前にコマーシャルで「何も足さない、何も引かない」というのがあった。それを形にしたのが写真のグラスではないだろうか。
なんの変哲もないコーラグラスである。
これは千菓進(ちかしん…ゆきたんく行きつけの喫茶店)のマスターが40年近く前に東京から持ってきたものである。
40年前といえば、自動販売機があったかどうか、そして売っていたコーラが瓶か缶かも定かでない。ゆきたんくの古い記憶の中では、コーラはビン売りだったこと。児童販売の前面についている栓抜き器(栓抜きと栓のゴミ箱を兼ねたやつがあった。)で栓を抜いて飲んだり、栓の裏側のくじ(栓の裏側についているシートをはがし、そこに表示されているお金をもらえた)をしたりして楽しんだこと。
どうやら、缶売りになる前に作られたグラスのようだ。
シンプルでありながら、究極の美しい形だと思う。特に今日はトマトジュースを頼んだので、グラスの形が映えると思ったのだ。このようなグラスが、まだまだ倉庫の中に当時の新聞紙に包まれてあるという。
そしてその新聞紙は抹茶に変色しているという。
これからも現役続行である。