「肝、焼ける」
表題作
年下の恋人に会いに来た女
東京から北海道まで なのに会いに行く勇気が出せないでいる
彼には新しい彼女がいるかもしれないから
でも会いたい気持ちが勝つ
この後 どうなるかわからないけれど 一歩 踏み出す
「一番下の妹」
職場で年上の女達二人の少し年の離れた一番下の妹のような立場と言動とる主人公
が 年上の女二人が男をはさみ奇妙な関係にあり 主人公の言葉が 波立たせるのだが
人生経験積んだ女達は あることもないことにして 折り合うことも知っている
主人公は 年上の女達を違う目で見るようになる
「春季カタル」
結婚を控えた女は 出会ったばかりの男と肌を重ねる
結婚は結婚として 別に男が自分を見つけられる場所を残しておきたいと思う
彼女はとんでもない女なのだろうか
それとも よくある話なのだろうか
「コマドリさんのこと」
結婚する
それだけのことができないできた女
清く正しく生きてきたのにー
自分に足りない何かを克服できずきた
そんなコマドリさんが 自分の作ってしまった枠から出ようとする
「一入(ひとしお)」
長く付き合ってきた恋人に自分から求婚したら
考えさせてほしいーとの答えに 別れを決めた主人公は 結婚してる女友達からの誘いで旅に出る
友達の言葉から視点を変えれば頑なな心が溶けていく
そうして入っていた彼からのメールに・・・・・
読み手により感想も受け取り方も違うだろう物語
幸せは一人一人形が違うのだ