夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「ルルドスの海から」-9-

2017-08-31 22:43:54 | 自作の小説
その後 何事につけても動きが早いオランプは オルディスをソロクレスに紹介し船の値段の交渉に入る
その席でソロクレスはルルドスの危機についてオルディスに話す許可をオランプに与えた
案じられるルルドスの未来 それを教えれば相手は売値をつり上げるかもしれないのに
異国の人間までも危ない目にあわせてはいけないと考えるソロクレス
その清廉かつ誠実さはオランプには好ましく感じられる

勿論ソロクレスがオルディスという人間を見たからではあるが

オランプに事を打ち明けられたオルディスは売値をつり上げるどころか割り引いた
「我が国はひどくおおらかなんだ」とオルディスは笑う

目を見張るオランプにオルディスは彼の先祖の話をした

四人兄弟の三人目ながらブロディルの王となったリトアールは 末っ子のダンスタンが呆れるほどの暢気者
ところが理不尽に国を害しようと企む相手には 恐るべき敵となる勇猛果敢さを備えていた
ある時 同盟を結んでいたブロディルの南の国ローメインが海からの攻撃を受けた
ローメインでは悪い病気が流行り民の殆ども国王夫妻も病死し 若い女王メリアーヌが即位したばかりだった
戦えるまともな兵もろくにいない
兵を率いて駆け付け女王を護り 敵を蹴散らし殲滅したリトアール王を女王メリアーヌは愛したが リトアールは王妃アシュレインをこよなく愛しており
女王メリアーヌの恋は叶わなかった
だが生涯独身で通し若くして死んだ女王メリアーヌは その感謝の気持ちを死後にローメインをリトアール王へ支配権を譲渡することで示した
ブロディルの飛び地のような領土ローメインは代々リトアールの直系が受け継ぐ
ローメインの人々は今やその殆どが暮らしやすいブロディルに移り住み ローメインを受け継いだオルディスのイトコはその扱いについて悩んでいるらしい


「イトコということは オルディス殿 貴方は王族か」

「そうなるね」

「それでイトコというのは 貴方に似ておられるのか」

「いや・・・ わたしよりうんとうんとうっかり者の忘れん坊だ」
困ったものだと言わんばかりにオルディスは首を振る

こうしてオルディスに来るかもしれぬ危機について話したオランプは ドルランクにも自分で話すことにした
いつまでも船の完成を急ぐ理由を隠してはおけない



その頃ソロクレスの所へは神官エランドが押しかけてきていた
「ダイレントから聞いた 大地が沈むなどとアホウな考えにとりつかれあたふたしているそうな
お前は狂ったか」

「叔父上」
亡き先代王よりも叔父に似ていると言われるソロクレス
瞳の色こそ違えど同じ金色の髪

「まして民にも伝え慌てさせるなど王のする事か いい笑いものぞ」

「もし わたしの気がふれたなら叔父上はどうなさいます」
ソロクレスは落ち着いてエランドの偽りの激昂ぶりを見据えていた

「お前はー」

「我が母ルルディアより狂った血が入ったことにできれば満足ですか」

「何を言う・・・」

「叔父上の母君ドルメア様が わたしの祖父の予定された王妃候補
けれど祖父は他の女性を愛し妻とし わたしの父アルストンが生まれた
王妃が若くして不自然な死を迎え ドルメア様は王妃となり叔父上を産んだ」


「ソロクレス お前は何が言いたいのだ」
エランドの灰色の目が濃さを増し黒闇の色に近づく

「わたしに剣の手ほどきをしてくれた叔父上が 年の離れた兄のようでもあった叔父上をわたしは責めたくなかった」

「・・・・・」

「気付かぬ振りを続けていたかったですよ
わたしとディアネージュの両親の死 食事に混ぜられ続けている毒
それさえも無視していたかった」

ここに来てエランドはせせら笑いを浮かべる「ふん・・・道理で死なないわけだ かなり前から気付いていたのか」

今度はソロクレスが無言でエランドを見る

「そうさ 我が母ドルメアは呪われた魔女の血を引く者 自分を差し置き先々王の妻となった女を呪い殺し術を使い王妃となり
わたしを産んだ
先々王は わたしの父は術をかけられ騙されドルメアを抱かされたことを良くは思わず ただただドルメアを わたしの事を疎ましくかつ悍ましく思った
母は王に可愛がられるアルストンを呪って死んだ
母の恨みは我が身に残り 
忠実な弟の振りをして 愛する兄アルストンよ その妻ルルディアよ
そう呼び続け 命を奪う好機を待ち
一度は王位に就けたソロクレス お前に汚名をかぶせて廃位に追い込み処刑する
そんな気の長い愉しい計画をわたしは持っていた」

眉を寄せ沈痛な表情のソロクレスを見ながら エランドは言葉を続ける
「狂った王を殺し 乞われて仕方なく王位に就く
そう お前が激昂して暴れた事にして
お前に剣を教えたのは わたしだ」
話しながらエランドは腰に帯びている儀式用の筈の剣を抜いた
剣は鋭く研ぎ澄まされており不吉に輝いた
「狂った愚かな王として死ねばいい!」


「ルルドスの海から」-8-

2017-08-30 20:44:51 | 自作の小説
オランプが館に戻ると遅い時間にも関わらずディアネージュは起きて待っていた
日中は結い上げてある長い髪こそおろし夜着に着替えてはいたが くつろいでいた様子はない
「お客様が訪ねて来られました」

もの問いたげなオランプの視線を捉えてから ディアネージュは言葉を続ける
「持ち船を買ってほしいのだとか 数隻運んで来られたそうです」

「どのような男だった」

「ただの商人ではないようなーそう貴方に似た栗色の髪で身長も同じくらい ただ瞳の色は青でした 名前はオルディスとか」

「オルディス・・・」


「あたくしには難しいことは分かりませんが この国にはそんなに船が必要なのでしょうか
四つの島でそれぞれに かなり大きな船を造っているとか
その上に まだ買わねばならないほどー」

ディアネージュがドキリとするほど オランプはじっと彼女を見つめた
やがて長い脚を投げ出して椅子に座る
「今夜もその事を王とイリアッドと話していて遅くなった
だんだん激しくなってきた地揺れを どう思う」

「気持ちの良いものではありませんけれどー」

「うん そうだね」
それからオランプはソロクレスの出した予測
もしも大災害が起きた場合に備えている事を話した

「最悪 国が無くなるとー」
蒼ざめたもののディアネージュは冷静に話を聞いていた

「大地が割れて砕けて海に沈む・・・そういう伝説はルルドスだけのものじゃない」
ソロクレスはできるだけ多くの人間を救いたいーそう考えているとオランプは言う

「ええ 兄ならそうでしょう」小さくうなずいてディアネージュは言葉を続けた
「そして貴方が 兄の重荷を引き受けてくれているのですね
やっとやっと あたくしにも教えてくれた」

「いつ起きるかわからない その時あなたの傍にいたいとは願っているが」

「兄の負うべき責任と貴方の義務と 考えられないことが起きるかもしれないということ
ですから あたくしにできることを教えて下さいませんか」
ディアネージュは感情よりも理性を優先する事にした
この人に我儘な何もできない役立たずの姫だとは思われたくない

もしもそういう事が起きれば恐ろしくてたまらないだろうが やるべき事が分かっていれば心を鍛えて備えておくことはできる
見苦しく悲鳴を上げて逃げ回るだけの人間にはなりたくない

「では これからは同じ目的の為に動く同志だな」


前もって用意していた地図をオランプはディアネージュに渡した
それには海へ逃げる場合の効率よい経路が書き込まれていた

「だがー必ず わたしが迎えに行く」
オランプのその言葉は誓いのようだった



翌朝は早い時間にオランプはオルディスへ会いに出かけた
オルディスはルードブル島の船造りの技師ドルランクの家に泊まっている
ドルランクはファルラという娘がいた
青い瞳にいかにも気の強そうな赤毛

その赤毛は父親譲りだった

気性の荒いドルランクが娘と二人暮らしの家に泊めた男オルディス

ディアネージュの言葉を借りれば人畜無害ぶりを装った快活さ
ドルランクはオルディスの持つ船の知識が気に入ったのだ
朝から船を修理する時の事について言い合っている
その横でファルラは呆れていた
「仕事場へ行っても船のこと 家に帰っても寝るまで船のこと 起きれば食べながら船のこと」
歌うように話す

声は家の外まで聞こえ 訪ねて行ったオランプは「楽しそうだ」と声をかけた

「これはオランプ様」とドルランクが呼びかけるのへ「様は要らないと言ったろ」と気安げなオランプ
「こちらに滞在されるオルディス殿が訪ねてきてくださったとか」

「訪ねた用件をご存知なら まずは船を見ていただきたい」とオルディスは答えた
オルディスが船のある場所まで案内する

「なるほど 見事な船だ」
船の中を見て回りオランプは船を褒める「どちらでルルドスが船を必要としていると知られたのか」


「旅の途中で 探し物をしておりました」

「探し物は見つかられたのか」

「はい 見つけたと思っております」

「探して見つかるモノは良いな」オランプは微笑む

「貴方様は何か探しておられると」

「見つけようのないものかもしれぬがー」

「首化け」ー遠い約束・過去・1ー

2017-08-30 19:20:25 | 自作の小説
その者は焦っていた 守るべき者を見失ったから
たとえ実体無き者と雖(いえど)も夢が相手では どの夢に落ちたかも分からぬ

幾層もの夢をかき分けその者は必死で探し続けている
見失うことはできない 今度こそは守り抜くのだ
生きてなくてもいなくても

「ぬしは阿呆か 」

その者に声をかけたモノには角があった 長い銀の髪 黒銀の長い爪
やはり此の世のモノではない

「夢鬼 あの方を何処へやった」
きっと睨みつけるその者を 夢鬼と呼ばれたモノは冷笑した
「せんからあの娘は我の獲物と言うておろう あの娘は良き人形になる
その血は我の仲間を潤す」

夢鬼の言葉にその者は血の出るほど唇を噛む

「戦いも恋もな逆上した方が負けよ ぬしは我には勝てぬ 
恋はより多く惚れた者が負けるのよ」

その者が焦る姿を嘲笑していた夢鬼の表情が変わる
すっと姿が消える すかさずその者も夢鬼の後を追う



娘は走っていた どうしてもその建物の中から抜け出せない
天井から首が落ちて来る
耳まで裂けた口 長い牙
血走った金の眼の恐ろしい首は次の部屋へ逃げてもまた天井から降ってくる

逃げる間に首の数は増える

ヨコセ チヲヨコセ  ソノチヲヨコセ

夢の中であろうと 捕まると無事ではすまない
しかし逃げ場がない
逃げて部屋を移動するごとに首の数は増えるのだ

娘は悪夢に落ちるのはこれが初めてではなかった
抜け出せない 逃げられない夢

しかしいつもの悪夢にはある種の優しさがあった
だが この首達は・・・・・


夢の中で喰われたならば眠っている自分の体はどうなるのだろう
夢といえども走り続けていると怠い

足が重い


でもあれに喰われるのは嫌だ
どう逃げる

あれは天井から降ってくる
あれはいっぱい天井の中にひしめいているのだろうか
びっしりと
自分で想像しながらその光景の気色の悪さに苦笑いする娘
笑えるということはまだ余裕があるのかーと逃げながら自分を分析する娘


「勝手に我の操る夢に入ってくるな 首化けよ!」

ダマレ ユメオニ ソノムスメノチガヨブノダ ヨコセ ヨコセ

「野暮な連中だな しかも美しくない 我の夢から出ていってもらおうか」

ヒトリジメスルキカ ワレラノケンゾクデハー

「そういう眷属になった覚えはない 散れ!」

夢鬼の片手が巨大化し長い爪で首化けの居る建物を握りつぶす
別な手で追われていた娘を案外優しく救い出す

「夢鬼ー」
追いついてきたその者に目をやり夢鬼はぼそりと言った
「気がそがれた 妙な邪魔が入ってはな
また出直して来ようよ」


夢鬼は消えて娘とその者は夢の異界から弾かれる

日々いろいろ

2017-08-29 11:30:14 | 子供のこと身辺雑記
姑の家の火災保険が満期になるとかで満期金利用でまた似たような5年満期のに入ることに 先週末は満期金受取りの手続き
で某金融機関にて口座から満期金引き出し またそのお金を新しい保険の支払いに充てる手続きを昨日済ませたら 
夜になって 記入するところ少し抜けてましたーと担当さんから電話が入りました

で明日の朝一番に向かいますーって時間を約束して 書いて「これで手続き終わりです」と言われて帰宅して駐車場に車を停めたら また担当さんから電話
「すみません 印鑑ももらうところ 抜けてました」

えっとね~~片道30分 往復1時間 
私もこれでも色々用事があるんだけど

前の更新の担当さんは自分のミスだと こちらまで出向いてきたわよーと内心思いつつー
「じゃ 半時間待っててください」と再びそちらまで行って 済ませて
よっぽど「これで大丈夫?」と言ってやろうかと思ったけれど そこは抑えて
「お願いします」と笑顔で帰ってきました


もう携帯が鳴るたびに また書類足りないのがありましたーって言ってくるんじゃないかって・笑
心臓に悪いですーー;



先日の夜 救急車が家の前の道路で方向転換していて ご近所の誰かなーと思っていたら今朝 同じ隣保のTさんが来られて 
昨夜 姑さんが老衰で亡くなられたので 自治会に届ける用紙が欲しいとのこと
組長さんの家まで行ってきて その用紙と僅かばかりの香典とお菓子を届けてきました

ついでに市からの配りものも配って帰宅して着替えしてお茶でも飲もうかなーと思っていたら
今度は年に一度の市の共済の保険の集金さんから電話

担当さんは明るい女性で これは年に一度だけど会うのが楽しみな方♪


なんてね ごちゃごちゃしている間に 午前は過ぎてお昼になったのでした

まだ朝食で使ったお茶碗も洗っておりません

帰宅してからしたのは犬の飲み水替えて おやつあげてちょっとかまうこと

さて お茶碗片付けて お昼 自分のお昼ご飯
面倒だわ どうしよう

いっそ まとめて夕飯おかずまで作ってしまおうかしらん





追加
市の火災保険の担当さんが帰られてから 別の部屋に置いていた携帯を見たらー姑の家の火災保険の担当氏からの着信があった
でもどういう用事かメッセージは残ってなくて また向こうまで往復するのもーと思って
本当に大切な用事なら また電話をかけてくるだろうと思ってこちらからかけないでいたら 結局かかってきませんでした
いささか気になりつつ放置中^^;

カレーうどん

2017-08-27 13:29:50 | 子供のこと身辺雑記






貰った物で簡単に作れるうどんがあったので お昼はそれを利用して作りました
うどんの麺が4袋と カレーとチゲと2種類の粉末だしが入っています



炒めモノもできる鍋(アサヒ軽金属のワイドオーブン)にサラダ油を入れて玉葱・人参・牛肉・しめじを入れてカレー粉をふりかけて炒め 水・粉末だし・味醂を入れて煮て うどんを加え水溶き片栗粉でとろみをつけて仕上げ
ネギを入れたいところですが 長男がネギが駄目なので



「楽する」「楽しむ」勝手奥さんしています・笑

2017-08-27 11:17:54 | 子供のこと身辺雑記
JAから届いた一年分のお米を姑の家の納屋の保存庫に置いてあり 私の家のお米が無くなりかけると 主人が玄米を家の機械でついて白米にしてくれる
そのつき具合は主人の趣味(笑)で
最近は七分つきが「健康に良い」と 主人が勝手に思っているらしい^^;

「そろそろお米頼める?」と言ったら 
主人「日曜日 忙しいから月曜日でもいいか?」

私「まだ(骨折した骨が完全に治ってないから)重いの運ぶの私 無理だから」

主人「いつもの半分15Kgで作っておく」

ま・・・ね それなら左腕でも運べるかなーと多少不満ながら主人に頼んで帰った私

駐車場から家まで運んで 家の中を台所まで運ばないといけないし
長男が家に居たら運んでもらえるけれども


ーと 日曜日の午前10時 姑の家に居る主人から電話がありました
「今から持っていく 米届けたらすぐ(姑の家に)戻るから」

主人も考えたみたいです 日曜日なら長男もいるし私が重いものを運ばないでいいだろうと


それから半時間後 主人がいつもの量(重たい30キロ)のお米を玄関に届けて 長男が台所まで抱えて運んでくれました
お米を抱え上げる長男の掛け声が「おっぱい いっぱい おっぱい いっぱい」なのには笑ってしまいましたが
いつ いかなる時にも笑いを取るのを忘れない長男です

「すぐに戻る」と言いながら 主人は庭に入って暫く三頭の犬達と遊んで 飛びつかれて「すっかり泥だらけになった」と言いながら姑の家に帰っていきました
主人も動物好きなのですが 姑が生き物は駄目な人で
主人てば「犬と遊びたい」禁断症状が時々出るみたいです


さてさて主人が自分でお米を運んできてくれなかったらー
まだ怪我が完全に治っていない私に重たいモノを運ばせようとしたーと後々ちくちくいじめるネタにしようかと思っていた心の狭い私ですが♪
主人も これはまずいと妙な予感がしたのでしょうか(爆)

取り敢えずお米を自分で運ばずに済んで「ラッキー」と思っている私でした

主人が日曜日に忙しい理由
畑と姑の家の庭の雑草がすごいから それを抜いていかないといけない
畑はまだ草刈り機でやっつけられるけれど 庭の方は水を抜いている池の中とか やたら置いてある岩の間とか 姑が楽しみに置いてる苺苗の畑とか
草刈り機じゃ駄目で人力で抜くしかない所が多いし 植木があるから除草剤があんまし使えない

以前は姑が庭は頑張って綺麗にしていたし 日頃は私が目に付いたものは姑の家に行った時に抜くようにしていたのだけれど 私が右腕ギブスで行けないでいた間に随分雑草がハバをきかせてしまってました
最近は姑も脚が痛むので余り庭には降りなくなっているし

姑の家の庭が綺麗になっていたらー主人を褒めてあげることにしましょう

そして私は収穫目当てに畑にこれから何を植えてもらおうかと思案しております

「植えてもらおうか」の「もらおうか」が重要なポイントです
私は何もしないで 水やり草抜き肥料やりは全部主人 収穫だけを楽しもうという

サラダと言っても和えるだけ

2017-08-26 09:30:08 | 子供のこと身辺雑記
先日「きょうの料理」8月号の焼きえびの和風サラダを真似て作ったのが美味しかったので 今度は少し具を変えて作ってみました
糸寒天 なかなか売っているお店が無いんです^^;



輪切りにした竹輪・かにかま・わかめ・はるさめ・貝割れ大根・胡瓜などを練りからし・醤油・酢・胡麻油・砂糖・すり胡麻で和えるだけ



ところで長男が応援しているヴィッセル神戸は連敗で成績低迷 遂に監督が替わってしまいました
その後の試合に応援に行った長男ですが0-0で引き分け
負けなくて良かったというか ファンとしては勝利が観たいのでしょう
部屋のホワイトボードに↓こんなことを書いていました




前の監督さんも悪いとは思わないし もう少し長い目で見てあげられないかなと思うのですがー色んな事情があるのでしょうか
またシーズン途中で替わってすぐに勝利を期待される
監督さん 大変なお仕事だなあと思います


さて長男は「試合観戦にも体力がいる」(笑)と体を鍛えに朝からジムに出かけていきました
先日は観戦翌日 筋肉痛になったそうです

垣根涼介著「光秀の定理」(角川文庫)

2017-08-25 23:20:32 | 本と雑誌
光秀の定理 (角川文庫)
垣根 涼介
KADOKAWA



明智光秀は仕える主人の織田信長を「敵は本能寺にあり!」と襲い殺したが 後に殺された
信長を滅ぼしてのち11日しか持たなかった為に 「三日天下」などとも言われる

織田信長は明智光秀の人間性を好まず よく悪しざまに罵った為に明智光秀はそれを恨みに思っていたとか
天下統一を成し遂げたあとの織田信長をいう人物の人間性を恐れたとか
まあ 色々言われている

何故 明智光秀が織田信長を本能寺に襲ったか その真実は結局誰にも分るまいと思う

この本は物語の終盤で若い頃の光秀が知り合った二人の架空の人物を通してその動機について考えさせる
それも当の明智光秀が死んで十五年が過ぎてから

二人の人物とは愚息と名乗る僧と剣の理を究めんとする新九郎
その昔 金もなく辻斬りをしようとした新九郎と その新九郎を止めていた愚息
光秀にも新九郎は辻斬りを仕掛けた

それが出会い

奇妙な縁は様々な事柄で続いていった

愚息が道端でしていた四つの碗の賭け
この謎がいくら考えても新九郎も光秀も解けなかった
どうして愚息が勝てるのか


この四つの碗で勝つ方法は ある戦いにおいて光秀に勝利をもたらす

もしも織田信長が明智光秀に殺されなかったら どういう世の中になっていただろう
一つだけは言える
徳川家康が天下を取り 江戸幕府が開かれることはなかっただろう


浄土真宗のある僧侶は 現代でも言った
「信長は敵(かたき)だと」

織田信長という男 明智光秀に殺された事は日本にとって良かったのか

それとも殺されず天下統一を成し遂げて生き続けた方が 日本の為には良かったのだろうか
どちら なのだろう





「ルルドスの海から」-7-

2017-08-24 21:08:37 | 自作の小説
ルードヴィア島・ルードディル島・ルードディア島 そして本島と呼ばれるルードブル島 このルルドスの四つの島はもとは一つであったと言われている
伝説によれば ある夜 神の烈しい怒りにより四つに分かれたと

ソロクレスはこれをただの伝説とは考えなかった
古い書き物を色々調べて 昔から一帯に地揺れが多い事を考え合わせ 神々の怒りとは大きな地揺れにより大地が割れたのではないかと

それが最近は烈しく日に幾度となくある大きな揺れ
再び大地に異変があるのではないかと


記憶の無いはずのオランプの言葉 
「このところの揺れは何かひどく不吉な気がする」

ある程度の大きさがあり丈夫な船造りを急がせてはいる

地が揺れるなら海へ逃げるしかない
できるだけ遠くへ

ただこの考えを誰が信じてくれるだろう
いたずらに怯えさせ人々を混乱に落としはしまいか
しかし手遅れになったなら


オランプはイリアッドにもダイレントにも その虞(おそれ)を話すべきだとソロクレスに言った
「王よ あなたが一人で重荷を背負うことはない」

いつまでも隠し続けることは国に亀裂を呼ぶと

国の主だった者達には知らせるべき段階に来ている
早い方がいいとオランプは言うのだった

イリアッドと同じくダイレントには何か懸念がある こう危ういものを近頃感じるソロクレスだが

オランプは埋められる溝ならば・・・早いうちに埋めた方がいいという考えだった
こちらが信じなければ人も信じてはくれない

ーどちらが王だか分からないーソロクレスは苦笑する

裏切られてもいい そんな強い心が持てるだろうか

ー迷っていても仕方ないかー

ソロクレスはイリアッドとダイレントを私室に招き 数々の資料と共に島の危機について話した

長い沈黙のあと「一大事だな」とイリアッドが呟く

ダイレントは言葉を失っていた
気付けなかった自分がオランプに負けたようで悔しいのだ
ー俺はオランプに劣るのかー
己の心の脆さに揺らぐダイレントは神殿に向かう

神は在るか
神は在れどその御心を人は正しく解釈できるか
更なる迷いへと踏み込む者もいるやもしれぬ




その数日後 国の主だった者達へも この話は伝えられる

最悪 島が 国が無くなるかもしれない

「王よ気が狂われたか」

「大地が沈むなど 馬鹿げたことを」


では どうしよう どうすればいいかという前向きな言葉は出ない

万が一の時に身軽に逃げられるように備えをするべく民に伝えねばならないーイリアッドが強く言う


押し黙ったままだったダイレントは部屋を出しな オランプに近寄り睨みつけ言い捨てた
「お前 王を操り道化に見せて楽しいか
お前だろ 王に血迷った考えを吹き込んだのは
何を企んでいる」
オランプの答えを待たずに部屋を出ていく


皆が出て行き 部屋に残ったイリアッドとオランプにソロクレスは言った
「逃げ方を教えるしかない情けなさ」


「大切なのは生きていることだ 命さえあれば」
オランプがソロクレスの言葉を受ける

イリアッドが見れば オランプは穏やかに微笑んでいた
烈しいダイレントの言葉を意に介したふうもない
イリアッドにはダイレントの言葉が聞こえていた


「細心の用心と大胆な行動 不安を見せるのは王の仕事じゃない」
大きな声を出さずともオランプの声はよく響く
ゆったりとした口調
オランプは変にせかせかしたところがない
泰然自若 その態度は周囲の者をも落ち着かせる
藍色の瞳はそこに居ながら遥か将来(さき)を見透かしているようだ



島は山もあれば谷もある
住む場所により何処をどう逃げていくか
地図を見ての話し合い
決めればならないことは山のようにあった


「今夜はここまでにしよう」
話し合ううちに夜も更けてソロクレスが イリアッドとオランプに休むように言う


「今夜は館に帰ります ディアネージュに王が案じられているこの国の事を話しておきたい」
オランプが言えば ソロクレスも頷いた

ソロクレスの居室を出て 城の通廊をイリアッドとオランプは並んで歩く
ソロクレスとダイレントはほぼ同じ身長でイリアッドより僅かに高い

ソロクレスとダイレントよりもオランプは長身だ

「聞こえていたダイレントの言葉 すまない」
イリアッドが言えば オランプは僅かに肩を竦める
「気に病まれることはありません」

ーああ そうかとイリアッドは思う
人としてオランプは大きい 
そこがまた相手にされていないように思えて ダイレントを苛立たせるのかもしれない


「これから忙しくなります どうかよく休まれて下さい」
軽く頭を下げオランプは背を向け去っていく

ルルドスの嵐の海から現れた男オランプ
ーあの男は何処から来たのか
このルルドスにとって吉となるか凶となるか オランプという男は

要注意なメッセージ

2017-08-24 08:52:46 | 子供のこと身辺雑記
携帯のSNSに グーグルアカウントからと称して お使いのコンテンツについて今日中に06-6310-0734に連絡しろ
電話が無い場合は法的手続きを取るーという
全く身に覚えのないメッセージが入っていた

「今日中に」と期間を限定ししかも「法的手続き」と焦らせて脅かす文面に疑惑を覚えて パソコン開きこの電話番号で検索をかけたら
案の定 流行している「絶対に連絡をとってはいけない」詐欺らしい
架空請求・不当請求

詳しくは こちらのサイトさんに情報があります↓

http://blog.goo.ne.jp/48khmkpk/e/99f85a379fd0d3058311e00e0341ea58

被害が出ませんように祈りを込めて 
騙される方がおりませんように!


そして こんなふざけたシロモノで「楽して金儲け♪」を考えている誰かさんに
バッカヤロー!未来永劫 地獄で苦しみやがれ!!!!!!

「MY HERO」宝塚歌劇団 花組

2017-08-23 20:23:47 | ちょっとヒイキの引き倒し?!
とっても観たかった芹香斗亜さん主演のDVDが届きました
今月8日頃に発売予定が不備があったとかで発売延期になっていたんです

待つ間 余りに待ち遠しかったので当初は買う予定ではなかった「邪馬台国の風」のDVDも追加注文
メールでお願いしておいたので一緒に届けてくれました
「宝塚アン」さんは とっても親切です


以前にも書きましたが 現在花組の二番手男役スターである芹香斗亜さんは10月の「ハンナのお花屋さん」の舞台が終われば 宙組に組替えとなります

前にも一度 星組から花組へと組替えと経験されてる芹香斗亜さんは舞台人として花組で大きく成長されました

新人公演やバウでの主役舞台はあるものの
宝塚の舞台ではありませんが 東京と大阪での舞台で主役

しかも特撮ヒーロー?
何処までも脚!というー長い脚の持ち主である芹香斗亜さん 似合います!















亡くなった父親ハル・テイラーが伝説のスタント スーツアクターだったノアは人気スターになったのに
日頃の行動がひどすぎて
借金取りに支払いを請求されてる・・・女性クロエを庇って相手をやっつけて 
そこも尾行してた記者に記事にされて


主演映画の話も流れ事務所もクビになり

この俺はスターだと調子に乗ってる時の裏表ぶり
スキャンダルへの言い訳も爆笑もの
芹香斗亜さん実に芸達者です

クロエの借金を払う代わりに彼女をマネージャーにするノア
元テニスプレイヤーのクロエは男運も金運も悪かったもよう

ハル・テイラーに恨み持つスマイリーがハルの息子のノアも潰そうとしている為 ろくな仕事がとれません
テレビ通販の宣伝のお仕事とか やりたくなかったスーツアクターの仕事

けれど死んだ父親が命と引き換えに助けた子役だったマイラと出会って

死んだ父親の気持なども考えるようになるノア


ハル・テイラーに憧れてスーツアクターとなったテリーには病気がありましたが 妹に金を残してやらなけりゃと頑張っている優しいお兄ちゃん
自分の野望の為にテリー主演で「MASK☆J」の映画を撮ろうとするスマイリーは テリーの妹をも利用していた


テリーのスーツアクターをやる俳優が怪我をして テリーのアクションのクセも知るノアに代役が回って来る

それが面白くないスマイリーは ノアもハルと同じように殺そうと考えて映画の筋を変える

スマイリーの夢は 世界征服
そう!昔のアメリカの半時間か1時間の連続ドラマの悪役の野望のお約束

病気で倒れ それまではぶつかっていたノアとも 心が通じ合ったテリーだが妹から救いを求める電話が入る

テリーを見舞いに行き入院していた継母メイベルと再会するノア
母親が死んでからメイベルと再婚したハル
子供だったノアはハルもメイベルも許せなかった

しかし人を思いやる心と子供の頃の自分の夢を思い出した現在のノアはー

マイラはある老人ホームへのスマイリーの横暴に抗議に行き捕らえられる
助けに行ったクロエも捕まった


ノアとテリーは力を合わせてスマイリー一味と戦う
スマイリーの息子がダイナマイトで脅してきて 
立てるはずなのに怖くて車椅子を利用するしかなかったマイラ
でもマイラはそんな臆病な自分がイヤだった
マイラの心に以前ノアがくれた言葉がよみがえる
そうしてふらふら立ち上がったマイラはスマイリーの息子からダイナマイトを奪うが ふらついて落ちそうになる
追いかけたノア

爆発


長いこと記憶をうしなっていた警察署長はスマイリーがハルを殺した黒幕であることも思い出していた
スマイリーに頼まれノアをスターの座から引きずり落とすことに協力した記者も白状し スマイリー達は逮捕される

そしてノアはマイラをお姫様抱っこで現れる

テリーは病気を治す為に手術を受けることにした

スマイリー一味に立ち向かったテリーとノアは全米中で評判に

パリでノアを主演に映画を撮りたい話があると クロエが仕事を取ってきた

メイベルが渡してくれたハルの日記を読み 父親を理解しメイベルのことも「かあさん」と呼べたノア

ノアはマイラにフランスに来てくれるように頼む
彼女がいると変われそうな気がすると


劇終了後に流れるフィルム 映像はアクションスターとして活躍している元気なテリー

パリでもクロエとでこぼこコンビのノア

そんなノアの目に入ったのは 自分の足で歩いているマイラ

ハルに助けられた時の事故を思い出してしまい歩けなかったマイラ


それからフィナーレの元気なダンス
出演者の挨拶




メイベル役の芽吹幸奈さんは美人だし演技力もあるし歌は素晴らしいし どうしてトップ娘役になれなかったのか不思議ですが 
現在では情感漂わせる別格の娘役さん
「エリザベート 愛と死の輪舞」の女官役
「カリスタの海に抱かれて」では主役の母親役とオリーブの精かな

「アーネスト・イン・ラブ」ではヒロインの屋敷の女中アリスとセシリーの家庭教師プリズム役

「新源氏物語」では王命婦役

「仮面のロマネスク」では ヒロインの屋敷の奥様に忠実な使用人を「邪馬台国の風」にて退団する男役夕霧らいと共に演じております

夕霧らいさんと芽吹幸奈さんの並びが大人なカップルでしっくりきて この二人が漂わせるものがすごく好きでした

朝夏まなとさん主演の新人公演「黒蜥蜴」で芽吹幸奈さんを見つけた時はとっても嬉しくなってしまいました
勿論他にもいっぱいの舞台に出ておられるのですが
出ておられると安心する いえ嬉しくなるくらい大好きな方です

もう一人「邪馬台国の風」を最後に退団される梅咲衣舞さん 彼女はこの舞台ではノアの所属していた芸能事務所の社長役
人間味を見せてくれています
「アイラブアインシュタイン」でのアンドロイド役も笑いの取り方も上手でした

それからスマイリー役の天真みちるさん 朝夏まなとさん主演「蒼いくちづけ」でドラキュラの従者としてのエキセントリックな演技も忘れられない
 もうどんな役柄にも説得力を持たせてくれる素晴らしい役者さんです

クロエ役の朝月希和さんは新人公演「愛と革命の詩人」では芹香斗亜さんの相手役だったなあとか 二人の並びを見て思い出しておりました
今回ははじけた女性の役柄 「いい男だったのになあ」ノアがマイラが好きらしいと気付いての言葉
クロエもちょっとノアに惚れてたかな 借金取りからは助けてくれたし借金も払ってくれたし
多少素直じゃないけど ノア悪い人間じゃないから

主要メンバー以外は一人で複数の役をこなしておられます

和海しょうさんは「MASK☆J」の映画の制作統括と記憶を失った老人バート

冴月瑠那さんはノアのスキャンダルに怒る社長と老人ホームの住人

なんかここにも出てる 今度はこんな役でとかってのも楽しいです



最初から最後まで 観終わっても もう一回かけようかなーって

観て元気が出る
そしてこれを生で観なかったことを後悔する作品です

DVDだから繰り返し観られるところはあるのですが

劇場で動いている姿を お芝居を観られたら もっともっと楽しかっただろうなって

最初も映像が流れるのですが のっけから歌がまた良くて


「邪馬台国の風 」のショーのジゴロの歌もゾクゾクするほどいいのですが
こちらはね 銀橋の歌に惚れました
あの歌聴きたさ あの場面を繰り返し観たさにDVDを買ってしまいました
しかも車で聴くのにCDまで買ってしまったという








油断してると変化するコ

2017-08-23 20:12:27 | 子供のこと身辺雑記
数年前にコップに植えられた小さな丸いサボテンを買ってきて玄関に置いた

以前に置いていたのが花まで咲いたのにー枯れてしまったので
サボテンも枯らす指の持ち主の私・・;

前のコに似たサボテンを買ってきたつもりがーずうっと小さいままだった今度のコは 少し伸びて楕円形になった
花も咲かないまま更に縦伸びし



今朝 そろそろ水をやっても大丈夫かなーと見たら



写真だとちょっとわかりにくいけど 小さな突起が三つできていました


この三つってぽこぽこ伸びてくるのかしらん

最終的にこのコはどういう形のサボテンになるのかな

おかずから

2017-08-23 11:45:20 | 子供のこと身辺雑記
牛蒡はささがき 人参は斜め薄切りにしてから細目に切る
筍は縦に薄切り 椎茸は細目に切る
蒟蒻も薄めに切ってから更に細く切る
えのき茸は根元を外しばらけさせておく

炒め鍋にごま油とサラダ油を入れて牛蒡と人参を炒め 砂糖・味醂・醤油・千切りした生姜・パックの細い鰹節を加えて煮ること10~20分
(野菜の柔らかさは好みで)
筍・えのき茸・蒟蒻・椎茸・適当に切った牛ばら肉(豚肉でもいいです)を加えて煮る
具沢山のきんぴらごぼうみたいなの・笑
(中に入れる野菜って冷蔵庫の残り物を適当に使っています )
牛肉を入れないで海老にして 具をもっと小さく切って作ったら炊き込みご飯の具にもなるという^^;






鰹節のだし・醤油・味醂・砂糖はちびっとで煮た南瓜



「祖父母の家」ー遠い約束・現在・1ー

2017-08-22 19:30:27 | 自作の小説
障子があって縁側があって そんなに広くなくていいからー小さな頃 一時期住んだ家に似た家に焦がれる気持ちがあった

ささやかな昔のー昭和の家だ
縁側で板塀に囲まれた庭を眺めながらごろり
そんな事が贅沢に思えてきて

そう研究にも行き詰まり自分の限界を感じて僕は疲れていたのかもしれない

仕事と自分の趣味で忙しい母から厄介事を言いつかった

「あんた いつまで夏休みだっけ」

「時々研究室に行く以外はー教えに行っているところは10月から始まるから それまでくらいならー」

「ちっちゃい頃 あんたっておじいちゃん子でおばあちゃん子だったよね」
母がにんまり笑う

こういう時は経験上返事しない方がいい

「手放すのもためらわれてね そのままにしておいたおじいちゃんの家ね 少し片づけようと思うのよ
あんたも欲しい品があるかもしれないからー行って見てきたら」

要は暫く行っていない家の大掃除と修理箇所があるなら書き出しておけーと

母は僕が小さな頃 自分の両親と暫く暮らしていた

会社の転勤で実家を離れるを得なかったのだが・・・・
祖父母は家を出る母に僕を置いていけと言ったのだとか

母も迷ったのだと言っていた
「お金だけ送ってーって そんなテもあるしねえ
だけど 私 一応 母親だし」

僕は父親を知らない
祖父母も僕の父親を話題にすることはなかった

その祖母が死んで10年 祖父が死んで5年になる
独り暮らしになった祖父を引き取り やがて祖父が病気になると母と僕とで看取った


祖父母の家へ行くように言った母だが 何からしくないすっきりしない表情をしていた

「まあ なんでも自分の目で見るのが一番だからー」


母は僕が祖父母の家へ着く日に 寝具が届くようにネット通販に注文してくれていた

駅から少し歩いただけでひどく静かになる
海が近いので風が潮の匂いを運んでくる

門をくぐると車が5~6台ばかしおけそうな前庭があり 松が区切る玄関へは敷石

祖母が病気になった頃 看病に戻っていた母が安全なようにと 祖父母と相談して水回りをいじりオール電化にした
おかげで台所に風呂にトイレは古びてはいない

ネットだけは遊んでパソコンを使う母が そこも環境を整えてくれている
暢気者だか やたら気が回るんだか 母は分からない人だ

でも間取りは殆ど覚えている通りだった

祖父母が寝室に使っていた部屋
でんと構えた床の間のある二間続きの和室
廊下を隔ててアイランドの作業台付き対面式キッチン 昼寝に丁度良いソファーベッドが二つ 普段は長椅子として使って置いてある洋間
それから二階には僕と母用のそれぞれの部屋と来たお客さんが泊まる用の和室があった
洗濯物も干せる広いバルコニーには休みに遊びに行くと祖父が天体望遠鏡を置いてくれた

厳しいところもあったが僕には優しい愛情深い祖父だった
亡くなる数日前 祖父は母に「すまんかったの 」と言い 母は首を振っていた

家に入り窓を開けて風を通していくと色々な事が思い出される

母が使っていた部屋には 母が読んだ本が壁一面の書棚に詰まっている
僕が使っていた部屋には 泊まりに来た時用にと祖母が買ってくれた学習机にセミダブルのベッド
そのまんま置いてある

いつ泊りにきてもいいようにと
家出してきてもいいーと笑っていた元気な頃の祖母

祖母が病気になった頃は学生で そんなには戻ってこられなかった
看病に戻った母に僕を置いていて大丈夫かと心配していたらしい


祖母の葬儀が済んで祖父に僕達との同居を勧めた母は 「あけても家は分かってくれるわ」と言った


僕の聞き間違いだったのだろうか
「家は」って・・・

家中に掃除機をかけ拭き掃除をし 届いた寝具をベッドにおくと結構汗をかいたのでシャワーを浴びて寝間着浴衣を羽織る

そうだ縁側でごろりができるのだ
気分を盛り上げるのに蚊取り線香をつける
用意してきた風鈴も吊るした

今夜用には駅弁を買っておいたし 食パンと卵とハムと牛乳も冷蔵庫に入れた

明日は少し食糧品を買い込んでから押入れや納戸を見てみよう

あれこれ考えながら横になった僕はそのまま素直に眠ってしまったらしい

ー急に出たら驚くからー
ーでも視(み)えない気付けない人間かもー
ー鈍感そうだしねー

言いたい放題に話している声が聞こえて眠りからさめかける
複数の声だ

誰か来たんだろうか
それで目が覚めたのか

ーきゃあ 起きるー
ー丁度いいじゃない 視(み)えてるかどうか試せるわー
ーでもさ みゆりさんは驚かすなって言っていたのでしょー
ー小さいうちは・・・って事だったでしょ これはどう見ても子供じゃないわー

みゆりは僕の母親の名前だ 母を知っている人たちなのか
目をあけると・・・三体いた

「えっと~~~ こんばんは」

三体・・・大きなリボンをしたポニーテールの朝顔柄の浴衣を着た女の子 
長い髪で総絞りの浴衣を着た女性
大正時代のモガ モダンガールのような雰囲気の女性

「視(み)える 視(み)えてる」とポニーテールが騒ぐ
「鈍感そうなのに変に不幸な小心者だったか」とモガ
「視(み)える方が面倒なくていいんじゃない」と投げやり口調の長い髪

「見える見えないって何の話 君たちは母を知っているの」

「もしかして もしかしてなぁ~~~~んにも知らないわけ」とモガ

「それでも この家に寄越したのよね みゆりさんは」と長い髪

「あなたはね 半分 あたし達のお仲間なのよ」とポニーテール

彼女達は僕には見えても此の世の者では無いと言う
母の血筋には時々視(み)える人間が生まれてくる
それは代々言い伝えられて ごく普通に人生を送る者もいる
大昔は神社の巫女か何かの家系で
視(み)える人間には守護者のような者がつくらしい

母には生まれた時から護り手として青年(に視える者)がついていた
三体が言うには
視える母を狙う邪悪な者もいて 凶事から母を守るたび 守られるたび護り手と母は想い合うようになり 禁を犯した
二人は互いの想いを抑えきれず 愛し合ってしまった
そして驚いたことに・・・・
母は子供を産んだのだ


それが僕だと


僕は完全に眼が覚めているのだろうか
もしやこれは夢ではないのか
疲れると人間 妙な夢を見るという

過ちを犯した母の護り手は罰を受けているとも彼女達は言う

「まあねえ みゆりさんは美少女だったから 無理もないわよねえ
アレもいい男だったし 恋に落ちるなってのが無情な話よ」とモガ

彼女達は言った「わたし達はね あなたの護り手よ 視えた以上は
これから よろしく」

「わたし達はね 罰は受けたくないから勝手に恋をしないようにね」
と念を押されてしまった


さて衝撃の告白を受けた僕は これからどう生きていけばいいのだろうか


思いつきで料理しています^^;

2017-08-22 10:38:40 | 子供のこと身辺雑記
結構テレビに影響されやすい人間なので テレビを観ていて これなら作れそうと思うお手頃料理があると作ってみたくなります・笑
「きょうの料理」8月号テキストから







焼きえびの和風サラダとえびとなすの生姜あんかけを真似っこして作ってみました



自宅用として小鉢に取り分け



姑に届けるのは電子レンジOKの容器に入れて



これは少し余った海老のしょうがあん

別な料理に使おうかなと 煮たかぼちゃにかけてもいいし



焼きえびの和風サラダはこんな感じです


どちらの料理もむき海老を使えばいいので簡単♪なんです


一度座って他の事を始めると料理するのが面倒になるので 午前中にまとめて
今は圧力鍋でビーフシチューを作っています



(追加)



いつものアサヒ活力鍋で





ビーフシチューできました
今日は塊り肉の他に牛ばら肉も入れています

ご飯にかけるという邪道な(笑)ビーフシチューご飯でも食べられます

牛肉は赤ワインたっぷりで炒め煮して トマトの乱切りもどっさり入っております




姑用のおかずは卵料理を作って持っていくことも多いです
今日は炒り卵 味付けは砂糖と醤油少々