太子殿下の明るい御結婚について、

こういった気持を発展して明るい皇室、明るい国ということにつきましては、

先ほど申し上げました通り私どもが今日がスタートで、

この気持がほんとうに実りますように努めるべきものであると考えております。

明治時代と現在におきましては、天皇の地位も変って参り、明治、大正、昭和と比較いたしまして、

そのときの国家の情勢、社会の情勢、そういった諸制度、

あるいはおそれ多いことでございますが、各天皇の御人格またそれぞれ御特徴があることと思います。

常に同じ方ということはあり得ないわけでございます。

日本将来のためにこの新しい感じ、国民とともに進まれるというお気持を大いに今後発展すべきであると

いうことにつきましては、

私どもそういうことで努めて参りたいと思います。

ただお述べになりました陛下の御健康につきましては、

最近数年間おかぜもおひきになったことございません。

何ら御支障ございません。従ってただいまお述べになりましたようなことは夢にも考えたことはございません。

皇太子殿下の明るい結婚について、明るい未来の皇室を考えるという事は

本当によい事です。

天皇の在り方も過去の歴史をみれば一様ではありません。

今後、国民とともに進まれるお気持ちが発展していけばいいなと思います。

ただ、今上陛下に関しては身体になんら障害などお持ちではありません。

したがって退位や摂政など考えたこともございません)

 うまく逃げたとは思うけど、当時の社会党系がみなこんな考え方をしていたこと

  そして「皇太子」とその結婚が、彼らを後押しするような形になった事は

   確かなようです。

 民はおろかだったのか。

  手放しに「正田美智子さん」入内を喜んで、ファッションを真似して「ナルちゃん憲法」に

  感心し、心から同情してた・・・

  まさか用意周到に仕組まれた事だったなんて考えてもいなかったですよねーー

 

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習夫人だらけ

2015-10-22 07:42:07 | 政治

しょうがないっか。とにかく絵になるからね。

中国のファーストレディでここまで存在感ある人はいませんね。

西太后もかくやと思うほど(あ・・・満州族は嫌いだっけ?)

朴大統領みたいにあか抜けない恰好ではないし。

とはいえ、なぜか化粧が浮いている・・・・どうやら二度目の晩餐会らしい。

ど真ん中にいるのはアンドリュー王子。チャールズ・・・はスルーかあ。

彼ってお仕事?それとも単に中国嫌いなだけ?

でもすごい規模の晩餐会です。

 え・・・・・・?

 ここってライトの加減でこうなるの?

ああ・・・このケープねえ。

 

調印をおえて立つ習近平・・・・このオーラは誰かと似てる。

スピーチにあからさまい退屈している顔。

あーつまんね。あー眠い。礼儀も何もあったもんじゃない。

無造作にテーブルに置かれたバッグ。肘ついてるし。

隣のアラブは寝てる。

何に笑ってるの?アンドリュー王子。

 

とにかくすごい歓迎ぶりだって事はよくよくわかりました。

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習近平訪英晩餐会すスピーチ全文 

2015-10-22 07:00:00 | 政治

まあ・・中国人にしちゃファッショナブルなんでしょうね。

習夫人は元女優だし・・・・この人とこっそりミュージカルを見たって?皇太子が。

回りが止めるのをきかずに。なんとまあ。こういう目鼻立ちはっきり系がお好きでいらっしゃるのね。

エリザベス女王だってお歳だし首や肩が痛いだろうに、しっかりティアラと重そうなネックレスを

つけていらっしゃる。

こういっちゃなんですが、スロージョギングまでされる皇后陛下がなぜにティアラをしないのか

理解に苦しみます。

 

それはそれとして。習主席のスピーチ全文は以下の通り。

 

エリザベス2世女王陛下のお招きで英国を公式訪問でき大変うれしく存じ、

この機会を借りて英国の君主として最長の在位期間となられたことをお喜び致します。

また、私の妻と中国代表団を代表し、女王陛下、フィリップ殿下、

英国の友人の皆様のおもてなしに心より感謝申し上げます。

 中国と英国は東西文明の傑出した代表であり、両国は遠く隔たっていながら

互いに影響を与えてきました。

中国の儒家、道家の思想と4大発明は英国の文化と科学技術発展の歴史に影響を与え、

「富国論」「進化と倫理」など英国の名著は近代中国の思想界に新たな視野を開きました。

 中国のシルクと陶磁器はイングランド全域で珍重されるところとなり、

英国に始まった工業革命は世界のシルク産業と製陶業を一変させました

中国の茶は英国人の生活に雅趣を添え、

英国人が丹精を凝らして英国式の紅茶としたのです。

中英の文明交流は互いの文化を豊かにしたのみならず、社会の進歩を促し、人類社会の発展にも貢献しました。

 「志の合う者は山海をも遠しとせず」と言います。

今年は中国人民抗日戦争・反ファシズム戦争勝利70年であり、

第二次世界大戦の盟友として、中英両国は正義を持し、肩をならべて戦い、

世界の反ファシズム戦争勝利と連合国を中心とする

戦後国際秩序の構築に重要な貢献をしました。

 第二次世界大戦の盟友として、中英両国人民は互いに支え、苦楽をともにすることで、

中英友好の歴史をつむいできました

われわれは、英国が中国に提供した貴重な経済、道議の援助を忘れません。

中国名で何克(ホーク)といった英国人記者は、中国人民の抗日戦争に積極的に身を投じ、

日本侵略者の暴行を暴く記事を発表したのみか、陝西省双石鋪で培黎学校の校長となり、

学生を安全地帯に移して若い命を救いました。

第二次世界大戦中、中国の浙江省舟山の漁民は生命の危険を顧みず、

日本の「りすぼん丸」にいた数百人の英軍捕虜を助け出しました。

中英両国人民が戦火の下で結んだ友情は、

永遠に色あせることのない両国関係の貴重な財宝となりました。

 いやーーこの文章を聞かされた英国国民はどう思ったんでしょうか?

  自画自賛ぶりに気を悪くしたんじゃないでしょうか?

  「志の合う者は山海をも遠しとせず」ですって・・・・・絶句。

 まあね。

  習主席よ。日本がどうのという前にアヘン戦争はどうなったの?

  あ、あの頃は清朝であって中国じゃなかったんだよね。歴史の断絶だよね。

  漢民族からしたら満州民族なんて思い出したくもない歴史だよね。

  そう、あのころの中国と今の中国は同じ国ではない。

 第二次世界大戦当時、内戦状態だった中国がイギリスと盟友?

  え?そうだったの?知らなかったよ。チャーチルさん。

  とはいえ、「悪」は日本という点ではブレず。このブレない姿勢はすごい。

  っていうか、こうやって好き勝手言わせている日本が悪い。

 でも・・・考えてみると二つの国は似たもの同士なのかもね。

 

新中国の成立以来、中英関係は新たな一章を開きました。

英国は西側の大国で率先して中華人民共和国を承認しました

1986年10月、女王陛下とフィリップ殿下が成功裏に中国を公式訪問されたことは、

両国関係のよきエピソードとなっています。

 1997年、中英両国が創造的に香港返還問題を解決したことも

両国関係に新たなページを開いきました。

004年には、中英両国が全面的戦略パートナー関係を構築しています。

世界に影響力を有する国家として、中英両国は多くの国際、地域問題で良好な意思疎通と協力を進めています。

中英関係が絶えず発展することは、両国に利をもたらし、世界に恵みを及ぼすものであります。

 今日の世界で、人類はすでに前世紀の戦争と衝突のかげりを脱し

、21世紀の平和、発展、協力、ウィンウィンの新時代に向かいつつあります。

各国の相互依存と利益の交わりはさらに深まり、日増しに苦楽をともにする共同体となりつつあります。

 今年は国連創設70年であります。

国連の創設メンバーであり、かつ安保理常任理事国として、

中英両国は世界の平和と発展に神聖な責務を負っています。

先進国と発展途上国の重要な代表として中英両国はそれぞれの発展にとり重要な段階にあり、

改革を促し、発展を図り、民生を豊かにする責務には重大なものがあります。

 イギリスは率先して中華人民共和国を承認したんですね。

 

中国では古くから「訪れる好機を失ってはならない」と申します。

英国にても「聡明な人は機会をとらえ、さらに美しい未来に変える」という言葉があるそうです。

今年は中英の全面的戦略パートナー関係にとり、新たな10年の始まりでもあります。

双方は機会をしっかりととらえ、手を携えて前進し、ともに両国関係のさらによき未来を開くべきでありましょう」

 

キャサリン妃がこの位置にいるという事は

チャールズ皇太子とカミラ夫人は出席せず。

中国は「次世代の英国」としてウイリアム王子とキャサリン妃を承認?

それにしてもキャサリン妃ってティアラが似合わない。

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世の中変わったかなあ

2015-10-21 07:46:11 | 政治

10月20日の東宮夫妻・・・・ですよね。見た事のない衣装で登場。

新調する元気が出来てよかったですねーー公務完全復帰も近く、また皇后への道を

一歩一歩歩んでいらっしゃるのですわ。

 

夕食会へ向かう皇太子一家。

まあ、愛子内親王は笑顔がはじけて。さすが、将来の女帝です。

「孫の愛子」と言われてよっぽど嬉しかったんでしょう。

ところでこの夕食会には眞子内親王と佳子内親王は出席せず。

佳子様は「学業優先」と言ってるけど、ほかならぬ皇后陛下の誕生日夕食会。

別にいいんじゃないか・・・・

というより眞子さまが欠席された事の方が重要。いくら昼間の行事に出たからって

いわゆる「家族」の集まりには皆勤だったのに。

二人の内親王のご欠席には何か意味があるのかもしれませんね。

 

ところで。

イギリスではこんな光景が。

そして晩さん会にはケンブリッジ公爵夫妻の姿も。

相手が中国人でもティアラはおつけでしたわ。

かつて「アヘン戦争」に勝利し、中国から香港を奪ったイギリスが

今は中国に媚びを売っている・・・・

たかがといっては何ですが、共産主義、社会主義の国家主席がイギリスに来たからって

最上級のもてなしをするなんてありえないよね。

でも実際には起こってしまったわけで。

ロンドンオリンピックの時から採点のおかしさとともに、変だよなーーとは思ってたけど

完璧に立場が逆転したという事ですね。

だったらイギリスと日本は相容れないってことで。

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皇后陛下81歳に   1

2015-10-20 07:16:11 | 皇室報道

 皇后陛下 お誕生日おめでとうございます。

ジョギングもされているようですが、無理をなさらず

お健やかにお過ごしください 

誕生日に関して文書回答

 1年を振り返って

この1年も,火山の噴火や大雨による洪水,土地の崩落,竜巻など

日本各地を襲う災害の報に接することが多く,悲しいことでした。

ごく最近も,豪雨のため関東や東北の各所で川が溢れ,と

りわけ茨城県常総市では堤防が決壊して二人が亡くなり,家を流された大勢の人々が

今も避難生活を続けています。

先日,陛下の御訪問に同伴して同市を訪問いたしましたが,

水流により大きく土地をえぐられた川沿いの地区の状況に驚くと共に,

道々目にした土砂で埋まった田畑,とりわけ実りの後に水漬(みづ)いた稲の姿は傷ましく

農家の人々の落胆はいかばかりかと察しています。

 詩的な表現だなあと思います。

  物事をこのように詩的に表現できる能力の高さにはいつも敬服します。

  とはいえ、美術館にもいかれたんですよね。

  もしや美術館でもそんなことをお考えに?

 

東日本でも,大震災以来すでに4年余の歳月が経ちますが,

未だに避難生活を続ける人が19万人を超え,避難指示が解かれ,

徐々に地区に戻った人々にも,さまざまな生活上の不安があろうかと案じられます。

また,海沿いの被災地では,今も2,000名を超える行方不明者の捜索が続けられており,

長期にわたりこの仕事に従事される警察や海上保安庁の人たち,また原発の事故現場で,

今も日々激しく働く人々の健康の守られることを祈らずにはいられません。

先の戦争終結から70年を経,この1年は改めて当時を振り返る節目の年でもありました。

終戦を迎えたのが国民学校の5年の時であり,

私の戦争に関する知識はあくまで子どもの折の途切れ途切れの不十分なものでした。

こうした節目の年は,改めて過去を学び,当時の日本や世界への理解を深める

大切な機会と考えられ,そうした思いの中で,この1年を過ごしてまいりました。

平和な今の時代を生きる人々が,戦時に思いを致すことは決して容易なことではないと思いますが,

今年は私の周辺でも,次世代,またその次の世代の人々が,

各種の催しや展示場を訪れ,真剣に戦争や平和につき考えようと努めていることを心強く思っています

先頃,孫の愛子と二人で話しておりました折,夏の宿題で戦争に関する新聞記事を集めた時,

原爆の被害を受けた広島で,戦争末期に人手不足のため市電の運転をまかされていた女子学生たちが,

爆弾投下4日目にして,自分たちの手で電車を動かしていたという記事のことが話題になり,

ああ愛子もあの記事を記憶していたのだと,胸を打たれました。

若い人たちが過去の戦争の悲惨さを知ることは大切ですが,

私は愛子が,悲しみの現場に,

小さくとも人々の心を希望に向ける何らかの動きがあったという記事に

心を留めたことを,嬉しく思いました。

 愛子内親王の話はNHKで放送されたドラマの事でしょう。

  内親王が自発的に新聞記事でそれを見つけるという事をしたとは思えないので。

  どちらかといえば、悠仁親王の昭和館訪問などの方がよほど心に残る筈で。

  要するに内親王は別格なんだな・・・と思いました。

  でも「小さくとも」の一文字が気になって。

  愛子内親王はもう小さくないですよ?

 

今年,陛下が長らく願っていらした南太平洋のパラオ御訪問が実現し,

日本の委任統治下で1万余の将兵が散華したペリリュー島で,

御一緒に日米の戦死者の霊に祈りを捧げることが出来たことは,

忘れられない思い出です。

かつてサイパン島のスーサイド・クリフに立った時,3羽の白いアジサシがすぐ目の前の海上を

ゆっくりと渡る姿に息を呑んだことでしたが,この度も海上保安庁の船,

「あきつしま」からヘリコプターでペリリュー島に向かう途中,眼下に,その時と同じ美しい鳥の姿を認め,

亡くなった方々の御霊(みたま)に接するようで胸が一杯になりました。

戦争で,災害で,志半ばで去られた人々を思い,残された多くの人々の深い悲しみに触れ,

この世に悲しみを負って生きている人がどれ程多く,

その人たちにとり,死者は別れた後も長く共に生きる人々であることを,改めて深く考えさせられた1年でした。

 視覚的な風景を読み込みながら感動を与える。三羽のアジサシの話は

   まるで小説か映画のようですね。

   正当性の主張のようにも見えます。

  という事は、批判されていることを多少はご存じなのか。

 

世界の出来事としては,アフリカや中東など,各地で起こる内戦やテロ,

それによる難民の増大と他国への移動,米国とキューバの国交回復,

長期にわたったTPP交渉などが記憶に残っています。

また,日本や外地で会合を重ね,学ぶことの多かったドイツのヴァイツゼッカー元大統領や

シンガポールのリー・クァンユー元首相,40年以上にわたり,姉のようにして付き合って下さった

ベルギーのファビオラ元王妃とのお別れがありました。

この回答を記している最中(さなか),日本のお二人の研究者,

大村智さんと梶田隆章さんのノーベル賞受賞という明るい,嬉しいニュースに接しました。

受賞を心から喜ぶと共に,お二人が,それぞれの研究分野の先達であり,

同賞の受賞こそなかったとはいえ,かつてそれに匹敵する研究をしておられた北里柴三郎博士や,

つい7年前に亡くなられた戸塚洋二さんの業績を深い敬意をもって語られることで,

これらの方々の上にも私どもの思いを導いて下さったことを有難く思いました。

また,大村さんや同時受賞のアイルランドのウィリアム・キャンベル博士と共に,

同じこの分野で,国の各地に伝わる漢方薬の文献をくまなく調べ,

遂にマラリヤに効果のある薬草の調合法を見出した

中国の屠(と)(ゆうゆう)さんの受賞も素晴らしいことでした。

スポーツの分野でも,テニスや車いすテニスの選手が立派な成果を上げ,

また,ラグビーワールドカップにおける日本代表チームの輝かしい戦いぶりは,

日本のみでなく世界の注目を集めました。4年後の日本で開かれる大会に,楽しく夢を馳せています。

 私は、こうやって個人名を上げる事には反対です。

  これっていかに皇后陛下が記憶力がよくて、細かく色々なニュースをチェックしているんですよ

  下々の人達の事も一人ひとり見てますよというアピールと思うのですが

  一国の皇后のすることではないだろうと思うのです。

  しかも中国人にまで言及・・・・本当に細かい事で。

 個人名を上げるならスポーツの分野でも上げてほしかったし、そういう不平等感を

   あおることはやめてほしいです。

 

身内での変化は,秋篠宮家の佳子が成年を迎え,公的な活動を始めたこと,

眞子が約1年の留学を終え,元気に戻ってきたことです。

佳子はこの1年,受験,成年皇族としての公務,新しい大学生活,と,さまざまな新しい経験を積み,

また時に両親に代わって悠仁の面倒をみるなど,

数々の役目を一生懸命に果たして来ました。

眞子が帰って来てホッとしていることと思います。

また,この12月には三笠宮様が100歳におなりで,お祝い申し上げる日を楽しみにしております。

戦後70年となる今年は,昭和天皇の終戦の詔勅の録音盤や,

終戦が決められた御前会議の場となった吹上防空壕の映像が公開されるなど,

改めて当時の昭和天皇の御心(みこころ)を思い上げることの多い1年でした。

どんなにかご苦労の多くいらしたであろう昭和天皇をお偲び申し上げ,

その御意志を体(たい)し,人々の安寧を願い続けておられる陛下のお側で,

陛下の御健康をお見守りしつつ,これからの務めを果たしていければと願っています。

体調につき尋ねて下さり有難うございました。今のところ,これまでと変わりなく過ごしています。

 秋篠宮家に関しては人気者の佳子様に関してはきっちりとおっしゃり

  悠仁親王についてはスルー。

 眞子さまが帰国してほっとしているのは私です・・・くらいおっしゃって戴けたら

  「ああ、やっぱりおばあさまなんだな」と思えたのに。

正直、ジョギング映像には驚かされました。

服装がとてもジョギング用とは思えませんが・・・

でもあんなにしっかりと走っていらっしゃる。けれど、立っているときは陛下の

腕にすがらないとダメ。

これは一体、どういう風にとらえたらいいのかしらと

真逆の矛盾。雅子妃と一緒で国民は混乱するばかり。

 孫達に囲まれるでもなく、二人きりで普段着で立つ

両陛下の図。孤独ですよね。今時の庶民と同じです。

戦後70周年にあたり、さまざまな催しや施設を訪問したのは秋篠宮家の方。

だけど「次世代,またその次の世代の人々が,

各種の催しや展示場を訪れ,真剣に戦争や平和につき考えようと努めていることを心強く思っています

の一文で終わりですか。

一方で愛子内親王への異常な肩入れ。

これはやっぱりと思わずにはいられませんね。

私は、小さな悠仁殿下が、それこそ何世代も前の戦争の話を

常に真摯にきちんと聞かれて展示物をご覧になったりする方に感動しましたけど

皇后陛下はそれよりも愛子内親王の方が印象的だったんだなと。

無論、「内親王は外のお孫さん達とはあらゆる意味で違うから」皇后陛下は

弱いものへの目線を大切にする方だから・・・と好意的な見方も出来ないわけでは

ありませんが。

 

 

 

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昭和34年2月6日内閣委員会議事録9

2015-10-20 07:05:00 | 日本人なら絶対に知っておきたい皇室

○宇佐美説明員 

きわめて多岐にわたっての御質問でございます。

今回の御結婚に対しまして、もう数年前から、

私が長官になる前からいろいろな準備が始まっておった、調査があったわけであります。

もちろんその調査につきましては先ほどもちょっと申し上げましたように、

これは御両親陛下としても御心配になることであり、

皇太子様自身のお考えということもございまして、

十分お考えも伺いながら方針を立てて参ったわけであります。

もとより御選考の基準と申しますものはこれは皇太子様の妃殿下にふさわしい方ということで、

御健康にしろ何にしろ最上級、お尋ねがあればそう申し上げるよりほかないわけでございます

しかし現実の場合にはそういったすべて万全を備えるということはなかなか困難でございます。

ただ国会においても各報道が漸次現われるにつれまして、

ほとんど毎国会ごとに宮内庁の考えの御質問がございました。

それにつきましてはお尋ねに従って、われわれは考えるところを率直に申し上げて参ったつもりでございます。

その当初の考えは国会でもお答え申し上げたと思いますが、

そういった諸要件がすぐれた方であられるのはもちろんでございますけれども、

その御選考の範囲というものについてもお尋ねがあったわけでございます。

御承知の通り前の皇室典範におきましては、皇族の結婚は皇族または華族に限るという規定がございました。

それが新しい憲法に従ってできました新しい皇室典範におきましては、

憲法の精神によって、華族制度はもちろん貴族の制度というものが廃止されたのでございます。

従って、皇族男子の御結婚につきましては、何ら法制的には制限はございませんけれども、

やはり皇室自体が長い歴史を持ったお家でありまするし、

旧来の範囲から選考が始まるというのが、むしろ常識的であるということを

われわれも考えておったのでありますが、しかしそういったときにも、ときによっては、

その範囲外に出ることもあり得る。御質問の中にも、

全国民を対象にして選べというようなこともしばしば伺ったわけであります。

われわれとしてはそういうようなことでお答えしたと記憶するのであります。

実際の選考に当りますると、やはり終戦後の各家庭生活の変化でございますとか、

あるいは優生学的な見地からの制限でありますとか、いろいろな点で

なかなかむずかしい問題に逢着いたしました。

従って、第一段の方針から一歩出るということにつきましても、実に時間をかけて

慎重に考えたわけでございます。単純に考えたわけではなかったのであります。

しかし実際問題といたしまして、一般と申しましても、どこでもいいというわけではございません。

やはり日本の良識のあるりっぱな家庭ということを考えなければなりません。

これのうちからまた候補を選ぶということにつきましては、相当苦心をいたしたわけであります。

だんだんそれをしぼって参りまして、何人かの候補をあげ、殿下にもよく御説明をして、

私どもの申し上げることと殿下の御決心も合致いたしまして、

としになりましてようやく進行するようになったわけであります。

その間私どもといたしましては、前内閣あるいは現内閣におきましても、

総理大臣にはそういった経過を申し上げ、それからそういった大きな根本の方針の変更等についても

説明申し上げて参ったのであります。


 皇室会議を開きますことは、先ほど仰せになりました通りに、

議長たる内閣総理大臣の招集でございます。もちろん一国の官吏としての立場、

議長としての立場から、私どもといたしましては、

過去においても十分な御連絡と御意見を伺うということには意を配って参ったつもりでございます。そ

ういうことで皇室会議が開会せられたわけでございます。

実際先ほどお述べになりました通り、皇室会議を開くにつきましても、

実は皇室会議が設置せられましてから第二回の例であります。

第一回は御承知の通りに、新憲法の実施の当時に多くの皇族が下られまして、

そのときが一回で、第二回であります。

私といたしましてもこの取扱いについては、内々皇室会議の委員であられる方の御意見も

聞きながらやったつもりであります。

会議が開かれまして、できるだけ経過と資料を申し上げ、私といたしましては、

世上でいわれまするいろいろな不安と申しますか、心配ということも率直に申し上げて、

御説明をしたわけであります。

その結果、満場一致でおきめをいただいたのであります。ただ今回の問題を離れて、

将来のことを考えます際に、先ほど摂政の場合の例をお引きになりましたが、

要するに結婚の場合におきましては、あくまで憲法の原則と申しますか、

これは新しい憲法ばかりでなく、従前からも、これは人間の本質であろうと思いますが、

結婚される方の合意がなければならぬわけでございます。

事前にいろいろなものを多くの人が公式に論議をして、これを配合するというものではなかろうと思っております。

皇室会議におきまする皇族男子の御結婚、将来も起るのでございますが、

これはやはり両性、両方の合意というものがなければ、

皇室会議の議にはならないのではないかというふうに思います。

こういった選考の経過というものを国民に周知させてやるということは、

その事柄の性質上、私は避けねばならないことだと考えております。

その間においていろいろ派生的な問題が起りますし、

人権の問題にも及ぶことであろうと思います。

ただ皇室会議に慎重に審議を願うという意味から申しまして、

私も今の皇室会議があのままでいいかどうかということは、実は今回当りまして、

いささか考えたことでございます。今回の現実のことを申すのではなく、

全体を進める上において、たとえば御結婚会のような重大なことを進めます際に、

今の制度のままでいいかどうかということは多少私も考えました。

まだこうしたらいいのではないかという結論はここで申し上げかねますけれども、

単に御結婚のことばかりでなく、摂政の選定等いろいろ重大なことを議する制度でございますから、

慎重に検討しなければなりませんが、私も正直に申し上げて、

多少当時は考えて、幾らか申したこともございます。そういうような点から考えますと、

皇室制につきましても、御発言のようなことが一つあるのかもしれません。

どういうふうにしたらば、ほんとうに事を運ぶに容易であって、

しかも慎重な審議を尽せるかという行き方について、将来検討すべきものであろう、こう考えます。

申し落したことがあるかと思いますが、以上でございます。

皇太子の結婚に関しては旧皇室典範にあるように旧皇族・旧華族から

選ぼうと思ったのですが、優生学上の問題などからその範囲を広げざるを得ず

かといって誰の家でもいいというわけでもなく、色々考えた結果なのでございます。

とはいいつつも、両性の合意がなければ皇室会議にかけることもできません。

皇室会議に関してはこれで2回目になります。

今のままの在り方がいいとは言えないけど、だからこうだとも言えません)

 

 

  要するに、「皇太子妃にはこの人がふさわしい」という視点と、皇太子自身が

  気に入ったかどうか、そして妃となる人が合意したかどうか。

  宮内庁としてはイエスともノーとも言えないのです。

 


○高瀬委員 

私は別にこれ以上伺うことはありませんが、

実はこういうふうな重大な国事というものは、やはり国会というものは国民の代表というか、

国権の最高権威のところですから、

こういうことはやはり内閣において公式に国会に報告があって

しかるべきものだと思うのです。

それは宇佐美さんに申し上げてもなんでありますが、私はその点を特に官房長官に

念を押しておきたかったのでありますが、おりませんから、

委員長を通してこれをお願いします。

委員長、いいですか。特にこういう問題については、やはり公式に国会に内閣が報告する

義務があると思うのです。そういうことを特に私は確かめたかったのですけれども、おりませんから、

委員長を通してお願いいたします。

それから、特に皇室会議のあり方ということについては、

宇佐美長官もいろいろ考えておられるようでありますから、

内閣においても慎重に考える必要がある。うまくいったときはいいのですが、

いろいろ事が紛糾した場合に、あんなやり方、ほんとうの形式的な、

イエスかノーかというようなやり方では、非常に国民が安心しない。私

はこういう考えでございますから、どうぞ御善処方を要望いたしまして終ります。

(とにかくこういう重大な事は国会を通すべきです)

 

 

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昭和34年2月6日内閣委員会議事録8

2015-10-20 07:00:00 | 日本人なら絶対に知っておきたい皇室

○高瀬委員 

実は私は皇室会議のあり方について私の所見も述べ、

あるいは内閣あるいは宮内庁の意向も伺いたい、こういうことであるのであります。

特に今回の皇太子殿下の結婚に関しまして、

皇室会議のあり方について一言お伺いしたい。そ

して私の所見も述べたい、こういうのであります。

もちろん前提条件として、私は皇太子妃が今回きまりまして、

御成婚があるということについて、日本国民として心からお喜びを申し上げておる一人でございますから、

そういう点は誤解のないようにお願いしたい。


 私は皇室のあり方というものについて、平井君などと意見が違うかもわかりませんが、

敗戦直後陛下もおっしゃったように記憶しておるのでありますけれども、

つまり英国の皇室のようなあり方、これが日本としては非常に望ましいということを

陛下がおっしゃったように記憶しておるのであります。

御承知のように私から申し上げるまでもなくいイギリスは今日存在しておるところの

君主制の国家の典型的、代表的のものであると言ってもいいのでありまして、

皇室と国民とが真に一体になっておるということは事実のようであります。

従って敗戦後、日本が民主主義の国家として再出発した際に、

英国流の皇室のあり方、あるいは英国流の議会の運営のあり方、

あるいは英国流の国民と皇室の関係、こういうものを陛下は理想にしておられたのではないか、

そういうふうに拝察される節があるのでございます。

しかし現在必ずしも皇室と国民とが一体になっておるとは私は思えない点もございます。

たとえば、これは言葉のあやでありますから、こんなことは理由にはならぬかもしれませんが、

菊のカーテン、こういうような言葉をよく耳にいたします。

従って現在の皇室に対する国民の感情というものは、

今回の皇太子妃の選定に当りまして、端的にこれらの点を現わしておる点がなきにしもあらず、

一般の世論というものは非常にお祝いを申し、私もその一人でありますが、

必ずしもそればかりではない

先ほど平井君もちょっと触れたようであります。

しかも憲法の第一条に明記してあります通り、天皇は日本国民統合の象徴でありますから、

皇室と国民とが密接なつながりを持つということは当然でございますし、

天皇御自身ももちろんそういうふうにお考えになっておると私は拝察いたします。

ところが現在の、特に今回の結婚で国民感情から多少離れているような印象がある。

これは実は私はあの発表の形式とか、そういうものをかれこれ言うのではありませんが、

実際のところ皇太子妃の選定に当りまして、

宮内庁の宇佐美さん初め関係者は長い間大へん御苦労になったと思うのです。

この点私は敬意を表しておりますが、国会も何ら御結婚について知らされておりません。

公式発表の十日前、つまり十一月十七日のニューズ・ウィークには事こまかに、

全部私は翻訳して持っておりますが、

「皇太子の恋」という表題で詳細に報道されております。

結局知らないのは国民だけだ。私はこういう問題がありましたときに、

宮内庁に電話をかけまして、宇佐美さんは当時お留守でありましたが、

そういう事実があるかどうか、私はそれを尋ねたのでありますが、

電話に出た人は相当の方だと思いましたが、全然知らないというお話でございました

それはいろいろ都合があったかもしれませんが、現在結納もかわされた今日ならば、

その辺のいきさつを相当詳細に御報告を願って、そうしてやはり国会の記録に残しておく必要がある。

これはやはり一つの国事でございますから、その点はぜひとも――先ほど、

いろいろうわさされておるような事実はないとか、断片的におっしゃったようでございますが、

ニューズ・ウィークにいろいろなことが書いてあります。

特にこれは恋愛という言葉を盛んに使っております。

たとえば「二人は恋愛中だが、果して因襲に刃向って結婚ができるだろうか、

これが事情を知っている連中がもう何カ月も抱いている疑問である。

」というようなこと、それから

皇太子が正田美智子さんに初めて会ったのは軽井沢のテニス・コートである。」

それから、非常に反対があったということも載っております。

反対は大へんなものだ。一番驚いたのは米国の占領下に皇室を除いて爵位を

全廃された元の公爵、伯爵、子爵、男爵などであった。

天皇の義妹に当られる秩父宮妃のお母さんの松平信子前子爵夫人を先頭に、

華族たちは皇族出の他の候補者を立てて運動したが、

民主化がとうとう皇位にまで及んだことに一斉にろうばいした。」

こんなことが書いてあります。これはもちろん単なるニュースでありますから、

私はその信憑性のいかんは知りませんけれども、

特にあのとき宇佐美長官もおっしゃったと思うのですが、

あれは恋愛ではない、たとえば結婚は相互の合意のみによって成立し、

相互の協力によって打ち立てなければならないという憲法の条章そのものとは関係がない、

普通の恋愛ではないのだということを非常に強調されたようでございます。

従ってこういうような問題について、先ほど長官も非常にいい機会を与えてもらって感謝すると言われましたが、

私はやはり国家の一つの重大な国事でございますから、

こういう点についても詳細に系統的にいきさつを説明されて、

国会の記録に残しておく方がよかろう、私はこういうふうに考えるので申し上げているようなわけであります。

ここで一問一答をして宇佐見さんをどうこうしようというのではございません。


 それから、特に私の念頭に浮びましたことは、皇室会議というものはただ一度しか開かれていない。

結局皇室会議を一度開きまして、決定をやったのは既成事実をただ承認しただけ、

椎熊前副議長などに聞きますと、その日に正田家の家系その他いろいろ書類を渡されて、

それにただ無言で賛成しただけだというふうにも聞いておるのでありますが、

こういうふうになりますと、皇室会議などというものは非常に形式的なものであって

国民や国体と重大な関係にある皇太子妃を決定するということは、

あまりにも非民主主義的なやり方じゃないか。

皇室会議というものは非常に形式的なものになって、

たった一回、既成事実を承認するというだけになってしまったのでは、

皇室会議のあり方としては非常に危険じゃないか、こういうふうに思うのであります。

特にたとえば皇室典範の第三条を見てみますと、

世継ぎの方、皇嗣に重大な事故があるときは、皇室会議の議によって皇位継承の順序を変えることができる、

こういうふうに述べてあります。

従ってこの皇室会議を開くのは、議長であるところの総理大臣ではありますけれども、

形式的には宮内庁がイニシアチブをとることになりますから、

これが非民主主義的に運営されるということになりますと、

非常に重大な結果を及ぼすと思うのであります。

従ってこれは宮内庁だけを責めるわけには参りません。

政府の重大なる責任でもあると思いますが、一体こういうような点で、

ただ既成事実だけを皇室会議に形式的にかけて、

たった一回だけの会議でああいう重大な国事をきめるということが果していいのかどうか、

その点が非常に私は重大だ、こう思うのであります。


 それからもう一つ、こういうような問題について、

これは例は違いますけれども、イギリスなどの例をとってみますと、

たびたび非公式の閣僚会議などを開いております。

たとえば私はここにノーマン・バリメインの書いた「ザ・ストーリイ・オブ・ピーター・タウンゼント」という本を

持っておりますが、これによりますと、あのプリンセス・マーガレットがタウンゼントと婚約するときに、

非常に衆人環視の中で国民が納得するような状態でああいう問題を解決したようであります。

従ってその当時のサー・アンソニー・イーデンはたびたび閣僚会議を開き、

あるいはカンタベリー大僧正とも相談をし、あるいは上院の枢密院議長のソールスベリー卿などとも相談をして、

慎重な手続をとってあのプリンセス・マーガレットの問題を解決した。

私は当時ロンドンにおりました。

非常にその点の合理的な国民と密着したやり方について、

敬意を表して帰ってきた一人なのであります。

従ってそれと比較して、この皇太子妃のきめ方が一回の皇室会議できまる

しかも私は、きょう内閣側からだれも出ておりませんが、

この皇室会議の構成自体についても非常に疑問を持っております。

両院の議長、副議長が出ているが、副議長というものは議長が事故あるときにだけ

これを代理するものであって、院を代表して出るとすれば議長だけでいい、

こういうような点も私の聞きたい点でございますが、答弁する人がおりません。


 そこで私は、この皇室会議の構成についても疑問があるし、

ああいう皇位継承をきめるような重大な皇室会議というものはもっとたびたび開くなり、あ

るいは内閣と連絡するなり、そういうふうにして国民が納得するような状態で

あの御結婚をきめていただいたらなおよかったのじゃないか、こう思いますが、

これらに対する宮内庁の見解、それから内閣の見解、

それから宮内庁は内閣などとどういうふうな折衝をされたか、

小泉という人は皇太子殿下の先生でありましょうけれども、大体田島、小泉などという方だけが

イニシアチブをとって、きまったものを総理大臣に報告し、

総理大臣はただ正田美智子さんの信仰の問題だけを

お聞きになったというふうにしかわれわれは受け取れない

それの前にたびたび閣僚会議を開くなり、あるいは皇室会議を開くなり、

こういうふうにして念には念を入れてきまったものならば私は非常にけっこうだと思うのですが、

われわれ国民はその点は全然知らされてない。

知らないのは国民だけだという結果になったわけであります

十一月十七日のニュースでこういうこともちゃんと出ているわけであります。それで私は電話をかけた。

 しかも十二月六日号の「エコノミスト」に日本の皇室と題して、

宮内庁の役人の各位には非常に痛いことを書いてあるのであります。

これは読むとはなはだ妙なことになりますが、一応読んでみましょう。

古くからの皇室の伝統のうち、残っているものは天皇一家が守っているよりも、

むしろ皇室の役人が守っているといった方がいい。

宮内庁の役人の数は一万人から一千人に激減したが、依然強力である。

彼らは野心を持たず、別に悪い人間ではないが、強い義務感に縛られる傾向があるので、

時代に取り残されがちである。彼らは渉外のセンスがないので、

他の官庁のより進歩的な役人たちからきらわれ、

一般国民から疑惑の目で見られている。」

これは非常にお気の毒ですが、これはただ書いてあるので、私の意見ではございませんから……。

皇太子の婚約発表の際、発行部数の多い日刊紙「読売」は十一月二十八日の社説で辛らつに論じている。

「天皇を独占することによって特権を維持しようとする暗い勢力が、

かたくなに民衆への接近を妨げていたのである。

皇太子の婚約は、これらの人たちの態度に対して、痛烈な反省のむちを与えたものと言ってよい」

以上の言葉は、正しいと思っていることをやってきただけの役人たちにとって、

やや点が辛いかもしれない。だが、大ていの日本人は、

宮内庁の官僚が皇太子に、一般民間人と決して結婚させないと考えてきたが、

今では皇太子みずからがこれら官僚に分を知らしめることによってのみ、

自分の望みを貫徹したと信じ、皇太子の勇気ある行為に対して、

熱烈な拍手を送っていることは事実だ。」というのであります。

非常に長くかかりましたが、こういう批評もあるのでございますから、

私は宮内庁の、特に皇室会議なんかに対するやり方に対して反省を促したい、こういうことでございます。


 それから先ほど三笠宮の問題で受田君からお話がありましたが、

私は少くとも皇族方というものは政治的にもあらゆる点で中立性を持って、

インパーシャルでなければいけないと思うのです

特に選挙権もない、被選挙権も行使されない、

こういう地位にあるのでありますから、やはり政治的な影響のあることは発言されない方がいいと思うのであります。

そういう点で宇佐美長官が率直に三笠宮におっしゃったことは私は正しいと考えております。

従って今後も三笠宮殿下の学問のいろいろ結論とかなんとかを、

そういうふうな中立の立場にある特殊な皇族方は、

ぜひとも積極的に発表されないことを望む一人でございます。


 自分の意見だけを長々と述べましたが、

これらについて実は内閣並びに宮内庁の意見を拝聴したい。

特に私は宇佐美さんを責めるよりも、国家組織法によりましても、

宮内庁は内閣の一つの庁になっておるのでありますから、

内閣委員会としては赤城官房長官の臨席を願って、

この点の所見をはっきりと聞く必要があると確信いたしておるのでありますが、

どういうわけか来ない、それでは答弁を得ることもできませんが、宇佐美さんに一つ所見をお伺いしたい。

(陛下(昭和天皇)は、民主主義国家における皇室の在り方として

イギリスの王室のようなものが望ましいとおっしゃったような気がします。

イギリス王室は現在、存在している君主制国家の中でも人民と一体化していると思います。

日本の場合、必ずしも皇室と人民が一体化しているとは言えないと思います。

例えば「菊のカーテン」という言葉がありますよね。

 

天皇は国民の統合の象徴ですから、当然皇室と国民は一つであり、

また陛下もそのように望まれていると思います。

しかし、皇太子殿下のこのたびのご結婚に関しては、必ずしもそうとばかりは

言えない空気があるのです。

皇太子殿下のご結婚について宇佐美宮内庁長官などは非常に努力されたと思いますが

国会は何一つ知らされておりません。

11月17日のニューズウイーク誌に細かく書かれておりまして

それには「皇太子の恋」という風に報道されています。

結局、知らなかったのは国民だけ。

これについて宇佐美長官に電話をしたけどお留守だった。

電話に出た宮内庁の方も知らなかった。

記録としてこういう事は国会に残していく必要があると思います。

 

ニューズウイークにはいろいろな事が書いてあります。

特に「恋愛」という言葉を多用しています。

「皇室の因習に歯向かって二人は結ばれるのか。事情を知っている人達の

疑問である」

「二人が出会ったのは軽井沢のテニスコートだ」

「反対も相当あった。秩父宮妃の母である松平信子を筆頭に

旧皇族・華族は他の候補者を立てて反対したが、民主化が

とうとう皇室にまで及んだことに、みな狼狽した」

確か宇佐美さんは「これは恋愛結婚ではない」とおっしゃいましたよね?

皇室の結婚は憲法のいう所にある「両性の合意によってのみ」とは

立場が違うものだと。

 

さらに皇室会議は一度しか開かれてないようですね。

当日に正田家からの資料をあれこれ渡されて無言のまま賛成しただけとか。

これでは皇室会議の意味があるんでしょうか?

既成事実を見て承認するだけになったら皇室会議の在り方として

危険すぎますよね。

重大な事をたった一回の皇室会議で決めてしまっていいものでしょうか?

イギリスではマーガレット王女とピーター・タウンゼントの件について

何度か非公式の閣僚会議を開き、カンタベリー大僧正やソールズベリー卿などとも

話し合って全ての国民が納得するように衆人環視の下で解決しました。

私はその時、ロンドンにおりましたが感動しましたよ。

なのに日本はたった一回の皇室会議で、こんな重大なことを決めてしまうなんて。

しかも小泉信三・田島前長官らがイニシアチブをとって、決まったものを

総理大臣に報告し、総理大臣は正田美智子さんの「信仰」についてのみ

質問したとか。

それも閣僚会議が開かれ、皇室会議が開かれ、何度か話し合った結果のもの

ならわかるけど、国民には何一つ知らされていなかったんですからね。

「エコノミストには「皇室の伝統は天皇一家より宮内庁職員が守っている。

悪い人達ではないけど融通がきかず、時代遅れになりがちだ」

また、読売新聞の社説においては

「日本人はみな、官僚が皇太子と一般庶民との結婚を許さないだろうと

考えていたが、皇太子自らがその官僚たちに分を知らしめることによってのみ

自分の思いを貫徹したと信じていて、皇太子の勇気ある行動に拍手した」

と書いてあります。

また三笠宮に関しては、宇佐美長官の方が正しいと思います。

全てにおいて中立であらねばならない皇族が政治的発言をしてはいけないと思います。

何気にすごい事が書いてあるんです。

 皇太子妃決定のニュースはニューズウイークが最初に配信した。

 皇太子妃決定に関して小泉信三・田島前長官などが先頭に立ち

  総理大臣はその報告を受けるだけで、なんら疑問をさしはさむ余地がなかった。

  それでも「信仰」の問題は気になった。

 国民も国会も何も知らされておらず、しかも皇室会議が一度だけ開かれたのみ。

 要するに、「正田美智子さん」という人について、実は国民も総理大臣も

 どんな出自の人でどんな考えを持ち、どんな性格なのかという事を全く知らされて

  いなかったんですよーー

 しかも宮内庁長官は否定するけど、皇太子はどうも「テニスコートで知り合った女性と

 恋に落ちたようだ。まるで一般庶民と同じように客観的に「妃」を決めたのではなく

  感情的な「好き嫌い」が優先された。

 それって皇族の在り方としてどうなの?私達一般人と変わらないなら皇族でいる必要は

 ないんじゃないの?そういわれても仕方ないんじゃないの?・・・・って言ってます。

 マーガレット王女に関しては。

  彼女が妻子持ちのピーター・タウンゼントと恋に落ち、スキャンダルになって

  それでも結婚したいという意思を国民は逐一固唾をのんで見守りました。

  最終的には女王も教会も「王女の結婚は認められない」と判断し、それでも結婚したい

  のなら王位継承権と財産分与の権利をはく奪されて平民になれと言われたわけです。

  それを突き付けられた王女は、身分を捨てる事が出来ず別れた・・・・と言われています。

  つまりノブレスオブリージュ・・・高貴な身分の方には制約がある。

  普通の人のようにただ好き嫌いだけで結婚してはいけないという事ですね。

 しかしながら皇太子は「自分の意志を貫き通す事こそが皇室の権威を知らしめるもの」と

  とらえたようで。

  「皇太子である自分が新憲法を地で行く行為をする・・それに国民は拍手した」と

  思っていた?

 総理大臣の疑問「信仰」について、なぜこの時もっと深く掘り下げなかったかと

  今となっては残念無念ですね。

 


 

コメント
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