夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

あさのあつこ著「えにし屋春秋」 (ハルキ文庫)

2022-09-26 20:02:48 | 本と雑誌

 

 

人の縁を結ぶ 切る 仲人ではない縁を切りもするのだから

そんな商いをする人間がいる

もうとうに元々の名前は捨てて生きる人たち

才蔵 初 太郎丸 お舟

その場所には4人いる

「花曇り」

お店のお嬢様のお玉が居なくなった

両親も喜ぶ良縁がまとまろうという時に

店で働くおまいは 店の主人夫婦に請われて お玉の身代わりをつとめることになり ある場所へ

そこがえにし屋

初に身なりを整えてもらい 外へー

 

それから暫くして お玉が見つかったと連絡が入る

えにし屋が結ぼうまとめようとした縁は二つあった・・・・・

 

 

 

「夏の怪」

初と才蔵の以前の事 因果

 

そして えにし屋として関わった武士が死んだ

その死に方を殺しと見て 初は動くが 

殺しを稼業とする男に襲われる

 

善良そのものであった武士はどうして殺されねばならなかったのか

憐れまれたことが許せないという女

跡取りを産まねばならない女

 

 

シリーズ第一作とあります

 


作ったものから

2022-09-26 19:55:50 | 子供のこと身辺雑記

 

 

 

栗ご飯

 

厚みがーグリルには大きすぎたか 焦げた鯛ーー;

横着せずにオーブンで焼けば良かった

 

ただの卵焼き

 

サラダを作るのに茹で蒸しして皮をむいたジャガイモ

ゆで卵切りを使って切った

簡単で気にいっている♪

ゆで卵切り 柔らかいものならゆで卵以外でも切れる^^

 

烏賊と野菜の煮物

 

肉じゃが 

 

ベーコンは先に油無しで焼きカリカリ感入れて 

牛乳・塩胡椒に砂糖も少し入れた溶き卵をバターで 泡だて器使ってかき混ぜ炒め

ざくっとベーコンと混ぜ合わせるだけ

 

鯖は塩焼き 鰤は甘辛いタレかけて焼いています

 

長男が買ってきたマスコットの神大うりぼー

いわく「本物の(生きている)猪は凶暴だが 学校のマスコットのうりぼーは可愛い」

 

猪が海を泳いで渡ったーなんてニュースも数年前に読みました

食べ物求めて人家近くに出現

襲われ噛まれた人が出たーなんてニュースも時々耳にします

神戸西区で暮らす叔父は家の裏が山で 昼間から庭をイタチが走り 塀向こうで鹿が昼寝

それでも「まだこの辺は熊が出ないからいい」と言ってました


あさのあつこ著「花下に舞う」 (光文社文庫)

2022-09-25 20:51:42 | 本と雑誌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「弥勒の月」より始まる「弥勒」シリーズ

「鬼を待つ」に続く10作目

かつては武士であった遠野屋

謎を解くことに愉しさを見出す同心の木暮信次郎

 

この二人の冷や冷やするようなやり取りに気を揉む 木暮の手先を務める伊佐治

今回の事件は

殺された夫婦は ひどく驚いた表情をしていた

やがて殺した人間は分かるがー謎は全て解けていない

すっきりしない気持ちを遠野屋も伊佐治も抱く

 

意外な黒幕はちゃんと描かれている

木暮が幼い頃に亡くなった母

その母はどのような人間であったのか

 

物語を読み終えてみれば 謎を見通す言葉の手がかりは物語のそこかしこにきちんと書かれている

 

凄惨な遠野屋の過去

商人として店の主人として堅気の世界にとどまろうとする遠野屋

その形を維持できるか 遠野屋の葛藤を残酷な面白がり方しているような木暮

いざとなれば背中合わせに戦うこともできる

できるが 危うさも含む

 

解説は文芸評論家の末國善己さん


昼は洋 夕飯は和

2022-09-22 20:33:31 | 子供のこと身辺雑記

食べたかったお店がお休みで そこではお食事できなかったので 叔父の家に向かう途中にあるお店でお昼ご飯

 

そして叔父の家から帰り道 夕飯も外ご飯

 

とことん食事用意をさぼった一日でした♪

 

久しぶりに会う叔父は 以前会った時と様子が変わらず

お元気で嬉しかったです

暫くあれこれ話してきました

 


予定通りにはいかない

2022-09-22 20:03:13 | 子供のこと身辺雑記

てこずった長男の論文が 周囲の方々の温かな応援もあり どうにか完成

博士学位授与式に出席できる身の上となった

弦楽四重奏の生演奏あって

モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク

あ この曲 聞いたことがある!

そう宝塚歌劇団宙組さんのショー デリシューにて 王妃様のお茶会場面で苺トリオが歌っていた

 

会場に入る前に雨が降り ずうっと降ったら嫌だなと思っていたら 会場を出る頃には止んでいました

大学 駐車できる場所が正門から入った理学部のところ

そこから授与式会場まで 雨の中歩いて歩いてとろとろ登っていきました

(学舎は山にあるのです)

帰り道は下りだし雨が止んでいたから 随分近く感じました

 

 

授与式の前日 長男を導いて下さった恩師様のご家族よりお祝いのお花が届きました

嬉しくて有難くて

偉ぶらず下の人間のことも覚えていて思いやる気持ち

できることではないなと ひたすら感心し感謝いたしております

 

 

でもって式が終わったらお昼ご飯を食べる時間頃なので 長男の学校まで行った帰り 行きたいお店があったんです

だけど予約をとろうと調べてくれた長男が「お休みらしいよ」と教えてくれて

阪急六甲駅近く せめてお店だけでも外から眺めたいーと近い駐車場に車を預けて とことこ歩いて行ってきました

 

 

縁がなかったと諦めるべきか またの機会にリベンジお食事できるといいけれど

とにかく場所はわかったし 今度は ここで食べることをお出掛けの目標にして♪

とろとろ運転してこようかな

入りたかったお店は 阪急六甲駅近く「おばんざいカフェ 花唄」

宝塚歌劇団男役スター 芹香斗亜さんのお兄さまのお店です

 

この日は 長男の学校へ行くこともあり 私にしてはあらたまった格好のつもりの^^;服装でした

上着のきらきらさんが好きなんです

 

袖口にもビーズ刺繍があって

 

で こういう時にはバッグも黒が好ましいのだけれど 

黒ばっかもなあーと思ってのバッグ

爪もね よく見れば分かる程度の紫色

(もう ほぼ剥げちゃってますが)

 

芹香斗亜さんがおられる宝塚歌劇団宙組の組カラーが紫色なので

 

ちょっとだけ 贔屓アピール・笑


1時間待って♫

2022-09-21 14:21:53 | 子供のこと身辺雑記

家族が職場に置いておく「みとめ」の印鑑がいるーと言ってきて 印鑑屋さんへ行ってきた

私が以前 作ってもらった町の印鑑屋さんはね (うんと大昔の話)一週間 早くても数日はかかったの

紛らわしい漢字だけど 市販の印鑑には無い姓なので

 

ところがね 印鑑屋さんのお姉さん「1時間 待っていただけますか?」

ーおお!凄い 普通のみとめは現代は1時間でできるんだ♪

「じゃ 本屋ぶらついて お茶飲んで時間潰してきます」と お店を出て

3階でちびっと本を買って 時計を見れば まあ ほぼお昼

うん ご飯食べることにしよう そう思った

しかし私は食べるのが早い

そう時間を潰せそうにない

で、コーヒーと「 ケチャップのオムライス」(なるメニューでのお名前)にいちごミルクのかき氷を頼んだ

かき氷なら食べるのにかなり時間がかかるはず

そしてかき氷を半分くらい食べたところで 印鑑屋さんから「できました」と電話あり

1時間もかかっておりませんでした

印鑑屋さん お仕事が早い👏

 

他にも必要になるといけないから 2本作ってきた

機械彫り 早いのは嬉しいし有難いけれど

 

若い頃 印鑑屋さんのおじさんが みとめ一つでも「この彫りの方が 運勢よくなるからー」とか そう高い代金は取らないのに 拘って作ってくれたことなど思い出し

それはもう無いお店なのだけれど 商店街の個人のお店の町の印鑑屋さんを しばし懐かしく思い出したりしてました

遠い昔 駅から浜国道までにあった商店街には

大衆食堂 文房具屋さん 歯科医 ペットのお店 和菓子店 洋菓子店 書店 制服屋さん クリーニング屋さん

花屋さん 果物屋さん そろばん教室 八百屋さん 肉屋さん 魚屋さん お寿司屋さん 陶器店

電気屋さん 自転車屋さん 荒物屋さん・・・・・・

駅から浜国道へ抜けるまでの道を通れば 生活に困らない そんなお店や場所が揃っておりました

歯が抜けるように それぞれの事情で閉店していってしまったけれど

商店街には大人ばかりでなく あちこちに子供の声も響いてて

 

時代の流れと共に 人が集まる場所も変わっていく

良い方へか 悪い方へか

 

台風前に庭の畑に転がっていたのを拾ってきた南瓜

案外 育ってました

塩胡椒しておいた豚肉を両面焼いて すりおろした生姜・蜂蜜・酒・醤油を混ぜたタレをかけて焼き上げたの

 

玄関近くの廊下に置いているドーベルマンを模した置物

結婚した時に山口の叔父が犬好きな私にとくれました

サイモンと名付けて 留守する時には家の護りを頼んでいます

小さな子供の頃 犬の図鑑の説明に ドーベルマンは塀も飛び越えるジャンプ力を持つーとあり

凄いな!と思ったものです

とはいえ 塀を飛び越える跳躍力 もしも脱走されたらーと心配でリアルな犬では飼えませぬ

やっぱり生き物大好きな叔父は リアルではドーベルマンを飼えない私の夢をちょっとだけ叶えてくれたのでした

山口の叔父はねえ これまでアヒル さまざまな小鳥 せきせいんことかオウム 九官鳥

うさぎ 犬 亀 まあ色々育ててきて

今は魚 観賞魚の水槽を部屋いっぱいに置いています


あさのあつこ著「舞風のごとく」 (文藝春秋)

2022-09-20 14:02:59 | 本と雑誌

 

 

 

 

 

 

 


あさのあつこ著「火群(ほむら)のごとく」(文春文庫)

2022-09-19 19:40:33 | 本と雑誌

 

父親は早くに亡くなり 家督を継いだ15歳年上の兄の新里結之丞が林弥の父親代わりであり剣の手ほどきもしてくれる師でもあったのだ

 

その兄が殺された 背中を斬られて 自分は鯉口も切らずにー

兄を殺した相手は分からないままだ

変化は江戸からやってきた

江戸にいたころ 兄が剣を教えていた樫井透馬

妾の息子を家老が後継ぎとして呼び寄せた

透馬もまた結之丞の死の真相を知りたいと小舞藩(おまいはん)にやって来たのだ

少年といってもいい年頃の二人は協力して「何か」を探っていく

 

林弥の幼馴染で親友の理不尽な死

藩の中の争いは透馬の父の家老がおさめた

だがー負けた側は刺客を放ち 透馬も襲われ 居合わせた林弥が斬る

気配なく襲ってくる相手

それは林弥もよく知る人物で・・・彼こそ林弥の兄を斬った男でもあった

 

 

 

美しい文章で綴られる小舞藩の四季

解説の北上次郎氏も絶賛のシリーズ第一作

「飛雲のごとく」

「舞風のごとく」

と 続きます

 

 

 

 


その瞳 何を写して 輝くや

2022-09-16 16:23:31 | ペット

きょとんとした表情の麦丸も好きだったりする

なかなかうまく撮れないけれど

(それは 私が根性なしのせい)

ボクは何も悪くないーと言いたげな表情

いいから ちょっとこっち向いておくれ

 

麦丸の瞳は普段はこういう当たり障りのない色(どういう表現だ・笑)ですが

少し暗いところでは赤く光るんです

ちょっとしたホラ―猫になります

 

年上猫の瑠奈にかまってもらって 幸せそうな麦丸

ちなみに瑠奈の目は暗いところでは緑色に光ります

 

暗い場所も普通に移動する猫達を見ていると 目の中に懐中電灯あるみたいでいいなと

人間の目も光れば面白いーいえ便利なのに

かぁなり不気味で楽しく進化しないだろうか

猫の目から既に四コマ漫画のネタ落ちみたいなことを妄想

しかし描くのは面倒だ・爆


お彼岸前

2022-09-16 15:48:54 | 子供のこと身辺雑記

毎日ではないけれど 姑の家で暮らす主人に作ったおかずや買ったお惣菜を届けている

その行き帰りに買い物や他の用事も済ませている

お彼岸前ってこともあり先日は自分の方と主人の方と墓掃除など

今日は姑の家の仏壇にも御供えの果物を置いてきた

スーパー 郵便局で記帳 クリーニング出す・受け取る他6か所回って帰宅したら 12時40分

午後1時に来客予定

焦って買ってきた品物片づけ 出すお菓子はお皿にセット

飲み物入れるグラスに氷をセットし冷蔵庫へ

玄関のテーブルの上を拭いていたら ベルが鳴った

 

時間きっちり きちんとした方なんです

いつも笑顔

お世話になっている不動産関係のお仕事の方

若いのに独立して頑張っていらっしゃる

その思い切り 実行力

素晴らしいなと年下の若い方ながら尊敬しています

今日はお土産を持ってきてくれました

いつもたいしたお菓子などお出ししていないのに それなのに

「いつものお礼に」と

 

何より 気遣ってくれた「その気持ち」が嬉しくて お行儀悪くも(笑)

「開けてみていいですか」って その場で開けてしまいました♪

(あんた 幾つだーって話です^^;)

 

有難く お彼岸前のお供えとして仏壇前に置きました

 

 

いつもながら乱雑 てきとーなお仏壇前

 

母が大好きだったスイカ

まるごと買うと・・・・・わかっちゃいるけど重い!!!!!

これは父が好きだった種なし柿

ついでにメロンも

 

そして毎年 必ず従弟が届けてくれるシャインマスカット

いつも本当に有難う!!!!!

 

 

 

 

 


人も犬もやれやれ?!かな

2022-09-15 17:23:06 | ペット

ラン 無事に抜糸できました

獣医先生「1本の糸で縫っているから早いですよ」

なんて話しされるうちに ぷつんぷつんーと手際よく熟練の技と速度で切っていかれ 

あっという間に終わりました

用心の為に縫った傷口に軟膏と化膿止めのお薬とをいただいて

 

首の傷は心配しなくても大丈夫なものであるとか

自然に治るーとのことでした

 

家に帰って やれやれーという表情のラン


外ご飯で

2022-09-15 17:09:27 | 子供のこと身辺雑記

秋から色々忙しくなる長男の買い物あり

早目に帰宅した長男と一緒に出掛けた

中途半端な時間だけれど食事して帰宅

おすすめらしい大きな写真の迫力(誘惑)に負けて?!注文・笑

コロコロステーキ・エビフライ・ハンバーグ

びっくりドンキーのポタージュスープ好きです

何より笑ったのは長男が この大きなウーロン茶を頼んだこと

き 金魚が飼えそうだよね^^;

テーブルに置かれたのを見て え魔法のランプーなんて思ってしまった・爆

面白がっていかに大きいかをお水のコップやオレンジジュースのグラスと比べてしまった

オレンジジュース(メニュー名・太陽のオレンジ)でも よそのお店と比べたら量があるのに

 

でも長男 食事しつつ ウーロン茶 しっかり飲み終えていました

 

 


あと数日で抜糸です

2022-09-12 17:34:12 | ペット

手術をして一週間

いただいた薬も飲み終えたランさん

抜糸に獣医さんへ連れて行く前に洗おうと思っているーと主人に話したら「洗いに行く」と来て洗ってくれた

(主人―夫は姑の家で暮らしている)

 

尻尾に血とかついて塊になっているから綺麗にしたいーと言うと

他の犬2匹を先に洗って 最後に洗ってくれた

 

固まってブラシが立たないところはハサミで少し切っていた

手術後3日めあたりから食欲も戻り

写したのが夕方だから あまり綺麗になっているのが 分かりづらいけれど

 

洗うのに首輪を外したら 首輪の下あたりにちょっとしたできものー傷ができていて

これも抜糸の時に獣医さんに診ていただこうと思っています

今迄のより少し細い首輪を買ってきて 新しいのに換えました

 

これで トキ ランと子宮摘出の手術をしていただいたのですが

ランで38キロほど体重あって 

 

残る一頭マリーは 絶対にそれよりうんと重たい

不必要な手術はしたくありませんが

いつかはマリーも どこかしら弱るだろうし 獣医さんに連れていくのーとっても大変だよねーって

今から怯えています・・;

 

ランは錠剤も口の中に入れたら嫌がらずにのんでくれるけれど

 

マリーはね喉の奥に入れ込んでも出してくるワザを持っているので

粉にして絶対舐めて飲むものに混ぜ入れてー

大好きな食べ物に混ぜ込んでーとか色々工夫し だまくらかしたものです

なかなか騙されないマリーさん

そこは賢くなくていいーと思う私

 

犬は他にも腸炎とか こちらが気付きにくい病気もあるから

(肛門まわりを注意していると異状に気付きやすいです)

 

はやめはやめに手をうってケアしてあげられたらー

人間だってどっか痛いとか不調があれば辛いから


おかずから

2022-09-12 17:27:56 | 子供のこと身辺雑記

そば飯を作っているところ

刻んだ肉・キャベツ・そばを炒めて 塩胡椒とウスターソースで味付け

これにパックの細い鰹節・ご飯を加えて さっさか炒める

 

 

牛肉を炒め塩胡椒ふりかけ 醤油を少し加えて チンゲンサイを入れてざっと炒め合わせる

 

焼うどん サツマイモのポタージュ

にんじんサラダ

適当に野菜を煮たの

 

夫に届けたの

子持ち鰈を煮たの

タレに漬けておいた手羽先をごま油で焼いたの


「山猫」 (1963年 仏・伊 映画)

2022-09-10 19:17:34 | 映画

監督 ルキノ・ヴィスコンティ

イタリア貴族の末裔のジュゼッペ・ラントゥーザ氏の書いた小説を 同じくイタリア貴族の血が流れるルキノ・ヴィスコンティ氏が映画にした

しかも映画の中の豪華な舞踏会場面には本物の貴族が出演しているという

完全版3時間7分ほどの作品を観ました

あまりに長いのでカットされた作品もあります

 

壮麗な館の中 サリーナ公爵ファブリッツィオ(バート・ランカスター)は届いた報せに不機嫌になります

ガリバルディ率いる赤シャツ隊

革命を怖れ逃げ出した貴族がいます

公爵は逃げるどころか 館の庭で兵士の死体が見つかるほど騒然としている外へ平気で出かけていくのです

後日 聖職者に結婚の誓いを破っている行為を咎められますが

「わたしは精力的な男だ」と逆に聖女ぶる妻への不満を言います

7人も子供を産んだのに 公爵は妻のへそすら見たことがない

公爵の情熱を受け止めてくれる女が必要なのだということでしょう

公爵には目をかけているハンサムな甥のタンクレディ(アラン・ドロン)がいます

彼は貴族でありながら ガリバルディ(ジュリアーノ・ジェンマ)率いる革命軍に参加すると

話を聞いて公爵は複雑な表情をしますが 彼に軍資金を持たせてやります

公爵の娘でタンクレディを慕っているコンスタンツェは心配で引き留めますけれど

馬車をかってタンクレディは行ってしまいます

 

やがて公爵一家は通行許可を取り別荘へ向かいますが 途中の道路が封鎖されており

大尉に昇進しているタンクレディが自分の権限でその封鎖を突破 無事に別荘へ

市長ゼダーラの歓迎も受けます

 

ゼダーラには美しい娘のアンジェリカ(クラウディア・カルデナーレ)がおりました

タンクレディは野性的な美しさをたたえたこの娘にすっかり魅了されます

 

聖職者から娘のコンスタンツェのタンクレディへの想いを聞かされた時に 公爵はこう答えています

つつましやかな娘の美点は認めつつ 野心家のタンクレディを妻として支えることはできないーと

 

タンクレディからアンジェリカと婚姻したい意志を知らされた時に 公爵は二人はいい組み合わせだと考えています

成りあがりの父親でも金がある

タンクレディには金が必要だ

公爵はよく人間を見ているし 心の中では貴族の伝統も大切にしながら 時流を見る目も持っています

 

 

 

1860年10月国民投票が行われ シチリアの民は統一され分かちがたいイタリアを望むとの結果が出ました

統一イタリア万歳

 

ここでイタリア統一の言葉に かつてルネサンス期にイタリア統一を目指し野望半ばで戦場で死んだチェザーレ・ボルジアのことを思い出しました

 

公爵は言います「風なくば 空気は腐った沼だ」

公爵は賛成票を入れました

 

公爵が狩りに伴ったドンチッチョは言うのです

自分は反対に入れた 反対票はもみ消されたのだと

自分は正直者

受けた恩義は忘れない

カラブリアの公爵夫人でスペインのイザベッラ王妃のお力添えで勉強し いまは教会のオルガン奏者を務めさせていただく

閣下の御厚情を賜っております

生活が苦しい折り 宮廷にお縋りしたら常に救いのお金が届けられた

もし今 あの気高い王様や王妃様が天からご覧になったら」

 

公爵は言います

「民衆はガリバルディの勝利に歓喜した

国民投票は無秩序に対する唯一の方策だ

我々にも害は少ない 

革命の時は過ぎ去った 今日この街で生まれたイタリアに栄光あれ」

 

そして公爵がタンクレディとアンジェリクの結婚を認めるつもりだと知りドン・チッチョは言います

「ファルコリーネ家は終わる サリーナ家も終わる」

公爵「この結婚は終わりではなく すべての始まりだ」

 

ガリバルディが落ち目になる前にさっさとイタリア国王陛下の正規軍へと友人の伯爵と共に鞍替えしたタンクレディ

全く驚くべき変わり身の早さです

勝ち馬に乗るのがうまいというか

 

かつてはお嬢様であったコンスタンツェと舞踏会で肩を並べるなんて考えられなかったアンジェリク

その新鮮な美しさでタンクレディを魅了

コンスタンツェがタンクレディを慕っていると知りながら 

ゆえに内心得意だし みせつけるような言動も

この育ちの悪さ 呆れるほど下品な笑い声

 

コンスタンツェは端正な整った正統派の美貌です

対してアンジェリクは性的魅力が

何処か軽薄さもあるタンクレディと合うのかもしれません

とは言えタンクレディは彼なりに公爵を大切にしています

 

ある貴族の開いた豪勢な舞踏会

疲れた公爵の目を捉えたのは 死の礼賛という絵でした

タンクレディに「死のことはよく考える 恐ろしくはない」と

心配そうな表情になるタンクレディ

アンジェリクは言います

「こちらにおいでと知って休憩にきたんです でもお願いがあって」

公爵「言ってごらん」

アンジェリク「マズルカを一緒に踊っていただけないかと 踊りの名手と伺いました」

公爵は ワルツでよければーと答えます

アンジェリクはタンクレディに「おじ様はお優しいわ あなたとは違うわ」

答えてタンクレディ「こんなにも粋で魅力的なおじ様には嫉妬するさ」

 

丁度ワルツが演奏されて 踊り出す公爵とアンジェリク

「皆さん親切で私はとても幸せです タンクレディは天使よ おじ様もです

すべておじ様のおかげです

彼だって(公爵に結婚を)反対されていたらー」

公爵「それでも(タンクレディは)結婚していたよ すべて君の力だ」

アンジェリク「いいえ 違います」

公爵「そうだよアンジェリク タンクレディは君の美しさにあらがえない 」

 

アンジェリク「ダンスの名人だと伺いましたがー」

公爵「また失望させて すまない」

 

アンジェリク「名人どころか あなたは魅惑の踊り手ですわ 私たち注目の的です」

 

二人の踊りを眺めていたタンクレデイ

「おじ様の威厳に圧倒されて拍手が足りなかったですが大喝采ものでしたよ」

 

このところ舞踊会が多い事をこぼすコンスタンツェに アンジェリクは自分は楽しくてたまらないーと

タンクレディとの仲をみせつけるような場面を 鈍感力発揮のタンクレディ

 

帰ることになり公爵の姿を捜すタンクレディ「サリーナ公爵を見なかったか」

見つけた公爵は家族の為の馬車の手配を頼み 自分は歩いて帰る 外の空気を吸いたいと話します

 

そして公爵の姿を見失うタンクレディ

 

夜の街に跪く公爵「星よ 誠実なる星よ 

いつ 束の間でない時をもたらす

全てを離れ お前の永遠の確かな地にー」

 

馬車の中の三人 タンクレディとアンジェリク そしてアンジェリクの父親

脱走兵が射殺ー処刑されているのか銃撃の音が聞こえてきます

アンジェリクの父親「シチリアにはこれが必要だ やっと安心ー」

 

寂しい路地を独り消えていく公爵の後ろ姿

誰もいなくなり

FINE

 

 

新しい国となった政権から 公爵は政治への参加を求められて 自身は断り代わりにアンジェリカの父親を推挙しています

 

旧体制側の人間であった自分は新しい国へはふさわしくない

時代の流れに乗れる人間のほうがふさわしいと

時代の変化を必要なものと認めつつ 古き良き時代への愛も深くあるのでしょう

それが滅び消え去る運命であるとしても 甘んじてうけいれて

貴族の体面 公爵としての誇り

家族への愛情

何を譲り 何を護り抜くべきか

 

名優バート・ランカスターの演技をじっくりとご覧になっていただきたいです

そのたたずまい

 

そしてできれば出演されている他の映画もご覧になってください

 

同じ人間か!と驚くはずです

演じる役柄で こんなにも違う人物になれるのかと