岸田文雄首相(自民党総裁)が安倍派(清和政策研究会)所属の閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」15人全員の交代を検討したことで、自民党に激震が走った。
安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑による政権不信の打開を狙った「最大派閥外し」という前代未聞の人事。
ただ、安倍派の強い反発がと、産経。
# 赤字強調部が多くなり恐縮です。
「首相がこれをやり切ればすごいことだ」
自民幹部の一人は、「全員交代」の人事案に賛意を示したと、産経。
首相の危機感の背景には世論の厳しさがある産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の 9、10両日の合同世論調査で、内閣支持率は過去最低だった11月を下回る22.5%。1割台が迫った。
特に裏金疑惑の影響が大きい。党と各派閥の対応が「大いに問題」「やや問題」、首相の責任は「大いにある」「ややある」との回答がいずれも 9割程度を占めたのだそうです。
疑惑は安倍派の幹部以外にも広がっている。疑惑の有無にかかわらず、すべての同派議員に自身の政治資金の処理について調べさせなければ党が危機に陥る-という、岸田首相の苦渋の判断。
ただし追い詰められた首相の一手はもろ刃の剣だった。安倍派からは11日、「安倍派潰し」などと反発の声が出た。
「やり過ぎだ。変な役職の降ろされ方をすると今後に影響する。全く配慮がない。禍根を残す」
ある安倍派若手はこう憤った。政務官 6人のうち 5人は衆院当選 1回で、裏金を受け取っていないとみられていると、産経。
「疑惑がない政務官まで辞めさせるのは理屈が成り立たない」(閣僚経験者)との声が相次いだ。関係者によれば、同派幹部の萩生田光一政調会長も若手は交代させないよう求めたとされるのだそうです。
安倍派議員が大幅に外れれば派閥は影響力を失い、「事実上解体」(ベテラン)との見方もある。
岸田首相は、宏池会出身の大平正芳元首相が提唱した「楕円の理論」を参考にしてきた。リベラル色が強い岸田派会長の首相と、保守派の代表格の安倍元首相ら安倍派。2つの中心点を持つ楕円のように、政治信条の異なる両者が共存すれば、1つの中心しかない円よりも安定する-。
政権発足当初から重要な政策決定の前に安倍氏の意見を聞いた。昨年 7月の安倍氏死去後も、同派の「5人衆」と呼ばれる実力者を政権中枢に配置し、政務三役でも重用した。
だが、安倍派は存続危機を迎え、楕円の理論は完全に崩壊すると、産経。
一方、いったん表面化した「安倍派全員交代」の案が巻き返され、方針転換することは求心力の低下を意味するとも。
安倍派ベテランは「安倍派潰しのような人事をすると、コアな自民支持層が岸田さんからさらに離れ、求心力を失うんじゃないか」と語り、「でも、ここまで来て断念したら力はもっと弱まる」とも!
岸田首相 閣僚の後任人事固める 官房長官に林芳正氏 | NHK | 政治資金
更に、岸田派でも、過小記載が発覚。
岸田派の収入過少記載疑惑、首相「適切な対応を指示」…内閣不信任案へは「粛々と対応」 : 読売新聞
進むも、退くも窮地。進退窮まった岸田氏。
# 冒頭の画像は、自民党の役員会に臨む岸田文雄首相=11日午後
この花の名前は、カリガネソウ
↓よろしかったら、お願いします。
安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑による政権不信の打開を狙った「最大派閥外し」という前代未聞の人事。
ただ、安倍派の強い反発がと、産経。
前代未聞の「最大派閥外し」 政権不安定化のリスクはらむもろ刃の剣 - 産経ニュース 2023/12/11 田中 一世 竹之内 秀介 (お二人の記者を産経と総称)
岸田文雄首相(自民党総裁)が安倍派(清和政策研究会)所属の閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」15人全員の交代を検討したことで、自民党に激震が走った。安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑による政権不信の打開を狙った「最大派閥外し」という前代未聞の人事。ただ、安倍派の強い反発を受け、若手の政務官は交代対象から外すといった軌道修正を図る可能性が出てきた。
「思い切ったな。不満も出るだろう。その気持ちは十分分かるが、首相がこれをやり切ればすごいことだ」
自民幹部の一人は、「全員交代」の人事案に賛意を示した。首相の危機感の背景には世論の厳しさがある。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の 9、10両日の合同世論調査で、内閣支持率は過去最低だった11月を下回る22.5%。1割台が迫った。
■安倍派潰し」と反発の声
特に裏金疑惑の影響が大きい。党と各派閥の対応が「大いに問題」「やや問題」、首相の責任は「大いにある」「ややある」との回答がいずれも 9割程度を占めた。
疑惑は安倍派の幹部以外にも広がっている。疑惑の有無にかかわらず、すべての同派議員に自身の政治資金の処理について調べさせなければ党が危機に陥る-という苦渋の判断だった。首相は周囲に「線を引くのは難しい」と漏らした。
ただし追い詰められた首相の一手はもろ刃の剣だった。安倍派からは11日、「安倍派潰し」などと反発の声が出た。
「やり過ぎだ。変な役職の降ろされ方をすると今後に影響する。全く配慮がない。禍根を残す」
ある安倍派若手はこう憤った。政務官 6人のうち 5人は衆院当選 1回で、裏金を受け取っていないとみられている。「疑惑がない政務官まで辞めさせるのは理屈が成り立たない」(閣僚経験者)との声が相次いだ。関係者によれば、同派幹部の萩生田光一政調会長も若手は交代させないよう求めたとされる。
とはいえ、安倍派議員が大幅に外れれば派閥は影響力を失い、「事実上解体」(ベテラン)との見方もある。政務三役の後任は無派閥議員や安倍派以外の閣僚経験者が多く登用されるとみられ、権力構造が変わる。それは政権運営の不安定化を招くリスクをはらむ。
■楕円の理論」崩壊
首相は、宏池会出身の大平正芳元首相が提唱した「楕円の理論」を参考にしてきた。リベラル色が強い岸田派会長の首相と、保守派の代表格の安倍晋三元首相ら安倍派。2つの中心点を持つ楕円のように、政治信条の異なる両者が共存すれば、1つの中心しかない円よりも安定する-。
政権発足当初から重要な政策決定の前に安倍氏の意見を聞いた。昨年 7月の安倍氏死去後も、同派の「5人衆」と呼ばれる実力者を政権中枢に配置し、政務三役でも重用した。だが、安倍派は存続危機を迎え、楕円の理論は完全に崩壊する。
また、いったん表面化した「安倍派全員交代」の案が巻き返され、方針転換することは求心力の低下を意味する。安倍派ベテランは「安倍派潰しのような人事をすると、コアな自民支持層が岸田さんからさらに離れ、求心力を失うんじゃないか」と語り、こう付け加えた。「でも、ここまで来て断念したら力はもっと弱まる」
岸田文雄首相(自民党総裁)が安倍派(清和政策研究会)所属の閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」15人全員の交代を検討したことで、自民党に激震が走った。安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑による政権不信の打開を狙った「最大派閥外し」という前代未聞の人事。ただ、安倍派の強い反発を受け、若手の政務官は交代対象から外すといった軌道修正を図る可能性が出てきた。
「思い切ったな。不満も出るだろう。その気持ちは十分分かるが、首相がこれをやり切ればすごいことだ」
自民幹部の一人は、「全員交代」の人事案に賛意を示した。首相の危機感の背景には世論の厳しさがある。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の 9、10両日の合同世論調査で、内閣支持率は過去最低だった11月を下回る22.5%。1割台が迫った。
■安倍派潰し」と反発の声
特に裏金疑惑の影響が大きい。党と各派閥の対応が「大いに問題」「やや問題」、首相の責任は「大いにある」「ややある」との回答がいずれも 9割程度を占めた。
疑惑は安倍派の幹部以外にも広がっている。疑惑の有無にかかわらず、すべての同派議員に自身の政治資金の処理について調べさせなければ党が危機に陥る-という苦渋の判断だった。首相は周囲に「線を引くのは難しい」と漏らした。
ただし追い詰められた首相の一手はもろ刃の剣だった。安倍派からは11日、「安倍派潰し」などと反発の声が出た。
「やり過ぎだ。変な役職の降ろされ方をすると今後に影響する。全く配慮がない。禍根を残す」
ある安倍派若手はこう憤った。政務官 6人のうち 5人は衆院当選 1回で、裏金を受け取っていないとみられている。「疑惑がない政務官まで辞めさせるのは理屈が成り立たない」(閣僚経験者)との声が相次いだ。関係者によれば、同派幹部の萩生田光一政調会長も若手は交代させないよう求めたとされる。
とはいえ、安倍派議員が大幅に外れれば派閥は影響力を失い、「事実上解体」(ベテラン)との見方もある。政務三役の後任は無派閥議員や安倍派以外の閣僚経験者が多く登用されるとみられ、権力構造が変わる。それは政権運営の不安定化を招くリスクをはらむ。
■楕円の理論」崩壊
首相は、宏池会出身の大平正芳元首相が提唱した「楕円の理論」を参考にしてきた。リベラル色が強い岸田派会長の首相と、保守派の代表格の安倍晋三元首相ら安倍派。2つの中心点を持つ楕円のように、政治信条の異なる両者が共存すれば、1つの中心しかない円よりも安定する-。
政権発足当初から重要な政策決定の前に安倍氏の意見を聞いた。昨年 7月の安倍氏死去後も、同派の「5人衆」と呼ばれる実力者を政権中枢に配置し、政務三役でも重用した。だが、安倍派は存続危機を迎え、楕円の理論は完全に崩壊する。
また、いったん表面化した「安倍派全員交代」の案が巻き返され、方針転換することは求心力の低下を意味する。安倍派ベテランは「安倍派潰しのような人事をすると、コアな自民支持層が岸田さんからさらに離れ、求心力を失うんじゃないか」と語り、こう付け加えた。「でも、ここまで来て断念したら力はもっと弱まる」
# 赤字強調部が多くなり恐縮です。
「首相がこれをやり切ればすごいことだ」
自民幹部の一人は、「全員交代」の人事案に賛意を示したと、産経。
首相の危機感の背景には世論の厳しさがある産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の 9、10両日の合同世論調査で、内閣支持率は過去最低だった11月を下回る22.5%。1割台が迫った。
特に裏金疑惑の影響が大きい。党と各派閥の対応が「大いに問題」「やや問題」、首相の責任は「大いにある」「ややある」との回答がいずれも 9割程度を占めたのだそうです。
疑惑は安倍派の幹部以外にも広がっている。疑惑の有無にかかわらず、すべての同派議員に自身の政治資金の処理について調べさせなければ党が危機に陥る-という、岸田首相の苦渋の判断。
ただし追い詰められた首相の一手はもろ刃の剣だった。安倍派からは11日、「安倍派潰し」などと反発の声が出た。
「やり過ぎだ。変な役職の降ろされ方をすると今後に影響する。全く配慮がない。禍根を残す」
ある安倍派若手はこう憤った。政務官 6人のうち 5人は衆院当選 1回で、裏金を受け取っていないとみられていると、産経。
「疑惑がない政務官まで辞めさせるのは理屈が成り立たない」(閣僚経験者)との声が相次いだ。関係者によれば、同派幹部の萩生田光一政調会長も若手は交代させないよう求めたとされるのだそうです。
安倍派議員が大幅に外れれば派閥は影響力を失い、「事実上解体」(ベテラン)との見方もある。
岸田首相は、宏池会出身の大平正芳元首相が提唱した「楕円の理論」を参考にしてきた。リベラル色が強い岸田派会長の首相と、保守派の代表格の安倍元首相ら安倍派。2つの中心点を持つ楕円のように、政治信条の異なる両者が共存すれば、1つの中心しかない円よりも安定する-。
政権発足当初から重要な政策決定の前に安倍氏の意見を聞いた。昨年 7月の安倍氏死去後も、同派の「5人衆」と呼ばれる実力者を政権中枢に配置し、政務三役でも重用した。
だが、安倍派は存続危機を迎え、楕円の理論は完全に崩壊すると、産経。
一方、いったん表面化した「安倍派全員交代」の案が巻き返され、方針転換することは求心力の低下を意味するとも。
安倍派ベテランは「安倍派潰しのような人事をすると、コアな自民支持層が岸田さんからさらに離れ、求心力を失うんじゃないか」と語り、「でも、ここまで来て断念したら力はもっと弱まる」とも!
岸田首相 閣僚の後任人事固める 官房長官に林芳正氏 | NHK | 政治資金
更に、岸田派でも、過小記載が発覚。
岸田派の収入過少記載疑惑、首相「適切な対応を指示」…内閣不信任案へは「粛々と対応」 : 読売新聞
進むも、退くも窮地。進退窮まった岸田氏。
# 冒頭の画像は、自民党の役員会に臨む岸田文雄首相=11日午後
この花の名前は、カリガネソウ
↓よろしかったら、お願いします。