遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国国家安全省 在日中国人を使い産業技術情報を入手

2012-04-03 23:02:54 | 中国 全般
 『中国のスパイ活動の歴史辞書』を刊行する、元英保守党下院議員に産経が会見した記事がありました。「中国の国家安全省は日本で働く中国人技術者や科学者らでつくる2つの協会と関係を持ち、産業やビジネス情報を収集する拠点にしている」と指摘しされたのだそうです。
 スパイ天国と言われる日本。どれだけの情報が盗まれているのでしょう。
 
中国国家安全省、日本に情報拠点 「禁輸技術も違法入手」 英の研究者が警鐘 (4/3 産経)

 【ロンドン=木村正人】米連邦捜査局(FBI)の元中国スパイ担当捜査官、I・C・スミス氏と共著で『中国のスパイ活動の歴史辞書』を4月23日に刊行する元英保守党下院議員で作家のナイジェル・ウエスト氏(60)が本紙と会見し、「中国の国家安全省は日本で働く中国人技術者や科学者らでつくる2つの協会と関係を持ち、産業やビジネス情報を収集する拠点にしている」と指摘した。

 ウエスト氏によると、
中国のスパイ活動は主に国家安全省と中国人民解放軍に二分される。国家安全省は台湾、チベット、ウイグル、気功集団「法輪功」、民主化運動の動向に重大な関心を持ち、スウェーデンやドイツ、米国、インド、オーストラリア在住の中国人社会にも浸透している。
 中国への輸出が禁止されている部品や技術についても国家安全省がクアラルンプールやシンガポール、香港を最終荷受人とする取引に協力者を介在させて違法に入手しているという。
 
日本での活動は産業やビジネスに関するもので、前述の2つの協会を拠点に在日中国人に対し「中国に戻った時、日本で吸収した知識を共有しよう。学会参加の費用は面倒を見る。中国にいる親類が病気になれば必ず力になる」などと協力を呼びかけて、情報網を構築している。

 一方、人民解放軍は中国に投資する欧米企業とパートナーシップを組んで情報を収集する傾向があり、調査を目的にしている。米国では1990年代、ロスアラモス国立研究所から潜水艦発射弾道ミサイルの核弾頭情報が中国に盗まれた疑いが浮上している。
 人民解放軍がサイバー活動を重視し始めたのは91年の湾岸戦争で予想以上にあっけなくイラク地上部隊が多国籍軍に敗れたことに衝撃を覚えたのがきっかけ。それ以降、
サイバー戦部隊を創設したという。

 ウエスト氏は「オバマ米大統領の選挙資料もハッカーに盗まれた。決定的な証拠はないものの、跡をたどれば中国のサーバーに行き着く。活動の範囲と規模を見ると国家が関与しているとしか考えられない」と指摘。「ライフルのように照準を絞って近づく欧米式スパイと異なり、中国式は千人に接近する。協力を断られても翌年、さらに次の年もアプローチする。
短期的な結果を求めず、長期的に情報網を構築している。すべてを合わせると極めて警戒を要することは明白だ」と警鐘を鳴らしている。

 米連邦捜査局(FBI)の元中国スパイ担当捜査官との共著ということで、内容には興味はありますが、そういうことは当然ありうることと想像できている範囲の話でもありますね。
 日本で働く中国人技術者や科学者がお金で買収されて二つの協会に組織化されているという具体的な話には、スパイして送り込まれるプロ以外に一般人も組織化しているところが注目点ですね。それは、日本の警備警察でも行っていることで、珍しいことではないのですが、「中国にいる親類が病気になれば必ず力になる」という勧誘は、裏を返すと「協力しないと中国にいる親類が病気になる」とも受け取れるこわ~い話にも聞こえます。

 人民解放軍の方の活動は、中国に投資する欧米企業とパートナーシップを組んで情報を収集する傾向とだけで、日本国内の活動は触れられていません。元中国スパイ担当捜査官というのが、担当外だからでしょうか。
 人民解放軍の活動では、「三戦」が一時注目を浴びました。武力を使わないで無血侵略する戦術で、メディアを利用し既成事実を積み重ねる「世論戦」、相手の士気を低下させる「心理戦」、法律を駆使して国際的支持を得る「法律戦」ですが、最近は「サイバー戦」が注目されていますね。
 台湾では、メディアや評論家、学者果ては政治家までも買収して、中国への統合世論造りが進められているのだそうです。(文末のバナー「暴かれた中国の極秘戦略」より)
 日本では、沖縄に多く潜入してきているとは、諸兄がご承知の通りです。また、在日外国人への地方選挙権付与は、在日韓国人(北は要求していないとも)が脅威とというより、ロシアも危惧する中国の人口戦術の方がより大きな脅威だとの認識が重要なのですね。
 
 話が横道にそれました。
 PAC3の沖縄配備では、スパイさん達はここぞと暗躍しているのでしょうね。それだけに、設置場所の選定も配慮はされている様には報道のなかから感じることはできました。本来なら、買収した市民グループと称する親派を動員して混乱させ、情報収集活動をしやすくするのかと想像しましたが、混乱はなかった様ですね。無線等の通信傍受などはされ、日米の連携の様子は聞き取ろうとしているのでしょうね。

 スパイ天国とされる日本。「三戦」と「サイバー戦」に併せて、国家安全省が組織する産業情報収拾組織構築にも対策の強化が望まれますね。


 # 冒頭の画像は、大手工作機械メーカー、ヤマザキマザックの中国人社員スパイ
  工作機械ヤマザキマザック 中国人社員が設計図複製

 



  この梅の花の名前は、白灘波

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暴かれた中国の極秘戦略―2012年台湾乗っ取り、そして日本は…?





中国人民解放軍の正体―平和ボケ日本人への警告!!



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