長男はいつも自分の部屋の下の洋間八畳にて 勉強しています
その部屋のコーナーに置いてある置物の鷹と一体化する瑠奈
貧乏性なのか 隙間 隙間の空間に潜り込むのが趣味のようです
時々嘴をかじったりしています
「るんびにの子供」 るんびに幼稚園時代に仁美は池から現れた女の子を見た
幼稚園ばかりでなく家にも姿を見せる女の子は 仁美が結婚してからも姿を見せた
夫が浮気し義母からの嫌味も堪え難い頃 その女の子は意外な効果を仁美の人生にもたらした
「柘榴の家」
ケチな悪事を繰り返し ありったけの金をはたいて着いた街で パトカーを見かけ焦って入った家で 孫息子と間違えられたのを幸い 居座る
そんな彼が柘榴の実を食べたことからたどり着いた平安はー
「手袋」
美人でしっかり者なのに縁遠く だらしない妹のほうが先に嫁いだ
犬の散歩で史子は手袋を拾う
その手袋をはめてしまった史子は 後日届けた手袋から死体が見つかった女性の妹から礼を言われるがー
「キリコ」
兄嫁キリコについての噂話をする二人の女
占い
呪殺
女達の話は不気味な方向へ転がるが
「とびだす絵本」
初恋の少女は行方不明になった
男は独身のまま年を重ね
伯母の死により荷物整理に久方ぶりに思い出残る家にやって来た
蘇る多くの思い出
街へさまよい出た男は あかりにつられ小料理屋に入る
巻末の「幽」文学賞の選者の方々の評も興味深く読めます
十年ほど前 ホラー漫画雑誌がやたらと増えました
今度は怪談の時代の波が小説にきているのではーと思います
昔も今も 恐怖ありけり・・・
髪を金色に染めた都会から来た少女 杏奈は 祖母との暮らしに何かを取り戻した気持ちになっていた
怪我が原因で陸上から離れ教師となった圭介は森に関し奇妙な体験を繰り返す
杏奈の家で目撃される無いはずの部屋で遊ぶ少女
かつてあった猟奇殺人と 犯人を射殺した人間にかけられた呪い
夢かけて転居してきた男の失意
鍵を握る かつてはあった三番の歌詞
狙われた少女 その血
森に棲む何かが狙うもの
起きようとする何か
魔物退治の黒い水
心を一つに化け物と向き合う力
惨殺された平家の落人
血吸い石
人は善にも悪にも染まれる生き物だと
力を持ち物語が完結しても 新しい続きが読みたくなるような一冊です
大江戸チャーリーズエンジェル第二弾
軽業師の小蝶
松平定信の妹 桔梗
発明好きの萩乃
三人による悪者退治
桔梗の知る姫に迫る危機
旅立った三人を待っていたのは
あってはならない城
姿を変えた男
怪しい力持つ女
よるべないみなしごと思われていた小蝶の意外な素性
さらわれた萩乃の行方は 次の物語へ続きます