遊爺雑記帳

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日米外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)開催

2021-03-17 01:33:55 | 日本を護ろう
 日米両政府は16日、都内で外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開きました。協議には日本側が茂木敏充外相と岸信夫防衛相、米国側はブリンケン国務長官とオースティン国防長官が出席。
 東京での開催は2013年10月以来、7年半ぶり。ブリンケン、オースティン両氏にとって今年1月の就任後、最初の外国訪問となった。国務、国防長官が最初の訪問先に日本を選んだのは初めてなのだそうです。
 
日米、中国海警法「深刻な懸念」 台湾海峡の安定へ連携: 日本経済新聞 2021年3月16日

日米両政府は16日、都内で外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開いた中国の沖縄県尖閣諸島周辺での活動を批判する成果文書をまとめた。海警局を準軍事組織に位置づける海警法には「深刻な懸念」を明記した。台湾海峡の平和と安定の重要性を確認し、連携を申し合わせた

文書では
尖閣諸島に関し「日本の施政を損なおうとする、いかなる一方的な行動にも引き続き反対する」と記述した。米軍の日本防衛義務を定めた日米安全保障条約5条の適用範囲に尖閣諸島が含まれる点を改めて確認した。

中国の行動が「既存の国際秩序と合致しない」と表現した。「ルールに基づく国際体制を損なう、地域の他者に対する威圧や安定を損なう行動に反対する」と書き込んだ。宇宙やサイバーなど新領域での協力や、自由で開かれたインド太平洋の推進も記した

協議には日本側が茂木敏充外相と岸信夫防衛相、米国側はブリンケン国務長官とオースティン国防長官が出席した。日本外務省によると、米国の新政権発足後2カ月足らずでの2プラス2開催は過去最も早い。

東京での開催は2013年10月以来、7年半ぶり。ブリンケン、オースティン両氏にとって今年1月の就任後、最初の外国訪問となった。国務、国防長官が最初の訪問先に日本を選んだのは初めてだという。

協議後の
共同記者会見茂木氏は「日米同盟の抑止力強化に取り組み、ルールに基づく国際秩序を推進したい」と述べた

中国に対しては厳しい発言が相次いだ。
岸氏は海警局の活動を「明確な国際法違反だ」と明言した。ブリンケン氏は「中国が威圧的になる時は、それを押し戻す」と強調した。オースティン氏は「軍の近代化を進め、威圧的な行動をとるようになった」と指摘した。

台湾問題に関しては2プラス2に先立つ岸、オースティン両氏の防衛相会談でも議題になった。日本の防衛省によると中国と台湾の軍事バランスが崩れ、中台の差が年々拡大している現状を踏まえ、意見交換したという。

4閣僚は日米同盟の抑止力を維持するため、米軍と自衛隊の共同訓練が一層必要になるとの認識で一致した。岸氏は「尖閣を含む南西諸島周辺でも訓練を実施している。日米がともに行動している姿を示す」と説明した。

北朝鮮問題についてはブリンケン氏が「いくつかのチャンネルを通して2月の中ごろから連絡を取っている」と明かした。成果文書では「北朝鮮の完全な非核化へのコミットメントを再確認した」と記載し、日米と韓国3カ国の協力が不可欠だと明記した。日本人拉致問題の即時解決の重要性も一致した。

4閣僚は同盟強化の方策を事務レベルで詰め、
年内に2プラス2を再び開催する方針も申し合わせた。

ブリンケン、オースティン両氏は日本滞在後、韓国を訪れる。ブリンケン氏はその後、18日に米アラスカ州アンカレジで中国外交担当トップの楊潔篪(ヤン・ジエチー)共産党政治局員と会談する。

茂木、ブリンケン両氏の外相会談ではミャンマー情勢をめぐり、民間人への暴力を即時停止する必要性を確認した。
民主的な政治体制の早期回復をミャンマー国軍に求める方針も擦り合わせた


 
日米「尖閣周辺で共同訓練」 2プラス2を年内再開催へ : 日本経済新聞 2021年3月16日

<前略>
日米両政府は宇宙、サイバーを含む領域横断的な協力を深める方針を決めた。閣僚協議を踏まえた同盟強化の具体的な作業を始め、年内に2プラス2を再開催すると申し合わせた

茂木氏は米側が求める日本の役割拡大に関して「どちらが負担するかの話より、日米がどういう役割を果たすかをしっかり擦り合わせる」と主張した。自由で開かれたインド太平洋の実現や気候変動、新型コロナウイルスへの対応などの分野で「日米がリーダーシップを発揮する」と意欲を語った。

新型コロナウイルスの影響が続く状況下で対面協議した意義については「日米同盟の抑止力、対処力の強化に向けた方針を議論できた。同盟の強固さを力強く発信するものだ」と力説した。

【Think!】 多様な観点からニュースを考える
 ※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

菅野幹雄 日本経済新聞社 ワシントン支局長

ひとこと解説
 東京での2+2、そして4月にワシントンで予定する日米首脳会談。
米バイデン政権にとって初めての「対面外交」の相手が日本になった背景には、日本側の並々ならぬ「押し」があったのだと米当局者は解説します。
 
中国に対する警戒感を日米がここまで具体的に列挙した前例はないでしょう。日米同盟の強固さを確認したという歴史的意義の一方で、中国が日本に対して経済や安保の面でさまざまな嫌がらせや揺さぶりをかけてくる展開も予想されます。日本側がインド太平洋の連携も支えに、ひるまず圧力を跳ね返すことができるか。中国と対峙する菅政権の胆力も問われます
 2021年3月16日

滝田洋一 日本経済新聞社 編集委員

分析・考察
 「
尖閣を含む南西諸島周辺でも訓練を実施している」。岸防衛相のこの発言は、尖閣防衛の後ろ盾には米国がいるぞ、という中国側への明確なメッセージです。
 
自民党国防議員連盟は昨年9月23日、尖閣諸島の実効支配を強化する対策を政府に提言、尖閣諸島を含む南西諸島で自衛隊と米軍の日米共同訓練を実施するよう要求していました。岸防衛相もこうした声を背景に、茂木外相とともに米国務、国防長官とスクラムを組んだことになります。
 
紛争を未然に防ぐためにも日米が水をも漏らさぬ協調体勢にあることを、折あるごとに中国側に示していくのが大切。今回の2+2はその意味で重要な役割を果たしたと言えましょう。

 
 中国の沖縄県尖閣諸島周辺での活動を批判する成果文書をまとめ、海警法には「深刻な懸念」を明記。台湾海峡の平和と安定の重要性を確認し、連携を申し合わせたのでした。
 文書では尖閣諸島に関し「日本の施政を損なおうとする、いかなる一方的な行動にも引き続き反対する」と記述。日米安全保障条約5条の適用範囲に尖閣諸島が含まれる点を改めて確認したのだそうです。
 中国の行動が「既存の国際秩序と合致しない」と表現。宇宙やサイバーなど新領域での協力や、自由で開かれたインド太平洋の推進も記したと。
 中国を名指しで厳しい発言が相次いだのだそうです。

 4閣僚は日米同盟の抑止力を維持するため、米軍と自衛隊の共同訓練が一層必要になるとの認識で一致。
 
 北朝鮮問題についてはブリンケン氏が「いくつかのチャンネルを通して2月の中ごろから連絡を取っている」と明かした。成果文書では「北朝鮮の完全な非核化へのコミットメントを再確認した」と記載し、日米と韓国3カ国の協力が不可欠だと明記した。日本人拉致問題の即時解決の重要性も一致したのだそうです。

 茂木、ブリンケン両氏の外相会談ではミャンマー情勢をめぐり、民主的な政治体制の早期回復をミャンマー国軍に求める方針も擦り合わせたと。

 また、茂木氏は米側が求める日本の役割拡大に関して「どちらが負担するかの話より、日米がどういう役割を果たすかをしっかり擦り合わせる」と主張したのだそうです。

 米バイデン政権にとって初めての「対面外交」の相手が日本になった背景には、日本側の並々ならぬ「押し」があったと、日経ワシントン支局長の菅野氏。
 中国に対する警戒感を日米がここまで具体的に列挙した前例はないとも。

 「尖閣を含む南西諸島周辺でも訓練を実施している」。岸防衛相のこの発言は、尖閣防衛の後ろ盾には米国がいるぞ、という中国側への明確なメッセージだと日経編集委員の滝田氏。
 紛争を未然に防ぐためにも日米が水をも漏らさぬ協調体勢にあることを、折あるごとに中国側に示していくのが大切。今回の2+2はその意味で重要な役割を果たしたと。

 菅首相のバイデン大統領との面談第一号も決まりました。
 外交手腕が未知数の菅首相ですが、二階氏ではなく、安倍前首相の指導を仰ぎながら、安倍首相が築いた日本の外交の地位を継続していただけますよう、期待します。



 # 冒頭の画像は、日米安全保障協議委員会後の記者会見を終えてあいさつする(左から)米国のオースティン国防長官、茂木敏充外相、米国のブリンケン国務長官、岸信夫防衛相
  日米2プラス2、中国名指し「深刻な懸念」 尖閣に安保条約適用―年内再開催へ:時事ドットコム




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