日米の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)が、16日、東京で開催されました。
ブリンケン国務長官とオースティン国防長官にとって今年1月の就任後、最初の外国訪問となったもので、米国の新政権発足後2カ月足らずでの2プラス2開催は過去最も早いものと注目されました。
そして、バイデン大統領が、直接面談する最初の外国首脳として、菅首相が決まり、4月9日を軸に日程調整を進めているのだそうです。
日本では、バイデン政権が外交のパートナーとして日本を重視している証と持て囃す声が盛んですね。
ところが、米国では、バイデン氏の“引きこもり”傾向が顕著で、「不在大統領」などと呼ばれるほど存在感が薄いのだそうです。
カマラ・ハリス副大統領が単独で諸外国の元首と頻繁に会談するようになり、異例の行動として注目を集めている。一方、バイデン大統領は自らの言葉で報道陣や一般に語りかけることがほとんどなく、「不在大統領」などと呼ばれるほど存在感が薄いと、産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森氏。
ハリス副大統領は就任以来、3月中旬までの50日ほどの間に、外国の6人の元首と電話かオンラインでの会談ながら個別に会談したのだそうです。
米国のナンバー2の副大統領が外国のナンバー1である大統領や首相と同等の形で“首脳会談”をするケースは珍しいことだと。
マクロン大統領との会談での発表は、まるで国家元首同士の首脳会談のようだったと古森氏。
副大統領のこうした異例の活動ぶりは、78歳のバイデン大統領の活力不足を56歳のハリス氏が補っている動きともみられている。同時に、バイデン氏の予想外の“引きこもり”傾向も目立ってきたと。
大統領選で、反トランプ票を獲得するために左派のサンダース氏が降りて、バイデン氏を担いだ民主党。実権は左派陣が握り、早々にハリス氏が主導するとの見方がありましたが、早くもその兆候?
米国の歴代大統領は就任から30日ほどの間に、みな就任記念の公式記者会見を開いてきた。だが、バイデン氏の場合、3月中旬ですでに50日以上経ってもまだ具体的な日取りは発表されていない現状。
背景には、大統領側近の間で「バイデン氏が自分の言葉で自由に発言すると、大統領選キャンペーン中のように失言、放言をするのではないか」という懸念があるとみられていると古森氏。
確かにバイデン大統領は、新たな大統領令や政策の発表には公開の場に登場するが、その発言は明らかに事前に作成された声明の読み上げばかりで、自分の言葉での自由な発言はほぼ皆無であると。
保守系のメディアなどではバイデン大統領に「不在大統領」というレッテルを貼るところも出てきているのだそうで、バイデン大統領の統治能力に関する不安が影を広げ始めているといえそうだと古森氏。
民主党の主導権を握ろうとする左派・社会主義者陣とすれば、少し早い動きですが、予定通りのシナリオといえるのでしょうか。
「2+2 会談」は、日本側としては、対中けん制の成果がある会談となりました。バイデン大統領が直接面談する最初の外国首脳に菅氏がなったと安堵している場合なのか。
後半は、パンダハガーが主流となったオバマ政権の流れを汲む人事もはらむ(例=スーザンライス氏)バイデン政権。
南シナ海での中国の人口島建設に対し、ハリス太平洋軍司令官が対策提言したにも関わらず、話し合いで解決するとしながら、習近平に「太平洋二分割統治論」で押し切れたオバマ政権の副大統領だったバイデン氏。
息子のチャイナゲート疑惑も晴らされてはいません。
東京、ソウルに外交首脳がくるのなら、北京まで足を延ばさないかと中国が誘ったとされる、3月18日にアラスカで開かれる米中外交トップ会談。
バイデン大統領は、会いたいなら米国に呼べと命じ、結局、ワシントンと北京との中間地点の米領アラスカで会うことになったのだそうですね。
メンバーは、中国は中国外交政策を統括する楊潔篪・共産党政治局員と王毅外相(王岐山は失脚?)。米サイドは、トニー・ブリンケン国務長官と、バイデン氏の懐方、ジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官。
人権問題を外交の主軸に据えたバイデン政権の対中戦略。米国の官民挙げてのキャンペーンに拍車がかかっているが、中国の譲歩を取り付けるのはそう簡単ではなさそうだとのことですが、どんな内容になるのか要注目です。
米中激突「アラスカ会談」は中国に軍配か バイデン政権内に「ジェノサイド」解釈で統一見解なし | JBpress(Japan Business Press)
# 冒頭の画像は、カマラ・ハリス副大統領と夫のダグ・エムホフ氏(2021年3月15日 マサチューセッツ州アンドリュース空軍基地)
ブナ林
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ブリンケン国務長官とオースティン国防長官にとって今年1月の就任後、最初の外国訪問となったもので、米国の新政権発足後2カ月足らずでの2プラス2開催は過去最も早いものと注目されました。
そして、バイデン大統領が、直接面談する最初の外国首脳として、菅首相が決まり、4月9日を軸に日程調整を進めているのだそうです。
日本では、バイデン政権が外交のパートナーとして日本を重視している証と持て囃す声が盛んですね。
ところが、米国では、バイデン氏の“引きこもり”傾向が顕著で、「不在大統領」などと呼ばれるほど存在感が薄いのだそうです。
米国のトップはカマラ・ハリス副大統領なのか? 各国首脳と重要案件で会談、薄れるバイデン大統領の存在感 | JBpress(Japan Business Press) 2021.3.17(水) 古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授
米国バイデン政権のカマラ・ハリス副大統領が単独で諸外国の元首と頻繁に会談するようになり、異例の行動として注目を集めている。一方、バイデン大統領は自らの言葉で報道陣や一般に語りかけることがほとんどなく、「不在大統領」などと呼ばれるほど存在感が薄い。
外国トップと会談するハリス副大統領
ハリス副大統領は就任以来、3月中旬までの50日ほどの間に、外国の6人の元首と個別に会談した。いずれも電話かオンラインでの会談だが、米国のナンバー2の副大統領が外国のナンバー1である大統領や首相と同等の形で“首脳会談”をするケースは珍しい。トランプ前政権でも、マイク・ペンス副大統領が大統領をさしおいて外国の最高首脳と直接1対1で会談することはほとんどなかった。
一方、ハリス副大統領の場合、3月4日にはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を行い、米国・イスラエル両国間の主要懸案などについて協議した。ハリス副大統領は1月20日の就任以来、カナダのジャスティン・トルドー首相やフランスのエマニュエル・マクロン大統領ともそれぞれ個別に会談している。
トルドー、マクロン両首脳ともに、バイデン大統領との電話会談はすでに行っていたが、ハリス副大統領との会談ではバイデン大統領との会談よりもずっと長い時間をかけて、主要な外交案件を協議した。そのたびに米国ホワイトハウス内の副大統領執務室が、会談内容の概略を公式発表してきた。
たとえばマクロン大統領との会談では、米側が会談後に「ハリス副大統領はマクロン大統領との間で新型コロナウイルス、気候変動、民主主義への支持拡大などについて協議し、合意を成立させた」と発表した。その発表内容は、まるで国家元首同士の首脳会談のようであった。
バイデン氏の予想外の“引きこもり”
副大統領のこうした異例の活動ぶりは、78歳のバイデン大統領の活力不足を56歳のハリス氏が補っている動きともみられている。同時に、バイデン氏の予想外の“引きこもり”傾向も目立ってきた。
米国の歴代大統領は就任から30日ほどの間に、みな就任記念の公式記者会見を開いてきた。だが、バイデン氏の場合、3月中旬ですでに50日以上経ってもまだ会見を行っていない。ホワイトハウスのジェン・サキ大統領報道官は「3月末までには公式記者会見を開く」と言明したが、なお具体的な日取りは発表していない。
この背景には、大統領側近の間で「バイデン氏が自分の言葉で自由に発言すると、大統領選キャンペーン中のように失言、放言をするのではないか」という懸念があるとみられる。3月3日にホワイトハウスがアレンジしたバイデン大統領と議会民主党議員たちとのオンラインでの会合では、双方が予定どおりの発言を終えて同大統領が「さあ、それでは私が質問に答えましょう」と述べたとたん、突然接続が遮断されたことがあった。大統領側近がバイデン氏の失言を恐れて、オンライン会合を打ち切ってしまったのではないかと推測されている。
確かにバイデン大統領は、新たな大統領令や政策の発表には公開の場に登場するが、その発言は明らかに事前に作成された声明の読み上げばかりで、自分の言葉での自由な発言はほぼ皆無である。この実態をとらえて、保守系のメディアなどではバイデン大統領に「不在大統領」というレッテルを貼るところも出てきた。
このように米国では、ハリス副大統領が外交面で異例の活躍を見せれば見せるほど、バイデン大統領の統治能力に関する不安が影を広げ始めているといえそうだ。
米国バイデン政権のカマラ・ハリス副大統領が単独で諸外国の元首と頻繁に会談するようになり、異例の行動として注目を集めている。一方、バイデン大統領は自らの言葉で報道陣や一般に語りかけることがほとんどなく、「不在大統領」などと呼ばれるほど存在感が薄い。
外国トップと会談するハリス副大統領
ハリス副大統領は就任以来、3月中旬までの50日ほどの間に、外国の6人の元首と個別に会談した。いずれも電話かオンラインでの会談だが、米国のナンバー2の副大統領が外国のナンバー1である大統領や首相と同等の形で“首脳会談”をするケースは珍しい。トランプ前政権でも、マイク・ペンス副大統領が大統領をさしおいて外国の最高首脳と直接1対1で会談することはほとんどなかった。
一方、ハリス副大統領の場合、3月4日にはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を行い、米国・イスラエル両国間の主要懸案などについて協議した。ハリス副大統領は1月20日の就任以来、カナダのジャスティン・トルドー首相やフランスのエマニュエル・マクロン大統領ともそれぞれ個別に会談している。
トルドー、マクロン両首脳ともに、バイデン大統領との電話会談はすでに行っていたが、ハリス副大統領との会談ではバイデン大統領との会談よりもずっと長い時間をかけて、主要な外交案件を協議した。そのたびに米国ホワイトハウス内の副大統領執務室が、会談内容の概略を公式発表してきた。
たとえばマクロン大統領との会談では、米側が会談後に「ハリス副大統領はマクロン大統領との間で新型コロナウイルス、気候変動、民主主義への支持拡大などについて協議し、合意を成立させた」と発表した。その発表内容は、まるで国家元首同士の首脳会談のようであった。
バイデン氏の予想外の“引きこもり”
副大統領のこうした異例の活動ぶりは、78歳のバイデン大統領の活力不足を56歳のハリス氏が補っている動きともみられている。同時に、バイデン氏の予想外の“引きこもり”傾向も目立ってきた。
米国の歴代大統領は就任から30日ほどの間に、みな就任記念の公式記者会見を開いてきた。だが、バイデン氏の場合、3月中旬ですでに50日以上経ってもまだ会見を行っていない。ホワイトハウスのジェン・サキ大統領報道官は「3月末までには公式記者会見を開く」と言明したが、なお具体的な日取りは発表していない。
この背景には、大統領側近の間で「バイデン氏が自分の言葉で自由に発言すると、大統領選キャンペーン中のように失言、放言をするのではないか」という懸念があるとみられる。3月3日にホワイトハウスがアレンジしたバイデン大統領と議会民主党議員たちとのオンラインでの会合では、双方が予定どおりの発言を終えて同大統領が「さあ、それでは私が質問に答えましょう」と述べたとたん、突然接続が遮断されたことがあった。大統領側近がバイデン氏の失言を恐れて、オンライン会合を打ち切ってしまったのではないかと推測されている。
確かにバイデン大統領は、新たな大統領令や政策の発表には公開の場に登場するが、その発言は明らかに事前に作成された声明の読み上げばかりで、自分の言葉での自由な発言はほぼ皆無である。この実態をとらえて、保守系のメディアなどではバイデン大統領に「不在大統領」というレッテルを貼るところも出てきた。
このように米国では、ハリス副大統領が外交面で異例の活躍を見せれば見せるほど、バイデン大統領の統治能力に関する不安が影を広げ始めているといえそうだ。
カマラ・ハリス副大統領が単独で諸外国の元首と頻繁に会談するようになり、異例の行動として注目を集めている。一方、バイデン大統領は自らの言葉で報道陣や一般に語りかけることがほとんどなく、「不在大統領」などと呼ばれるほど存在感が薄いと、産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森氏。
ハリス副大統領は就任以来、3月中旬までの50日ほどの間に、外国の6人の元首と電話かオンラインでの会談ながら個別に会談したのだそうです。
米国のナンバー2の副大統領が外国のナンバー1である大統領や首相と同等の形で“首脳会談”をするケースは珍しいことだと。
マクロン大統領との会談での発表は、まるで国家元首同士の首脳会談のようだったと古森氏。
副大統領のこうした異例の活動ぶりは、78歳のバイデン大統領の活力不足を56歳のハリス氏が補っている動きともみられている。同時に、バイデン氏の予想外の“引きこもり”傾向も目立ってきたと。
大統領選で、反トランプ票を獲得するために左派のサンダース氏が降りて、バイデン氏を担いだ民主党。実権は左派陣が握り、早々にハリス氏が主導するとの見方がありましたが、早くもその兆候?
米国の歴代大統領は就任から30日ほどの間に、みな就任記念の公式記者会見を開いてきた。だが、バイデン氏の場合、3月中旬ですでに50日以上経ってもまだ具体的な日取りは発表されていない現状。
背景には、大統領側近の間で「バイデン氏が自分の言葉で自由に発言すると、大統領選キャンペーン中のように失言、放言をするのではないか」という懸念があるとみられていると古森氏。
確かにバイデン大統領は、新たな大統領令や政策の発表には公開の場に登場するが、その発言は明らかに事前に作成された声明の読み上げばかりで、自分の言葉での自由な発言はほぼ皆無であると。
保守系のメディアなどではバイデン大統領に「不在大統領」というレッテルを貼るところも出てきているのだそうで、バイデン大統領の統治能力に関する不安が影を広げ始めているといえそうだと古森氏。
民主党の主導権を握ろうとする左派・社会主義者陣とすれば、少し早い動きですが、予定通りのシナリオといえるのでしょうか。
「2+2 会談」は、日本側としては、対中けん制の成果がある会談となりました。バイデン大統領が直接面談する最初の外国首脳に菅氏がなったと安堵している場合なのか。
後半は、パンダハガーが主流となったオバマ政権の流れを汲む人事もはらむ(例=スーザンライス氏)バイデン政権。
南シナ海での中国の人口島建設に対し、ハリス太平洋軍司令官が対策提言したにも関わらず、話し合いで解決するとしながら、習近平に「太平洋二分割統治論」で押し切れたオバマ政権の副大統領だったバイデン氏。
息子のチャイナゲート疑惑も晴らされてはいません。
東京、ソウルに外交首脳がくるのなら、北京まで足を延ばさないかと中国が誘ったとされる、3月18日にアラスカで開かれる米中外交トップ会談。
バイデン大統領は、会いたいなら米国に呼べと命じ、結局、ワシントンと北京との中間地点の米領アラスカで会うことになったのだそうですね。
メンバーは、中国は中国外交政策を統括する楊潔篪・共産党政治局員と王毅外相(王岐山は失脚?)。米サイドは、トニー・ブリンケン国務長官と、バイデン氏の懐方、ジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官。
人権問題を外交の主軸に据えたバイデン政権の対中戦略。米国の官民挙げてのキャンペーンに拍車がかかっているが、中国の譲歩を取り付けるのはそう簡単ではなさそうだとのことですが、どんな内容になるのか要注目です。
米中激突「アラスカ会談」は中国に軍配か バイデン政権内に「ジェノサイド」解釈で統一見解なし | JBpress(Japan Business Press)
# 冒頭の画像は、カマラ・ハリス副大統領と夫のダグ・エムホフ氏(2021年3月15日 マサチューセッツ州アンドリュース空軍基地)
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