車山の北西3kmの所にある、ハート型のかわいい湿原、八島ケ原湿原について書いてみよう。かわいいなんて表現は失言て言っていいほどの存在だ。
ミズゴケ類の未分解遺体が、約12000年前から堆積が始まり、一番深いところで8mもあるという泥炭層で有名な湿原だ。
霧ケ峰湿原植物群落というのが正式名称で七島八島とも呼ばれている国指定の天然記念物である。
日光の戦場ヶ原を思わせる木道
旅行誌などを見ると、カラッと晴れた青空に緑の広がる湿原の写真が載っているが、実際にはどんよりと曇った日の方が多いという。つまり、ここを歩いた日は、普段の八島ケ原湿原により近い状態だったのだ。
ご存知、ニッコウキスゲ
ここは歩いているだけで、結構楽しめることが分った。季節にもよるが、ニッコウキスゲの純な黄色が目に沁みるのが良い。
カマキリの卵
歩きながら遠くを見れば尾根があり、近くを見れば、草花やカマキリの卵がある。
くもの巣もある。それに露がついて美しい(その写真を失敗しました。)
移動する霧
さて、目の前で霧が移動する様は幻想的である。霧ケ峰の名前は伊達じゃない。この霧に包まれたら、そしてこの霧が晴れたらと何かの小説にあったような思いにワクワクする自分がいる。
面白い形の家
湿原を歩いていて、住居に出くわすと思わなかった。そしてその形も面白い。余分なものを全部削り取って、必要最小限度のデザインになったのだろう。
鎌ケ池
ところどころに草島のある池も面白い。晴れて鳥が留まっていたら絵になっただろうと思う。
小さな沢
草の中の道を歩いていて景色に変化がないなぁと思っていると、せせらぎの音。清水が緩やかに流れているのだ。
霧が・・・
この日一番の霧は、湿原から出た後だった。駐車場で体が、気温の下がるのを感じたとたんに霧が通り過ぎていった。かなり温度の低い霧だったのだろう。
昔「一粒で2度おいしい」なんてキャラメルのCMがあったが、この日はいくつ楽しめたのだろうか。まだ全部書けていない気がする。