全国人民代表大会(全人代)は19日の全体会議で、国務院(政府)の副首相や閣僚を選出し、習近平指導部の全容が固まりました。
ポイントは、経済政策担当の首相職の李克強氏が首相に再選されたものの、習近平氏側近で経済ブレーンの劉鶴氏らが経済政策を担う形で李克強首相は手足をもがれた形で、習近平氏が前面にたつ近況の継続が確立されたことと、外交では国家副主席に就いた王岐山氏、楊氏、王氏の3人で取り仕切る布陣となりそうということ。
ポスト習近平の声が高かった、共青団派のホープの胡春華・前広東省党委員会書記は、副首相に選任されましたが、浙江省時代に習近平に仕えた子飼いの部下たちの「之江新軍」の、陳敏爾の名前は見当たりません。
胡春華も、「国務院副総理」か、「国家副主席」の道の可能性があったのだそうですが、
有能な胡春華は、副総理になって与えられた任務を立派にこなすことが考えられ。それでは困る習近平は、若い世代の胡春華がライバルとして台頭すれば自分の権力を永続化させる上で障害となりかねず、胡春華を国家副首相にし、飼い殺しにすることとしたようです。
習近平の盟友・王岐山と、共青団派のホープ・胡春華の行方 - 遊爺雑記帳
国家副主席に就いた王岐山は、王毅外相、楊潔篪国務委員を束ね、外交での活躍が期待されています。
習近平永世独裁体制が構築されたとは言え、共青団派も消滅してはいない形の新体制スタート。
引き続き、習近平、王岐山コンビでの腐敗撲滅の御旗の下での政敵排除と、「之江新軍」登用での独裁体制強化の進展と、反発の成り行きが注目されます。
# 冒頭の画像は、全人代に臨む習近平国家主席と李克強首相
この花の名前は、マツムシソウ
↓よろしかったら、お願いします。
ポイントは、経済政策担当の首相職の李克強氏が首相に再選されたものの、習近平氏側近で経済ブレーンの劉鶴氏らが経済政策を担う形で李克強首相は手足をもがれた形で、習近平氏が前面にたつ近況の継続が確立されたことと、外交では国家副主席に就いた王岐山氏、楊氏、王氏の3人で取り仕切る布陣となりそうということ。
習氏側近、経済担当の副首相に 人民銀総裁に易氏 :日本経済新聞 2018/3/19 12:42更新
【北京=原田逸策】中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)は19日の全体会議で、国務院(政府)の副首相や閣僚を選出した。筆頭副首相には共産党序列7位で政治局常務委員の韓正(ハン・ジョン)氏が就き、その他の副首相は習近平(シー・ジンピン)氏の側近で経済ブレーンの劉鶴氏らが担う。中国人民銀行(中央銀行)の総裁は同行副総裁の易綱氏が昇格した。
習近平指導部の全容が固まり、2期目が本格的に始まる。全人代は20日に全日程を終えて閉幕する。
19日に副首相に就いたのは韓氏と劉氏にくわえて、李克強(リー・クォーチャン)首相と同じ共産主義青年団(共青団)出身の胡春華・前広東省党委員会書記と孫春蘭・前党統一戦線工作部長。
韓氏は筆頭副首相として経済政策を担うが、上海市勤務が長く中央の経験がほぼない。このため劉氏が経済運営の司令塔になりそう。劉氏は党中央財経指導小組弁公室主任を務め、習氏の信頼が厚い。マクロ経済、金融、通商政策などを幅広く担当するとみられる。
外交では王毅外相は続投したうえで国務委員(副首相級)に昇格した。外交トップで副首相に就くとの見方もあった楊潔篪国務委員の昇格は見送られた。国家副主席に就いた王岐山氏、楊氏、王氏の3人で外交を取り仕切る布陣となりそうだ。
閣僚では人民銀の総裁に学者出身で2007年から同行副総裁を務める易氏が就いた。高い実務能力や流ちょうな英語で海外に発信する能力が期待されたようだ。易氏は党中央財経指導小組弁公室副主任も務めており、劉氏とも親交がある。
財政相の肖捷氏は国務委員に昇格し、国務院秘書長に就任。後任は劉昆・全人代予算工作委員会主任が担当する。国家発展改革委員会の何立峰主任、鍾山商務相、苗圩工業情報化相らは留任した。共青団出身の陸昊・黒竜江省長は新設の自然資源相に就いた。
【北京=原田逸策】中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)は19日の全体会議で、国務院(政府)の副首相や閣僚を選出した。筆頭副首相には共産党序列7位で政治局常務委員の韓正(ハン・ジョン)氏が就き、その他の副首相は習近平(シー・ジンピン)氏の側近で経済ブレーンの劉鶴氏らが担う。中国人民銀行(中央銀行)の総裁は同行副総裁の易綱氏が昇格した。
習近平指導部の全容が固まり、2期目が本格的に始まる。全人代は20日に全日程を終えて閉幕する。
19日に副首相に就いたのは韓氏と劉氏にくわえて、李克強(リー・クォーチャン)首相と同じ共産主義青年団(共青団)出身の胡春華・前広東省党委員会書記と孫春蘭・前党統一戦線工作部長。
韓氏は筆頭副首相として経済政策を担うが、上海市勤務が長く中央の経験がほぼない。このため劉氏が経済運営の司令塔になりそう。劉氏は党中央財経指導小組弁公室主任を務め、習氏の信頼が厚い。マクロ経済、金融、通商政策などを幅広く担当するとみられる。
外交では王毅外相は続投したうえで国務委員(副首相級)に昇格した。外交トップで副首相に就くとの見方もあった楊潔篪国務委員の昇格は見送られた。国家副主席に就いた王岐山氏、楊氏、王氏の3人で外交を取り仕切る布陣となりそうだ。
閣僚では人民銀の総裁に学者出身で2007年から同行副総裁を務める易氏が就いた。高い実務能力や流ちょうな英語で海外に発信する能力が期待されたようだ。易氏は党中央財経指導小組弁公室副主任も務めており、劉氏とも親交がある。
財政相の肖捷氏は国務委員に昇格し、国務院秘書長に就任。後任は劉昆・全人代予算工作委員会主任が担当する。国家発展改革委員会の何立峰主任、鍾山商務相、苗圩工業情報化相らは留任した。共青団出身の陸昊・黒竜江省長は新設の自然資源相に就いた。
ポスト習近平の声が高かった、共青団派のホープの胡春華・前広東省党委員会書記は、副首相に選任されましたが、浙江省時代に習近平に仕えた子飼いの部下たちの「之江新軍」の、陳敏爾の名前は見当たりません。
胡春華も、「国務院副総理」か、「国家副主席」の道の可能性があったのだそうですが、
有能な胡春華は、副総理になって与えられた任務を立派にこなすことが考えられ。それでは困る習近平は、若い世代の胡春華がライバルとして台頭すれば自分の権力を永続化させる上で障害となりかねず、胡春華を国家副首相にし、飼い殺しにすることとしたようです。
習近平の盟友・王岐山と、共青団派のホープ・胡春華の行方 - 遊爺雑記帳
国家副主席に就いた王岐山は、王毅外相、楊潔篪国務委員を束ね、外交での活躍が期待されています。
習近平永世独裁体制が構築されたとは言え、共青団派も消滅してはいない形の新体制スタート。
引き続き、習近平、王岐山コンビでの腐敗撲滅の御旗の下での政敵排除と、「之江新軍」登用での独裁体制強化の進展と、反発の成り行きが注目されます。
# 冒頭の画像は、全人代に臨む習近平国家主席と李克強首相
この花の名前は、マツムシソウ
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