旅行添乗員を仕事に選んだ遥
ところが旅にトラブルは付き物で
荷物が届かなかったり 人間関係のあれこれ
その国が好きでないのに旅先に選び 文句言い放題の人間
そして 例の中国は武漢発の謎熱伝染病のせいで添乗員としての仕事も無くなってしまう
遥に何ができるのか
彼女は一つの答えを見つけた
それはいっそすがすがしい
彼女は笑顔を取り戻すことができた
解説は書評家の藤田香織さん
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
旅行添乗員を仕事に選んだ遥
ところが旅にトラブルは付き物で
荷物が届かなかったり 人間関係のあれこれ
その国が好きでないのに旅先に選び 文句言い放題の人間
そして 例の中国は武漢発の謎熱伝染病のせいで添乗員としての仕事も無くなってしまう
遥に何ができるのか
彼女は一つの答えを見つけた
それはいっそすがすがしい
彼女は笑顔を取り戻すことができた
解説は書評家の藤田香織さん
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
医師の沢村が診た患者 秋山
患者はやがて亡くなったが
その患者の記憶はまるで伝染するように沢村に・・・・・
その時は理解しがたい不思議な力
その力は だが有するものの命も奪うのだ
秋山の力を引き継いでしまった沢村も
彼が最期の記憶に選んだものは
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
高橋英樹さん主演でドラマ化もされているシリーズです
「唯一の証明」
旅行先で急死した妻
その葬儀は旅先で済まされたという
亡くなった妻の姉は納得せず・・・・・
妹は夫に殺されたのだと
その夫が社長の会社では女性社員が急死していた
それも同じ死因で
これは偶然なのか それともー
「二度の死亡」
姿を消したホームレスの男
妻以外の女性と暮らそうと姿を消した男
女たちの間を行き来する男
一人の人間を捜すと その過去から浮かびあがった女性
男の純情を弄び邪魔に思う女がいれば
女から金をもらう男も
「第三の判定」
苦労して夫を支え その夫が売れ始めた
幼子を置いて姿を消した妻
これは事件か それとも
男たちの身勝手な欲望に晒された女たち
一人の女は仕返しを考えたのか
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
監督のパワハラ問題で 野球部は多くの部員が去った
そんななか後輩たちを思い野球部に残った尾沢
部を引き受けてくれた教師の若林は野球は未経験
かつては強豪校であったのに
試合できずに終わるのか
何かできないかと ずっと考えてきた尾沢
そんな尾沢と高校まではバッテリーを組んでいた家も近所の里田は 試合帰りにバスが横転事故
主力の選手たちも監督も重傷
これまで甲子園も夢じゃないと頑張ってきたのに
ここで終わってしまうのか
見舞いにきた尾沢がとんでもないことを言いだす
二つの高校の連合で甲子園を目指そう
そんな馬鹿なことできるわけがない
高校同士の連合は前例もあると根気よく尾沢は説く
寄せ集めのチームで勝てるものか
尾沢の高校の校長は以前にも連合チームに関わったことがあり理解はある
しかし周囲は
応援団長も応援はしないと喧嘩腰
試合に出る為までもハードルがある
野球がしたい
まだ終わりたくない
試合に出たいんだ
様々な個性 弱点もある若者たち
己の欠点を克服し チームの為に
やがては野球経験のない若林も研究し 知識を増やして 重要な指摘をしてくれるまでに
これまでの経験で大人なんて信用しない
そう思っていた尾沢だが・・・・・
負傷をおして試合に出て「何か」をチームに仲間に与えてくれる石川
車椅子で来てくれた里田の学校の野球部の監督
ついに応援してくれるようになった尾沢の高校の応援団長
1+1は∞〈無限大〉
読みながら 現実の試合をみるように力が入ります
彼らは負けてしまうのか
甲子園への切符を手にすることができるのか
それぞれの思い・・・・・
解説は野球ライターの沢井史さん
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
農作業に向かう人間が発見したのは・・・首無し死体
事件を捜査する鵜飼・・・
彼の言動を怪しむ梶浦
読んでいても鵜飼の何がおかしいのか・・・わからない
物語が進むにつれ 鵜飼には愛する女性がいたこと
その行方には新興宗教「サダイの家」が絡んでいるらしいことが分かってくる
平行して描かれる格闘技から・・・餡子職人として働くようになった青年 潤平
彼は新しく入ってきた娘 美祈を好きになる
しかし この娘どこか普通とは違っていて・・・
何気ない会話のはずなのに 美祈はどうしてそういう反応を示すのか
それからやばい人生を送ってきたやくざ者の唐津
この妙に義理堅い・・・かつての東映映画や大映映画などの一本芯が通っているばかりに 厄介ごとに巻き込まれ 最後は死ぬか大立ち回りを演じるはめになるような漢〈おとこ〉は 聖域のような何に換えても護りたい存在があった
己が汚れた人生を選んでしまってきたからこそ
これだけは・・・清らかに幸福でいてほしい 何者にも汚され害されることなく生きていてほしい
そしてまた 手のかかる男だが それでも気にかけてきた人物も
そして潤平に声をかけてきた男女
彼らは偽りの名前を使い 共通する目的の為に命がけで動いている
誰がどう関わっているのか
首なし死体は サダイの家の欺瞞・悪事を世に問う為に動いていた弁護士
サダイの家に娘を奪われた父親も一緒に行方不明になっている
彼も殺されたのか
サダイの家に姉を殺された青年
サダイの家から自由にしてくれた教師は・・・行方不明に
殺された父親の願いを叶える為にも美祈をサダイの家から 救出する作戦が実行される
サダイの家のまやかし
教祖にされてしまい 薬で人格を破壊された女性
手をつけちゃいけない女性だと・・・それゆえ守ってきたのに
たばかられていた
偽りを信じ込まされ 大切なものを壊されてしまっていた
漢〈男〉はけじめをつける為 自分の指を切り落とし・・・
別な人間は己の手首を切り落とされ それでも庇う相手を逃がそうと動き その首を切り落とされた
愛する者 大切な存在の為にこそ動いた人間たち
ろくでもない人間が その身に合わぬ権力を持つと・・・ろくなことをしない
有害であり周囲に不幸と悲劇を生み出す
物語の中に仕掛けられたものを愉しむもよし
信心する心を利用する悪辣な人間たちに怒るのもよし
様々な読み方がある物語かと思います
解説は作家の松島智左さん
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
かつては櫻井翔さんが執事役
北川景子さんがお嬢様刑事役でドラマ化もされたシリーズが 「新」と冠して新作登場
とおっても大富豪の令嬢は身分を隠して 警察官
そのスーパー執事は事件を推理し犯人を当てる
お嬢様の話を聞いただけでね
ただ性格と口は悪い 言葉は丁寧でも かなり厳しいことを言われます
その目は節穴ですか
頭は帽子を被る為だけにあるのではありません
今回は再び戻ってきてしまったポンコツ風祭警部
お嬢様刑事の下にも新人刑事が・・・
しかしどっか天然すぎて・・・・
そういう上司にも新人さんにも手を焼きながら お嬢様刑事 事件に挑みます
収録作品は
「風祭警部の帰還」
「血文字は密室の中」
「墜落死体はどこから」
「五つの目覚まし時計」
「煙草二本分のアリバイ」
「若宮刑事に倫理観はあるのか」
解説は作家の今村昌弘さんです
以前読んだ 同シリーズについて書いたものです↓
東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで2」小学館 - 夢見るババアの雑談室 (goo.ne.jp)
東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで」小学館 - 夢見るババアの雑談室 (goo.ne.jp)
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
原案 水野格〈みずの いたる〉
公開中の映画のノベライズ 小説版です
誰かに「ありがとう」と言われたくて 荷物の配達人の仕事を始めた丸子夢久郎〈まるこ むくろう〉
ノルマをこなすのも大変だし 配達しても文句を言われることも多い
ふとしたことから読み始めたネットで公開されている小説
その作者らしき女性を見つけた丸子
だが彼女の暮らす建物に怪しい人物を見つけてしまい
どれが虚で どれが実なのか
取敢えず事件は起きて 殺された人間も 地縛霊も
それから主人公の名前 まるこについて スパイ小説の主人公でプリンス マルコ
映画化もされたジェラール・ド・ヴィリエ氏の「SAS」シリーズ
こちらを連想しました
二転三転したお話は おさまるところに落ち着きます
映画で どう現実味を持たせるかは・・・俳優さんの演技力にかかっているかしらと
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
ホテルでの同窓会で参加した人々の飲み物に毒が盛られており 生き残ったのは3人だけ
死んだ国会議員の手にあった紙には 数字の1が
やがて容疑者として浮かんだのは 逃走中の有働さゆり
恐るべき殺人犯だ
しかし毒殺は有働の殺し方ではなかった
何故 いったい
謎ばかりが深まる
爆発炎上し多くの人間が死んだバスの事故
こちらにも有働さゆりの影があった
どうして彼女は殺し続けているのか
深夜の中学の火事
そこで発見された死体
近くの防犯カメラには有働さゆりの映像が
元銭湯のフィットネスクラブ
そこの爆発事故
またもや人が死ぬ
いずれの事件でも数字が残されていたが 被害者たちに共通点が見つからない
「嗤う淑女」から ずっとずっと美智留を追ってきた刑事 麻生
「ふたたび嗤う淑女」から 麻生と連絡を取るようになった刑事
それから中山七里作品では主役を張る面々も多く登場します
さて有働さゆりの陰にいたのは 勿論美智留ですが
さゆりと美智留の最後の対決は・・・
二人とも どちらも生き延びているので 今後 もっと恐ろしい物語が書かれるような予感があります
以前読んだ「嗤う淑女」について書いたものです↓
中山七里著「嗤う淑女」 (実業之日本社文庫) - 夢見るババアの雑談室 (goo.ne.jp)
そして有働さゆりさんの犯行については。。。名前は出しておりませんが こちらの事件に関わっております↓
中山七里著「連続殺人鬼カエル男ふたたび」 (宝島社) - 夢見るババアの雑談室 (goo.ne.jp)
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
最近ドラマ化された「嗤う淑女」
シリーズは「ふたたび嗤う淑女」「嗤う淑女 二人」まで刊行されております
「嗤う淑女」で死んだかと思われていた美智留
実は・・・・・
野々宮恭子と名乗る女性により人生が狂い破滅を迎えていく人々
この野々宮恭子は何者で何を目的に動いているのか
藤沢優美
唆され・・・思い込み 信じ込んでしまい 騙される
結果の破滅
そして彼女は 死を選んだ
伊能典膳
宗教団体にて信者獲得についての方策を考えていた男
そこに悪魔の囁きが・・・
聞いてはいけない助言に操られ
結果 信者たちからは裏切り者と思われて 悲惨な結末を迎える
倉橋兵衛
先代の政治家を支えてきた男は 後継者である先代の息子に物足りなさを覚えていた
操られ乗せられて 自分が政治家になろうとするも
資金集めで足元を救われる
莫大な負債を背負い 咎めた妻はこれまでの我慢も爆発してー
咲田彩夏
政治家の秘書として縁の下の力持ちとして仕え支えてきた忠実な女性
しかも夜のパートナーとして 生けるダッチワイフともなり男の欲望も処理させられてきた
「女」としての願い 揺れる心につけこまれて・・・・・
彼女は社会的な地位も失ってしまう
嵌められたのだ
柳井耕一郎
二代目政治家
学生時代 とんでもないことをしでかしており
だが当人に罪の意識はない
被害に遭わせた 己が乱暴した数多くの女性のことたちも忘れ果てている
柳井の毒牙にかかり娘は自殺 妻も娘の後を追うように亡くなった男がいる
彼は恭子の協力を得て 柳井の命を狙っていた
ところが同じ協力者のもう一人の女性の言葉に 恭子も生かしていてはいけない存在と信じてー
野々宮恭子の名前で生き延びていた美智留
彼女は野々宮恭子の名前の陰に隠れ 人を操る
そして 自分の身近に置いた人間すら いいように利用したあとは消していく
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
保護を求めてきた少女にはまるで拷問されたような傷が全身にあった
剝がされた爪 火傷・・・・・
少女はどういう目にあってきたのか
少女と同じ家に暮らしていた女性の話も要領を得ない
警察側の我慢強い調べで どうにか浮かび上がってきたのは
平行して語られる若い男女の暮し
しかしそれは女性の父親が同居するようになってから・・・不穏なものとなっていく
人を操り金を巻き上げ 言葉と肉体への暴力で支配する人間
この人間により 虐げられていつしか自身の自由な意志も常識も奪われ
殺す側と殺される側へと・・・
死体の始末の方法も凄まじい
誰が誰を殺したのか
娘を守るために殺された父親
娘を守る為に妻を殺した男
他人の家に寄生し やがてはその家の主となり 己の快楽優先で人を虐待し死に至らしめる・・・・・
金も命も奪いつくしては移り住み生きてきた人間
えぐい
文芸評論家の関口苑生氏の解説によれば モデルとなった2002年北九州市小倉北区で起きた凶悪監禁殺人事件があるのだと
ご記憶の方もおられるかもしれません
悪魔的な操りの支配下で 親は子を殺し 子は親を殺す そういう選択をさせられる
苦痛から自分が逃れたいが為に
そこまで追い込まれる
良識も思考力も奪われる
凄惨な場面の描写も繰り返しありますので 気の弱い方には無理かもしれません
食事しながら読むのは お止めになった方がいいかしらと
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
高層ビルが建ち並ぶ都内の一等地に存在する『ヴィクトリアン・ホテル』は、地上九階、客室数二百八十室、贅を尽くしたレストラン七軒を誇る、日本有数の超高級ホテルだった。
従業員は二百五十名を超え、きめ細やかなサービスで国内外の客に愛されてきた。
その『ヴィクトリアン・ホテル』は、明日をもってその歴史にいったん幕を下ろす。
物語の始まりに掲げられた文章
この物語の舞台となるヴィクトリアン・ホテルがどういうものであるのか
それから登場人物それぞれの視点で物語は綴られていくのですが・・・・・
そこに巧みな仕掛けがあります
同じ名前でも・・・別の人物であったり
違う名前ながら 実は同じ人物だった
本名と筆名
芸名と本名
もしくは姓が同じだけの別人のことが語られていたりして
「え?」「え?」と思って読みながら 読了してから再び最初に戻り 時代の流れを確認する
読み始めはホテルで何が起きるかーと思いながら 描写される登場人物の気持ちに寄り添い 読み進んでいきますが
途中で ここは時代が違うよね
じゃあ現在はどこ ここはいつの時代を語っているーなどと
各々の時代 登場人物は最後につながります
そして『ヴィクトリアン・ホテル』は長い歴史にいったん幕を下ろすのです
SNSの心ない むしろ有害な投稿などで心傷ついた女優
羽振りのよい男
駆け出し作家
仕事先の金をくすねてホテルに迷い込んだ男
弁当屋を営む夫婦
それぞれが絡み合う物語
助けられたり ひと夜の恋もあり
ネット上での言葉についてにも ー考えなしに自分の浅い知識がすべて 自分が誰よりも賢いんだ 正しいんだーとの思い込みでーそういう厄介な人間ていますでしょー
実はただのクレーム人間 文句言いで 自分の思い通りにならないことが許せないーみたいな人間とかね
それは たぁだの我儘なのに
ー不快だから、という私情でクレームも罵倒も中傷も正当化されるー〈163頁より〉
そういう事例への的確な登場人物たちの言葉もあります
「そういうことだよ フィクションより生身の言葉のほうが何倍も切れ味が鋭い刃物なんだよ」〈66頁より〉
読みながら「これ」と思うところに栞代わりに綿棒を挟んでいました
言葉のやりとりで傷つく人へ向けてあげたい 読んでほしい言葉がいっぱいあります
世の中に悪意ある言葉を放つ人々は多い
特にネット上はね 自分の姿を見られないから
余計にねえ・・・・・
心優しい人が 温かな心を持つ人が傷つけられ辛い思いをするような そういう社会であってはほしくないーと願います
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
「大絵画展」に続く絵画ミステリー 第二弾
シリーズ三作「哄う北斎」まで出ております
狙う絵画あり 標的あり
悪党に一撃加えられるカタルシスあり
獲物はうまく仕留められるか
仕掛けはどこかに傷がありはしまいか
最後の最後まで あの人は そうだったのか!!!なんて驚きもあったりしてね
誰かが誰かを騙している
今回 古い教会から盗まれた本当はとっても凄い価値〈があるかもしれない〉絵画
それを取り戻すように言われ 動く男はとっても大きな仕掛けをするんです
日本には 悪徳宗教法人の為に家庭は壊れ すべてを教団に捧げつくした父親は 医療費も出してもらえず亡くなり 自分の学費もままならず大学は中退せざるを得なかった青年がいれば
人々から金を吸い上げるだけの人間がいて
「大絵画展」でも活躍〈暗躍〉した面々が それぞれの役割を果たします
細工は流々 仕上げを御覧じろ
新潮文庫版にはカラー口絵としてフェルメールの作品が8頁に渡りあります
これを眺めるだけでも楽しいです
作中にはこれらの絵画についての説明もありますし
描かれた時代背景も
解説はミステリ評論家の西上心太さん
どの登場人物が前作「大絵画展」と共通しているのか ついつい「大絵画展」を読み返してしまいました
以前に「大絵画展」を読んだ時に書いたものです↓
望月諒子著「大絵画展」 〈新潮文庫〉 - 夢見るババアの雑談室 (goo.ne.jp)
よろしかったら♬
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
物語の主役の久能整〈くのう ととのう〉クンと関わりある池本優人〈いけもと ゆうと〉巡査は妻の両親の家に妻子と向かう途中 事故に遭遇
妻子は他の人にお願いして避難させるが 自分は警察官としての責任感からも現場に残り
そこでトンネルの入り口も出口もふさがり閉じこめられてしまう
トンネルの中には どうやら殺人者もいるらしく・・・・・
池本は久能ならどう思考するかを思い描きつつ この窮地を乗り切ろうとする
さて別の物語
巡査部長の乙部克憲〈おとべ かつのり〉さんは自分の言動について悩んでいた
どうも余計な一言で相手の気分を害してやいまいか
などと
そこで一癖も二癖もありそうな人気カウンセラーの鳴子巽〈なるこ たつみ〉氏の話を聞くのだ
久能クンはライカさんと誕生日を過ごす
そこでライカさんから人が死んだ場所を教えられる
久能クンも知る警備員の言葉にある嘘・・・・・
それは何か
かつて死んだ二人の人間
その死の真相とは・・・・
なんてところでね 次巻に続きます
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
反社の集団の為に 学生時代 友人は暴力の被害者となり人生が変わってしまった
その正義感ゆえに社内でも浮いた存在であった中尾は その反社集団に属する男へのインタビューを偶然居合わせた店で聞いた
怒りがとどまらずインタビューを受けていた男が席を外した時に 記者に怒りの言葉を向けるが
その記者 天野は蛙の面に小便のような人を喰った態度
ところが その後 天野がインタビューしていた男 坂崎が殺された
人が恐れる反社の集団に属する男を殺したのは何者なのか
同じ反社集団の男たちが一人また一人と殺されていく
敵がわからず反社集団の男たちも疑心暗鬼に陥り 仲間を疑う者も
そんななか 殺人を犯し日本から逃亡していた反社集団の頭の男 石神がひそかに日本へ戻ってくるという
反社集団の男たちを殺す人間を賛美する者も現れる
それほどこの反社集団の被害者も多かったのだ
反社集団の暴力の被害に遭い 介護が必要な身となり 自殺した青年がいる
愛する男を守りたかった女性
その兄の存在ゆえに・・・・・
警察は罪を犯した兄を捕まえられず
兄の犯罪に苦しんだ両親は命を縮めた
目の前で爆死した愛する男
ならば 男が果たそうとして果たせなかったことを 自分が・・・
女は兄に銃口を向ける
事件を追っていた刑事は それを止められなかった
時に法律は犯罪者すら守る・・・
扱い方で法律は悪を味方しているように見えることもある
被害者はただ泣き寝入りするしかないのか
大切な人間が理不尽な被害者となってしまっても
ーこの先も犯罪はなくなりません。
残念ですが、それが現実です
ルールを守れる者と、守れない者。
この玉石混淆の社会を思うと、気が遠くなりますー
著者のあとがきの言葉も重いです
ただ法をおかす者
他人に被害をあたえる側が得をする社会であってはならない
そういう世界になってはならないーと思います
コメント欄は閉じております
ごめんなさい
人生半ばを過ぎた探偵はこの先のことも少しは考える
体力も落ちた 若い頃のようには走れない
それでも事件はやってくる
大好きな野球からみの仕事
ある選手をチームに入れるべきか否かの調査
けれどその調査中 誘拐事件が起きる
そして身代金を届ける役目に
さらわれた子供リリアン
その子供と調査中の選手との関係
人には誰しも過去がある
探偵にも
逆恨みされることも多々ある
それでも探偵は仕事を続けていくのだろう
おそらくは
コメント欄は閉じております
ごめんなさい