近藤勇 : 三船敏郎
土方歳三 : 小林桂樹
沖田総司 : 北大路欣也
芹沢鴨 : 三國連太郎
伊東甲子太郎 : 田村高廣
河合喜三郎 : 中村賀津雄
山南敬助 : 中村梅之助
つね : 司葉子
お雪 : 池内淳子
お孝 : 星由里子
お梅 : 野川由美子
香織 : 北川美佳
清河八郎 : 御木本伸介
谷守部 : 中谷一郎
新見錦 : 内田良平
原田左之助 : 山崎竜之介
本命堂 : 信欣三
手代木直右衛門 : 小栗一也
永倉新八 : 田中浩
藤堂平助 : 尾形伸之介
井上源三郎 : 久野征四郎
平山五郎 : 山本清
野口健司 : 大木正司
平間重助 : 木村博人
山崎烝 : 右下恭彦
宮部鼎蔵 : 戸上城太郎
吉田稔麿 : 杣英二郎
鵜殿甚左衛門 : 香川良介
石坂周造 : 村田吉次郎
幕閣の重役 : 津田伸
池田徳太郎 : 山崎直樹
傍の隊士 : 浜畑賢吉
松平容保 : 山崎竜之介
古高俊太郎 : 鈴木治夫
新入隊士 : 関口銀三
幇間 : 田中春男
池田屋惣兵衛 : 谷口完
池田屋女中 : 戸田千代子
勝安房 : 中村翫右衛門 (3代目)
有馬勝太 : 中村錦之助
(以上 ウィキペディアさんからコピーです)
1863年ー文久2年 春 浪士隊は京都に到着します
江戸幕府の力も弱り 勤皇の攘夷のと京の都は荒れていました
近藤勇(三船敏郎)も同じ道場の土方歳三(小林桂樹)らと語らい揃って浪士隊に加わる決意をします
まだ幼い娘の養育を妻のつね(司葉子)に託して
宿泊所のことで暴れる芹沢鴨(三國連太郎)とそれを煽るような新見錦(内田良平)
「自分の不手際で」と近藤勇は燃える炎の前に端座し芹沢と対峙します
ーあれが近藤さんの気迫だー
芹沢もこのことから近藤を認めるようなそぶりを見せます
そうして清河八郎(御木本伸介)は攘夷を説き 浪士隊を率いて江戸の戻ると言い出します
しかしそれでは 近藤らが浪士隊に加わった理由が崩れます
京都へ来る「将軍守護の目的」
近藤「しかし それでは筋道の通らないことはできません 近藤勇以下八名」浪士隊を脱退し京へ残ると宣言
水戸天狗党からの芹沢鴨一派五名も脱退
京に残ったのは僅か13名
近藤には考えがありました 京都守護職 会津藩藩主松平容保 ここに談判し京都を守る隊として認めてもらう
芹沢も乗ります
芹沢「負けたよ近さん あんたは田舎道場のあるじだが たいしたお人だ」
隊士募集
人が集まってきます
中には・読み書き算盤なら負けないが剣の腕はからっきしの河合喜三郎(中村賀津雄)もおりました
断られても武士になりたいのだ 剣まで買ってくれた父親に合す顔が無いと引き下がらずー土方が「入れてやろう」
こうして隊士達も集まり 隊としての決まりもできます
破りし場合は切腹
これが厳しいと声を上げた者に近藤は「去れ!」
何故なら切腹は武士に与えられた最高の栄誉(名誉だったかな)であるから
その頃 屯所には色っぽい梅(野川由美子)が出入りするようになっておりました
呉服屋の女房で集金に来たのを鴨が手籠めにしたのです
このこと以外にも鴨一派の乱行には新選組は迷惑をしておりました
勝手に見境なく人を斬る 商人を脅し金を奪う
「酒をやめてくれ」と近藤は芹沢を説得しようともするのですがー
芹沢「死んだ方がマシだ」
文久三年の禁門の変でもその力を示した新選組
祝いの席で太夫(池内淳子)に絡む芹沢
どうにか場をとりなそうとする近藤
いつしか近藤達は心を決めていました
「芹沢らを斬る!」
雷雨の夜 梅と寝所にいる芹沢を近藤の刀が襲います
芹沢一派は一掃(殺)されました
「誠」一字の旗と共に 新選組局長 近藤勇
土方「誰からも絶対に後ろ指をさされない新選組にするのだ」
それから密偵などの活躍により御所焼き討ちの企みが為されていることが判明します
長州や土佐の浪人が集まるー
新選組による池田屋などの襲撃です
「枯れ木も山のにぎわいー」などと喜三郎の参加を許した沖田総司(北大路欣也)は斬り合いの最中 喀血
後の医者の診立てによれば余命二年 労咳でした
時は駆け足で流れていきます
50両の金が足りず 喜三郎は責を問われます
こうした場合は切腹が掟なのですがー
喜三郎には覚えのない金です
どうして足りないのか
家から金が届くから!喜三郎は言い
日頃 喜三郎と親しい沖田や山南も彼の命乞いをしました
近藤は待つ日数の期限を決めてーその日までに金は届かず
喜三郎は切腹ーと しかし元は町人 そうそう腹など切れるものではありません
逃げる喜三郎「おとっつぁん!!!!」叫びも空しく斬られて命を断たれました
そのすぐあとに金はちゃんと届いたというのにー
切腹!切腹!切腹!
土方「わたしは新選組の為にやっているんだ」
期限を待ってやれなかったのかという近藤に土方は答えます
しかし喜三郎が責を問われた消えた金は 知らず近藤が太夫だったお雪を身受けするのに持って出た金でした
喜三郎には何の罪も無かったのです
人が死に過ぎると嫌になった山南は土方とも考え合わず脱走し・・・沖田は馬を連れて追いかけます
沖田「山南さん逃げて下さい 山南さん わたしはあと二年しか生きられない体です だから逃げて下さい」
この馬に乗って逃げて下さいーそう言う沖田に山南は「一緒に帰ろう」
山南を逃がしたら 今度は沖田が責を問われ切腹しなければならないかもしれません
山南は自分の為に沖田が死ぬのも嫌だったのでしょう
掟を破り脱走した山南は切腹して死ぬ為に戻ります
近藤と土方を前に「時勢を見極めず人を斬るのはキチガイ犬だ
わたしはー近藤さんが好きでした」
喜三郎の死のことについても触れる山南は介錯を沖田に頼み見事に腹を切ります
「近藤さん どうぞ時の流れに呑みこまれないでください」
お雪の家に泊まる近藤を かつて大事な人を近藤に斬られたお孝(星由里子)が刺そうとします
お雪「あてを殺し」
近藤に惚れているお雪は近藤を庇います
近藤は向かってきたお孝を取り押さえました
お孝はお雪に縋って泣きます「嫌いや!勤皇も佐幕も みんな嫌いや 人殺しはみんな嫌いや」
勝海舟は時勢の流れを言いますが その考え方は近藤に受け入れられるものではありませんでした
自分は学が無い 世間が分からない
それで伊東甲子太郎(田村高廣)を新選組に入れたのですが 伊東は自分に心酔した隊士を連れて新選組を離れます
その中には試衛館からの藤堂もおりました
裏切られた思いの近藤は伊東を襲って殺します
その遺体を取りに来て新選組への恨みを言う男達も新選組の隊士達に殺されました
徳川慶喜は大政奉還をー
時代は移っていくのです
沖田が親しくしていた医師とその娘も京を離れることになりました
薩摩・長州との戦ー戦が始まる~~~人々は恐れています
江戸で働くお孝から お雪に手紙が届いています
近藤はお雪に言います「今度は もう帰って来れないのだ」
京を離れて安全な場所で新しい生活を見つけるように言う近藤
お雪「あてはここであんたはんをお待ちします あては信じています」
近藤は自分のところに帰ってくるとー
それは願い 祈りであったかもしれません
新選組の良い時代は終わっておりました
薩摩
長州
土佐
彼等は錦の御旗を立てて官軍を名乗り
近藤からすれば長い江戸幕府の恩顧を忘れ逆らう人間達なのですけれど
移動中 撃たれ負傷した近藤は新選組を離れます
沖田総司は史実と異なりこの映画では鳥羽伏見の戦いにて突撃し官軍に撃たれて死にます
近藤は妻子に会いに来ましたが 娘は祖父母の家におり会えませんでした
また勝海舟にも会います
近藤「時勢に逆らう者と言われてもー」
薩摩・長州・土佐
官軍の名を借りて政権の座につきたい彼等
また自分達も働きたい 戦いに連れていってくれと願う若者たちには 「君たちにはこれからやるべきことがある どうか将来の為に働いて下さい」
そう近藤は言うのでした
そうして官軍に囲まれると 近藤は言いました
自分が名乗り出て官軍と会っている間に逃げてくれ
土方には「あんたがいたからこそ 局長としてやって来れた 有難う」
土方「俺は あんたを死なせたくないんだ」
近藤「たまには 俺の好きにさせてくれよ トシさん これからは自由に生きてくれ」
ー逆賊の汚名を着て死ぬのは 自分一人でー
名乗り出た近藤と会い その人物にうたれた官軍の有馬勝太 (中村錦之助または萬屋錦之助)は近藤こそ今後のー新しい世の中に必要な人物とその命を惜しみますが 近藤に恨みを抱く谷守部(中谷一郎)は「打ち首こそ逆賊にふさわしい」と
有馬「一軍の将 できうれば近藤の命を助けて明治政府の力にしたい
これからの日本は諸外国に伍して一人でも多くの立派な人間が必要なのだ」
谷守部「八つ裂きにしても飽き足らん」
有馬「勝てば官軍で済むのか 他人のいたみを知るべきだ」
せめて切腹をと言う有馬の意見は聞き入れられず
近藤の処刑をきぬやお孝も見にきています
近藤は有馬に問われ 胸のうちを語ります
妻には会えたが娘には会えなかったこと その行く末を案じ
「百年も生き続けてきたような この6年(新選組としての)でした
誠実に生きようとすればするほど身動きができなくなった
おかしなものですな
髭が伸びました
(斬られた首は晒されるのであろうから)
このままではみっともない 」
有馬に小柄を借りて 髭を剃る近藤
近藤「やあ これで さっぱりしました」
近藤は有馬に小柄を返します
有馬「お別れです」
近藤「お願いします」
近藤の首が斬られ 画面は赤一色に
近藤の死と共に映画は終ります
近藤勇を演じる三船敏郎さんが人を斬る場面が多く出てきます
三船敏郎さんが刀を提げて立っているだけで もう逃げられない
斬られるしかない
そんな思いになります
画面から迸る迫力とでもいうのでしょうか
三國連太郎さんの芹沢鴨もいいし 三船敏郎さんの近藤勇もいいのでした
女優陣なら 司葉子さん
品があります