夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

娘が作ってくれたポプリ

2007-04-30 08:40:33 | 子供のこと身辺雑記

娘が作ってくれたポプリ
OCNカフェの日記「HS1209―EYE」にも書きましたが 娘が 庭のラベンダーやハーブ類を摘んで来て 干したり炒ったりして乾燥させたものを 小袋に詰め ポプリを作ってくれました
香りがとても良いです
母の日が近付き 何しようかと頭を悩ましているらしい娘

有難う
お母さんは これで充分ですよ

言葉づかいは 自分の事を「俺」と言ったり 「食べる」を 「食う」と言ったり ガサツな娘だけれど してる事 興味持つものは 結構 女らしいから いいかしらん


神尾葉子「キャットストリート」6 集英社

2007-04-29 20:52:54 | 本と雑誌

天才子役と言われてた恵都は 舞台で声が出なくなり ひきこもりとなってしまう
町での出会いから自由な学校に通い そこで知った人々の影響を受け 自分が本当にやりたいこと 自分の心に気付く 人を信じること 自分から心を開くこと
仲の良い四人は それぞれの道を進み そうして再会の時が近付く 人生が優しいものでありますように


森本梢子「ごくせん」集英社

2007-04-29 15:50:17 | 本と雑誌

森本梢子「ごくせん」集英社
15巻
どうなる 久美子の恋の行方?!
人気の「ごくせん」いよいよ最終巻です

特別番外編「ごくけん」も楽しい

でも 終わってしまうと 寂しいものですね
またテレビでも「ごくせん」ないでしょうか
個人的希望としては 赤西仁さんに 沢田慎の役を演じて欲しいです
ファンなんです(笑)


佐藤雅美(さとう まさよし)著「江戸繁昌記」講談社文庫

2007-04-28 11:44:05 | 本と雑誌

佐藤雅美(さとう まさよし)著「江戸繁昌記」講談社文庫
寺門静軒は学者たらんとしながらも その道筋を見つけあぐね 本を書くことを思い付く
現代に生まれていれば コメンテーターなど仕事はあったろうに
「江戸繁昌記」は評判となるも 幕府ににらまれて
その死までを 描いております


「緑の国に住む人は・8」

2007-04-26 21:27:35 | 自作の小説

カシムには別の狙いがあった

これを機会に全て明るみに出そうと

オルクを王にしたいと願う者 その為に他の国の力を利用してでも よその国にこの国を踏みにじられる危険を侵してでも カシムを王にしたくない人間達

カシムに日本人の血が流れているから 純粋なこの国の王として認められない

そして浅慮にもオルクは 直接カシムを狙った 暗殺・・・・しかし逆に押えられ

オルクは叫ぶ「俺こそが王にふさわしいのだ!」

だがアラディンは静かに言う「いや お前が王になるのなら わたしがなろう

しかしカシムがいる」

オルクは タリア姫の誘惑に乗り 関係を持ち そして

この甘やかされ どうにもならない青年を 若いゆえに どうとでも操れる 導けると 王に担ごうとした者達

断罪せねばならなかった

厳しくあたるほかはない けれど 処罰せねばならない相手は・・・・・・・


京極夏彦著「前巷説百物語」角川書店

2007-04-26 20:36:22 | インポート
京極夏彦著「前巷説百物語」角川書店
又市が若い頃 そこまで人が悪くなかった時代に手掛けた事件 連作短編集と言うか
上方から江戸に流れた小股潜りの又市 君子ならずば 怪を語るのだ
あやかしの名を利用し 物事をすり替えて行く
シリーズ懐かしい色々な方々が姿を見せます

さて また他の本も読み返したくなりました


惣領冬実「チェーザレ」1・2 講談社

2007-04-25 15:51:39 | 本と雑誌

―破壊の創造者―

チェーザレ・ボルジア緋色の衣の枢機卿 妹との近親相関 兄弟殺し 暗殺 野望 毒

歴史上の極悪人と言われる彼を 塩野七生女史は  その著書「チェザーレ・ボルジア―あるいは優雅なる冷酷」で イタリア統一の志し半ばで死んだ 野望と夢の青年として書いた

今回 実力派の漫画家 惣領冬実女史は 原基晶氏監修のもと 膨大な資料と戦いながら 書いている

物語が何処まで進むかは判らない
ただ完結した折りには 単なる漫画で終わらない 凄い作品となっている
そんな気がする

物語の中でチェーザレは まだ16歳 そして彼は31歳で戦場で命を落とす 人間として素晴らしい資質に恵まれながら 最後のところでツキが足りなかったように想える

彼の人生を 惣領女史が どう描ききってくれるのか 大変に楽しみです


よしながふみ「彼は花園で夢を見る」新書館

2007-04-23 15:13:43 | インポート
よしながふみ「彼は花園で夢を見る」新書館
少年は沙漠で楽士に拾われた
そして西の国の男爵に気に入られ 滞在することに
男爵には養女がいた

楽士の哀しい過去
奇跡の巡り会い


寂しい淋しい人間達は心傷付き やがてシアワセを見つける

昔語りを致しましょう

むかしむかし さみしがりやの男爵様がおりました
二度だけ恋をしましたが 相手は死んでしまい それからずっと男爵は 寂しかったのでした

後味の良い物語です


畠中恵著「まんまこと」

2007-04-23 14:28:54 | インポート
畠中恵著「まんまこと」
真面目だった麻太郎が ちょっと困った男になった裏には 人に言えない想いがあった
町名主の息子である麻太郎
頼りないながらも仲間 友人に恵まれ 揉め事解決致します

てんやわんやの あれやこれや

帯には新シリーズとあります

同じ町名主の息子で いい男の清十郎 同心見習いの吉五郎

腕っぷしも強い三人の幼馴染みの絶妙なるチームワーク


麻太郎の淡い初恋も決着がつき さあ次は どんな事件が 飛び込んでくるのやら

週刊誌に連載されてた病弱な若旦那の話も最終回を迎えてました こちらも近いうちに本人なるのでは?と 楽しみにしています


越水利江子著「ぼく、イルカのラッキー」毎日新聞社

2007-04-20 00:00:23 | インポート
越水利江子著「ぼく、イルカのラッキー」毎日新聞社
越水利江子著「ぼく、イルカのラッキー」毎日新聞社
越水利江子著「ぼく、イルカのラッキー」毎日新聞社
イルカだからってハイジャンプやテールウォークが得意とは限らない

でもラッキーは頑張るんだ

―ぼくは最高のこどもなんだもの!―



福武 忍さん担当のイルカの絵がとてもカワイイです


イルカが嫌いなという人には 会ったことがありません
イルカは溺れそうになった人を助けたりする生き物なのだとか


茅田砂胡著「大峡谷のパピヨン」中央公論新社

2007-04-19 23:37:55 | インポート
茅田砂胡著「大峡谷のパピヨン」中央公論新社
ジャスミン・ムーア 赤毛の長身美女(黙っていれば)並み以上の体格の男に素手で殴り勝つ 売られた喧嘩は買わないのが非常識
そんなジャスミンを「可愛いとこもある」という夫ケリーは宇宙一の海賊時代があった
しかも一度は天寿をまっとうして死んでいる

それでいて妖怪ではない
常識を超越した夫婦の今回のぎせいしゃは・・・・ ジャスミンの愛機クインビーが盗まれ 取り戻す為に レースに出ることに
そんなジャスミンにちょっかいかけようとする命知らずなアホ2代目社長が

物騒な夫婦は次の作品でも楽しく暴れてくれそうです


浅田次郎著「月島慕情」

2007-04-19 21:08:14 | 本と雑誌

浅田次郎著「月島慕情」
うまいなぁ―と思う 1冊読み終えた後に その話作りの上手さに 本の構成の巧みさに ただただ うまいなぁと思うのだ 表題作「月島慕情」は薄倖の女性が 思いがけず好いた男に身請けされることになり 普通のつつましい生活をあれこれ 人並みな幸せを願うのに 男に妻子があり 自分の為に離縁しようとしていると知る
そして おひとよしな女は身を引いてしまうのだ 目を瞑って自分だけのシアワセを考えられず 女は男から離れ 遠くへ自ら売られる

「供物」暴力亭主とやっとの思いで離婚した時 女が捨てたもの
忘れないと生きられなかった・・・

自分が何を捨てたか思い出したら―

別れた夫が死に 女は その忘れ物と対面する 忘れられても 子供は母を慕っていた

「雪鰻」鰻は好物だが食べられない―そうなった理由は・・・・・余りに重かった!

「インセクト」優しい青年は都会に馴染めない それでも多分これから友人も作り 生きていくのだろう そう信じたい

「冬の星座」昔の男の子供を指導する立場になった女は 自分を育ててくれた人の通夜に 彼も連れていくことになり 大切な何かを取り戻す

「めぐりあい」障害ある身ゆえ かなわなかった恋 女は 別れた男を思い続けていた

「シューシャインボーイ」不器用に生きてきた男は 運転手になり個性的な雇主のもとで働き 高齢な靴磨きとの不思議な関係に―

善意がリレーされていく

余り詳しく書いては 読んだ時の感動が薄れてしまいます

浅田世界で心の洗濯を


漫画本(月刊フラワーズ五月号)から

2007-04-18 15:19:30 | 本と雑誌

漫画本(月刊フラワーズ五月号)から
漫画本(月刊フラワーズ五月号)から
漫画本(月刊フラワーズ五月号)から
波津彬子先生{うるわしの英国シリーズ}「花の記憶」 美人だけどすっとぼけて婚期も逃したヒロインに いい男に成長した若者が近付く 彼によれば二人は会ったことがある なのにヒロインは覚えていない― え?それは何故・・・
あくまで品良く優しい物語 ときめきを忘れていても ちょっとどきどきできるかもしれません


塩野七生著「ローマ人の物語 ハンニバル戦記」3(上)4(中)5(下) 新潮文庫

2007-04-18 15:00:15 | 本と雑誌

塩野七生著「ローマ人の物語  ハンニバル戦記」3(上)4(中)5(下) 新潮文庫
塩野七生著「ローマ人の物語  ハンニバル戦記」3(上)4(中)5(下) 新潮文庫
塩野七生著「ローマ人の物語  ハンニバル戦記」3(上)4(中)5(下) 新潮文庫
世界史では数行で終わるローマ対カルタゴのポエニ戦争 はるか昔の戦いを塩野女史が いきいきと再現してくれます

ポエニとはフェニキア人のこと

勇将ハンニバル 彼の父は幼い彼に ある事を誓わせた 類い稀なる武人として成長したハンニバルは若くしてローマに迫り連勝を重ねるが― ローマにもハンニバルの戦い方に勝ち方を学んだ若者が出現する

その前にハンニバルのカルタゴは負けるが この時は滅びはしない

ハンニバルも彼を打ち負かしたローマのスキピオも この世を去ってから カルタゴは敗北し滅亡する
そして寛大であったローマは変貌していくのだ 歴史は面白い そう彼らは紛れもなく生きていた そして偉大な英雄には その功績を快くない思わぬ人間もいて その為に陥れられたり 身を守る為に国を捨てねばならなくなるのだ 国に残るは保身だけ達者な視野の狭い陰険 陰謀大好き男

そんな人間ばかりが政治家になれば 古代も現在も国の力は衰退し 滅びの道をコロコロ 落ちていくしかない


市川雷蔵「雷蔵、雷蔵を語る」朝日新聞社

2007-04-17 23:59:58 | 本と雑誌

市川雷蔵「雷蔵、雷蔵を語る」朝日新聞社
37歳で病死した不世出の俳優 市川雷蔵 彼には{演じること}の美学があった

ファンの会報などに 寄せた文 自分の近況 これからのこと

収録されたプライベートな写真も興味深くはあるが

しかし心を打つのは 雷蔵の長男の「父の記憶~まえがきにかえて」である

―私には父についての記憶が全くといっていい程ない 父は私が五才の時この世を去ったのだから 実質五年間 生活を共にしたことになる ― に始まり ―父がどのような顔をするか 何を喋るか見てみたいと 私は痛切に思うのです―

そこには 亡き父への希いがある かなわぬと知りつつ スクリーン上でしか会えない父親 その生身の姿に触れたかったと

この素な感情が発露した文のあとでは雷蔵の遺した文章は 生真面目なスターであろうとした 若い 思考の堅さや 気負いなどが見え

そう 雷蔵は若かったのだと あらためて思います そして もし彼が現在 命あって この若き日に書いた文章を読み返したら 何というだろうか 何を思うのだろうか それを知りたい気がします