夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

明日からは二月

2025-01-31 20:42:07 | 子供のこと身辺雑記

姑が退院した

先日 姑が入院している病院の看護師さんから連絡あり 姑が入所している施設の方とも話し合って退院の日が決まりましたーと連絡あり

退院に必要な品を持ち 施設の方が姑を迎えに行って下さる手はずになっていると教えて下さった

それでその退院の日が 私が面会を予約していた日であったので 姑への面会を退院前日に変更して 

入院する前よりは血色も良くなり〈生きている人間の皮膚の色〉

でも はい退院嬉しいねーと喜べるほど元気になれているわけではない

それでも小さな声で言葉を発した

話しかければ 声がする方へ眼を向けてくれる

少なくとも 今にも死にそうな雰囲気はおさまっている

病院には 退院の日も来ること その時に入院費を支払いたいので 精算をお願いできますかーとか 色々お話させていただいて帰宅

31日は施設の方が迎えに来られる半時間前に病院へ行き まずは支払いを済ませた

お迎えに来てくださった施設の方も病室には上がれないので 退院の為の姑の着替え 荷物をまとめるのも全て看護師さんのお仕事となる

車椅子の姑を看護師さんお二人で一階まで送って下さって

それから姑が入所している施設へ

担当して下さる介護の方々 看護師さんとも姑のことでのお話

 

姑は車椅子からベッドへと  移された

その姿はこじんまりと小さい

 

施設の方は「看取り」という言葉を使われる

看取りの状態であること

もう自然に・・・終わりを待つしかできない状態

 

静かに静かに

その覚悟をしなくてはいけない

できてなくては いけないのだ

 

ところで 確か母の最期の入院の時だったか

看護師さんに言われた

和装寝間着を用意していてほしいと

母が死んで20年近い

その頃は どの店でも和装寝間着は売られていた

だから父がいよいよ危ないという入院の時も 哀しいことだが用意しておいた

 

 

姑の退院が近いと教えられてから 私が捜したのは和装寝間着だった

しかしイオンも心あたりの店も 「売れないから扱っていない」

そういえば以前 私が肘を骨折 着替えが不便なので 自宅用に和装寝間着を購入したのは ネットで探してだった

 

施設の方が姑の足がむくんでいるから 足首が緩めの靴下があればーと言われて 施設からの帰り道 寄った「しまむら」

ここでダメもとでねまき売り場を覗いたら あんなにどこの店でも無かった和装寝間着がありました

Mサイズ

 

これが必要になるのは亡くなった時

それでも一応は用意しておかなくては・・・・・

 

姑の命の蠟燭があとどのくらい残されているのか わからないけれど

駄目ですねえ 

覚悟なんてできやしない

 

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誉田哲也著「アクトレス」 〈光文社文庫〉

2025-01-31 20:02:34 | 本と雑誌

 

 

ある事件で知り合った娘たち

事件は解決し それぞれの道を歩み生きている

けれどまた再び重なり合い旧交を温める時が来た

 

警察官になっていた奈緒は 母が病気となり 両親の暮しを見兼ねて退職

その後 無事に母が回復

就職口を捜そうする時 旧知の琴音に教えられ

これも旧知の芭留と同じ探偵事務所で働くことに

 

そして彼女たちの友人が行方不明になっていると・・・相談に来たミッキーは事故に遭う

希莉・・・・・彼女は自分が書いた小説と同じなことが起きて それを不気味に思い調べていた

 

希莉の小説を利用した女優が殺される

何故 誰が彼女を殺したのか

 

人はきらきら輝く部分だけでできているのではない

毒もある

 

犯人はその毒にあてられたのか

その毒は犯人の心の中に蓄積されていたのか

 

 

 

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天野節子著「他言せず」〈幻冬舎文庫〉

2025-01-30 13:27:31 | 本と雑誌

 

 

十代で地方から他家で女中として働く為に出てきた娘・よし江

彼女は素直な性質〈たち〉で 年上の人間の言う事も従順に聞き 真面目に働き 数年後 仲立つ人あり 縁あって嫁いだ

働くお屋敷内のことは たとえ仕事を辞めても よそで話してはいけない

この縛めも堅く長年守り続け・・・・・

倉元家 この家の主人は建設業の社長

亡くなった妻ののこした子供が二人

後妻となったのは元伯爵の家柄の絶世の美女

家の主人の妹夫婦が暮らしている

 

昭和30年代の倉元家の様子と 時代は異なる篠田よし江の暮しぶりが描かれていく

織り込まれる不穏な要素

二人の消えた御用聞きの青年

倉元家の住人の謎の行動

よし江が嫁ぎ 倉元の家を離れてから事件は起きた

倉元家の当主が死んだのだ

事故か殺人か

消えた御用聞きの青年二人

この行方についても倉元家を疑っていた警官は ある人物に対する容疑を深める

それからー

 

時代は昭和から令和に移り 遂に発見された死体と自転車

〈昭和の頃 御用聞きは自転車に乗り 顧客の家をまわり 配達もしていた〉

 

高齢者施設で暮らす友人を訪ねたよし江は ある人物の姿に記憶を呼び覚まされる

ある夜 よし江が聞いた物音

それに対する話した相手の説明の言葉

半世紀ばかし・・・・・ずうっとずうっと昔の話

起きていた恐ろしいこと

 

御用聞きの青年 二人 その身に何が起きたのか作中では詳しく説明されない

読み手が行間から想像するばかりだ

ーこうでは 無かっただろうかと

 

 

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山田風太郎著「八犬伝」上下 〈角川文庫〉

2025-01-29 06:54:20 | 本と雑誌

 

 

 

 

 

 

 

「虚」では曲亭馬琴が作る「南総里見八犬伝」が そして「実」ではこれを書く馬琴について描かれる

「南総里見八犬伝」はたいそう長い物語だ

その一部に私が初めて触れたのは 世界少年少女文学全集の中の日本編だっただろうか

「南総里見八犬伝」の中でも面白い部分が抜粋されていた

それからNHKの人形劇

「我こそはたまずさが怨霊~~~~~~」

「さ~~~もしい浪人 左母二郎」

などというセリフが思い出される

 

里見家に祟る「たまずさ」が起こす怪異

人々の奇縁

犬 八房と伏姫

そしてそれぞれ珠を持つ八人の男たち

彼らが繰り広げる闘いと冒険と

儚く落命する佳人

悪女

化け物

 

長い長い物語には多くの人々が登場する

この物語の執筆途中で曲亭馬琴は遂に全盲となり この後の筆記は嫁が手掛ける

ところが 嫁は漢字の読み書きができない人間

目が見えない馬琴は まず一字一字 これを教えることから始めなくてはいけない

人に物を教えるのは 目が見えていても難しい

教える側も教えられ覚える側もなんという難事に挑戦し それを完遂できたのか

嫁のお路が これは実に粘り強く諦めない人間でもあったのだなと ただただ感嘆する

そして数百の登場人物が現れるこの物語をメモもなく全て頭に入っていたのかと 馬琴の頭脳にも感心するのみ

 

読み物として面白くなければ 本は売れない

実の部分で 馬琴が北斎に物語の展開を語り

北斎が姿を見せない折には 渡辺華山に また嫁のお路にも語る

実の部分では実在人物の名前も出てくる

そこで馬琴や取り巻く人間についても綴られる

 

 

山田風太郎さんの著作は 母が結構持っていて 結構「大人な」描写部分もあるので 母は私が中学を卒業するまでは 読んではだめだーと言っていた

まあ本きちがいの私に「読むな」というのは 逆に「読んじゃえ」とけしかけるようなものだ〈爆〉

活字中毒は そこに本があれば ただ読む とにかく読む

それが幾つもの書棚に本がある

天国じゃあないか

何処にもいかず 勉強もせず ただ読みふける

そして後年 母が所持していない本も買い集め読むようになる

まあ 私はとにかく読む子供だった

山田風太郎さんは 伝奇小説も得意としており 剣豪 忍者 

映画化もされた「魔界転生」も大いに有名

数多くの作品が出版されている

 

八犬士

犬塚信乃 孝の珠を持つ

犬川荘助 義の珠を持つ

犬山道節 忠の珠を持つ

犬飼現八 信の珠を持つ

犬田小文吾 悌の珠を持つ

犬村大角 礼の珠を持つ

犬坂毛野 智の珠を持つ

犬江親兵衛 仁の珠を持つ

解説は中島河太郎さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漫画で読むのも楽しいかも

 

「南総里見八犬伝」については さすがWikipedia ↓とても詳しいです

南総里見八犬伝 - Wikipedia

 

映画化もされた「八犬伝」

2024年作品の情報も↓

八犬伝 (山田風太郎) - Wikipedia

 

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堂場瞬一著「聖刻  警視庁総合支援課0」 〈講談社文庫〉

2025-01-27 16:44:56 | 本と雑誌

 

 

柿谷晶〈かきや あきら〉 相手が上司でも自分の思ったことは言う強さを持つ捜査一課の女性刑事

若い女性を殺した犯人が自首してくる

彼は有名な司会者の長男で自身も芸能活動していたことがある

動機となると話さない 黙秘を貫く彼

真面目で妹思いでもあり 将来の夢もある青年である彼が 何故二年前に別れた相手に会いに行って 殺してしまったのか

モデルをしている妹の由依の見せる翳りも柿谷は気になりながら

 

それからネットでの炎上

父親が有名人

容疑者も芸能人だったことがある

母親もかつてはテレビに出ていた

父親に「説明責任」があるだろう

番組降板くらいで納得してやるものか

つまりは加害者家族なんだ 悪いんだ 叩くこちら側に正義はある

何をしてもいいんだ

ーなんてね論調です

説明されても その内容が理解できない

「ますます疑惑は深まった」「納得できません」

なんて言葉を現実生活でも よく耳にします

相手の「説明」や「言葉」を理解できない

逆に馬鹿あじゃないかと思う方々も多い

週刊誌などの記事を根拠にネチネチしつこく流す人も

よっぽど暇なのか 私生活が不幸すぎるのか

この作中でも こういうやりとりがあります

{「実は、ネットでかなり炎上しておりまして・・・・・ツィッターとかひどいものです。罵詈雑言の嵐といいますか。

あまりにもひどいので、ご家族には、見ないように忠告しています」

 

「そんなにひどいんですか?」

「弘大くんが芸能活動をしていたせいもあると思うんですが、あることいないこと書かれています。前尾さんも俎上に載せられています」

「前尾さんは、好感度が低いわけじゃないと思いますが」

「芸能人とかスポーツ選手・・・・・自分たちの手が届かない人が少しでもヘマをしたら叩こうと、手ぐすね引いて待っている人は多いんですよ。

それまでどんなに好感度が高かろうが、関係ありません。

ストレス解消なんでしょうが、まさに正義中毒ですね」

 

正義中毒・・・・・最近出てきた概念だ。

少しでも悪いーその「悪い」は受け取る側の勝手な感覚だーことをした相手を貶すことで自分の正義を確信し、他人に対して優位に立とうとする。

必ずしもネット社会に特有のものではないだろうが、情報が伝播しやすくなったせいもあって、やたらと「正義」をふりかざす人が増えてきたのは間違いない。

不倫がばれた芸能人を叩いたり、失言した政治家を稀代の大悪党のように非難したり・・・・・それで「いいね」が増えると、気分が上がるのだろうか。

晶には理解できない感覚だった。}

 

{井端も同じ記事を読んでいたようで、スマートフォンの画面を見せながら「これ、ひどくないか?」と言ってきた。

「前から不思議なんだけど、どうしてスポーツ紙って、こういう感じで芸能ニュースを扱うのかな」

「普段はテレビ番組や映画の宣伝で芸能人のヨイショ記事しか書かないのに、誰かがスキャンダルを起こすといきなり掌を返すんだよな」井端が話を合わせた。

「それを事務所が抑えられるかどうか・・・・・馬鹿みたいじゃない?

もちろん犯罪だったら報道する意味があるけど、今回の件、前尾さんには関係ないじゃない」

「それを喜んで読んで、ネットで無責任な噂を拡散する人がいるから、面倒なことになるわけか」

「馬鹿じゃない?」晶は鼻を鳴らした。「SNSで『いいね』をもらいたいだけなんだから。承認欲求を満たすために、適当な情報でも嘘でも発言してもいいと思っている」

「スポーツ紙やテレビのワイドショーなんかの報道姿勢にも問題があるんだよ。

SNSの内容を紹介するなんて、ニュースになっていないだろう」}

 

前尾の娘であることを隠してモデルをしていた由依は自殺する

この死に責任を感じ 自殺の理由を調べる柿谷

なんとなれば彼女も兄が誤って人を死なせてしまい その後 父親も亡くなり 家族はばらばらになった

なんとか警察官にはなれた柿谷

しかし周囲には自分が加害者家族であることはふせている

だけど自分が加害者家族でもあるだけに もっとできることがあったのではないかと

 

そして由依にストーカーがいたことがわかる

同じ大学の男

この男は自身もかつてネットで炎上した経験がある

芸能人一家である由依に狙いを定め近づき 家族の情報を得て弱みを握ろうとした

ゆがんだ思い

昏い望みの為に 男が使ったのは覚せい剤

前尾一家は逆に犠牲者だった

陥れられ 傷ついた家族

 

被害者家族だけでなく加害者家族にも支援 なにがしかのサポート必要なのだ

マニュアルなんてないけれど

そこを柿谷は期待されている

 

 

著者である堂場氏のあとがきの言葉があります

そこには私が堂場氏の著作を読むきかけとなった刑事・鳴沢了の名前が出てきました

坂口憲二さん主演でドラマ化もされております

シリーズ物で初めて女性を主役に持ってきた著者

柿谷晶 この女性刑事を「令和の一匹狼」として かつての鳴沢了を思い起こしたのだと

刑事・鳴沢了シリーズのファンだった私は いつかなんらかの形で刑事・鳴沢了メインの物語が書かれることを待っています

 

そして柿谷晶のシリーズは始まったばかり

いつか彼女が 刑事・鳴沢了と同じ物語に登場することもあるのでしょうか

 

 

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中山七里著「境界線」 〈宝島社文庫〉

2025-01-27 16:22:57 | 本と雑誌

 

映画化もされた「護られなかった者たちへ」に登場した笘篠誠一郎が再び事件を追う

遺体が発見され 笘篠に連絡がくる

震災から7年も経って 

女性の遺体は震災の時に行方不明となったままの笘篠の妻の名前の運転免許を所持していた

だが 遺体は妻とは別人

しかも運転免許証は偽造されたものだった

パニック映画のような大津波のニュース映像

この未曾有の災害で家族を喪った人間は多い

その心の傷口を抉るような事件

そして次に酷い姿で殺された男

顔は半分砕かれ 指は十本とも切り取られている

その男も 震災で行方不明のままとなっている人間の運転免許証を所持して 別人として生きていた

 

身内に犯罪者がいてそのままの名前では生活がしにくい

前科者ゆえ就職できない

ろくな仕事にありつけない

様々な事情で「違う名前で生きることができたら」そう思う人間がいて

震災で行方不明〈おそらく亡くなっている〉の家族の死亡届を出せない人間がいる

その名簿を入手した人間により・・・・・

 

目のあたりにした多くの犠牲者

天災をまざまざ体験

心の何処かが壊れてしまった人間がいる

それでも生きていこうとする人間

生活を立て直し 新しい基盤を築き上げようと

まともに生きていく困難さ

もしも震災が無ければ

家族を喪うことが無ければ

 

哀しい「if」

 

事件は解決し

笘篠は 妻子の死亡届を出すことを決心

彼は一歩進めたのだろうか

 

解説は作家の葉真中顕さん

 

 


黒川博行著「熔果」〈新潮文庫〉

2025-01-25 07:46:33 | 本と雑誌

 

 

今や元刑事となった伊達誠一と堀内信也

このコンビが儲かりそうなネタを追い動き続けるシリーズ四作目

シリーズの始まりには一応警察にいた

しかし色々あって警察を追われ 伊達はヒラヤマ総業の調査員

仕事があれば伊達は堀内に声をかけ バディとして動く

今回は 会社が落札して物件に不当に居座る人間を追い出すこと

これが・・・・金塊強奪事件とその裏へつながることを嗅ぎつけてしまう伊達

金の匂い

彼らはこの金と消えた男を追って まずは大阪から九州は福岡へ

行く先々でいずれ海千山千な人間たちと言葉と暴力で渡り合い 負傷しつつ

淡路島 大分県の別府

ヤクザさん 半グレ 元刑事

事件は転がる

溢れる関西弁 関西弁ゆえに生まれるユーモア

そして地方の言葉〈これもガラは良くない 使う人間のせいで・笑〉

作中溢れる暴力に疲れなければ・・・

殆どの登場人物は暴力に屈するまでウソをつく

最初から本当のことを話す登場人物はごくごく稀だ

いずれ厄介極まる方々ばかり

対処しながら伊達は妻についての愚痴〈惚気のようでもあるが〉を 堀内に言う

妻の言い分も聞いてみたいものだけれど♬

 

 

 

 

 

解説は市田隆さん

このシリーズが続くことを楽しみにしていると 結ばれている

 

太く短くがあてはまるようでもある伊達と堀内

斬られたり 刺されたり 撃たれたり

作中でどんどん傷が増えていく

読む側は冷や冷やしながら 読み続ける

今度こそ危ないのではないかと

脇をかためる面々も個性豊か

 

綺麗ごとでは やっていけない世界は確かにある

残念で悔しくもあるが 綺麗ごとで護れないものも

 

 

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土橋章宏著「号外!幕末かわら版」 〈ハルキ文庫〉

2025-01-22 20:04:09 | 本と雑誌

 

 

かわら版売りは昔の時代劇などでは 主役を支える脇の一人

情報屋などの役割を持つことも多かった

 

今回は庶民に情報を届ける意義に目覚めるようになる銀次が主役

気のいい かわら版を売る為にネタ集めに奔走し 売れるかわら版を作ることで生きてきた男

絵師の芳徳を相棒として 無鉄砲に黒船にさえ乗り込んでいく

コロリの流行

江戸を襲う大地震 そして火事

揺れる徳川の世の仕組み

桜田門外の変

 

世の推移を見定め これをかわら版にするために 銀次と芳徳は江戸を離れ京へ向かう

 

佐久間象山

勝海舟

西郷隆盛

吉田松陰

土方歳三

関鉄之介

坂本龍馬

実在する歴史上の人物との交流は銀次に大きな影響を与えた

 

芳徳が銀次に言う言葉

「一番上に立つ人が私情に溺れると、国は大変なことになるんだね」

国を率いろう 治めようという人間が私欲に溺れると

その国はどれだけ酷いことになるか

人々は苦しむことになるか

 

 

解説は文芸評論家の縄田一男さん

 

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垣根涼介著「室町無頼」上下巻〈新潮文庫〉

2025-01-22 12:43:55 | 本と雑誌

 

 

 

 

室町時代・・・

父親の生前から半ば孤児のように生きてきた才蔵

その腕を見込まれ用心棒としての暮し

だがーその場所も襲われて

襲ってきたのはこともあろうに京の護りも仕事とする骨皮道賢一味

道賢は才蔵の中に何を見出だしたか 彼を殺さず 因縁ある男ー

蓮田兵衛に預けた

道賢と兵衛 二人は同じ女を愛した男たちでもあった

芳王子 その身と才覚にて生きる女

兵衛は己の計画の駒として才蔵を育てようと 彼を苛酷すぎる修業に向かわせる

この世の狂い 歪 ゆがみをどうにかしなくては

人々は苦しみ続けるばかり

世を創り変える為に この仕組みを壊し

兵衛は計画し

自分の後に続く者たちの出現をも信じて

 

どんどんおかしくなっていく世の中

それは現在の令和にも似てはいやしまいかとも思います

世の中がどんどん悪い方へ流れていくようで

 

映画化されて2025年1月17日から公開

兵衛を演じるのは大泉洋さん

 

解説は 時代考証もされた早島大祐さん

 

 

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幡大介著「大富豪同心 漂着 うつろ舟」 〈双葉文庫〉

2025-01-19 06:34:15 | 本と雑誌

 

 

大富豪同心シリーズ第30巻

 

NHKBSなどでドラマ化され主演は中村隼人さん

お正月には歌舞伎化も

主役の八巻卯之吉役にはドラマと同じ中村隼人さん

この一部が NHKEテレにて放送も

 

豪商三国屋ののほほん若旦那にして同心・・・・・

将軍の弟の幸千代と瓜二つの容姿

でもって・・・剣をとっての・・・刃を交わす闘いの場になるや その剣を見るなり立ったまま気絶する特技の持ち主

時代小説シリーズの主役だけれどね 

決して強くはありませぬ

でもいつもどうにか事件を解決できて 世間は好意的に誤解してくれて

それは卯之吉の人間力なのかもしれません

 

今回はお正月にドラマ化された原作と言っていいかな

小説ドラマでは異なる展開もありましたが

アメリカの黒船

京都公家さんの暗躍

幕府転覆させたいお方の無謀な野望

家業ゆえ 商家の出だからこそ見抜ける不自然さ

更に事件は次巻へと続いていきますが

 

 

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睦月も半ばを過ぎました

2025-01-17 08:23:08 | 子供のこと身辺雑記

夫の実家は自宅から半時間ばかし

実家を空き家にしたくないと 夫はそちらで暮らしている

家二軒 何かと面倒だ・笑

自宅も夫の実家も どちらもボロくなっている

それなりに時々手も入れなくてはならない

 

長男の仕事先は京阪神

私が暮らす自宅の方が何かと便利

この不経済極まりない別居生活も何処かで終わりにしなくてはならないのだが

 

夫に届けるおかず

今日は朝からカレーを作った

深めの大きなフライパンで

届ける前にちょこっと味見

作ったカレーは電子レンジであっためられる容器に取り上げ保存

冷蔵庫にも入れやすいし場所を取らない

 

鏡開きで外した干柿〈串柿〉にスルメも利用で作った酢の物

 

窓ガラス越しに写したので かなりぼやけていますが

小屋の中で寄り添うトキ〈茶色い方〉とコユキ〈白い方〉

トキが入っているのに強引に潜り込み トキの体や頭などを遠慮なく枕にする 甘えん坊のちゃっかりコユキ

 

今やコユキの方が少し体も大きく育ちましたが 生後七か月 まだまだ心は仔犬のコユキさん

吠えるとなると凄まじい迫力 ドスを効かせた頼もしい声

精一杯頑張っているんだろうなと 

 

庭を掃除する用具〈ほうき ちりとり バケツ その他諸々〉を破壊しようと 洗濯物を干すハンガーなどを洗濯物ごと引っ張って落とし壊そうと・・・・・

犬舎に入れた敷物をズタズタにしようと

 

こういうイタズラも もうすぐおさまるよね

大人犬になったら それはそれで寂しく感じるはず・・・・・

とは 思う

思うけれども ついつい言ってしまう

「この~~~~あんぽんたん そのスコップ返しなさい!」

 

犬たち 特に成長中コユキのおかげで とてもとても・・・・・賑やかにして幸せな時間を過ごさせてもらっています

 

火曜日は自身の内科受診 診察終わり会計までの時間 隣に居た方が随分咳き込んでおられた 

持ち合わせた喉飴を二つ三つ差し上げたら 少しおさまったようだけれど

 

翌水曜日は姑への面会はキャンセル〈病院ではインフルエンザ流行中 面会はキャンセル続きです〉だったけれど 入院費が気になり支払いに行き 

入所中の施設から今後について決めてくれと言われていることを相談した

すると折よく 姑の主治医様が面談時間を作って下さって

病状その他 できればー病状が安定したら ー退院を予定していたことも話して下さった

 

ただ食事量が安定せず 再び点滴を必要としていること

まあ 高齢だし全体に弱っていることは間違いない

 

それで病院を出てから 姑がお世話になっている施設へ お医者様も近い退院を予定しておられるようなので もう暫く様子を見させてほしいのだとお願いしてきた

 

他にも雑用を片づけ 帰宅して

犬さん猫さんの世話

洗濯物取入れなどの家事を片づけ

それから・・・・まあしないといけない用事も何やかやあったけれど

どうにも体に力が入らない

 

翌朝は熱は無いのに寒気が止まらない

最低限の用事を終わらせると 布団に潜り込んでいた

眠ろうとして眠れない夜は二日続けて 睡眠薬代わりの痛み止め服用

数時間眠り目覚めると また痛み止め服用で とにかく眠る

それでどうにかマシになった

ダウンのベストを着て 綿入れを羽織り 傍らにはストーブ

勿論暖房〈エアコン〉もつけている

存分にあったまったから 作ったおかずを夫に届けてこよう

気合だわ!

倒れてなんか いられない・爆

 

 

 

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しんどいなぁ・・・〈笑〉

2025-01-11 14:05:05 | 子供のこと身辺雑記

鏡開きには雑煮とぜんざいーなどと決めていて 先日足りない材料を買いに行くと・・・・

お店には 節分用の豆が並んでおりました

 

神様用の鏡餅 中に入っていたのは紅白のお餅

こちらはぜんざいに入れて長男へ

お雑煮の具は正月用とは少し切り方も変えて

干し柿やスルメは酢の物にしようかなと

 

これは七草粥

野菜炒めと合わせました

豚肉に豆板醤 酒 塩胡椒とか適当に混ぜ込み味付けておいて 炒めるだけ

 

世間ではインフルエンザが流行中らしくって 入院中の姑への面会予約が取り消しに

入院が続くようなら 入所中の施設を一旦退所しないといけないかもしれず

秋ではないけれど 色々と物思うこと多しーです

 

その「選択」は正しいのか

いつも自分に問いかけながら

 

目の前のことを できうるならば 早め早めに手を打ち片づけていくしかないのですが

厄介な事に「感情」と「想い出」が

時に様々なことを難しくします

 

 

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戻る日常 次は七草粥ですね

2025-01-06 08:24:37 | 子供のこと身辺雑記

仏壇横に置いた花瓶の梅が 買った時にはまだ固い蕾だったのですが 年が明けると開き始めました

蕾のまま咲かない時もあるので 咲いてくれてちょっと嬉しいです

 

三日には初詣 

今年も近所の神社さんに

それから姫路城近くにある総社へと初詣

総社では 娘が毎年「身代わり守」という薄い板状のをお守りを買ってくれます

優しい娘です

 

近所の神社さんでひいたおみくじは吉

総社では一番で大吉でした♪

出店で食べ物〈一口カステラ 唐揚げ りんご飴 さつまいもを棒状にして揚げたの たこ焼き 後は忘れた・笑〉など買い込み 実家で暮らす夫のもとへ

その近くの神社さんに家族揃ってお詣りに

ここでも焼きそば フライドポテトとか買ってね

破魔矢と熊手も 夫の実家用に

 

三が日で ほぼほぼおせち類も消化できたので 残ったのは重箱から取り上げ 容器を移して冷蔵庫へ

重箱も洗ってお片付け

 

4日は 子供たちと墓掃除 

姑への面会予約時間は15時でしたので それまでの空き時間で 弥勒寺へ行ってきました

新聞に広告が入っていて

「日本一のほていさん

千年の古刹 夢前七福神第一番札所

新春 開運 厄よけ

 

願い事 足を運ぶは みろくさん」

 

 

行事があるのは三日まで

四日なら そこまで人は多くないだろうと^^;

 

普段 離れて暮らす娘

少しでも「厄」を除けることができるのであれば

なんて気持ちもありまして・・・・・

 

叶うかどうか占う布袋様なども置かれてました

厄落としの紙や 絵馬

おせんべいも売られてて 

災難除けの玄関に貼っておくと良い札などは 娘が買っておりました

一年効能あるそうな

 

それから姑のお世話になっている病院へ

娘が「おばあちゃん」と声かけただけで そのひと声で姑は微笑んだようでした

娘は姑のお気に入りの孫でしたから

娘が話しかける言葉に反応しているようにも見えました

 

わずか15分の面会時間が終わり 面会は一回に二人までなのでロビーで待っていた長男と合流

「お気づきでしょうか 実は私たちはお昼ご飯をまだ食べておりません

遅い昼食というか かなり早めの夕食をどっかで食べて帰ります?」と

子供たちに尋ねたら

娘はお墓参り用の買い物で寄ったスーパーで観たお寿司が美味しそうだったから それを買いたい

他にお肉など買って 家でホットプレートで焼こうよーと

明けて5日は暮らす街へ戻る予定の娘

ゆっくり自宅ご飯もいいかなと まずは一日二度目の同じお店でお買い物

 

 

子供たちはお酒も飲むから お風呂に入るのを先にして 

大急ぎで洗濯物取入れ 犬さんご飯をあげて

 

焼く品も準備

用意だけしておけば 後は娘が勝手に焼いて 長男を指図して段取り良くすすめてくれるので

〈食べ物関連では 妹である娘が 「おねえちゃん」となり 兄である長男と立場逆転・爆〉

 

「ここのタレが美味しい」「これって向こう〈娘が暮らす街〉では売っていない」

などなど買い物先でも毎回賑やか

 

そして5日 明るいうちに暮らす街へ戻りたいからーと 娘は戻って行きました

長男は5日からお仕事

娘を駅まで送ったあと

私は夫の暮らす家へ空いた重箱や容器を引き取りに

 

食卓の椅子から伸びてくる麦丸の前脚

ついついと痛くないように加減して爪をこちらの指にかけてきます

構ってほしいようです

 

娘はかなり猫に構う 猫大好きさんなので 

娘がいなくなり 麦丸も寂しいのかもしれません

 

 

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ごめんなさい


新年 明けましておめでとうございます

2025-01-01 11:28:57 | 子供のこと身辺雑記

元旦の朝は お雑煮の出汁作りから始まります

薬缶に水を入れ湯を沸かす片方に 径30センチの大きな鍋をでんと据え

昆布と水

沸いてきたらざるか袋に入れた鰹節を加え 鰹節のいい匂いが漂ってきたら 切っておいた鶏モモ肉と野菜〈大根・人参・牛蒡・小芋〉入れて

鍋から漂ってくる匂いから〈父が作ってくれるのを 横で見て覚えた匂い・笑〉

そろそろ頃合いかなーと 酒・味醂・砂糖・醤油 味の素なども入れたりする

竹輪もここいらで加える

味見して塩をちびちびっと入れることも

餅が柔らかくなったら 水菜を入れて鍋の蓋をし 火を切る

紅白の蒲鉾 戻してから甘辛く煮ておいた干椎茸など彩にのせます

 

以上の工程を家族が起きだす様子をみはからいつつ

家族が起きてきたら お屠蘇で新年の挨拶

雑煮 数の子 酢の物 煮しめなど乗せた皿

朝ご飯以降は それぞれお腹が空いたら 好きに食べる

ぐうたら生活となります

 

巳年元旦

寒くなる予報でしたが あったかく青空広がり快晴です

 

朝刊を入れる時 その量の多さに郵便受けに入りきらなかったのか 郵便受けの上に載せてありました

新聞配達の方々 いつにも増して配る為に一軒分をまとめる作業が大変だったことでしょう

今年も毎日毎日お世話になります

日々の生活は様々な方々に支えられ お世話になって続いているなと 感謝を忘れず生きていきたいと思います

驕らず 視野が狭くならず 日本という国の将来も案じつつ 心の中では愚痴りながら〈笑〉

本年も何卒 宜しくお願い申し上げます

 

 

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