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梅駆こと竜二は笑酔亭梅寿の弟子 ひょんなことから落語家となり 今日に至る
兄弟子梅雨の代わりに出たテレビ番組で苦しまぎれに梅雨のギャグを使うが それで人気が出てテレビの仕事が増えるが マネージャーは落語を禁止する
ストレスが溜まった竜二は事故を起こし冠番組を失った
そして落語対決でも小学生に負けてしまう
落語しかないと気付きながら 再び事故
今度は声が出なくなる
梅寿は同じ噺の半分を竜二にさせようとしていた
会当日となっても竜二は声が出ない
梅寿はある賭けに出ていた
竜二の父親も噺家だったことが解る
これでシリーズ最終巻とか
かなり残念です
もっともっと竜二の成長を見ていたい気がします
今回 厳しい試練が多い竜二ですが これは楽しいシリーズでした
梅寿師匠の豪快かつ 人に余り見せない弟子思いなところ
他の落語家や芸人達の個性豊かさ
またいつか 読みたいです
もうこのシリーズは書いてもらえないのでしょうか
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美しい少女がいる かつてはあどけない笑みも 優しさも持っていた
警察を辞めた男は妻から離婚され 一人娘は妻と暮らしていた
妻の不倫 不倫相手への暴行で男は警察から追い出された
別れた妻からの電話は娘が消えたと知らせた
娘の部屋には違法なクスリが残っていた
娘は普通とは違う生活を送っていたらしい
未成年の少年少女に子供を抱く男達
娘は自分から姿を消したのか それとも殺されてしまったのか
藤島加奈子は 娘は
娘を捜す男は 殺人者になる
男は藤島は 自分の罪を知った
不在の妻 妻によく似た美しい娘
そのことを男は忘れていた
男は娘を捜す
しかし娘が為そうとしていたのは 犯され自殺した恋人の復讐
娘が見ていたのは 未来ではなく過去
男は娘の行方を知る
娘は殺されていた
男は娘の死体を見つけようとしている
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装丁 多田和博 装画 黒川雅子
写真家と思うほど 皺の一つ一つ 頭髪の一本一本 眉毛 睫毛 肌の質感 表情 余りに写実的で まるで生きている そこに存在しているように迫力持って迫ってくる表紙の絵は 著者の奥様にして日本画家の黒川雅子さんの作品です
後妻業 この聞き慣れない言葉は 財産家の老人の妻として入り込み遺産を掠め取る稼業のこと
ターゲットの老人の死期を人為的に早め その一生を終わらせたりもします
私が独身の頃に 「どこかに金持ちのくたばりそうなじじいがいぃへんかな」なんて言う(これは冗談だったと思いたいですが)熟年の後家さんがおられました
ちょっとそんなことを思い出しました
小夜子という若作りのーしかしお婆ちゃんといっておかしくない年齢の女性が内縁の夫を殺そうとするところから物語は始まります
病院へ運ばれた相手の老人は中々死んでくれず 小夜子は点滴を外してみたり あれこれー早く死ねじじぃとばかりに そうしてある方法でとうとう殺すことに成功します
小夜子は結婚相談所の経営者で柏木が紹介する有望な(お金持ちのご老人)をたらしこんでは あの世へ行かせて遺産奪いを繰り返してきました
今回殺した老人の妹娘は同級生の弁護士の守屋に相談します
守屋は 興信所へ小夜子の調査を依頼します 興信所の調査員で元刑事の本多は 小夜子と柏木の結び付きに金の匂いを嗅ぎ付け 調査費より大金狙いで 刑事時代の相棒の橋口の力も借りて 小夜子と柏木の過去を調べます
出所してからは姉の小夜子の家に居座る黒澤を責めあげ 柏木と小夜子らの犯罪の数々を知ります
小夜子と関わり死んだ多くの男達
小夜子が福原(女性が身を売る場所 )にいたことがあることも突き止めます 男と寝ることを何とも思わない女
たとえババアになっても人を殺して奪った金でホストクラブに通ったり 高齢ながら まだ肉体関係持って男をたぶらかす女
柏木は懇意の司法書士を使い公正証書を作らせて死んだ老人の遺産を盗んできた
しかし悪運も尽きてきたか
小夜子へ新しい獲物として紹介した男は堅気ではなく 女性をセックスで落として金を巻き上げる詐欺師で トラブルとなる
金にえげつない小夜子は 弟の黒澤に殺された
小夜子の死体を廃棄しようとした柏木は 警察の不審尋問に遭い 逮捕される
小夜子は裏表激しい性悪女 昔の場末の水商売の女性には こういうタイプは現実にいた
転がり込んだ男が留守にした間に家財道具を売り払い姿を消すような
柏木も彼にたかろうとする水商売の女性も実にリアル
登場人物が生きた人間として感じられます
ちょっとこすっからい小悪党を描かせたら 著者の独壇場かもしれません
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BS プレミアムにて「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」(1999年 日本映画)を観ました
比良坂綾奈(前田亜季)の両親(三田村邦彦 かとうかずこ)は部屋にいる時 ガメラの為に建物が崩れて死にました 生き残った綾奈と弟の悟(伊藤隆大)は 奈良県南明日香村の親戚の家に引き取られています 綾奈(前田愛)は中学生 姉弟を引き取った親戚の男はーこういう村では苗字が異なると色々言われるから 自分達と同じ日野原に変えないかと話を持ちかけますが 綾奈は断ります
綾奈の弟の悟は 3人の女の子達からいじめられていました
綾奈はいじめトリオの女の子達に言われて封印されているという石を取りにいきます 「もう悟をいじめないで」と言って
その様子を見ていた美雪(安藤季)は 綾奈に好意を持つらしい兄の守部龍成(小山優)を呼びに行きました
現れた龍成に いじめトリオの一人は「家が大きいからって威張るな」と憎まれ口を叩き 美雪には「あんたが言いつけたね」と捨て台詞
卑怯者はいつも逆恨みするのです 人をいじめる人間は一人では弱くて何もできないから数を恃みにするつまんない人間が多いのです
綾奈は亀の甲羅のような形の石を掘り出し 重さに驚きます
駆けつけた龍成と戻そうとしますが 石の卵のようなものが現れていました
綾奈はその石を見守り やがて産まれたモノにイリスと呼び掛けます
綾奈がイリスへガメラへの憎しみを植え付け世話をするのです
一方 ガメラ3部作の1にてヒロインの長峰真弓(中山忍)は赤道付近でギャオスの死体も見ます
世界では何か異常なことが起きていました
沖ノ鳥島では無人深海探査機がガメラの墓場らしき場所を発見します
また超古代文明人の末裔と言われる朝倉美都(山咲千里)は 「ー天と地がそむきあう ほろびるかもしれぬー」などと謎めいた言葉を呟きます
イリスは成長が早く 綾奈の体を取り込み繭のような状態に
龍成は祖母の刀自(清川虹子)から教えられた剣で綾奈を救出します 綾奈の親戚の青年は 龍成が綾奈に良からぬことをしようとしたのではないかと疑います
眠ったままなのか意識を取り戻さない綾奈は病院へ運ばれます
長峰真弓には何処か好意的な斉藤雅昭(本田博太郎)は南明日香村の異変を 真弓に知らせます 斉藤は怪獣の専門家と思われています
南明日香村は何か化け物に襲われて壊滅状態になっています
日野原一家も襲われてミイラ化した死体があります
いわくあるという場所を調査する長峰 そこは綾奈がイリスと名付けた封印それていたところでもあります
その場所近くで長峰は 様子を伺っていたような龍成と遭遇 逃げる龍成を追いかけます
病院には目を閉じたままの綾奈 時々寝言で「イリス」と呟くのだとか
一度同化していたイリスと綾奈は繋がっているのかもしれません
朝倉美都は綾奈を病院から連れ去ってしまいます
朝倉と行動を共にしているのは 倉田真也(手塚とおる)という奇妙な言動の男
イリスはキャンパーの少女(仲間由紀恵)も襲ってミイラ死体にします
対戦する自衛隊の部隊も全滅したとか
ふちゃらふちゃらなうどんかパスタの先端が矢印みたいな形したものを突き刺して攻撃してきます
長峰とかつてガメラとは勾玉利用でテレパシー連絡できた草薙浅黄(藤谷文子)と長峰は京都へ綾奈を連れ戻す為にやって来ました
綾奈を求めて京都へ追いかけてきたイリス
イリスと戦うガメラ
綾奈の勾玉を奪い 「悪しき珠をほふり地の果てへ追いやらんー」と言いながら近付く朝倉は死にました
ずっと意味不明のことをもっともらしく言っていた気味悪男の倉田も死にます またガメラは一度は倒れます
龍成が阻もうとするも「ガメラを殺せ」と言ってた綾奈はイリスの胸に取り込まれ 意識が一体化して イリスのしたことを見ます
親戚達も襲って殺したイリス
その化け物ぶりに 綾奈はイリスの中で「助けて 誰か助けて」と
ぶちゃあっ!とイリスの体内から綾奈を取り出すガメラ
本気のガメラの戦い 必殺技によりイリスは倒れました
その死体をとどめと言わんばかりに踏むガメラ
しかしこの必殺技はマナと呼ばれる地球生命エネルギーを壊してギャオスが大量発生することをガメラは知っています
自分の死を願い 少し前まで「ガメラを殺せ」とガメラを憎んでいた綾奈を救ったガメラ
イリスとの戦いでガメラの体はあちこち傷ついています
自衛隊の司令官(津川雅彦)は連絡を受けて攻撃目標をガメラからギャオスへ変更します
大量のギャオスが日本へ向かっているーとの知らせでした
陸・海・空の自衛隊全てがギャオス殲滅に向かうー
そしてガメラも
ここで映画は終わります
目標とした利益が上がらずガメラシリーズは3部作で終わったとか
もしも目標以上の利益があれば
自衛隊総攻撃でのガメラとの共闘によるギャオス退治映画も制作されたのでしょうか
それともまた違う敵が出現したのでしょうか
暑い暑いとは言いながら 夕方から夜 少しは涼しい風も吹くようになりました そして虫除けをスプレーしても蚊が襲ってきた庭は 蚊の数がかなり減ったのか そんなには刺されなくなりました
8月も残り5日ばかりか 夜聞こえる鈴虫の声は 秋ですよ秋が来ていますよーと教えてくれるようです
涼しさよ早く 寒さよのんびり来ておくれ などと勝手なことを思う(笑)のでした
8月も残り5日ばかりか 夜聞こえる鈴虫の声は 秋ですよ秋が来ていますよーと教えてくれるようです
涼しさよ早く 寒さよのんびり来ておくれ などと勝手なことを思う(笑)のでした