各紙が社説で取り上げていますが、こぞって野党根性に成り下がった谷垣氏と自民党を突いていますね。
【主張】党首討論 自民が国家像を示す番だ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
党首討論 自民は消費税の協議に応じよ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
党首討論―2大政党の近さ鮮明に asahi.com(朝日新聞社):社説
日経が一番うまく網羅している様に思います。
野田佳彦首相が就任して初めての党首討論が開かれた。
自民党の谷垣禎一総裁は環太平洋経済連携協定(TPP)や社会保障と税の一体改革をめぐり政府の対応をただしたが、自らの考えは明確にせず論争が深まらなかった。重要課題ではもっと具体的な論点で政策を競い合う姿勢を示してほしい。
谷垣氏はTPPの交渉参加について「稚拙な外交姿勢を見るに見かねて『この時点での参加表明は反対だ、時期尚早だ』と申し上げた。あまりにも情報の開示が足りない」と批判した。
首相は「日本は戦後、自由貿易の恩恵を最大限に受けて経済大国になった。党内で50時間以上の議論を経て関係国と協議に入るという結論を出した」と説明。一方で「御党のTPPについての立ち位置はどういうことか明確に答えをいただきたい」と切り返した。
民主、自民両党は自由貿易体制の重要性では一致している。TPPをはじめ日本が目指すべき経済連携の枠組みや必要な国内対策の議論を詰める必要がある。
首相は消費増税をめぐり年内に税率や引き上げ時期を決める方針を明言した。さらに「どの政権であっても先送りのできないテーマだ。素案をまとめたらぜひ協議に入ってほしい」と呼びかけた。
谷垣氏は「首相は信を問うて足腰を鍛え直して出てこなければいけない。そうでなければウソのマニフェスト(政権公約)に手を貸すことになる」と早期の衆院解散・総選挙を迫った。しかし協議にも一切応じないというのでは責任野党の看板が泣く。
谷垣氏が自ら質問で触れたように、欧州発の財政金融危機は「対岸の火事」ではない。財政運営や社会保障制度の将来像に関して、自民党は議論を主導するくらいの気概をもってもらいたい。
谷垣氏は米軍普天間基地の移設に絡み、田中聡沖縄防衛局長が不適切発言で更迭された問題も取り上げた。首相は「誠に遺憾であり、心から沖縄の皆様におわびを申し上げたい」と陳謝した。これまでの基地負担の軽減に向けた努力を台無しにしかねず、首相は自ら信頼関係の修復に動くべきだ。
自民党など野党は次期衆院選をにらんで政府・与党と対決姿勢を強めつつある。だが批判ばかりではなく、国民のために必要な政策は何かという視点を常に忘れないでもらいたい。
朝日が珍しく自民党・谷垣氏をちょっぴり擁護して、「谷垣氏の指摘には一理ある。政府のTPPに関する情報開示はまだ足りないし、消費増税をめぐる首相の言動は公約違反のそしりを免れない。 」としていますね。
後は、言葉遊び的な追及で、国民の為、国益の為、中長期の視野で政策議論を深めていないとする論調は同じです。
産経は、「議論が深まらなかったのは、自民党の谷垣禎一総裁が焦点の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に対し、賛否をいまだに決められないことが大きい。」とし谷垣氏を責めています。
読売は、消費税論議に「素案をまとめた段階で協議に応じること」を迫ったのに対し谷垣氏が答えなかったこと、TPPについて「自民党の立ち位置」を問われたのに対し答えられなかったことを挙げ、なにかと衆議院解散にこじつけ求めている姿勢を非難しています。
自民党内でも「谷垣降ろしだ」と紛糾したのだそうですが、西田氏、山本一太氏といった、野党根性丸出し派の声で、「解散に追い込むのに対決姿勢が見えない。」といった、各紙の社説が責めている自民党の姿勢をもっと強めろという真逆のなさけない紛糾です。
谷垣氏も、夜は伊吹文明元幹事長ら各派領袖と懇談ということだそうで、姿勢は政局が政策より優先する後ろ向きです。
自民党は、今解散したら政権復帰できると思っている様ですね。
首都圏の成人男女500人を対象に電話調査の新報道2001によれば、自民党の支持率は、11月に入って低下の一途をたどっています。
11/6 (26.8) → 11/13 (25.8) → 11/20 (25.2) → 11/27 (24.8)
各社の調査でも、自民党の支持率は下落傾向ですね。
竹中氏は、「深刻なのは、(中略)同党国会議員の85%がTPPに反対したことだ。長年、責任与党を担ってきた同党への信頼を、一気に崩してしまうような出来事である。」と言ってますが、その通りで、実業界はもとより、自民党支持者の多くが裏切られた思いで離反しているのではないでしょうか。
【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 「TPP皆保険崩す」のまやかし+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
大阪の市長と府知事のダブル選挙では、既存政党が束になってかかっても否定されました。政局に明け暮れ、抽象的な甘い言葉ばかりで実行が無い既存政党から、実行力のある新しい政治が求められている証でしょう。
橋下氏・松井氏の政策の全てが支持されているとは言えませんが、政局と既得権益優先の政治が否定されたということなのですね。
民主党への政権交代で誕生した谷垣総裁は、「若手への中継ぎの役割」と言っていたと記憶しています。
これまで、若手ではないですが、舛添、与謝野といった看板が自民党を離れて行きました。政権交代が起きたことの自民党の反省と。改革はなされず、このところは派閥の権力が復活する逆行が始まっています。
今回の党首討論を観ると、与党時代の自民党を野田氏が、野党時代の民主党を谷垣氏が演じている様に見えたのは、遊爺だけでしょうか。
この様子では、とても自民党に政権を任せられませんね。米中どころか、朝鮮に隷属する民主党も嫌だし...。
政界再編しかない。
マムシグサの実 (撮影=六甲高山植物園)
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