夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

三浦しをん著「白いへび眠る島」角川文庫

2012-09-30 23:02:12 | 本と雑誌

三浦しをん著「白いへび眠る島」角川文庫
三浦しをん著「白いへび眠る島」角川文庫
三浦しをん著「白いへび眠る島」角川文庫
三浦しをん著「白いへび眠る島」角川文庫
13年ぶりの大祭に悟史は島へ帰ってきた
出迎えてくれたのは持念兄弟の光市
お守りのような持念石を二人は持っている

島では年の近い長男同士が一人ずつ持念兄弟を持つ

悟史は不思議なものを見ることがあり 光市はそれを理解してくれている

光市は父親が死に漁師の仕事をしている

島に着いた夜 悟史はあれを見る

あれの金色の目を見てはいけない

悟史には13年前の大祭の記憶が無かった

光市も覚えていないことがわかる
13年前 何があったのか

神社の息子 次男の荒太には奇妙な噂がある
彼は友人を連れていた

犬丸という男

大祭の夜 悟史は光市 荒太 犬丸と島の変事を解決すべく あれ達と闘う

島の日常を取り戻すために


食欲の秋です

2012-09-30 17:15:13 | 子供のこと身辺雑記

食欲の秋です
食欲の秋です
近所のジャスコさんに ちょっと遅れてイトーヨーカドーでも北海道物産展
このところラーメン食べたい発作が起きておりました(笑)ので 念願のラーメン買ってきました
旭川ラーメン♪ いきつけ肉屋さんで薄切り焼き豚買って もやしも買って

日曜日 ちょっと早めの晩ご飯にラーメン
足りなかったら おでんを食べてって おでん鍋温めて

旭川ラーメン おいしかったです

麺が大好きな細めの縮れ麺でした


「繭の見る夢」ー黒ぼっこー

2012-09-30 16:09:36 | 自作の小説

それはポカンと現れた
ぷわんと存在している
ゆらゆらと漂う

善とも悪とも判じがたかった

黒いモノは 弾んだり 試すように動いてむじゃに遊んでいた

その姿を見た人間が恐れた 勝手に怖がった

黒いモノは それが楽しかった

人間は怖がると面白い

どうすれば もっと怖がってくれるだろう

面白くなるだろう

最初 黒いモノに悪意はなかった

ただ無邪気に遊んでいた

道行く人の前に ぽんと現れてみる

上から落ちてきてみる

人間は夜の方が怖がるようだった

黒いモノは遊び相手が欲しかった

楽しく面白く遊びたかった

ー遊んでやっても いいぞー
ーあいつを脅かしてみろー

ーおお えらいぞ うまいじゃないかー

ーよいコだ ー

ーほれ もっとやってみ ー

その人間は カカカと笑い 黒いモノをけしかける

ーまだまだ遊び足りぬわ のうー

その人間はいなくなり
黒いモノは その人間に教えられたことを繰り返す

また誉めてくれるモノが現れないだろうか

なまじかまってもらっただけに 黒いモノは寂しかった

誰か 誰か

黒いモノは 自分が繰り返すことが その意味などは分かっていなかった

一緒に遊んで欲しかった

遊ぶだけで良かったのに

しかし誰もいない

黒いモノは拗ねる いじける

そのいじけ波長が また一人の人間と重なり 黒いモノは狂気に引きずられ 悪意に染まる

いつか自分から 悪意を人間に働きかけるようになる

人間は悪意を求めるもの
邪悪さを喜ぶもの
黒いモノは 人間に喜んでほしいのだ

喜んでだら かまってくれるから

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー関連作です↓読んでいただければ嬉しいです

「愛しいあなた」

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120818

「堕恋」-もしくは繭の見る夢・序ー

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120818

「禁忌の水」

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120818

「繭の見る夢」-1-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120819

「繭の見る夢」-1´ー

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120819

「繭の見る夢」-2-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120819

「繭の見る夢「-2´ー

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120820

「繭の見る夢」-真ー1-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120821

「繭の見る夢」-マツエの姉妹ー1-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120825

「繭の見る夢」ーきぬの記憶ー1-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120826

「繭の見る夢」-紀梨子ー1-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120827

「繭の見る夢」-紀梨子ー2-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120828

「繭の見る夢」-沙月ー1-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120829

「繭の見る夢」-紀梨子ー3-

http://yumemi.blogzine.jp/zatudansitu/2012/09/post_9ff6.html

「繭の見る夢」-紀梨子ー4-http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120905

「繭の見る夢」-紀梨子ー5-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120906

「繭の見る夢」-鬼となるモノー

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120906

「繭の見る夢」-怨む女ー

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120907

「繭の見る夢」-マツエー1-

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120908


三浦しをん著「月魚」角川文庫

2012-09-30 01:19:44 | 本と雑誌

三浦しをん著「月魚」角川文庫
三浦しをん著「月魚」角川文庫
三浦しをん著「月魚」角川文庫
栴檀は双葉より芳しー
せどり屋の父親を持ち 古書無窮堂の本田老人に可愛いがられた瀬名垣太一には12才ながら 知識があった
老人の孫の真志喜と遊んでいた太一は廃棄用に分けられた本の中から 幻の一冊を見つける

真志喜の父親は 本を見る目が子供よりも無かった・・・ ことに打ちのめされ姿を消した

太一がそんな結果を招いたことに責任を感じ 太一の父親はせどり屋を止めた

太一にも無窮堂に出入りしてはいけないというが 孫の大切な友として また太一の本を見抜く目と才能を本田老人は愛した
太一の父親も本田老人も亡くなり 真志喜は無窮堂の店主となる

真志喜の気がかりは 太一が店を持たないこと

二人は助け合う形で本に関わっている

互いに大切な存在

遺品の本の買い付けで ひょんなことから 他の本屋と競うことになる

その本屋は 真志喜を捨てて姿を消した父親だった

真志喜の選んだ本と 太一と真志喜が付けた本の価格

父親との競争

父親は息子が探して見つけてくれるのを待っていたーと言う

真志喜の本に対する姿勢 人との接し方を見ていた太一は ある決心をする

店を持つ

太一と真志喜は夜 池の主がはねる姿を見る

柔らかな・・・赦しだろうか

誰への免罪符だろう
罪など存在しないのに
「水底の魚」

高校教師は真志喜をモデルにした小説を書いていた
読んだ太一は 企みに教師を巻き込む

太一 真志喜 彼らの幼なじみが学校へやってくる

教師は沈んだ故郷の話をする

プール 花火 夏らしいものの中で
「水に沈んだ私の村」

大切に思うもの 触れたい気持ち
ぎりぎりの線
「名前のないもの」

あさのあつこさんが 作品について文を寄せておられます


帰宅途中に消防車

2012-09-29 17:48:41 | 子供のこと身辺雑記

帰宅途中に消防車
帰宅途中に消防車
午後三時頃だったか消防車が浜国道と呼んでいる250号線を西へ向かっていた

帰宅して半時間したらまた消防車のサイレンの音がする

少ししたら長男がパソコンでニュースを見つけて教えてくれた

網干の方で工場で爆発があったらしいと

先ほどテレビのニュースで少し詳しいことが分かった

海岸寄りの日本触媒の工場から2時40分頃 D地区のアクリル酸から異常反応が出たと通報あり 消防士や警察官が駆けつけていたら 爆発が起き消防隊員一人が死に 三十人以上が負傷とのことです

早くおさまるといいのですが


今夜はおでん

2012-09-29 17:04:26 | 子供のこと身辺雑記

今夜はおでん
今夜はおでん
今夜はおでん
今夜はおでん
今夜はおでん
やっと煮込みにかかったので あと一時間で少しは味がつくはずです

大根二本を面取りしながら皮むいて 隠し包丁入れて圧力鍋で下茹でし
その間にゆで卵の殻むきし こんにゃくをあく抜きして ジャガイモの皮をむきつつ おでんだしを作ります

昆布 鰹節 鶏もも肉 酒 味醂 醤油

圧力鍋の圧力が抜けたら 大根 すじ肉 こんにゃく ジャガイモ ゆで卵 はんぺん ちくわ ちくわぶ 厚揚げ 平天 もち巾着
入れて あとは煮るだけ

すりおろした生姜を入れた生姜醤油を用意しておきます

皿に盛り付けたおでんにかけたり
別な小皿に辛子添えて入れて おでんをつけて食べたりします


三浦しをん著「ロマンス小説の七日間」角川文庫

2012-09-29 02:37:21 | 本と雑誌

三浦しをん著「ロマンス小説の七日間」角川文庫
三浦しをん著「ロマンス小説の七日間」角川文庫
海外ロマンス小説を翻訳するあかりは 気分のままに 創作翻案してしまう

気がつけば ヒロインとハッピーエンドになるはずのヒーローが死んでいた

ヒストリカルロマンスは変貌を遂げていく

あかりの恋人(のはず)神名は日本脱出を考えていた

人生に区切りをつける為に
頼りになって料理上手な神名

冬が来るまでは 一緒にいられる
たぶん


東野圭吾ミステリーズ「再生魔術の女」9月20日放送

2012-09-28 21:35:32 | テレビ番組

最初に本編とは関係なく続いている倉敷編集長殺人事件から 追加注文の餃子が届きますが 副編集長が自分が頼んだと受け取ります
しかしそれはオムライスだけでは足りなかった倉敷が出前を頼んだものでした

倉敷(中井貴一)の幽霊は語ります
「死人に口なし 魔術でも使わない限り 彼らの罪を裁けないのです」

さて本当に「死人に口なし」なのでしょうか

ここから本編が始まります

不妊治療の専門家 美貌の女医 章代(鈴木京香)から 峰和(小澤征悦)と千鶴(西田尚美)の根岸夫婦は 養子候補としての赤ちゃんを紹介される

峰和は社長の娘と結婚し 婿養子となっていた

野心家の峰和は同期のライバルもセクハラ問題にかこつけ 退職に追い込む

千鶴の父親(竜雷太)は 赤ん坊の実の父親についてトラブルが起きないか案じていた

「後腐れの無いように処理しておけ」

峰和「分かりました」

峰和はー今回のことは根岸様に特別にーの章代の言葉が気になっていた

ー特別にー

章代が選んだ店は 以前 峰和が利用していた店だった

章代「偶然ですね 食事の前にお話を済ませましょう
里親になるための条件 覚えておられますか?」

赤ちゃんを愛すること
経済的に余裕があること
家庭内に不和がないこと
両親が健在なこと

そして最後の一つが
両親のどちらにも犯罪歴がないこと

峰和「子供の為のボランティア 支援させて下さい
感謝しています」

差し出した封筒には 高額の小切手が入っていました

章代「私がー特別にーて言ったのは そんな意味ではありません」

運ばれてきたワインに峰和驚く
峰和「わたしの好きなワインです」

店 ワイン 音楽と章代と峰和 趣味が重なっている

章代は魔術を使う人間のような評判があった

章代「不妊治療は魔術でなく医療ですよ」

千鶴の体に問題あり妊娠できなかった

滔々と不妊治療の方法について話す章代の言葉に 感嘆し圧倒される峰和

店主が挨拶に来る「本郷様 ごゆっくりなさって下さい」

峰和の旧姓は本郷
その事に章代は驚いていなかった
赤ちゃんの養子縁組みの予備知識として調査済みらしい

章代「私達 趣味が合うのも当然かもしれません
ご両親もご兄弟もいらっしゃらないそうですね
夫は結婚して四年目に亡くなりました 」

峰和「そうでしたか モノは考えようです 一人なら好きなように生きられる」

章代「あなたも そうやって 生きてきたんですか
欲しいものは 何でも 手に入れてきた」

峰和 章代に強く惹かれ テーブルの上の彼女の指に手を伸ばすが 触れ合う前に章代の携帯が鳴る
章代「すみません 患者さんからの呼び出しで

支払いは 済んでいます

いずれ また

ゆっくりと・・・」

帰宅した峰和に千鶴が尋ねる「何だったの 先生のお話」

峰和「たいしたこと無かったよ」

千鶴「ね~えぇ 夢みたいね
あなたがいて 子供がいて
ずうっと思っていたの
夫婦の絆って 子供だと

あのね 今度 先生を家に招待したら どうかと思うの
どうしても あの子を貰いたいのよ」

峰和 連絡しておくよーと言ったあと
「来月 旅行をしよう 車で行けば子供連れでも大丈夫だろう 」

峰和は何処へ旅行に行くか店で場所調べをしている

携帯に章代からの返事のメールが届く
「お招き有り難うございます
喜んで伺わせていただきます 中尾章代」

さっきまで峰和がいた店の外で 思惑ありげな笑みを浮かべる章代

招待を受け家を訪れた章代を歓待する千鶴が子供の世話で席を外した隙に 章代にプレゼント手渡す峰和
「ご馳走になったお礼です」

「失礼します」
章代貰った香水つけ部屋に戻ってくる

千鶴 章代の香水に気付き 時々自分が使う夫からのプレゼントと同じだと言う

たびたび赤ちゃんの世話で部屋からいなくなる千鶴

章代は言う「以前住んでおられたところ 取り壊しになったそうです
大家さんの娘さんと お付き合いしてらしたんですって
長い髪の女性が好きなのですってね

そうそう 言おうと思っていたのですけど
赤ん坊連れの旅行は早いんじゃないかしら」

また章代は千鶴に「奇遇ですね 私の殺された妹も この香りが好きでした

ごめんなさい 変な話してしまって」とも言っている

だんだん章代の事が 薄気味悪くなる峰和

次に会社前で 千鶴の父親に挨拶し「偶然 通りかかったものだからー」と言う章代

「偶然じゃありませんよね」と言う峰和に 章代は無言で微笑んだ

章代の家で スカーフをした女性の絵を見る峰和

章代「それ 私なんですよ
妹が描いてくれたんです」

峰和「どういうつもりなんですか あなたは」

妹(矢田亜希子)は美大を卒業して個展なんかも開いたりして
クラブでホステスのバイトもして

妹が殺された頃 外国人の犯罪が多発していたから 警察はそんな事件の一つとして片付けた

この肖像画は妹の最後の作品

でも妹を殺したのは 妹の恋人だと思っていると章代は話す

普段から香水をつけるようになった

妹の荷物は全部 この家に引き取りました
妹の遺品の中に姓名判断の本がありました

本郷ゆみこー恋人の名前が本郷だったんでしょうね

未来を占った
未来なんか 無かったのにー

本郷は妹がバイトしていた店の客でした
本郷が婿養子におさまったのも七年前
妹が殺されたのも七年前

私は本郷という男を 徹底的に調べて分かったんです

どうして妹が急にワインを好きになったか
ジャズが好きになったのか

証拠はありません

ですが
ある計画を思いつきました

妹は乱暴されていたんです

犯人は妹の中に証拠を残していきました
実は 私は妹の体から犯人の精液を取り出し冷凍保存しておきました

本郷を調べているうちに
ある計画を思いつきました

彼らは養子を探している

犯人の精液と私の卵子を使い 海外で代理母に出産させ 子供を作りました

言ったでしょう 性交渉は無くても子供は作れると

私にとっても 一か八かの賭けでした

犯人夫婦が養子を見つけてしまうかもしれない

それでも私には 他に手段が無かった

だから子供が産まれるまで ずっと祈っていました

養子が見つからないように

あなたが連れて帰ったのは
妹を殺した犯人と 私の子供

ゆみこは 私のたった一人の家族だった

ゆみこが邪魔になっても 命まで奪う必要は無かったはずよ 」

「育てるわけないだろう そんな子供」どうにか言う峰和

「奥様はあの子を欲しがってる
育てたがってる
あなたを説得してって私に頼んでくるかもしれない
そうなったら私は言わなくてはいけないわ
本当のことを
あの子は実は ご主人が殺人を犯した時に 出来た子なんです

いつか
でもきっと あの子はあなたに似てくるわ
人が言うのよ
ーまぁ お父様にそっくりねー

あなたの奥様は私の 言葉を思い出す

今は血縁関係が調べられるのよ

どちらにしてもあなたを待っているのは地獄よ 」

峰和 章代の首を肖像画に描かれているのと同じスカーフで絞めようとする

だが ゆみこの声が脳裏に蘇る
ー可哀想な人 そんな結婚で幸せになれるはずないのに
わたし 相手の人と話してくるー

ゆみこを千鶴に会わせるわけにはいかない
俺の邪魔をするな!

峰和はスカーフで首を絞め ゆみこを殺した

峰和 章代を殺さないまま ふらふらと出て行く

章代は回想する
「お姉ちゃん ずっとわたしの心配させてごめんね
これからはお姉ちゃんも幸せになってね」
描く絵のポーズをつけながら妹が結んでくれたスカーフ
「見て お揃い」
鏡を眺めながら子供の頃のようーと笑いあった

幸せそうだった妹

峰和が帰宅すると 千鶴は赤ん坊の世話をしている

峰和「この子は返す」

千鶴「この子がいいの

わたし知っているのよ
わたしなんか愛していないってこと
わたしなんかキレイでもないし
社長の娘だってだけで

あなたと家庭を作りたいのよ

ほら見て
目元なんか あなたにそっくり

あなたの子だと思って育てるから」

峰和は部屋を出て暗い階段を上っていく
彼の頭の中では 章代の言葉が響いている

ーどちらにせよ
あなたを待っているのは 地獄よ
終わりはないの
何年も 何年も続くのよー

場面が変わり 章代は黒い礼服着て身繕いをしている
冷ややかな笑顔の独白

ー案外脆かったわね
あなたという男も

自分で命を絶ってしまうほど

そんなに怖かったんですか
この子が ー

章代 千鶴の家から赤ん坊を引き取り 出て行く
ーこの子の母親は最初に話した通りの女子高生

あなたに子供を持つ資格なんてないー

門を出て家を振り返る章代
赤ん坊に話しかける
「一緒に帰ろう ねぇ」

ドラマは終わり 倉敷編集長の死んだ部屋で 倉敷の幽霊が言います
「残念ながらわたしには彼女のように真相を明らかにしてくれる親戚がいません」

出前の男 渡し忘れたケチャップを持って戻ってきます
「副編集長も始めたんですか
餃子にケチャップ」

刑事は居並ぶ人々を眺めます
人々 非常に気まずい表情

刑事 人々を見渡して「皆さん もう一度 話を聞かせてもらえませんか」

幽霊「ミステリーは こうでなくちゃ」

喜んだ表情で終わります

さて これは ケチャップの功名でしょうか

本編ですが それほど野心家の男なら 知らぬ存ぜぬで 自分の血も流れていることですし
図太く育てればいいのです

人から似てると言われたり
親子関係調べも大丈夫

かつて章代の研究に協力し 峰和を勝手に好きになった章代が 峰和も知らないうちに 自分を相手にしてくれなかった峰和への復讐として赤ん坊を作っていた

そんなふうにも 空っとぼけて言い抜けられるのに

本当の悪人なら
確かに峰和くん 君は弱い(笑)

それっくらいで死ぬなよーと恐い女の独り言です


「繭の見る夢」ーゆきえー2ー

2012-09-28 13:53:44 | 自作の小説

さて何処へーと周囲を見渡した私は人の群れが向かう方角を眉をひそめて見ている古風な格好の女性に気がついた

あらためて見れば日本手拭いを姉さんかぶりにして 眉のあたりなど見えようはずもないのに どうして私はそう思ったのだろう

白い肌に赤い唇
けれど毒々しくはない
紬だろうか 着物

その女性は私に近づいてきた

「わたしの姿が見えるようで ございますね」

「あなたは?」私はたじろいだ

「おや あなたは腕に蛇をお持ちですね
良い蛇だこと
お名前を伺っても よろしゅうございますか」

その女性には妙な迫力があった

「華守ゆきえと言います」

「ああ 華守のー さようでございますか わたしは わ道具屋でございます
此の世にあってはいけないモノ 悪いことする黒い道具を集めております 」

「あのー失礼ですが あちらの方角を見ておられましたよね」

「悪いモノを集めて作られた場所がありましてね
中には手に負えなくなる暴れるモノがございます」

女性は溜め息をついた

「お嬢様が蛇をお持ちと言うことは 視(み)えない龍も居るのでございましょう

お嬢様 安心なさいまし
お嬢様の腕の蛇は 普通の人間には見えません

また お会いすることもございましょう

その蛇はお嬢様に仇なすことは ございません

お会いできて良かった

どうぞ くれぐれもお気をつけて

無事を祈っております」

もっと尋ねたいことがあるのに 声が遠くなる

あなたは 一体 何を知っているんですか

「ーぶ 大丈夫」
気が付くと私は道端に倒れていた
汽車で一緒だった女性が心配そうに 声をかけてくれている

「貧血かしら あなたぐらいの年齢の頃は 割と起こしやすいものだけれど」

私は半分起き上がった「すみません」

動くと ほっとしたように笑った
「これからどうするにしても 何か食べましょうか」

言われると急に親子丼が食べたくなった

お店に入って注文を済ませてから 私たちは名乗りあったのだった
相手の女性は久保山沙月と言った
墓参りに行った娘を迎えに行く途中だと言うが 何か事情がありそうだった

半熟とろとろの親子丼には小椀で蕎麦と わらび餅がついていた

沙月さんは天ぷらざる蕎麦
可愛いひと口おにぎりが三個ついている
私たちは互いの簡単な身の上話など食べながらしていた

沙月さんの娘は私より二つばかし上なのだった

沙月さんは美容室のお店を持っている

そんな事を話していたら 外が騒々しくなった
会計を沙月さんが済ませて 一緒に外へ出る

ゾッとした 先ほど わ道具屋の女性が見ていた方角
黒い煙が流れてきている
叫び声
程なく救急車やパトカーの音

「やっぱり」という声も聞こえてくる
割烹着姿の女性も「またー」と話している

沙月さんはにこやかにその話の輪の中へ入っていった
ごく自然に
「またーと言われるのは」

「あのホテルがあった所には映画館があったのだけれど 火事でかなりな数の人間が死んだの
焼け跡は駅前にも関わらず暫く廃墟のようになっていてね
なんか色々出るって ミステリースポットとかで テレビ局なんかも来てたんだけど 帰りに大きな交通事故に巻き込まれたとか 起こしたとか

見物に行った人も よくないことがあったらしくて

それが二年前 場所も駅前だしホテルの建設が始まって 工場中も事故が次々あって やっと完成したとこだった」

「呪われた場所」って若い子達も噂しているし

ろくなことがないって話をしていたらしい

悪いモノが更に悪いモノを呼び込む

汽車のアクシデントの影響と夏休みということで 新築のホテルには かなりな人間が集まっていたのだとか

沙月さんと私は目で頷きあった

旅は道連れ 袖触れ合うも他生の縁とは言うけれど ここで私は一人にはなりたくなかった

ここで別れては沙月さんどうしたか ずっと気になる

どこへ行くのか 娘さんと会えるまでとか

沙月さんには 人を安心させる何かがあって 私はくっついて安心していたかった

母が死んで以来 誰かに甘える気持ちが短い間にわいてきていた

母が元気な頃 母が決めた予定を守るだけで 日々は穏やかに過ぎて行った

私は腕に蛇を見て以来 長袖ばかり着ている
学校の制服は夏でも学校指定の藍色の薄いカーディガンが着られた

沙月さんの携帯が鳴る

「もしもしー はい? あら すみません
有り難うございます
分かりました ええ そうなんです
お世話かけます」

笑顔になり電話を切ると 説明してくれた
「娘の方も親戚の真さんと駅へ迎えに来てたらしいのだけど 汽車が停車しないまま通過しちゃって
すぐにこちらへ連絡とろうとしたけど 携帯がやはりダメで真さんが人を頼んでくれたらしいの

その女性が迎えに来てくれるのですって」

「私 私 ご面倒かもしれませんが ご一緒してもいいですか」

「それは構わないけど いいの?」

「予定なしの旅ですから」

やがて臙脂色の車が停まり 降りてきた女性は 加佐矢優希と名乗った

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー関連作です↓読んでいただければ嬉しいです

「愛しいあなた」

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「堕恋」-もしくは繭の見る夢・序ー

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「禁忌の水」

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「繭の見る夢」-1-

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「繭の見る夢」-1´ー

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「繭の見る夢」-2-

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「繭の見る夢「-2´ー

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「繭の見る夢」-真ー1-

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「繭の見る夢」-マツエの姉妹ー1-

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「繭の見る夢」ーきぬの記憶ー1-

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「繭の見る夢」-紀梨子ー1-

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「繭の見る夢」-沙月ー1-

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「繭の見る夢」-紀梨子ー3-

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「繭の見る夢」-紀梨子ー5-

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「繭の見る夢」-鬼となるモノー

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「繭の見る夢」-怨む女ー

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「繭の見る夢」-マツエー1-

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「サマーレスキュー天空の診療所」最終回(全10回)

2012-09-28 12:14:22 | テレビ番組

山の診療所は閉鎖が決定した
倉木泰典(時任三郎)と共に かつては山の診療所オープンに尽力した沢口哲夫(松重豊)も内心は複雑だ
理想に燃えた若い日を思い出し感慨深い

診療所最後の日 沢口も登山しやって来る
昔 自分の手でかけた看板

速水圭吾(向井理)が外す
倉木は大学病院を辞めたことを話した
何年先になるか分からないが 診療所再開を目標に頑張ると言う

山の診療所で頑張ってきた面々は その時は絶対駆けつけると話す

山を降りる速水を途中まで小山遥(尾木真千子)が送ってくる
速水はドイツ留学は普通3年だが5年くらいかかりそうだと話す

遥「ドイツでもお元気で」

速水「じゃ」

一旦別れそれぞれの方角へ歩き出すも 振り返り 互いに視線を交わし もう一度笑顔

「翌年の夏」と文字が入る

倉木と遥が山に登ってきている

遥「チョモランマはどうでした?」
倉木はチョモランマに登ってきている

遥は速水から手紙がきて心臓の研究をしているらしいことを話す

倉木「俺たちも頑張らないとな」

遥「たった一年で こうして山の診療所を開けるなんて本当に嬉しいです」

建物の屋根に布団干したりしている男達三人

山を登ってくる倉木と遥に気付き声をあげる
「倉木先生と遥ちゃんだ」

二人を出迎えにみんな出てくる「私たち今年も来ました」
平原あかり(小池栄子)の娘桃花(本田望結) 小山雄一(笹野高史)
「お帰り お帰り」

稜ヶ山診療所の看板も既にかかっていて 患者を見送ってあかりが出てくる

診察していたのはー速水だった

「夏の間は ここにいられるように(ドイツの先生に頼んで)してもらったんです」

小山雄一が話す「1ヶ月前に国際電話をもらってーサプライズもいいかなと」
遥と倉木には黙っていたらしい

速水「俺 言いましたよね 必ずここに戻って来るって」

山の診療所は若い学生やボランティアで開かれてはいるが 20ヶ所に過ぎないーと文字が入る

新しい患者を迎え入れる速水の笑顔でドラマは終わる

ドラマDVDは2013年2月6日発売予定だそうです

サマーレスキュー天空の診療所 詳しい情報はこちらです↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%9C%E5%A4%A9%E7%A9%BA%E3%81%AE%E8%A8%BA%E7%99%82%E6%89%80%E3%80%9C

サマーレスキュー各回のあらすじ詳しい方のサイトから

第一話http://blog.goo.ne.jp/maxexp99/e/07df4375d497af0488f38026665ee83c

第二話http://haiteitumo.blog53.fc2.com/blog-entry-4272.html

第三話http://plaza.rakuten.co.jp/tokukougi/diary/201207220005/

第四話http://blog.goo.ne.jp/maxexp99/e/fc38e4cae1511f478fd09e89f93c1e3c

第五話http://kukku.tea-nifty.com/tea/2012/08/post-d814.html

第六話http://kukku.tea-nifty.com/tea/2012/08/post-b240.html

第七話http://haiteitumo.blog53.fc2.com/blog-entry-4386.html

第八話http://blog.goo.ne.jp/maxexp99/e/b958e39ae81caf5994716a83354bde0e

第九話http://plaza.rakuten.co.jp/tokukougi/diary/201209160005/


「VISION 殺しが見える女」最終回ー玲奈の正体ー(全12回)

2012-09-28 02:40:13 | テレビ番組

浅野和馬(金子ノブアキ)は来栖玲奈(山田優)の行方を捜そうとして殺しを誘発するクリスティーナのサイトを見てしまう

白い部屋で玲奈は目覚め 甲斐谷(升毅)のことは何故か記憶にあることに気付く
他ね記憶は失っているのに

子供の頃の記憶の甲斐谷は今と全く姿が変わらなかった

甲斐谷「一人目は怒りの衝動から殺す 二人目は怒りの衝動を確認する為に殺す 三人目を殺したら殺人鬼」

玲奈のルームメイトは話す「玲奈のお母さんが言っていたの
あれは玲奈じゃない 別人だって」

公開捜査になったらクリスティーナのゲームが始まり大量殺人の可能性も出てくる

和馬は崎坂(矢芝俊博)殴り姿を消す

自分と同期の刑事を殺した殺人犯の居場所を掴んでいた

ゲームの暗示にかかった和馬は 犯人を殺すかに見えたがー

犯人「俺のせいじゃない ゲームのせいなんだ」

和馬「ふざけんじゃないぞ このヤロー 何でもかんでも何かのせいにしやがって」

和馬の頭の中では クリスティーナの言葉が響いているのだが
ー抹殺されるべき人間を選びなさいー

玲奈の姿も見える

玲奈「和馬 会いたかった」

和馬「玲奈」

甲斐谷「予測もしなかった事が起きるもんだ」

玲奈は オリジナルの玲奈のDNAからつくられたコピーだった

クローンは3ヶ月で成長するという
オリジナルの玲奈は三年前に死んだ

オリジナル玲奈は特別な波動持つ人間だった

コピーにはオリジナルの強い悪意が欠けていた

為にオリジナル玲奈の特異な波動をデータ化してゲームを作り そのゲーム・キャラクターのクリスティーナにオリジナル玲奈の姿を使ったのだ

世の中には普通の人間を家畜以下に思う人間がいる

実験ー

和馬は崎坂に連絡し 玲奈救出に向かうが 玲奈は死のうとして自分の腕を傷つけていた

公開捜査する約束の時間前なのに玲奈の姿がニュースで流れてしまう

玲奈「私が居なくなれば 誰も人を殺そうとしなくなる」

殺人ゲームが配信されたのは2000人

和馬「俺に考えがあります 崎坂さんの立場が危なくなるかも」

玲奈死亡のニュースが流された

玲奈は和馬に言う「わたし いつ壊れるか分からないんだってさ
ニュース本当になっちゃうかも」

和馬 玲奈を抱きしめながら
「俺たちの知ったこっちゃないだろ」

言い終えた和馬の目つきがおかしくて
中途半端な印象受ける終わり方です

これで何か解決したのだろうかと

アイデア倒れの感は 否めません

VISION 殺しが見える女の情報あるサイトです↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/VISION-%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%82%8B%E5%A5%B3-


三浦しをん著「きみはポラリス」新潮文庫

2012-09-28 00:31:42 | 本と雑誌

「永遠に完成しない二通の手紙」
「裏切らないこと」
「私たちがしたこと」
「夜にあふれるもの」
「骨片」
「ペーパークラフト」
「森を歩く」

「優雅な生活」

「春太の毎日」

「冬の一等星」

「永遠に続く手紙の最初の一文」

様々な愛の形があり 恋もある

ひねくれたもの
どうしようもないもの
なんとか幸せになれそうなもの

純粋ゆえにはみ出る


三浦しをん著「私が語りはじめた彼は」新潮文庫

2012-09-27 22:01:48 | 本と雑誌

三浦しをん著「私が語りはじめた彼は」新潮文庫
三浦しをん著「私が語りはじめた彼は」新潮文庫
三浦しをん著「私が語りはじめた彼は」新潮文庫
三浦しをん著「私が語りはじめた彼は」新潮文庫
三浦しをん著「私が語りはじめた彼は」新潮文庫
三崎は村川教授から ある調査を頼まれる
誰が手紙を出したのか

村川が妻以外の女性と関係することへの告発状

各章 村川から影響受けた人間を通し村川がどうなっていったかがわかる

女癖よくない 外見もよくない村川を自分だけの男にしたかった女の娘は自殺する

村川は誰も幸せにはしていない

おそらく村川も幸せではなかっただろう

乱倫は誰も幸せにはしない

村川は乱倫とも自覚していなかっただろう

壊れていく家庭
壊れた人間は周囲の人間も壊す

壊れている自覚もない

壊れを広げていく

壊れは病気だ

では どこまでが健全だろうか