夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

居座り野良なれど

2018-02-28 14:31:00 | 子供のこと身辺雑記
姑の家から帰宅して車庫入れしようとしたら門の上にちょこんと茶猫

野良ですが 我が家を縄張りにしているようで車庫の屋根の上やらベランダでよく寝そべっています

郵便物を取りに出たら今度は塀の上から私を見ています

自分ちの猫でもないのに琥太郎って名前をつけて呼んでいます





しかし近づけるのは1メートルまで

それ以上近づくと くわっと口を大きく開けて牙を見せます

でもね 姿を見せてくれたら今日も元気だねーなんて安心するんです

明日から三月 早いです

2018-02-28 14:22:48 | 子供のこと身辺雑記
暦の上ではずうっと「春」だったのだけれど 寒い間は植物だって まだまだ冬認識
少しあったかくなってきたら去年に植えた球根なども芽を出してきて 早くも花をつけたのも






















まだまだ これからいっぱい咲いてくれるのかなーって少し楽しみです




おかずから

2018-02-28 09:28:07 | 子供のこと身辺雑記
電子レンジ任せで簡単なのでよく作る棒棒鶏



鶏むね肉 もしくはささみはフォークでつついて穴をあけ 塩軽くふりかけ酒に漬けて10分ばかし
人参と生姜は千切り もやし 漬けておいた鶏肉を漬け汁ごとパイレックスの耐熱ボウルに入れてごと蓋をして10分加熱

その間に大葉(しそ)と胡瓜を細めに切る(できれば千切りが望ましいが面倒でもある・笑)

加熱したボウルから鶏むね肉を取り出し指で裂きボウルに戻し 胡瓜と大葉を入れて 酢・すり胡麻・砂糖か蜂蜜を加えて混ぜる



前夜に作って置けば 朝のおかずに使える










径24センチのストウブの鍋ではビーフシチュー
時間がある時に材料を入れて火加減しつつ気長に煮るだけ








チヂミとお好み焼のあいのこみたいなの

すりおろした山芋と卵と水の中にチヂミの粉入れて混ぜて パックの鰹節と粉末の和風だし・青のり・かにかま・小さく切ったわけぎをどっさり・醤油と砂糖をちびっと加えて程よく混ぜて 熱してサラダ油を入れたフライパンに入れて焼く

これは姑のお昼のおかずにも持っていきます

平和に更ける如月の夜 猫も和みて

2018-02-27 22:26:55 | ペット
生後半年と半月の麦丸

以前から家にいる大人猫の瑠奈にあれこれ世話してもらって無事に成長

近くに瑠奈姉ちゃんがいると嬉しくて よく前足出してちょっかいかけています





















麦丸が寝ている同じ椅子の上で張り番するような瑠奈

よく麦丸を遊んであげてる瑠奈ですが 時々膝の上にあがってきて「子守りは結構疲れるー」そんな表情もしています


ちょっと準備中

2018-02-26 15:44:03 | 子供のこと身辺雑記
北海道へ向かった長男と入れ違いのように戻ってくる娘

取り敢えず何を作ろうかとバカみたいにいっぱい食糧品やらケーキにお菓子にパンと買ってきて

お布団には乾燥機かけて



火曜日の朝はまずは娘を駅まで迎えに行って家に連れ帰って朝ご飯出してから 姑の家へーという予定でしたが
今日のお昼に姑が明日 美容院へ行きたいーと言い出して

先週 暖かくなってきたから髪切りに美容院へ行きませんか?と声かけて
友人の美容院に行って 私も髪染めて貰って姑が美容院へ行く気になったら・・・
(晴れてあったかくて姑の気分が良い日)

御願いしたいからって友人の都合の悪い日を聞いてきていたけれど
(友人も姑さんのさんお世話をしていて 姑さんが病院に行く日とかは仕事ができません)


病院には行きたがらない姑(行ったら入院になって家に帰られなくなくなるのが嫌らしくって)も美容院だとすぐ行きたくなるのかなと思って
普段は家にひきこもりな姑が 何処かに出かける気持ちになってくれるのは嬉しいです


それで もう早目に明日のおかずを仕込んでおく私



娘に鶏レバーの赤ワイン煮







娘の朝ご飯と姑のお昼おかず用に南瓜の詰め物煮
南瓜を電子レンジにかけて(上下ひっくり返して5分ずつ加熱)多少柔らかくしてから 
(かたいと包丁で切りにくいから)
上部(へた側)を浅く切って種などをスプーンで取り出し

豆腐・鶏ひき肉・たたいて潰し切りしたむき海老・すり下ろした生姜・卵・片栗粉・砂糖・醤油などを混ぜた具を詰め南瓜のへたで蓋をして鍋に入れる

鰹節たっぷりでとった出汁に お玉いっぱいぶんの味醂・醤油いっぱいぶんのと砂糖チビっとを加えた汁で煮る



あとは姑用にはほうれん草の胡麻よごしなど


明日 娘の食べるものを もう少し作っておいて
姑の家に行って姑のお昼ご飯が終わってから姑を美容院へ送り迎え

少しだけばたばたな一日となりそうです


娘が家に居る間 どんな料理を作ろうかとあれこれ考えて 何が食べたいって言われても大丈夫なように買い物してくるの楽しいです

早めにお雛様のお祝いなども 娘が家に居られる間に済ませようかと考えたり










姑の家の車庫入り口横の花壇の水仙
今年もいっぱい咲きました
門扉を開け閉めする時に心が和みます

神風が吹いたカーリング女子♪

2018-02-24 22:45:25 | 子供のこと身辺雑記
第10エンド 後攻イングランドの最後の一投

そのストーンの色は赤
弾かれてくるくる日本の黄色のストーンが第一ストーン(得点)となった

瞬間 解説の女性も涙声に

ほのぼの和む「そ だね~」というやりとり
笑顔が印象的なチーム

3位
銅メダル♪


男子の試合も観ていて思ったのは碁や将棋とボウリングと 知力と体力が必要な神経すり減る忍耐力のいる競技だなと


観なきゃ! でも一投ごとに怖くて観ていられないー

そんなふうに思いました

選手の方々の頑張りに「有難うございます」
感嘆!そして拍手です

素晴らしい試合を見せてくれて 有難うございました

おめでとうございます!!!!!!!

おかず焦って料理中~~~

2018-02-23 16:44:41 | 子供のこと身辺雑記
姑の昼食が終り帰りに友人の美容院で髪を染めてもらった
枝気もできて傷んでいるからってカットもしてくれて 頭が軽くなった

買物してー帰宅しておかず作ってーと思っていたら
長男からメール

ついでに駅まで迎えに行って買った荷物をおろしてもらって

そしたら郵便受けに自治会からの回覧板や配り物がどっさり

6種類くらいあるのを一軒分ずつにまとめて 隣保の各おうちに配って

さ~~~今度こそ 買ってきた品を片付けて夕飯おかず作ろう~~~~

間に合わなくなるって焦りつつの午後3時頃


煮魚と 牛蒡のささがきと葱と牛肉を甘辛く煮て卵とじ


それと小蕪の詰め物煮
中を少々くりぬいた蕪に海老・鶏ひき肉・すりおろした生姜・卵・片栗粉を混ぜたものを詰めて出汁で煮る

くりぬいた蕪の中身も小さく切って出汁の中で一緒に煮ます

盛り付ける時に蕪の上に出汁も少しかけます





使った鍋はシャスールの黒
和風の料理で 少々急ぐ時には特に助かります
味の沁むのが早いので


どうか柔らかくなってくれていますように
姑が食べてくれますように

ーなんて煮える間にブログで遊ぶ私^^;



鵜飼克郎・岡田晃房・別冊宝島特別取材班「貴の乱」(宝島社)

2018-02-22 20:13:27 | 本と雑誌
貴の乱 日馬富士暴行事件の真相と日本相撲協会の「権力闘争」
鵜飼 克郎,岡田 晃房,別冊宝島特別取材班
宝島社



帯には{相撲協会に巣食う「悪いやつら」 爆弾スクープ
貴乃花VS八角理事長「一触即発の120分」密室の「理事会議事録」全文スッパ抜き!}

などと 御大層な言葉がある


が!あえて言うならば 中身は「すっかすか」だ


劇画「鳥取の惨劇」に至っては散々ワイドショーでがちゃがちゃ騒がれた危機管理会T野氏発表の途中報告をほぼそのまま漫画にしただけ

数年前から これまでK氏として週刊誌で書かれ2ちゃんねるでも名前の挙がった小林慶彦氏を貴乃花親方と結びつけていかにも貴乃花親方が悪いのだーと楽しそうに書かれている

そこにさして目新しいものはない
あるとすれば だから貴乃花親方は信用できない 悪い奴なんだ

正義の味方でも何でもないよ

相撲協会の方がさ 八角理事長の方がマトモなんだ
大相撲のことをよく考えているんだよ

だから貴乃花親方を英雄のように思う貴乃花信者なんてさ やめなさいよ
騙されているんだよ


そんなふうに思うように書かれている

でも根拠はあくまで相撲協会側の誰かからの情報

相撲協会側の誰かの意を汲んで書かれた この時期 貴乃花親方ってヘンな奴なんだ
ーって人気落としのせこい了見で出された本のようにも思える


ジャーナリスト鵜飼氏の書かれた―貴乃花親方が許せない「モンゴル互助会」の知られざる仕組みと掟のー
209頁から228頁は読むに価する

続いて住む評論家の中澤潔氏のー「貴乃花潰し」で得をする者は誰もいないー」角界の未来を暗転させる貴乃花と相撲協会の長く不毛な対立ーも
全面同意はできないが その考え方は理解できる


ある週刊誌に貴乃花親方はこう答えていた
「これまでも散々書かれてきたから (本当でないこと)書かれることには慣れている」

そして噂の小林慶彦氏については「会えば挨拶はします するとまたあれこれ書かれてしまう」


もうこうなると貴乃花親方が好きか嫌いかで何を信じるかは分かれる
嫌いな人間は「やっぱり貴乃花あかん奴や」
「こんなん書かれてる これ読んでもまだ貴乃花親方を信じる人間は頭がおかしい」となる


考えてもみてほしい
あれだけの横綱としての実績と現在も続く人気があれば おとなしくしていればー理事の座も理事長の座も転げ込む

それなのに何故 いままでも騒動になるようなことを貴乃花親方がしてきたか
それは大相撲がこのままでいいーと思わないから
何を書かれようと どう思われようと正しくありたい
大相撲の世界がずうっと続く誇れるものであってほしい

人間はいつまで生きられるか分からない
その人間に残された寿命は命は 誰にも分らない

この本を読んで それでも貴乃花親方を信じる
応援したいーと書けば

だからアホなんや 貴乃花信者はーと笑う人間も多いだろう


で?
それが どうした
と私は思う


白鵬は貴乃花親方が行くなら巡業に行かない

自分が負けると抗議する


そして自分の優勝に万歳三唱を観客にしいる



大相撲は白鵬のモノか?



相撲協会は暴行事件の現場にいながら口をぬぐうような そんな横綱を有難がる

それでは相撲での暴力事件は無くならない
これはさ兄弟子が土俵の上で稽古が強く行き過ぎた「かわいがり」ではない

何故か酒の席に揃ったモンゴルの先輩三横綱
流血するまで止められなかった暴行
それこそ流血の惨劇だ


暴力の犠牲となった貴ノ岩を不遜で無礼な人間と描いた漫画も問題だがー

この途中の相撲協会側の報告が真実か?!
ジャーナリストというなら名乗るのなら そこをこそ追及し調べて書いてほしかった


これは ただ相撲協会が問題にしている貴乃花親方のテレビ出演
インタビューに答えた貴乃花親方を貶める
信用できない人間ですよー
って宣伝したくって出しただけの いわば相撲協会の陰険な意趣返しの本とも呼べるかもしれない

ま~
私も買ってしまったけれど この時期 出せば売れるでしょうし
出版社には本が売れることが何よりのことなのだし


貴乃花親方の人気を落としたい相撲協会の誰かさんには 繰り返し言っておきましょう
「だから どうした?!」「それで?」


そんなに貴乃花親方の人気が羨ましいか
妬ましいのか


貴乃花親方が理事長になっては困る そう それこそ何かがあるのかと
この本を読んで 私はますます相撲協会側の誰かさんの闇を感じましたが

西尾維新著「掟上今日子の家計簿」 (講談社)

2018-02-21 23:05:51 | 本と雑誌
掟上今日子の家計簿 忘却探偵
西尾維新
講談社


一日しか記憶が持たないーいや一度眠ってしまうと記憶が消える忘却探偵・掟上今日子
彼女はマジックで自分の体に自分が何者であるかをメモしている

「掟上今日子の誰がために」
「掟上今日子の叙述トリック」
「掟上今日子の心理実験」
「掟上今日子の筆跡鑑定」
いずれも警察官ー刑事より依頼を受けてのお仕事

厄介クンが出てこないせいか 面白さはイマイチ(個人の感想です^^;)

今回の今日子さんは少し性格悪くも感じたりします

有栖川有栖著「幻坂」 (角川文庫)

2018-02-19 21:09:08 | 本と雑誌
幻坂 (角川文庫)
有栖川 有栖
KADOKAWA/角川書店


大阪の坂をタイトルにして書かれた短編集

「清水坂」
「愛染坂」
「源聖寺坂」
「口縄坂」
「真言坂」
「天神坂」
「逢坂」
「枯野」
「夕陽庵」

ここのつの物語

いつもは一冊を読み終えてから その本について書いておりますが 読み進むうちに前の話についての感想が薄れるのも嫌なのでー二つ三つ読むごとに
それぞれの物語について書いていこうかと思います

最初に天王寺七坂(てんのうじ ななさか)についての説明があります
本より抜粋いたします
{大阪市は起伏の乏しい街だが、中央には上町台地が南北に伸び、その西側に多くの坂を持つ。
本書の舞台となった七つの坂は、天王寺七坂あるいは大阪七坂と呼ばれ、すべて天王寺区にある。
七坂の界隈は寺町を形成して、四天王寺をはじめ多くの寺社仏閣が連なる<最も古い大阪>であり、古代から現代に至るまでこの都市の記憶を抱く}




「清水坂(きよみずざか)」
物語の語り手によればー西側から寺町に行くための道は、必定、坂道になります。
大きいもんは七つ。
北から南に向こうて、真言坂、源聖寺坂、口縄坂、愛染坂、清水坂、天神坂、逢坂ー

物語の語り手の男は子供の頃 この七坂を縄張りにしていた
現在60歳過ぎの彼が10歳の頃の話となる

遊び仲間とその妹ヒナちゃんと
だがこの兄妹の両親が夫婦別れで 兄妹は少し遠くへ

水面に浮かぶ山茶花の花
近くに山茶花の木はないというのに


彼はヒナちゃんの誕生日の祝いにと山茶花の花をヒナちゃんの頭にさしてやったことがあった

彼が水面に浮かぶ山茶花の花を見た晩 ヒナちゃんの兄から電話があった
ヒナちゃんが死んだと

ヒナちゃんの死を知らせるような赤い花弁は

ーこの世の外へ、流れていったんでしょうー


誰にでもある幼友達との想い出のようで美しい物語となっている




「愛染坂(あいぜんざか)」
若くして作家となった男はスランプにあった
そんな時 愛染坂で印象的な出会いをした女性と再会しー実を結んだこの恋は・・・しかし一緒に暮らし始めると長くは続かなかった
男は書けない
作家となった女とは逆に
書けない日が続く男は・・・言動が荒れ・・・二人の暮らしは終わる
女と出会って書けなくなった
そんな情けない言葉まで言ってしまった男

女はそんな男を恋しく想うあまりに首を吊って死んだ
四十九日 男は女と出会った坂を歩く
姿を見せた女・・・
女は男を恨んでいるのではない
男が自分と出会って書けなくなったというのなら「書く力」を返しにきたのだ

男は伝えたかった ただ一言「恋しい」と

{ー一緒に行かれへんのやったら、慧さんだけ上って下さい。わたしは下りますー
幽けき足音が、そう告げていた。}

哀しい悲しい恋物語
一途に男を愛した女と そんな女を幸福にできず愛を壊してしまった男



「源聖寺坂(げんしょうじざか)」
勤める会社の女性経営者の家で観月パーティがあり参加したデザイナーの女性は気になる絵を見る
男の子が描かれた絵
その背景の坂はよく知る場所だった
源聖寺坂・・・
彼女は子供の頃 その坂を何故か怖いと思っていた

ところで観月パーティが行われた家は女性経営者の夫が結婚前から所有していたもの
その家には何か出るらしいという噂があるらしい

パーティに参加した人間もその家に宿泊した夜 霊感あるという女性が男の子の幽霊を見て騒ぎになる
出るという噂を案じた女性経営者はこうした事の探偵を招いていた

その探偵の解決で殺され庭に埋められていた男の子の骨は両親のもとへ

この体験で主人公の女性デザイナーはいわれなき源聖寺坂への怖い思いは消える
だが夜には行くまいとも思うのだ




「口縄坂(くちなわざか)」
美季の読書家の友人・里緒は織田作之助のファンでその碑がある口縄坂は聖地
猫好きな美季には好きな猫が多くいる場所だった
猫の写真を撮るのも楽しみ

姿を写せなかった白い猫の尻尾を見たあと 三階にある自分の部屋で美季は外から誰かの視線を感じる
寝ては金縛りにあうなどの異変も
見た気味悪い夢の話を里緒にすると 里緒はある行動に出る
それは美季を護る為だというがー

里緒は正体不明のモノに顔を傷つけられ病院へ

美季は母親と同じ部屋で眠るのだが

眠ったはずが気が付けば口縄坂にいて周囲には猫がいっぱい
織田作之助と思しき人の姿が消えたあと
白い猫が現れ美季を招く

そして彼女は顔が傷だらけになった里緒が逆さまに落ちてくるのを見る
美季は白い猫に呼ばれるままに従う



「真言坂(しんごんざか)」
男につきまとわれ相談した相手は彼女を護ってくれた
しかし逆恨みされて殺されてしまう
その相手は恋愛というよりも兄妹のように互いに接していた人間で

殺されてからも  ある場所に行けば会うことはできた

生きている時と変わりなく言葉を交わし


けれどその女性が結婚相手を連れていくと 彼は彼女の結婚相手にも見える現れ方をして
今迄とは違う場所へ消えていった

女性は正しい相手を選び 彼はもう彼女を護る必要が無くなった




「天神阪(てんじんざか)」

「源聖寺坂」に登場した心霊現象が専門の私立探偵・濱地健三郎(はまじ けんざぶろう)が再び登場
女性を伴いある料理店へ
この連れの女性は既に死んだ者
つまりは幽霊
この店は幽霊にも味わえる料理を出す店

幽霊の女は自分を騙した男を恨みに思い幽霊となり男を怖がらせている
男には家庭があり女は騙されていた
騙されたから死んだのか
愛していたから死んだのか

不思議な店
そこで出された料理を食べた女はー

探偵は不思議な店を知っている・・・・・



「逢坂(おうさか)」
劇団に所属する男は座長とやりあってしまう
男を宥め食事に誘った真実は視(み)える人間
そして男もまたー
彼は死んだ後輩女性・ひとみの姿に出会えないことも気にしている

芝居の解釈 どう演じればいいのか

逢ふ坂よ・・・

ひとみの姿を男は遂に視(み)ることができたー

{-またな。
やっと逢えたが、芝居はまだ終わっていない}




「枯野(かれの)」
大阪に死んだ松尾芭蕉
その辞世の句にもからめて描かれる怪異
芭蕉に迫る死


「夕陽庵(せきようあん)」
妻に死なれた男が訪ねた場所はー歌人・藤原家隆の最後に暮らした家
壊れかけたその家で家隆の晩年を知る者と出逢い男はその話を聞く
その家から見える景色

{-つながっているのですよ。分かたれてはおらぬのです。
いずこからか妻の声がして、男は朱色の涙とともに頷いた}




私が子供の頃 花登筐(はなと こばこ)原作の大阪を舞台にした商人を描いたドラマが多く放送された
母の兄になる伯父一家がになる大阪に住んでおり ごくごく小さな頃は遊びにも行った
天王子動物園
枚方パーク 菊人形
母や叔母 従妹達と行ったものだ
見た動物よりも駅近い本屋で買ってもらった「かぐや姫」の絵本を覚えていたりするのだが
泊まった夜 叔母が布団に入れてくれた湯たんぽの形など思い出す



記憶にある大阪と現在の現実の大阪は違う

そしてこの本の中の大阪もまたー

似て非なる そうしてやはり同じな大阪
都会化された街の片隅に眠る 昔からの大阪がひっそりと息づいている

誰かの記憶につながるような大阪が描かれています

下駄の音響く石畳・・・
そうっと揺れて触れて来る何か・・・・・



池井戸潤著「陸王」 (集英社)

2018-02-19 00:06:13 | 本と雑誌
陸王
池井戸 潤
集英社










昨年 テレビドラマ化され人気が高かった本です

見逃さないように録画もかけて楽しみに観ておりました

足袋を作る老舗の会社が先細りとなった経営に「何か」と考えて そのノウハウを生かした商品をと思いついたのが走れる靴を作る事

しかし素材一つから分からないことばかり

小さな従業員も全部家族のような会社
就職がうまくいかない長男


特許は取ったがその開発で本業の会社が潰れた男


故障した選手には冷たく しかも陰険なテを使う大企業



次々と困難ばっか

人の縁
心意気

くじけない人々

それでも「陸王」は完成する

陸王を選んで この靴を作る人々の熱い心に応えて履いて走ってくれる選手
故障を克服 走行の形も変えて復活する選手


困難・苦労ー

最後は良かった 良かった

読みながらドラマの場面も甦り

夢を与えてくれる一冊です

飛び込んで 罠ならどうする 麦丸クン

2018-02-18 16:17:19 | ペット
冷蔵庫の中に飲み物など入れて空いた箱をぽんと置いたら 飛び込んだ猫一匹
好奇心旺盛な彼は空き箱の中を探検中

しかし そこには何も無い

生後半年と一週間 まだまだ仔猫らしさも残っている
自分を写すスマホに襲い掛かる麦丸クン

















寒い夜は温もりたいーと胃袋が言うの・笑

2018-02-17 20:16:37 | 子供のこと身辺雑記
お昼の間は そう寒いとは思わなかったのだけれどー夜 姑の家を出ると冷たくて強い風が音立てて吹き荒れていた

これから帰って長男と自分の夕飯を作らないといけない
どうせならあったまるものがいいと急遽 決めて
帰り道にあるスーパーに寄ってお買い物






しいて言うなら 鴨鍋うどんかな

野菜に茸 牡蠣・鴨肉・鶏のつみれ団子
そしておうどん~~~

菊菜がたっぷり入った鍋物っぽいのが食べたくなったのでした

中山七里著「逃亡刑事」 (PHP研究所)

2018-02-17 14:57:47 | 本と雑誌
逃亡刑事
中山 七里
PHP研究所


本の表紙の内容紹介文より
「殺人事件の濡れ衣を着せられた警部・高頭冴子。
自分の無実を証明できる目撃者の少年を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか?!」
「県警内部、全員敵?!」
「どんでん返しの帝王が贈る、息もつかせぬノンストップ・ミステリー」




裏表紙から
「千葉県警の警察官が殺された。
捜査にあたるのは、県警捜査一課で検挙率トップの班を率いる警部・高頭冴子。
陰で<アマゾネス>と呼ばれる彼女は、事件の目撃者である八歳の少年・御堂猛から話を聞くことに。
そこで猛が犯人だと示したのは、意外な人物だった・・・・・。」
「この少年はとんでもないものを目撃している。
下手をすれば千葉県警が根こそぎ吹っ飛ぶような爆弾だ。」




児童養護施設<光の子>では園長の息子が子供達を虐待している
園長の息子ゆえに職員も止められず

猛は入院している母に会いに行こうと施設を脱走するも 男が銃で射殺されるのを見た


保護された警察で猛は犯人の男が誰なのかを知る

殺人事件を担当した高頭冴子はことの重大さと猛の身の危険を考えるも 犯人側は冴子こそ犯人と身柄の拘束に走る

やむなく子連れ逃避行を始める冴子
冴子の部下も取調べという痛めつけを受けていた


悪辣な男達 しかも彼等は警察官

冴子は家族持ちの身分は暴力団員という男を巻き込み大阪へ

冴子達を助けてくれるのは 社会的弱者と呼ばれる人々
何かの理由で世間からはじきだされマトモな住む場所もないが ある種の仁義とまっとうさは持っている

孤立無援・・・

自分達の立場を護る為なら無実の人間を罪に落とし 組織の権力を利用して自分達は悪事のしほうだい

誰を犠牲にしてもかまわない
その罪が暴露されそうになれば そうしようとする奴を葬ればいい 殺せばいい

そうした連中との戦い


護り抜かれた男の子・猛は護ってくれた冴子と再び会う為に 冴子と同じ警察官になることを生きる目標とする



中山七里さん 作風が拡がった
そんな印象を持ちました