よし坊のあっちこっち

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身体検査

2007年09月15日 | アメリカ通信
今、アメリカは来年の大統領選挙に向けて民主、共和の両党とも内部で激しい戦いを続けている。アメリカの「身体検査」は厳しい。候補者は、最後の戦いにたどり着くまで、様々な角度からあら捜しをされ、メディアを通して世論の糾弾を受け、それに理路整然とした説明が出来なければ立ち往生となり次に進めなくなる。この考えは、何も大統領選に留まらず、州知事戦でも同じ。要するに、組織のボスを選ぶ時にこのシステムが必ず働く。アメリカの「身体検査」は並みのレベルではない。
ちょっとでもスキャンダルっぽくなると、直ぐ喚問委員会が出来、公聴会の場に駆り出され、しかもTV中継とくるから、喚問される方は大変だ。化けの皮が剥がれれば御仕舞いとなる。

学校に例えれば、アメリカの政治がカレッジレベルとすると、戦後日本の自民党対社会党、或いは右翼対左翼といった構図時代は幼稚園レベル、今の日本は漸く中学校レベルでしかない。

昔は、「身体検査」で変なものが出てきても、力でごり押しで、チョん。それが今でも通用すると思っているから、脇が甘くなる。気がつけば、世論は沸騰し、あっという間に形勢不利となり、操縦不能の飛行機の如く、ダッチロールを繰り返し、敢無く墜落の憂き目を見る。

近年の総理大臣としては、異例な、というか、支離滅裂な言動と理由付けで周囲も首を傾げるような唐突な辞め方をしてしまったアベ・シンゾー君。その後の裏の話が囁かれ始めているが、自らの身体検査に身が及びかねないとしたら、あの、あまりにも唐突なやめ方と、こういう時にやらかす病気入院という隠れ家利用も納得がいく。