警官と福祉センターの職員とそれを撮影している人間が ある家に入っていく
「トシオくん トシオくん」と女性が呼びながら
そして2階でトシオくん 俊雄の死体が発見される
虐待の上 餓死
その両親の山賀夫妻は行方不明だとか
カメラマンの近くにパンツしかはいていない白い少年が現れる
その家は幽霊が出るお化け屋敷の噂が立ち 不動産の仕事をしている家族から話を聞いた葵は友人達を誘って その家へ入る
友人の一人 七海(トリンドル玲奈)は怖がって嫌がるも 弥生(黒島結菜)に誘われて 入ってしまう
玄関の扉は閉まった
二階で不気味な絵を見つけたのに それを見て笑う葵・莉奈・弥生
七海は怖がりのはずなのに 一人二階を歩き 和室へ入る
押入れから何かが現れる
こわがる七海は白い男の子を見る
悲鳴を聞いて外に来た三人は 七海の怖がりようを笑うが
学校の体育館でバスケットボールの練習中に顔色がひどく悪いことから 弥生は休んでいるように言われる
腰かけていると背後の幕が揺れる
誰かいるのかと見にいく弥生ー既に魅入られている
誰もいないと背を向けるとオルガンの音が不気味に響く
こわくなり保健室に逃げ込むが先生はいない
保健室のベッドに潜り込み 布団の中へ
お化け屋敷といわれる家の二階で見た奇妙な絵がある
そして布団の中から白い半裸の男の子が
悲鳴
弥生は消えた
借り手がつかない家へ取り込まれたのだろう
山賀俊雄が死んでから ずっと借り手がつかない家へ
次は莉奈
心配して葵と七海が家を訪ねる
莉奈の母親は言う「ごめんなさい 莉奈は会える状態じゃないの」
莉奈は大切な友人だからと言って 部屋へ案内してもらう葵と七海
ドアのノブにも何か巻き付けてあるが 葵はそれを破る
莉奈は机の下に隠れていた
机の引き出しも家具も全て開かないようにテープなどが貼られている
必死に莉奈に話しかける葵は気づかないが テープがはがれて引き出しや開いた戸から青白い手や子供の顔が覗く
気が付いた七海は ここにいてはいけないーと
葵は首の石のついたネックレスを外し お守りだからと莉奈に渡す
葵にしがみつく莉奈
映画では過去と現在が交互に描かれていく
山賀俊雄の死体が発見されたのは 現在より19年前
女子高校生四人が山鹿の家に入ったのが10年前
3年3組の担任となった小学校教師の生野結衣(佐々木希)が 不登校の佐伯俊雄の家を訪問するのは現在ー
莉奈は冷蔵庫を開けて台所で飲み物を取り出すと それは黒い液体となる
薬缶のお湯がかかり顔が半分焼ける莉奈は 冷蔵庫から伸びてきた手に冷蔵庫の中へ引きずり込まれる
そして消えた
莉奈を心配して家族にあの家のことを聞こうとする葵
姉は話してはいけないと言う
そして夫(袴田吉彦)に怒る
あの家は恐ろしいーと身に沁みて知っている表情だ
言われて風呂に入ろうとした葵は 鏡の中の自分に白い手がのびてくるのを見る
その手は葵の下顎をひっぱり
葵の悲鳴が聞こえて洗面所に行った姉が見たのは 血で汚れた洗面台
そして落ちている葵のものだろう血まみれの下顎
七海は電車に乗っていて 同じ車両の少し離れた場所に葵と莉奈らしい後姿を見つけ 近寄るとー
顔が半分に焼けた莉奈と下顎が無い血まみれの顔の葵
悲鳴を上げると電車の天井いっぱいの巨大な顔だけの弥生
気が付くと あの怖い家の中
泣きながら「ごめんなさい」と繰り返すのだがー
臨時教諭ながら異例のクラスを受け持つことを知らされた生野結衣は戸惑いながらも嬉しい
学年主任の女性の素っ気ない口ぶりは気になるが
以前の担任は辞めたと言われる
受け持つクラスの佐伯俊雄なる少年の長期欠席が気になる結衣だが 学年主任の女性は気になるなら 自分が行けばいいーとしか言わない
むしろ避けているように見える なんらかのリスクを
佐伯俊雄の母親はひどく影が薄い
ふわっと急にあらわれる
二階へ上がると部屋に目張りがしてある
気になりテープをはがし部屋に入る結衣
「ここは俊雄の部屋ではありません お茶をいれました」
不意に現れ ぼそぼそと言って階下へいく俊雄の母親の伽椰子
お茶は干からび濁っているように見える
伽椰子は不自然な歪んだ体で 渦を描き続けていた
逃げ出す結衣
様々な怪異が結衣を襲うようになり 様子がおかしくなった結衣を一緒に暮らす恋人の直人(青柳翔)は案じて 結衣を悩ませる不登校の佐伯俊雄について調べ始める
そして佐伯一家の住む家がいわくつきの家であることを知る
扱う竹田不動産の男(袴田吉彦)は言う
自分も10年前に妻と妹を失った
あの家に入ってはいけないのだと
19年前の事件について 直人は知った
同じ名前の子供 二人の俊雄
二人は顔も同じだった
山賀俊雄の死んだ家を異様なほどに気に入り 住み始めて間もなく伽椰子は「こどもがほしい 誰の子供でもいいから」と病的に妊娠したいと思うようになる
夫の佐伯剛雄は出張などで留守がちだった
妊娠できない
伽椰子は現れた男の子に「おかあさん」と呼びかけられる
あるとき その子供は伽椰子と一つになった
妊娠 出産
そうしたことが結衣の持ち物にあった伽椰子の日記に書かれている
それらを知った直人は現れた血まみれの顔の女ー伽椰子に首を回されねじ折られて絶命
目覚めた結衣は 直人の死体を見つける
3年3組の担任となった結衣は運動場に描かれた大きな渦の中央に立っていたことがある
結衣は教室で机に渦を刻み続ける俊雄の幻を見たことがある
知らぬうちに窓ガラスに指で渦を描いていたことも
教室に立つ結衣は決然とした表情
そして佐伯の家へ入る
玄関の扉は勝手に閉まる
意志あるもののように
目張りがされていた部屋に入り 押入れにある箱を開けると 中にはビデオテープ
デッキで再生すると
俊雄が生まれて 表札の名前も3人に
幸せそうな家族
だが生まれた俊雄は父親にはなつかなかったようだ
七五三の記念も話しかける父親に返事せず 逃げていく俊雄の姿
俊雄が父親を見る視線は冷たい
別に封筒に入れられていた最後のテープを再生しようとするとテレビの画面いっぱいにひろがる白い顔の子供
結衣がいる部屋に その部屋で起きた過去が再現される
俊雄の父親は自分ではないーそう伽椰子を問い詰める剛雄
伽椰子「この世にあなたの子供なんていないのよ」
嘲笑う伽椰子を怒りのあまり 剛雄は殺す
そして包丁を手に取った
それで俊雄を殺したのだろうか
二階の部屋の押し入れの一角から天井裏を見回す結衣
そこに伽椰子がいた
血で汚れた異様に白い顔 ゆがんだ体
ねじれた蜘蛛のような姿で結衣を追ってくる
下には白い男の子 俊雄
扉にもとおせんぼするような伽椰子
俊雄は結衣に呼びかける「おかあさん」
伽椰子は這いながら階段を上がり結衣を追ってくる
絶体絶命
さあ?!
結衣は自分の部屋で目覚めた
直人の声がする
リビングへ向かうとテーブルの上には紅茶が
向うから近づいてくる直人の首は折れたままだった
キッチンのカウンターの上には膝を抱えた俊雄の姿が
近づく直人を見る結衣の瞳に涙が浮かぶ
すべてを知った今 悟ったのだろうか
自分の運命に
ここで映画は終わります
この映画の終わり方では 結衣は俊雄から「おかあさん」と呼ばれており 伽椰子に続いて 再び自分が生まれるための俊雄の母親として選ばれたのかーと思います
であるならば 結衣は産むのでしょうか俊雄を
俊雄の母親であることに執着する伽椰子には それが許せるでしょうか
「呪怨ーフアイナル」のノベライズでは 姉をも死へと誘う結衣
想像を楽しめる(おちょくれる^^;)シリーズになってきました