「香港国家安全維持法」(国安法)が6月30日に施行されて3カ月が過ぎる中、中国の国慶節(建国記念日)に当たる1日、香港で中国への抗議活動があったのだそうです。
中国本土では共産中国の建国記念日を祝う日でしたが、自由が失われつつある香港ではその逆で、黒い服を着た市民が繁華街で無言の抗議を行ったのだそうです。
9月24日に一時逮捕された著名な民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏も黒いシャツを着て街頭に立ち、「今日は(香港にとって)喜ばしい日ではない。香港への弾圧は続いている」と述べ、台湾に密航しようとして中国に逮捕された香港の民主活動家ら12人の釈放を要求したのだそうです。
ただし、デモ行進の開始時間になっても大きな変化はなく、国安法の施行下、市民らは無言のまま通りを歩き、抗議の意思を示すほかなかったのだと。
1年前の10月 1日、中国への大規模デモが行われ、数十万人が参加した中国への抗議風景はすっかり様変わり。
今年の国慶節で香港の通りから消えたのは笑顔だけではない。反中スローガンも消え失せたと。
一方、当局の締め付けが強まる中、市民はさまざまな抵抗を試みようとしているのだそうです。
黒いシャツを着て繁華街のデモ現場にやってきた女性会社員は、「香港が中国のようになるのは嫌だから、できることをしたい。私にとってそれは(デモがあるときに)街に出ることです」と。
職務質問する警官に抗議していた50歳の男性は、「香港人は臨機応変だから、国安法で中国や香港政府への批判ができなくなっても、新しい抗議方法を考える。私は、デモ現場で(反中報道で知られる香港紙の)蘋果(ひんか)日報を黙って読むつもりだ」と。
「国安法は脅すことに目的がある。抑止効果を狙ったものだ」。親中派勢力の重鎮で「全国香港マカオ研究会」の劉兆佳副会長が指摘するように、国際社会から激しい反発を招きかねない国安法による大量逮捕は起きていない。
しかし、香港社会では当局の狙い通り自主規制が進んでいるのですね。教科書から中国や香港の民主化運動の記述が削除され始めた学校では、愛国教育も加速しているのだそうです。
中国政府は、時間の経過での、香港の自由の自然消滅を待つ作戦のようですね。
香港の金融都市としての機能や世界での地位の行方はどうなるのでしょう。
米中の新冷戦時代で、米国市場から締め出しの可能性がある中国木々用は、香港市場への上場回帰の傾向があるのですね。
中国企業の香港での重複上場相次ぐ | 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報 - ジェトロ
# 冒頭の画像は、1日、香港で行われた中国への抗議デモ
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中国本土では共産中国の建国記念日を祝う日でしたが、自由が失われつつある香港ではその逆で、黒い服を着た市民が繁華街で無言の抗議を行ったのだそうです。
消えた反中スローガン 香港国安法施行3カ月 市民の抗議行動 69人逮捕 - 産経ニュース 2020.10.1
【香港=藤本欣也】中国が制定した「香港国家安全維持法」(国安法)が6月30日に施行されて3カ月が過ぎる中、中国の国慶節(建国記念日)に当たる1日、香港で中国への抗議活動があった。新型コロナウイルス対策を理由にデモの許可が下りず、国安法によって言論の自由を制限された市民らは繁華街で無言の抗議を行った。香港メディアによると、少なくとも69人が不許可の集会に参加した容疑などで逮捕された。
1日午後、香港島の繁華街、コーズウェイベイ(銅鑼湾)には、黒い服を着た若者ら市民が目立った。中国本土では共産中国の建国記念日を祝う日でも、自由が失われつつある香港ではその逆だ。中国への抗議の意味が込められている。
著名な民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏も黒いシャツを着て街頭に立ち、「今日は(香港にとって)喜ばしい日ではない。香港への弾圧は続いている」と述べ、台湾に密航しようとして中国に逮捕された香港の民主活動家ら12人の釈放を要求した。
ただ、デモ行進の開始時間になっても大きな変化はない。国安法の施行下、市民らは無言のまま通りを歩き、抗議の意思を示すほかなかったからだ。防疫上の理由で5人以上が集まることも禁止されているので、バラバラで歩くしかない。反中報道で知られる香港紙、蘋果(ひんか)日報を手に持って歩く男性もいた。
休日にもかかわらず、笑顔を浮かべて通りを行き交う買い物客や親子連れ、恋人たちも多くない。武器を携行した警察の部隊が街中に展開し、荷物検査や職務質問などを実施していた。
香港では1年前の10月1日、中国への大規模デモが行われ、数十万人が参加。中国への抗議風景はこの1年ですっかり様変わりした。昨年の国慶節は中国をナチスと同一視して非難するプラカードや、「独裁支配の終結」を求める横断幕が掲げられていた。
道路沿いの建物や停留所の壁には、中国共産党の滅亡を求める落書きがあり、「中国の滅亡と習近平(国家主席)の死を願う」と書かれたビラがまかれた。遺影仕立ての習氏の写真が路上に張られ、行進する市民らが踏みつけていた。市民らが歌っていたのは、反政府デモのテーマソング「香港に栄光あれ」だった。
こうした行為のいずれも、今では国安法の取り締まり対象だ。今年の国慶節で香港の通りから消えたのは笑顔だけではない。反中スローガンも消え失せた。
香港市民ら抵抗に苦心 国安法施行3カ月の国慶節デモ
【香港=藤本欣也】中国の国慶節(建国記念日)に当たる1日、香港で行われた抗議活動はスローガンなき無言のデモ行進となった。市民の自由を制限する「香港国家安全維持法」(国安法)が施行されて3カ月。当局の締め付けが強まる中、市民はさまざまな抵抗を試みようとしている。
香港メディアによると、警察は1日、約6千人を動員してデモを取り締まった。また、同日のデモは国安法違反の疑いがあると事前に警告し、市民に参加しないよう呼び掛けていた。
それでも、黒いシャツを着て繁華街のデモ現場にやってきた女性会社員(23)は、「国安法が施行されて、自分の意見を自由に言えなくなった。しかし香港が中国のようになるのは嫌だから、できることをしたい。私にとってそれは(デモがあるときに)街に出ることです」と話した。
職務質問する警官に抗議していた50歳の男性は、「香港人は臨機応変だから、国安法で中国や香港政府への批判ができなくなっても、新しい抗議方法を考える。私は、デモ現場で(反中報道で知られる香港紙の)蘋果(ひんか)日報を黙って読むつもりだ」という。
6月30日の国安法施行後、同法違反容疑で逮捕されたのは9月末までに少なくとも28人(起訴は1人)。
「香港独立」や「光復香港 時代革命」(香港を取り戻せ 革命の時代だ)の旗を持っていたり、海外に中国や香港への制裁を呼び掛けたりしたことなどが逮捕容疑となっている。
著名な民主活動家で逮捕(その後、保釈)されたのは、蘋果日報の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏と、周庭(アグネス・チョウ)氏にとどまる。
「国安法は脅すことに目的がある。抑止効果を狙ったものだ」。親中派勢力の重鎮で「全国香港マカオ研究会」の劉兆佳(りゅう・ちょうか)副会長が指摘するように、国際社会から激しい反発を招きかねない国安法による大量逮捕は起きていない。
一方、香港社会では当局の狙い通り自主規制が進んだ。教科書から中国や香港の民主化運動の記述が削除され始めた学校では、愛国教育も加速している。
【香港=藤本欣也】中国が制定した「香港国家安全維持法」(国安法)が6月30日に施行されて3カ月が過ぎる中、中国の国慶節(建国記念日)に当たる1日、香港で中国への抗議活動があった。新型コロナウイルス対策を理由にデモの許可が下りず、国安法によって言論の自由を制限された市民らは繁華街で無言の抗議を行った。香港メディアによると、少なくとも69人が不許可の集会に参加した容疑などで逮捕された。
1日午後、香港島の繁華街、コーズウェイベイ(銅鑼湾)には、黒い服を着た若者ら市民が目立った。中国本土では共産中国の建国記念日を祝う日でも、自由が失われつつある香港ではその逆だ。中国への抗議の意味が込められている。
著名な民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏も黒いシャツを着て街頭に立ち、「今日は(香港にとって)喜ばしい日ではない。香港への弾圧は続いている」と述べ、台湾に密航しようとして中国に逮捕された香港の民主活動家ら12人の釈放を要求した。
ただ、デモ行進の開始時間になっても大きな変化はない。国安法の施行下、市民らは無言のまま通りを歩き、抗議の意思を示すほかなかったからだ。防疫上の理由で5人以上が集まることも禁止されているので、バラバラで歩くしかない。反中報道で知られる香港紙、蘋果(ひんか)日報を手に持って歩く男性もいた。
休日にもかかわらず、笑顔を浮かべて通りを行き交う買い物客や親子連れ、恋人たちも多くない。武器を携行した警察の部隊が街中に展開し、荷物検査や職務質問などを実施していた。
香港では1年前の10月1日、中国への大規模デモが行われ、数十万人が参加。中国への抗議風景はこの1年ですっかり様変わりした。昨年の国慶節は中国をナチスと同一視して非難するプラカードや、「独裁支配の終結」を求める横断幕が掲げられていた。
道路沿いの建物や停留所の壁には、中国共産党の滅亡を求める落書きがあり、「中国の滅亡と習近平(国家主席)の死を願う」と書かれたビラがまかれた。遺影仕立ての習氏の写真が路上に張られ、行進する市民らが踏みつけていた。市民らが歌っていたのは、反政府デモのテーマソング「香港に栄光あれ」だった。
こうした行為のいずれも、今では国安法の取り締まり対象だ。今年の国慶節で香港の通りから消えたのは笑顔だけではない。反中スローガンも消え失せた。
香港市民ら抵抗に苦心 国安法施行3カ月の国慶節デモ
【香港=藤本欣也】中国の国慶節(建国記念日)に当たる1日、香港で行われた抗議活動はスローガンなき無言のデモ行進となった。市民の自由を制限する「香港国家安全維持法」(国安法)が施行されて3カ月。当局の締め付けが強まる中、市民はさまざまな抵抗を試みようとしている。
香港メディアによると、警察は1日、約6千人を動員してデモを取り締まった。また、同日のデモは国安法違反の疑いがあると事前に警告し、市民に参加しないよう呼び掛けていた。
それでも、黒いシャツを着て繁華街のデモ現場にやってきた女性会社員(23)は、「国安法が施行されて、自分の意見を自由に言えなくなった。しかし香港が中国のようになるのは嫌だから、できることをしたい。私にとってそれは(デモがあるときに)街に出ることです」と話した。
職務質問する警官に抗議していた50歳の男性は、「香港人は臨機応変だから、国安法で中国や香港政府への批判ができなくなっても、新しい抗議方法を考える。私は、デモ現場で(反中報道で知られる香港紙の)蘋果(ひんか)日報を黙って読むつもりだ」という。
6月30日の国安法施行後、同法違反容疑で逮捕されたのは9月末までに少なくとも28人(起訴は1人)。
「香港独立」や「光復香港 時代革命」(香港を取り戻せ 革命の時代だ)の旗を持っていたり、海外に中国や香港への制裁を呼び掛けたりしたことなどが逮捕容疑となっている。
著名な民主活動家で逮捕(その後、保釈)されたのは、蘋果日報の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏と、周庭(アグネス・チョウ)氏にとどまる。
「国安法は脅すことに目的がある。抑止効果を狙ったものだ」。親中派勢力の重鎮で「全国香港マカオ研究会」の劉兆佳(りゅう・ちょうか)副会長が指摘するように、国際社会から激しい反発を招きかねない国安法による大量逮捕は起きていない。
一方、香港社会では当局の狙い通り自主規制が進んだ。教科書から中国や香港の民主化運動の記述が削除され始めた学校では、愛国教育も加速している。
9月24日に一時逮捕された著名な民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏も黒いシャツを着て街頭に立ち、「今日は(香港にとって)喜ばしい日ではない。香港への弾圧は続いている」と述べ、台湾に密航しようとして中国に逮捕された香港の民主活動家ら12人の釈放を要求したのだそうです。
ただし、デモ行進の開始時間になっても大きな変化はなく、国安法の施行下、市民らは無言のまま通りを歩き、抗議の意思を示すほかなかったのだと。
1年前の10月 1日、中国への大規模デモが行われ、数十万人が参加した中国への抗議風景はすっかり様変わり。
今年の国慶節で香港の通りから消えたのは笑顔だけではない。反中スローガンも消え失せたと。
一方、当局の締め付けが強まる中、市民はさまざまな抵抗を試みようとしているのだそうです。
黒いシャツを着て繁華街のデモ現場にやってきた女性会社員は、「香港が中国のようになるのは嫌だから、できることをしたい。私にとってそれは(デモがあるときに)街に出ることです」と。
職務質問する警官に抗議していた50歳の男性は、「香港人は臨機応変だから、国安法で中国や香港政府への批判ができなくなっても、新しい抗議方法を考える。私は、デモ現場で(反中報道で知られる香港紙の)蘋果(ひんか)日報を黙って読むつもりだ」と。
「国安法は脅すことに目的がある。抑止効果を狙ったものだ」。親中派勢力の重鎮で「全国香港マカオ研究会」の劉兆佳副会長が指摘するように、国際社会から激しい反発を招きかねない国安法による大量逮捕は起きていない。
しかし、香港社会では当局の狙い通り自主規制が進んでいるのですね。教科書から中国や香港の民主化運動の記述が削除され始めた学校では、愛国教育も加速しているのだそうです。
中国政府は、時間の経過での、香港の自由の自然消滅を待つ作戦のようですね。
香港の金融都市としての機能や世界での地位の行方はどうなるのでしょう。
米中の新冷戦時代で、米国市場から締め出しの可能性がある中国木々用は、香港市場への上場回帰の傾向があるのですね。
中国企業の香港での重複上場相次ぐ | 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報 - ジェトロ
# 冒頭の画像は、1日、香港で行われた中国への抗議デモ
この花の名前は、エビスグサ
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