夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

観たものから

2024-06-28 18:16:11 | 映画

「マネーボール」〈2011年 アメリカ映画 ブラッド・ピット主演〉

有名大学の奨学生として進路がほぼ決まっていたビリー・ビーン〈若い頃を演じるのは リード・トンプソン〉だが スカウトの誘い〈高額な金も〉があり その言葉に乗ってプロ野球選手に

しかし野球選手としては学生時代のような活躍はできず・・・やがて現役を引退

スカウトなども経験

現在はアスレチックスのGMのビリー〈ブラッド・ピット〉

限られた予算の中でいかにして勝てるチームを作るか

実力もある選手を獲得するには 費用がかかりすぎる

出会った大学卒の男 ピーター・ブランド〈ジョナ・ヒル〉の各データから選手を評価する考えを取り入れ 他のスカウトたちの反対や反感も押し切り 動き始める

最初は連敗するチームだが ビリーのここまでやるか!というような言動が いつか功を奏し 連勝を重ねていく

が!それでも地区優勝はできなかった

 

この手腕を買われて レッドソックスから誘いを受けるが

かつて高額な契約金に気を惹かれ 大学進学をしなかったことを後悔してきたビリーは その史上最高と思われる契約金の話を受けなかった

 

二度と金によって人生を左右されない・・・・・

 

ビリー・ビーンは実在の人物です

詳しくはこちらを↓

ビリー・ビーン - Wikipedia

 

 

「マネー・ピット」〈1986年 アメリカ映画 主演トム・ハンクス〉

38年前の作品

いやあ トム・ハンクス氏が若い

人魚との恋「スプラッシュ」とかにも出てましたっけね

 

ちょっと気弱げな青年役が多かった頃でしょうか

住む家が必要となった恋人たちがおりました

青年弁護士のウォルター〈トム・ハンクス〉

ヴィオラ奏者のアンナ〈シェリー・ロング〉

 

ですがですがね 二人が飛びついた物件はとんでもないシロモノでした

一見 瀟洒な豪邸

ところが! あっちゃこっちゃ遠慮なく壊れていくのです

天井は落ちる

階段は崩れる

マネーピットには金食い虫という意味があるそうな

 

どうにか修理して崩壊をとどめようとしますが

素人には絶対!!!無理です

建物を破壊・・・ぶっつぶしているのか・・・と思える工事が始まります

そこでも困難が続き

役人さんは怒って帰ってしまう

大工さんたちの恋人たちへの介入ぶりも面白い

アンナの前夫で まだまだアンナへの未練たっぷりのマックスのついた嘘をアンナは信じてしまい

ウォルターとの大喧嘩に

家の再生が終わったら 家を売って別れるなんて成り行きに

マックスは嘘をついたことをアンナに話し

ウォルターの愚かさも責めます

 

廃墟のようだった家は奇跡のように 美麗に修復されました

大工の親方さんおっしゃいます

正直 直せるか不安だったが 基礎がしっかりしていたからどうにかなったーと

 

でもって愛を再確認した二人は結婚式

 

その頃ね 問題行動多いウォルターのお父上は・・・ウォルターを騙した不動産屋さんから 一見美しいけれど・・・

ぜえったい何かある・・・お屋敷を売りつけられておりました

いくら父と息子でも そこは似なくていいのにね

 

 

「コードネーム U.N.C.L.E」〈2015年 英米合作〉

むかしむかし1960年代に「0011ナポレオン・ソロ」ってテレビドラマがありました

ナポレオン・ソロ役はロバート・ボーン

イリヤ・クリヤキン役はデビッド・マッカラム

リメイク版では

ナポレオン・ソロ役をヘンリー・カヴィル スーパーマンも演じた俳優さん

イリヤ・クリヤキン役をアーミー・ハマー 

 

CIA〈アメリカの諜報機関〉のナポレオン・ソロ

KGB〈ソ連国家保安委員会〉のイリヤ・クリヤキン

通常ならば敵同士の二人は ある目的の為にタッグを組まなくてはいけなくなる

行方不明となった父親を捜すギャビー〈アリシア・ヴィキャンデル〉

ギャビーの父親は核兵器科学者

どうやらギャビーの父親は恐るべき新型爆弾・・・

ある組織のもとで 核爆弾を完成させてしまった・・・・

野望持つ組織のトップの夫婦

 

登場人物はいずれも個性豊かです

ヴィクトリア・ヴィンチグエラ役のエリザベス・デビッキさんは実に191センチの長身で1960年代の独特なファッションもよく似合っておりました

 

まあ 悪者さんは退治して大団円・・・

ですが ある理由からイリヤとナポレオン 殺しあうしかないかーなんて展開から急転直下

ナポレオン・ソロとイリヤとギャッビーは次の案件解決の為に再びチームで動くことに

ヒュー・グラントさんもとぼけた味わいの役柄で出演

 

ロバート・ボーン氏はテレビのナポレオン・ソロで正義の側の印象でしたので

後年他の映画で悪役として出演などされているのを見ると

あ 悪役やってるんだーとね 驚いたものでした

俳優さん どういう役柄も演じるものですが

 

オモチャ屋さんでは 紙が溶けるスパイ手帳とか あれこれスパイを冠したモノも売っておりましたね

「007」とか 結構スパイ物が人気があった時代がね あったんです

 

 

ま・・・あ 明るい映画

スパイコメディ物というか

 

 

 

観てから少し時間が経つと記憶も薄れていってしまいます

あくまで自分の心覚えの為に・笑

 

 

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ごめんなさい

 

 

 


観たものから

2024-06-26 08:06:23 | 映画

「誘拐の掟」〈2014年 アメリカ映画 主演リーアム・ニーソン〉

原作はローレンス・ブロックの小説 マット・スカダーシリーズ「獣たちの墓」

 

刑事時代に犯人との撃ちあいで 自分が撃った弾丸が少女の目に当たり死なせてしまった

自責の念から警察を辞職し いまはしがない探偵のマット・スカダー

彼は知り合いとなったピーターから弟ケニーの相談に乗ってくれーと

 

ケニーの妻は誘拐され ケニーが多額の身代金を支払ったにもかかわらず殺されていた

ケニーは妻の復讐を考えている

 

調べると誘拐犯たちは 複数の女性を殺している

TJなる少年は探偵の助手になりたいと マットを尾行したりもする

孤独なマット

孤独なTJ

自宅から拉致された少女

その父親からマットは依頼を受ける

少女を傷つけさせないために殺させないために犯人と駆け引きするマット

 

犯人は男二人

少女の手は既に犯人によって傷つけられていたが 無事に父親の許へ

 

この時の銃撃戦でピーターが撃たれて死ぬ

弟のケニーに看取られて

 

去る犯人たちの車に隠れて乗っていたTJからの連絡で犯人たちの居る家が分かり

マットとケニーは犯人と対決

犯人の一人はマットらとの撃ちあいで手負いになった仲間を殺し

平然と食事していた

 

取り押さえ拘束したマットはどうするかはケニーに選ばせ

まずは病気もあるTJを マットの暮らす場所へ帰らせる

 

再び犯人の居る家へマットが戻ると・・・

逆にケニーが犯人によって無残な殺され方をしていた

犯人との対決 殺す

 

現場はパトカーも駆け付け 大騒ぎ

そのなか 独りマットは電車に乗り 帰宅する

 

眠っているTJ

その寝顔を見て またTJの描いていた絵を見て ふっと力の抜けた表情になり

マットもまた眠るのだった

 

色々とね その時代だからこその問題面も描かれ

孤独な者たちが それぞれ陥ってしまったもの

アルコール・薬

でもそういう「問題」がなければ まっとうに普通に生きられた人間ではないのか

ーとか ーとかね

色々と考えさせるものも含んでいますし マットの言葉に出さない優しさや 心の奥のあったかいところ

言葉に出さないモノを 感じさせるリーアム・ニーソンさんの演技でした

 

 

 

「アイスロード」〈2021年 アメリカ映画 主演リーアム・ニーソン〉

カナダ北部のカトカ鉱山でガス爆発

そして鉱山技師の26人が閉じ込められてしまいました

何故か警報装置の電源が切られていたのです

救助に必要な品〈坑口装置「ウェルヘッド」〉は空路では運べない

となると陸路ですが 凍結した湖面の上を走ることになるのです

これはとても危険な道

運転技術を要します

経験豊富なジム・ゴールデンロッド〈ローレンス・フィッシュバーグ〉は3台のトラックで 誰かの車が無事に到着すればー

と運転手を選んで出発

自身の出自からデモ協力の荷物を運ぶためにトラックを無断使用し とがめられてクビになっていた 腕は確かなタントゥー〈アンバー・ミッドサンダー〉

 

イラク戦争でPTSDとなり失語症となって職場の人間からいじめられる弟のガーティを庇い 気性の激しさもあって職場を転々としてきたマイク〈リーアム・ニーソン〉

ガーティはとても腕のいい技術ある整備士

マイクは腕も確かな運転手

兄弟で良い組みあわせで この設定も後々生きてきます

治療の為にガーティを説得して連れていった病院の医師は 薬漬けの治療方法を選ぼうとしていて マイクは病院からガーティを連れ出します

ガーティは大型トラック〈めっちゃ高額〉のカタログを持っていて 買ったらトラックトラックトラックって名前をつける・・・なんて夢も持っていました

仕事も安定しないマイクは それどころじゃあないのですけれどね

鉱山の人々を救うことができれば 無事に杭口装置を届けることができれば 高額報酬を手にできて この夢が実現できます

 

ガーティはいつも自分を案じる兄が ぴかぴかのトラックを運転するところを見たいーなんて思っていたのかも

それで かなり危険ではありますが 高額な仕事であるアイスロードの運転手に選ばれたマイクとガーティ

ところがタントゥーの車に同乗してきた保険会社の担当と名乗るトム・バルネイ〈ベンジャミン・ウォーカー〉がとんでもない奴でした

彼はこの救助の為の輸送計画を頓挫させること

閉じこめられている26名を死なせること

それが目的だったのです

バルネィによってイジられていたジムのトラックがおかしくなり マイクたちはトラックをつないで 引いていこうとするのですが

氷に亀裂が走り 足にワイヤーはさまったジムごと トラックは沈んでいき 

他のトラックまで道連れになってはいいけないと ジムは 傍にいたタントゥに切るように言って

沈んでいってしまいました

 

バルネィはタントゥが怪しいと言い立て

マイクは 用心のために彼女を拘束し バルネィが彼女が運転していたトラックの運転を

 

バルネィによって幾度も襲い掛かる危難

湖面凍結道路「アイスロード」は 大型トラックと輸送される品の重みに耐えかねて 

ひび割れ湖底へと呑み込もうとし

トラックが落ちることを阻止し 運転するタントウ救うためにガーティは命を落としました

タントゥも負傷します

しつこく襲い掛かってくるバルネイ一味

30時間内に道具が届かなければ 閉じこめられた26人は死んでしまう

カトカ鉱山の運営責任者のシックル〈マット・マッコイ〉は 自身の指示で警報装置を切らせていたことがバレないように

バルネイらを雇い 危険な任務についた大型トラックの運転手たちを襲わせていたのです

 

もう みんな死んでしまったかー諦めムード漂う中にやってきた大型トラック

大急ぎでの救出作業・・・・・

みんな生きていました

 

それからー

亡きジムの後継として仕事しているタントゥ

ガーティが買おうよと言っていた大型トラックを運転し現れたマイク

そのトラックには トラックトラックトラックとありました

運転席の前にはガーティが可愛がっていたネズミもいます

〈ネズミさん タントゥを殺そうとしていたバルネィ氏に嚙みついたりしてくれてね〉

 

 

ジム・ゴールデンロッド役のローレンス・フィッシュバーン氏が 割と早くにあっさりお亡くなりになって 

え?もういなくなりますーって感じでした

仕事に命を懸ける責任感ある頼れるお方ーって佇まいでしたので

とにかくバルネィ氏 しつこかった

「お前はターミネーターか!〈悪役側の・笑〉って思いましたもん

教訓・悪者さんには早く手堅くしっかりとどめをさしておこう・爆

 

 

「運び屋」〈2018年 アメリカ映画 クリント・イーストウッド主演〉

80代で 麻薬の運び屋となったレオ・シャープ氏〈第二次世界大戦の退役軍人〉

園芸家 デイリリーの栽培家として知られる

92歳にて死去

運び屋としてエルタタ 〈スペイン語でおじいさんの意味〉と呼ばれたとか

 

レオ・シャープ氏についての記事があり

 

この実話に基づき脚本が書かれました

 

 

離婚して娘とは ずうっとまともに話してもらえないアール〈クリント・イーストウッド〉

娘アイリスを演じるのは クリント・イーストウッドの実の娘のアリソン・イーストウッドさん

 

孫娘のジニー〈タイッサ・ファミーガ〉だけが祖父を優しく温かく迎え入れます

職も家も失くしているアールは 教えられた荷物を運ぶだけの仕事を引き受ける

無事故無違反のアール

道路にも詳しい

この仕事を繰り返すと その報酬で 家を取り戻し 常連だった店が火事で店じまいするしかーという折にも救うことができた

アールの仕事ぶりを気に入ってくれていた麻薬カルテルのボスのラトン〈アンディ・ガルシア〉が殺されて

組織のボスが変わり

このボスの俺の思うとおりに動け・・・などと アールの仕事での気ままぶりも赦されない厳しいものに

 

一方 この組織を追うコリン・ベイツ〈ブラッドリー・クーパー〉捜査官は 組織の一味の一人からの情報で 組織の荷物を運ぶエルタタ・・・アールに迫りつつあった

 

荷物を運ぶ途中のアールに孫娘のジニーから電話が

アールの妻が重病でほぼ危篤状態なのだと

途中で仕事をやめたら 命の危険もあると知りつつ アールは別れた妻メアリー〈ダイアン・ウィースト〉のもとへ

最期まで看取り 穏やかな時間を過ごしたアール

これまで不仲だった娘も言った 

また訪ねてきてほしいーと

 

 

これまで勝手な生き方をしてきて 遂には家族から見放され

それも当然だと思い生きてきたアール

 

だが行方を消して一週間のアール

この身勝手をボスは許そうとしないが

これまでのアールとの付き合いで 他の人間たちはアールを殺させまいと庇う

 

そして遂にベイツ捜査官は エルタタと呼ばれる運び屋アールを捕まえる

少し前に コーヒーを注文に店に入ったアールとベイツ捜査官は言葉を交わしたことがあった

記念日を忘れてしまったらしいベイツ捜査官に アールの助言は 家族を大切にしろーだった

ベイツ捜査官が記念日を忘れてしまったのは 自分を追いかけていたからだーと気づくアール

アールの裁判には娘夫婦と孫娘・・・家族もかけつけている

弁護士の言葉を遮り 罪をすべて認め 服役するアール

娘は「会いにいくわ」

 

刑務所でアールは 穏やかな笑顔でデイリリーの花を育てている

 

ここでだったかしら

音楽が流れるのですが その音楽が映画に余韻を与えていて 映画作りうまいなーと感じました

ローレンス・フイッシュバーン氏が ベイツ捜査官の上司として出演しています

こちらの映画でも 場面はちょこちょこ出演〈笑〉

あちこちの映画によく出演なさっておられるなと

 

ちなみに私が観たBSテレ東版では クリント・イーストウッドの吹き替えを俳優の伊武雅刀さんがなさっていて

聞いて違和感なくて 吹き替えもお上手なのだなと感心いたしました

 

昭和世代にはクリント・イーストウッドの吹き替えといえば故・山田康雄さんというイメージでしたから

 

 

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六月も残り十日ばかし

2024-06-22 10:10:03 | 子供のこと身辺雑記

森永トリプルヨーグルト

血圧・血糖値・中性脂肪

などに効果あるかもしれない?!

ーまるで私の為にあるような〈爆〉ー

お店で見つけて買いました

一日一本 しばらく飲み続けることにします

 

長男が買った品の空き箱を見つけて ぐるり周りを歩いていた麦丸クン

〈猫というものは紙袋・空き箱など閉鎖された空間に入りたがる生き物のようです〉

長男が「その箱 麦丸が入るには小さすぎるやろ」

などと笑うとね

強引に入り込んでみせた麦丸

まるで僕はまだまだ小さいから入れるんだいーと言い張るように

ちなみに瑠奈も傍にいましたが 彼女は入ろうとはしませんでした

〈年上猫の瑠奈は麦丸の半分の大きさです〉

 

 

遂に梅雨入りしましたね

じわじわ暑くなってきて・・・・・

食品もいたみやすい季節になります

体調も崩しがちなこの季節

 

どうか皆さま 油断せず お気をつけてお過ごしくださいませ

 

 

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観ていたドラマから

2024-06-17 14:45:05 | ちょっとヒイキの引き倒し?!

テレビの連続ドラマも観てきたものが次々と最終回を迎えつつある

松本まりかさん主演「ミス・ターゲット」も日曜日に最終回を迎えた

松本まりかさん いい女優さんだなって思い注意して観るようになったのは2020年放送の「妖怪シェアハウス」あたりからでした

お岩さん役がとってもチャーミングでね

だけど調べてみたら十代の頃から芸能活動されていて 出演作品もテレビドラマも映画も多数ある方なのでした

 

最近だとNHKの大河ドラマにも出演されていましたね

女鼠・・・大鼠役で服部半蔵役の山田孝之さんとのやりとりも面白く

 

今回のドラマで印象に残っているのは第8回「元結婚詐欺師VS元弟子」

前回で結婚詐欺師として逮捕され服役

3年後に出所してきて 偶然派遣された職場が

結婚詐欺師として男からお金をだまし取ってきた朝倉すみれ〈松本まりか〉が・・・

初めて好きになった相手の村松宗春〈上杉柊平〉の和菓子を作る工場

お菓子の包装を見た宗春は それがかつてすみれが工夫した包み方とそっくりであることから これはすみれの手になるものではないかと思い 

予期せぬ宗春の出現に逃げるように工場を後にするすみれを追いかけ再会

逮捕されたすみれは 宗春をカモにしようと思っていたと 精一杯の嘘をついています

元々彼女が結婚詐欺師になったのは 亡き母の復讐の為

直接 相手を殺すことで復讐しようとしていたすみれを止めたのは 亡き母が働いていた店のママの弥生〈筒井真理子〉でした

弥生は過去に結婚詐欺師の経験あり

そのノウハウをすみれに教え込んだのです

すみれは母を苦しめた男への復讐は済ませていました

これまで男性から騙し取ったお金も 養護施設などに寄付しています

弥生にしても結婚詐欺を働いたのは 妹が結婚を決めていた男性に500万円を渡した果てに相手の浮気から破談となり その後自殺したため

いわば妹の死の原因を作った相手への仕返しでした

ところがこの男性の知人が刑事で 宗春の父親の竜太郎〈沢村一樹〉

 

宗春との出会いの時に 最初すみれは彼が富豪かと誤解しましたが

すぐにそうではないと分かり マジメに婚活していたすみれは結婚相手から外しますが

彼のことが気になり その和菓子店和月堂が繁盛するように様々な計画書を作ってみたり

新商品の開発手伝い お店での接客

果ては資金繰りに困っている店の為の資金繰り

多額の負債解消の為に・・・・・結婚詐欺も

ー好きになってはいないからーと言いながら その行動は

宗春のことを思ってのことばかり

 

宗春もすみれと一緒にいると幸せでした

 

すみれが服役していた3年間 お菓子を作ることすらできなくなっていた宗春を懸命に支えたのは 

すみれの弟子として結婚詐欺師を目指していた萌〈鈴木愛理〉

萌も宗春もすみれがいなくて心に空いた穴を埋めることに懸命

どうにか立ち直ってみえる宗春だけど 何か大切なものを失っているように見えます

人が食べて喜んでくれるような和菓子を作っていたはずなのに

 

出所したすみれを出迎えて部屋に住まわせてくれている弥生にすみれは 萌と会ったことを話します

「ちゃんとした道で生きてた よかった」

萌は騙されて踏切に飛び込み自殺をしようとした時に 助けてくれて仕返しもしてくれたすみれに弟子入り

けれど萌は嘘をつくことができないー

だから逮捕されたすみれは萌に言っていました

結婚詐欺師になるのは止めるように

 

ところで すみれから大金騙し取られた闇金経営者の轟〈八嶋智人〉は 怒りからすみれに刃物を持って襲い掛かり 彼もまた逮捕され服役しておりましたが

やはり出所してきております

迎えに来た部下の茶野〈後藤剛範〉は すみれに仕返ししようと あの女だけは許せないと言うのですが

轟は思い返して すみれを愛している自分が幸せであったと

あらためてすみれに気持ちを伝えます

おさまらないのは茶野

あんなアニキじゃなかったのに あれもこれもすみれのせいだーとすみれの首を絞めます

大事な仕事があるのにすみれの危機を知って放り出し 探して駆け付けた宗春

すみれを守って茶野と組みあい 階段から落ちて病院へ

手術となります

連絡受けて病院へ駆けつけた萌は すみれに宗春さんに近づかないでと言ったのにー

萌も宗春のことが好きになっていました

病院で宗春の手術が終わるのを待ちながら

萌はすみれに告げます

好きになっちゃいけないのに

大好きな人〈すみれ〉の大好きな人〈宗春〉なのに

すみれは言います「あやまることなんてない」

萌は幸せになっていいんだと

この「あやまることなんてない」って声が言い方が すばらしくて ぞくりとしました

この女優さん こうした声も出せる

こういう表情ができるのだと

 

たぶんこの時のすみれは自分の宗春への想いよりも 萌の幸せを願っている

自分は前科者だし

宗春には萌の方が似つかわしいのだと

 

弥生・すみれ・萌は疑似家族のようでありましたから

弥生 叔母

すみれ 姉

萌 妹

三人はそういう関係でした

 

宗春が意識を取り戻す様子を病室の外から見守っていたすみれは 病院を出る時に竜太郎と遭遇

すれ違いざま言われます

もう宗春に近づくなと

 

自分は幸せになっちゃいけない

宗春の傍にいるのも萌に任せてきたすみれ

 

そして最終回「元結婚詐欺師、愛する」

轟は僕と一緒に草津へ行きませんかと誘ってきます

実家が草津で温泉宿をやっている

そこで働かないかと

「ゆっくり考えてください 僕は来世まででも待ちますから」

轟がくさ・・・と言うと

すみれの脳裏には 宗春と草餅を作った時のことが浮かぶのです

 

 

宗春の言動から 息子の心にまだすみれがいるのだと察した竜太郎は 弥生のスナックを訪ねます

そこで どうしてすみれが結婚詐欺師になったのかを尋ねて

弥生もまた 詐欺をしたのは理由があってのことか それも尋ねますが

弥生は昔のこととはぐらかします

 

竜太郎が店を出るのと一足違いで戻ってきたすみれは 弥生が自身のことは竜太郎に教えなかったことを知ります

いつもは明るい弥生の見せる涙

泣くのをこらえようとする弥生に すみれは言います

「泣いたっていいじゃない ず~~~っと我慢してたぶんだけ」

 

印象に残る弥生のセリフは「立つ位置が変われば 見える景色が変わる」

 

「あの娘〈すみれ〉は 自分の幸せから遠ざかろうとしている」

 

死んだすみれの親代わりに すみれを見守ってきてくれた弥生

どうか彼女も幸せであってくれと願わずにはいられません

ドラマの途中まで いわくありげな竜太郎と弥生の表情に

二人は何か関係があったのかしらーなどと思っておりました

竜太郎の妻は亡くなっておりますしね

 

宗春から離れる為にも すみれは轟と共に草津へ向かうことを決心

 

それを知ったすみれと宗春に幸せになってほしいーかつては宗春が好きだったケーキ屋の由衣〈田中真琴〉は

「いましか無い そういう瞬間もあるんだからね」

などと すみれが草津へ轟と共に行くことを教えます

〈見事 宗春への想いをふっきった由衣は フランスへ向かうのです〉

 

すみれが「食べたい」と言った草餅を作り続ける宗春

かつてすみれと作った想い出ある草餅 宗春はすみれの逮捕後 草餅を作れなくなっていました

だけど すみれが食べたいと思っているから

すみれの為なら

 

萌も店を訪れ 自分に正直になってほしい 嘘の吐けない宗春さんが好きだからと

草餅は本当に宗春が食べてほしいと思っている人に届けてほしいと

 

やっと草餅持って走りだす宗春

〈こうした急ぐ場面で「タクシー呼べよ」と思うのは 私だけでしょうか・笑〉

 

途中 幼馴染の稲垣が車に乗せてくれますが

パンク

〈稲垣は 由衣の兄でもある居酒屋店主〉

再び宗春は走り出します

 

で 草餅をすみれに手渡し

〈「行くな 好きだ」とかは 無しね〉

食べたいと言ったからー

 

それだけかい!と つっこみたくなる場面です

まとまるもんもまとまらないし 終わらないだろうって^^;

 

すみれさんは轟とバスに乗って行ってしまいます

夜 月の下孤独な宗春

その後ろに見えるのは 大きな荷物抱えてのすみれさん

 

轟さんは来世では一緒になってねーとバスを降りるすみれに言ってくれたのでした

 

 

多少 いえ おおいにつっこみたくなっても つっこんでしまっても

最終回でハッピーエンドというのは 「良かったね」で終われて

ありがたいなと

 

 

このドラマで松本まりかさんは 実にいろんな表情を見せてくれました

 

2時間ドラマなどで 殺される役 犯人役 なんかじっとり暗い女なんて役もある筒井真理子さん

最終回では ゲスト出演でスナックのお客役のダンディ坂野さんの持ちネタ ゲッツ他も披露

今回 情あるけど はじけもする

とても魅力的にいきいきと 役を作っておられました

 

 

 

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西瓜 好きです!

2024-06-17 14:25:33 | 子供のこと身辺雑記

明日が母の命日なので ちょっとお墓に行ってきた

横着者の私は 粉の除草剤もまいちゃって

暑くなると行く度の草むしりが結構大変です

しかもお墓は山にあるので・・・・いまだ木〈森というか林というか〉からの落ち葉さんがいっぱいあってーー;

買ってきておいたスイカまるごとは まずは半分に切って冷蔵庫で冷やして

 

 

それから少し 仏壇にもお供えを

亡き母がスイカが大好きだったんです

だけど私も食べる気満々です・笑

以前はそこまでスイカ食べたい!と思うほどの好物ではありませんでしたが

ここ数年 夕飯がスイカだけでも良いくらいに大好きになっています

買いやすいお値段になると ついつい重いのに スイカを丸ごと買ってしまいます

 

オマケで♪

瑠奈の前足

座った時にできる前足の甲〈という表現でいいのかしらん〉にできる横線を見るのが好きです

時々 つんつんしたくなります

瑠奈にいやがられそうなので やりませんが

 

 

 

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ごめんなさい

 


おかずから

2024-06-12 20:57:39 | 子供のこと身辺雑記

季節感無視で作っているおでん

餅巾着が近所のお店で置いてなくて 油揚げを開いて餅を入れてつまようじで閉じて作った

牛スジ串も置いてなくて 牛スジ肉を買ってきて切って茹でるところから

皮をむいて厚めの輪切りにした大根は下茹で

蒟蒻もあく抜きの為に茹でて

卵も茹で卵にし殻をむいて

じゃがいもも皮をむく

竹輪・はんぺん・厚揚げも適当な大きさに切る

などという下準備を済ませたら

あとは用意した出汁〈鰹節・昆布・鶏肉〉で煮込むだけ

味付けは味醂・酒・醤油・砂糖

煮込む間に生姜をすりおろし 生姜醤油なども用意

姑の家で暮らす夫にも届ける予定

あとは魚など焼いて・・・と作る料理を思案中です

 

 

 

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ごめんなさい

 


田村由美作「ミステリと言う勿れ」14巻 〈フラワーコミックス 小学館〉

2024-06-12 17:36:14 | 本と雑誌

 

 

物語の主役の久能整〈くのう ととのう〉クンと関わりある池本優人〈いけもと ゆうと〉巡査は妻の両親の家に妻子と向かう途中 事故に遭遇

妻子は他の人にお願いして避難させるが 自分は警察官としての責任感からも現場に残り

そこでトンネルの入り口も出口もふさがり閉じこめられてしまう

トンネルの中には どうやら殺人者もいるらしく・・・・・

池本は久能ならどう思考するかを思い描きつつ この窮地を乗り切ろうとする

 

 

さて別の物語

巡査部長の乙部克憲〈おとべ かつのり〉さんは自分の言動について悩んでいた

どうも余計な一言で相手の気分を害してやいまいか

などと

そこで一癖も二癖もありそうな人気カウンセラーの鳴子巽〈なるこ たつみ〉氏の話を聞くのだ

 

久能クンはライカさんと誕生日を過ごす

そこでライカさんから人が死んだ場所を教えられる

久能クンも知る警備員の言葉にある嘘・・・・・

それは何か

かつて死んだ二人の人間

その死の真相とは・・・・

 

なんてところでね 次巻に続きます

 

 

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ごめんなさい


染井為人〈そめい ためひと〉著「鎮魂」 〈双葉文庫〉

2024-06-11 23:30:14 | 本と雑誌

 

 

反社の集団の為に 学生時代 友人は暴力の被害者となり人生が変わってしまった

その正義感ゆえに社内でも浮いた存在であった中尾は その反社集団に属する男へのインタビューを偶然居合わせた店で聞いた

怒りがとどまらずインタビューを受けていた男が席を外した時に 記者に怒りの言葉を向けるが

その記者 天野は蛙の面に小便のような人を喰った態度

ところが その後 天野がインタビューしていた男 坂崎が殺された

人が恐れる反社の集団に属する男を殺したのは何者なのか

同じ反社集団の男たちが一人また一人と殺されていく

 

敵がわからず反社集団の男たちも疑心暗鬼に陥り 仲間を疑う者も

 

そんななか 殺人を犯し日本から逃亡していた反社集団の頭の男 石神がひそかに日本へ戻ってくるという

 

反社集団の男たちを殺す人間を賛美する者も現れる

それほどこの反社集団の被害者も多かったのだ

 

反社集団の暴力の被害に遭い 介護が必要な身となり 自殺した青年がいる

愛する男を守りたかった女性

その兄の存在ゆえに・・・・・

警察は罪を犯した兄を捕まえられず

兄の犯罪に苦しんだ両親は命を縮めた

 

目の前で爆死した愛する男

ならば 男が果たそうとして果たせなかったことを 自分が・・・

女は兄に銃口を向ける

 

事件を追っていた刑事は それを止められなかった

 

時に法律は犯罪者すら守る・・・

扱い方で法律は悪を味方しているように見えることもある

 

被害者はただ泣き寝入りするしかないのか

大切な人間が理不尽な被害者となってしまっても

 

ーこの先も犯罪はなくなりません。

残念ですが、それが現実です

ルールを守れる者と、守れない者。

この玉石混淆の社会を思うと、気が遠くなりますー

著者のあとがきの言葉も重いです

 

ただ法をおかす者

他人に被害をあたえる側が得をする社会であってはならない

そういう世界になってはならないーと思います

 

 

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ひとり運転で

2024-06-11 23:22:38 | 子供のこと身辺雑記

姑の施設関係の支払いは数か所あり その目的地は覚えているけれど

一応ナビの登録地で案内をかける

そして交通情報聞きたさにFMラジオも

ナビは言う 「〇〇キロ先 渋滞があります」

私は返す 渋滞 無くていいから

用事が終わっての帰り道も自宅を押しておく

バイパスの降り口近くでナビが言う「渋滞しています」

私応える でもここで下りないといけないし おとなしく待つから

もう帰るだけだから 急いでないしね

 

なんてね バカなやり取りしながら運転しております

 

ラジオにつっこんでみてみたりーとか

 

 

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「闇草紙」ー消えぬ光景ー

2024-06-11 23:21:21 | 自作の小説

夜釣りに出かけて女を拾った

まあ そんな色っぽい話では全くないのだが

 

さしたる釣果もなく帰ろうとすると こうカサカサ・・・耳障りな音がして

妙にその音が気になり

見つけた音の出どころが・・・女だった

若いのか年寄なのかもわからないくらいに 骨に皮膚が貼りついてみえるほどに痩せている

窶れている

着ているものもぼろぼろで

枯れた草の中 岸辺にこびりついたゴミのように倒れている

見つけた以上 放ってもおけない

声をかけたら 喋った

「捨ておいてください」

そう言われて捨ててはおけないじゃないか

暮らす長屋に連れ帰る

「腹が減ってはいないか それとも医者がいいか どこか悪いんじゃ」

横にならせて 粥でも作って・・・と こちらがバタバタしていると

女は言った

「どうにもなりません いけないのは心なんです」

 

心・・・何かとんでもないことがあってのことだろうか

ほぼおもゆのような粥のうわずみを どうにか女は飲んで・・・

一口だけ

それで

女は言うのだ

「もう・・・いけません」

と口元を抑える

 

「すみません」

それから理由を聞くと 暫く経ってから 女は話し始めた

ーーーーーーーーーーーー

「気味の良い話ではありませんよ

暫く前に あたしが暮らす一帯はひどい飢饉に襲われたんです

そりゃあ沢山の人が死にました

村中 あちこちに飢えて死んだ人が転がっていて

 

もうみんな埋める力も残っていなかったんです

そんななか 村外れにあるお寺のお坊様が そんな死体を背負って運び自ら穴を掘って埋めて下さっていたんです

読経もして下さってね

村の者は皆有難く思っておりました

なんてえらい立派なお坊様だろうと

どうにか食べる物が作れるようになってきた頃でしたか

村の子供たちがいなくなることが続いたんです

別の村でも 神隠しに子供たちがあっていると

 

十月〈とつき〉ばかりお腹に抱えて やっと産んだ この手に抱けた子供です

そんなの たまりませんよ

誰かがさらっているんじゃないかと言い出す者もおりましてね

とうとう あたしが産んだ子も消えてしまって

誰かが言い出したんです

お坊様が村を歩くと 子供たちが消えるーと

その人も自分の子供がいなくなって ずうっと捜していた人でした

いつしかお坊様が怪しいと思うようになったのだと

それでもね みんな まさかと思いましたよ

 

でも・・・でも まんがいち

万が一・・・・・

亭主とあたしは 他の人たちと一緒にお寺を張ることにしたんです

するとね 夜になってからお坊様は暗いお堂の中へ入っていくんです

最初は読経が

ところが そこに交じって聞こえてくる気がするんです

赤ちゃんの泣き声 それも激しい「ぎゃっぎゃっ・・・・・」

 

あたし あたし もうたまりませんでした

あれは あたしが産んだ子の声だ

そう思えたんです

 

誰かが戸を開け 持っていた松明をかざせば

 

振り向いたお坊様の口には 小さな指が覗いていたんです

ええ むさぼり食っていたんでございますよ

 

此の世の地獄でした

あの光景が あたしには忘れられないんです

お坊様が いえ あの鬼が繰り返すうまいのじゃうまいのじゃ

 

男たちは 松明を投げつけ 燃やしました鬼を

 

みんなね それでも もう村に暮らすことはできなくなってしまいました

 

村にいては思い出してしまいます

家族一緒に暮らすことも もう無理でした

頭から離れないのです

ずっとずっと

うまいのじゃ うまいのじゃ

この声が聞こえてくるんです

 

あの鬼はね 燃やされながら抱えた小さな体を離さず食い続けていたんですよ

 

あたしが産んだ子を

あたしの心の中では ずうっとあたしの子はあの鬼に食われ続けているんです

もう何か食べようとしても 吐いてしまうんです

飲み物も・・・・・

 

有難うございます

もう野垂れ死ぬ身でありましたに

こうして家の中でおしまいにできそうです

ご迷惑をおかけします」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

医者にも来てもらったが やはりどうしようもないーということで

それから暫くして 女は死んだ

 

女を弔ってもらった寺の僧侶に話せば・・・・・・

「聞いたことがある」

さして豊かでない荒れ寺へ向かった若い僧がいた

近くの村の野良仕事も手伝い 子供達には読み書きを教え いつしか慕われるようになっていった

そこへ未曾有の飢饉・・・・・

立ち直ったかと思われた頃に燃やされた寺

ーあのお坊様は 人食いの化け物になったとですよー

ー有難いはずのお寺は恐ろしい場所にー

ー燃やしてしもうた我らも地獄におちる 救われんのでしょうなあー

ー皆 地獄行きですて それでも我慢できんやったとですー

 

村を捨てた人々も。。。。。皆 かなしい亡くなりかたをしたのだと

 

南無阿弥陀仏・・・・・ただこの六文字を繰り返すしかできなかった

 

 

 

 

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言葉の難しさ

2024-06-11 13:42:00 | 子供のこと身辺雑記

フォローさせて頂いている方々のブログを拝見していますと その記事に寄り添うような温かな言葉のコメントを目にする

感心して読ませていただいております

かと言って自分にはそういうように優しい言葉を書けないものだから とても羨ましくも思います

 

何を書いても いい人ぶっていないか 優しい人間のふりをしていないかー

この言葉は偽善ではないかーなどと思うと・・・・

こうコメント入れたくても・・・

申し訳ないななどとも 思いつつ こうすうっと言葉を連ねられなくて

 

 

駄目ですねえ

 

 

 

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「闇草紙」ー鬼を燃やすー

2024-06-07 14:08:02 | 自作の小説

かつて寺には鬼が居たのだと言う

それは昔むかしのこと

眠らない子供相手にどうしてそんな怖い話を聞かせたものか

話してくれたのは誰だったか

添い寝してくれて

ーーーーーーーーーーーーーーーー

それはそれはな 山奥にあった村なのじゃよ

もうせんに住む者もいなくなり この世から消え去った村

米がとれない 途中で腐る

麦も虫に食われて

何も育たない

雨も長いこと降らぬ

食べるモノなく飢えて死ぬ者が多かった

飢饉・・・

もう弔う元気ある者もおらず そこいらに死人が転がっておる

村はずれの寺のお坊様は 死体を拾っては寺の裏庭に埋めて読経する

自分とてろくに食べてはおられぬだろうに

えらいお坊様だと村人は皆感謝しておった

有難いことだと

少しずつ野菜もできるようになり 麦も米も

長い飢えの苦しみが人々から遠ざかっていく

 

ところがな ところがじゃよ

小さな子供や赤ん坊がいなくなることが続いた

神隠し・・・

子供が消えた親がそういうことで納得できようこともなく

案じたお坊様も見回りなどしておられたと

 

それでも子供は消える

村人たちは とうとう気づく

安心して子供がついていく人間

疑うことなく

村を歩いていても誰も不思議に思わないのは

それは

 

村人たちは誰も まさかと思った

信じたくはなかったのだ

 

しかし 

村人たちは聞いてしまった

闇に沈む暗い暗いお堂の中から微かに聞こえる声 言葉

物音

「うまし うまし」

美味じゃ美味じゃ 南無・・・・・

お坊様の声だった

 

お堂の戸を開けて松明を掲げた村人たちは見た

お坊様の口には赤ん坊のものらしき小さな手

 

 

飢饉の折に お坊様はひもじい気持ちに負けて

弔うために運んできた死体に口をつけた

それから

子供ほど美味しいことを知ってしまった

新しい死体ほど美味しい

そうして生きているものは その肉は臭くもなくただうまいのだと

 

飢饉が終わっても・・・お坊様はその味が忘れられず

食べ頃の子供を捜してさらってくるようになった

村に赤ん坊が生まれると この子はどれほど美味しかろうと

その気持ちを抑えられず

 

ただどれだけいとしんで大事に食べても 食べ続けていれば無くなってしまう

もっと食べたい もっと食べたい

 

うまいのじゃ うまいのじゃ

 

恥ずかしげもなく繰り返すお坊様

その姿は村人たちには鬼に見えた

お坊様の姿を借りた鬼だと

村人たちは持っていた松明でお堂に火をつけた

 

そうして村人たちは この子喰らいの鬼がいた村を捨てて出ていった

 

ただ言い伝えは残る

遅くまでお外にいてはいけないよ 鬼が来るよ

夜になったら大きな声で泣いてはいけないよ

鬼に食べられてしまうよ

恐ろしい恐ろしい鬼が来るのだよ

 

だから おやすみ

早く 早くね

いつまでも起きていてはいけないよ

 

ーーーーーーーーーーー

 

添い寝語りの物語は 細かな部分は繰り返されるたびに違うけれど

村の中の道を子供を求めて彷徨うお坊様の後ろ姿が目に浮かぶ

少し背中をかがめて いつでも見つけた子供に声をかけられるようにして

小さな子供は お坊様の衣の中に隠されて

「お前は愛〈う〉いね 愛〈う〉いね」

かぷり かぷり かじかじ

 

お堂を燃やされてお坊様は死んだのかしら

鬼は本当にいなくなったのかしら

 

 

 

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週半ば

2024-06-05 16:04:07 | 子供のこと身辺雑記

庭の中でも薔薇と紫陽花と咲き揃う好きな一角です

結構 次から次に咲いてくれる赤い薔薇

 

 

 

どくだみの花

 

南天の実は赤いけれど 花は白い・・・

 

南瓜の花

葉で隠れておりますが^^;

 

鉢植え時代は紫色の花だった紫陽花

 

紫陽花は家の中にも飾っています

この季節限りの贅沢です

 

午前中は施設でお世話いただいている姑を予約した介護用タクシーにて病院まで送り迎え

快晴で気持ち良い朝でありました

 

姑は会うたびに小さくなっていくような気がします

以前は車椅子は窮屈じゃないかと思えるようであったのに・・・・

今では車椅子の中にこじんまり・・・・・

施設の玄関からガラスのドアを通してエレベーターの中がテレビで見えます

 

いつもお願いしている介護用タクシーの運転手さんも ほぼ私と同世代

将来いつまで歩けるかな 運転できるかなーなんてね 

寂しい話題になることも多いです

 

 

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堂場瞬一著「ブラッドマーク」 〈講談社文庫〉

2024-06-04 17:47:54 | 本と雑誌

 

 

人生半ばを過ぎた探偵はこの先のことも少しは考える

 

体力も落ちた 若い頃のようには走れない

それでも事件はやってくる

 

大好きな野球からみの仕事

ある選手をチームに入れるべきか否かの調査

けれどその調査中 誘拐事件が起きる

そして身代金を届ける役目に

 

さらわれた子供リリアン

その子供と調査中の選手との関係

人には誰しも過去がある

探偵にも

 

逆恨みされることも多々ある

それでも探偵は仕事を続けていくのだろう

おそらくは

 

 

 

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樋田毅〈ひだ つよし〉著「彼は早稲田で死んだ」〈文春文庫〉

2024-06-02 20:42:16 | 本と雑誌

 

 

1972年早稲田大学の中で革マル派のリンチに遭い死んだ学生がいる

著者は当時 この亡くなった学生と同じ早稲田大学の学生だった

 

やがて社会人となり記者となり

それから心にかかっていた事を本にされてきた

「記者襲撃赤報隊事件30年目の真実」

「最後の社主朝日新聞が秘封した御影の令嬢へのレクイエム」

学生運動のあれこれが新聞を賑わせた時代があった

当時子供だった私は どうして勉強する為に入ったはずの大学で勉強もせずに

何を革命ごっことか闘争に明け暮れている

果ては陰湿で愚かなリンチ殺人もあり

一体何をやっているんだー

そのように思っていた

 

これはその荒れた時代に大学生であった著者が自分の体験と 当時の事件に関わった人々にも話を聞いて書き上げた本

何故殺したのか

自分たちと違う考えの人間を敵と見做し 攻撃対象とし襲い掛かる

暴力的な人間

理想の社会を作るんだ

そういう考えは しかし偏った思想から未熟で悲惨な事件も起こす

革命に犠牲はつきものだ

邪魔する人間は敵だ

そういう時代があり 無駄に まったく無駄に奪われた命がある

己たちの危険思想に気づけず 偏った思想のまま生きている人間もいる

正義は人により異なるかもしれないが

歪んだ思想にとらわれたまま生き続けている人間もいる

 

リンチにより殺された青年には・・・殺されるべき理由など何ひとつなかった

 

 

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