中国からの観光客による爆買いが、メディアで姦しかったですね。今年は春節にとどまらず、花見の観光客も春節に匹敵する数の来日があり、更に、5月上旬には、中国の労働節の連休があり予約が入っていて、その後も、学校が夏休みに入る7~8月、国慶節の大型連休がある10月と、通年化が見込まれるのだそうです。
そこでふと考えるのは、この中国からの観光客の爆買いは、日本経済にとって、プラスとマイナスではどっちが大きいのか?
姫田小夏さんが問いかけの記事を書いておられました。
記事文末のアンケート結果は、マイナスが大きいが、58.21%、プラスが大きいが、41.79% (19:00現在)でした。
中国人訪日観光、通年化の兆し 花見時期 春節並み :日本経済新聞
中国観光客の爆買いて、今年の特徴としては、かつての様なブランド品などの高価なものではなく、生活に密着したものが増えているのだそうですね。
春節で訪日中国人が"爆買い"した物、3位は「温水洗浄便座」--では1位は!? | マイナビニュース ←件数別データなので誇張されていますが。
その爆買いの数量は、記事でも指摘されている通りで、自分で消費したり、おみやげの範囲は越えていて、転売が目的であることは、一目瞭然ですね。
中国人の爆買いは、香港では反発するデモが起きたことは諸兄がご承知の通りです。
もう我慢ならない? 香港で中国人“爆買い”反発デモ頻発…「入境許可証」を制限へ - 産経ニュース
品切れや、価格の高騰を招き、香港の人々の生活に弊害を生じているのですね。
日本では品切れはないだろうと思いましたが、そうでもないのですね。日中間の政情は不安定で「チャイナリスク」として、観光客の動静が大きくブレることは、記事で指摘されている通りで、原材料の調達、在庫の増量、生産設備や体制の変更には、大きなリスクが伴い、踏み切れないという足枷があるのでした。
品切れや価格上昇は、日本の消費者にも影響が出ると、記事は指摘してきしています。
勿論、売り上げが増えて、小売業界は潤うし、生産の稼働率率も上がり製造・加工業も潤っています。が、増産への投資をするにはチャイナリスクが大きく、踏み切れない。つまり、経済成長に資するとは言えない需要なのです。
春節のスポット需要が、通年化するのは好材料ですが、生産能力は増設しかねる。
訪日する中国人の方々は、個人消費にしろ、転売目的にしろ、日本製品を高く評価して購入していただける、ありがたい方々です。
そうした国民の行動を、独裁政権が管理してしまうのが中国。自由や人権を奪う一党独裁政治がいつまで続くのでしょうか?
チャイナリスクのある爆買いは、日本(消費者、小売業界、製造・加工業界)にとって、プラスとマイナスでは、どっちが大きいのでしょう。
製造業に身を置いていた遊爺は、政治要因のリスクで大きく需要が変動する現状では、マイナスが大きいに一票を投じましたが、いかがでしょう?
# 冒頭の画像は、お花見の中国人観光客
メタセコイアの黄葉
↓よろしかったら、お願いします。
そこでふと考えるのは、この中国からの観光客の爆買いは、日本経済にとって、プラスとマイナスではどっちが大きいのか?
姫田小夏さんが問いかけの記事を書いておられました。
記事文末のアンケート結果は、マイナスが大きいが、58.21%、プラスが大きいが、41.79% (19:00現在)でした。
中国人訪日観光、通年化の兆し 花見時期 春節並み :日本経済新聞
経済効果は確かに大きいが…中国人爆買いを素直に喜べない事情|China Report 中国は今|ダイヤモンド・オンライン
中国の統計によれば、この春節、中国人旅行客の訪日がもたらした消費額は10日間で60億元(約1125億円)にのぼった。4月の清明節の休暇では70億元だと言われている。この「爆買い」による経済効果は日本企業を潤す反面、国民生活に大きな影響をもたらしている。
「爆買い」は観光地や免税品店で起こる現象のみとは限らない。近年は、私たちの生活圏にも中国人観光客が訪れるようになり、「爆買い」の実態を身近で目にする機会も増えた。筆者もそのうちのひとりである。 ?3月、都内のドラッグストアに中年の女性が現れた。歯ブラシが陳列されている棚の前に立つと、目の前にぶら下がっている歯ブラシを右手でおもむろに鷲掴みにした。その右手が何度か往復すると、左腕で抱える(なぜかカゴは持たない)その歯ブラシの束はみるみる大きくなった。
?女性が狙っていたのはライオン製の「ビトウィーン」、特価78円の商品だ。近年、都内でも100円を切る歯ブラシは珍しくなった。安倍政権が8%の消費税を導入し、また円高を進行させたこともあり、「安くていい品」の流通は減る傾向にあるなかで、地元民にとってこの目玉商品は魅力的なものだった。 ?だが、特価品の歯ブラシは、筆者の目の前であっと言う間に姿を消した。
■「日本から持っていけばいい商売になる」
?さすがにこれには驚いた。相手は知らずの中国人客だったが、思わず「そんなに買って転売でもするの?」と声をかけた。すると、「家族で使う」と答える。
?しかし、この女性が買った歯ブラシの束は、向こう数年分のストックにも相当する。「家族向けの買い物」と説明するにはあまりに大量で不自然だ。
?しばらくよもやま話をしていると、女性はこう打ち明けた。
「中国では日本の歯ブラシがよく売れている。現地での販売価格は高い。日本から持っていけばいい商売になる」
<中略>
■長蛇の列と売り切れ御免、爆買いで空港も大混乱
?爆買いの影響は空港にも現れる。4月中旬、成田空港国際線の第2ターミナルには、出発2時間前だというのに、すでに長蛇の列ができていた。
?その長蛇の列の先頭をたどった先には、中国国際航空のチェックインカウンターがあった。列に並ぶのは中国に帰国する中国人観光客が大半であり、カートに乗せられたトランクや段ボールの山は、まさしく「爆買い」による戦利品といえよう。
ところが、この列は待てど暮らせど、なかなか先に進まない。かつて、ビジネス客が中心だった日中線は、比較的軽装のビジネス客が多く、チェックインもスムーズだった。少なくとも出発時間の2時間以上も前から長蛇の列が伸びることはなかった。
?チェックインカウンターに目を凝らすと、そこにはオーバーチャージを指摘された中国人が荷物を減らして規定の重量に収めようとする姿があった。しゃがみこみ、トランクを開いて、重い物を取り除く、そんな光景がどのカウンターの前でも繰り広げられていた。これが、「長蛇」の原因である。長蛇の列には順番待ちの高齢者や小さな子どももいるとなれば、好ましい光景だとは言えない。
?さて、これだけ買い物をしても収まらない旺盛な購買意欲、中国人観光客が向かうのは搭乗ゲートに近い免税の土産品店だ。レジカウンターには日本の銘菓「白い恋人」や「キットカット」が十数箱と山のように積みあがっている。たったひとりでこれだけの数を買うのだ。
?売り場は早くも「売り切れ御免」が続出中だ。まさにその消費形態は「あればあるだけ買う」というもので、さながら奪いつくされた戦場さながらの光景だ。そしてレジで待っているのは、またしても長蛇の列である。
■中国相手のリスクを考えると増産にも踏み切れない
?筆者は2011年3月の、中国沿海部で発生した塩の買占めを思い出した。福島第一原発の事故直後、中国では「ヨウ素入りの塩が放射性物質の沈着を防ぐ」という噂が流れ、市民は塩を求めて小売店に殺到、店頭の塩が品切れになる事態が発生した。今でこそ笑い話だが、中には一生かけても消費しきれないほどの塩を買うという「塩の独り占め」さえあったという。
?2003年のSARS禍では「板藍根」という薬がそうだった。予防にいいと噂され、市民が薬局になだれ込んだ。
?このように、誰かが「これはいい」と言ったその商品に、中国では一瞬にして火がつくことがたびたび起こる。多くの中国人の関心がその商品に注がれ、「皆が買うなら」の群集心理とともに買占めが起こる。
?大量買いという特徴的な中国人の消費行動は、確かに日本経済に恩恵をもたらす一面もある。だが、その一方で、品不足や価格上昇という日本国内の消費者への影響も見逃すことはできない。増産すればいいではないか、という考えもある。だが、メーカー側は原料調達の事情などにより簡単に増産に踏み切れない。
?ましてや、二国間の政治リスクを考えれば、メーカーもまた「爆買い」を手放しで歓迎はできないはずだ。ひとたび関係が冷え切れば、一瞬にして不買運動が起き、中国からの旅行者も途絶えてしまう。結果、中国人向けに準備していた在庫はだぶつく。どのメーカーも、これらのことは3年前に経験済みだ。
?他方、世界に目を向ければ、もっと高額なものが買占めの対象になっている。カナダやオーストラリアでは中国人による不動産投資の結果、価格が急上昇し、本当に住宅を必要としている現地住人の手の届かないものになってしまった。
?巨額の富を集中させた個人が、その富で買えるだけのものを買い占める。中国の発展過程が生んだ富の再分配のアンバランスは、今や別の国の生活者に影響をもたらそうとしている。
?付加価値の高い製品につけられた合理的な価格、その日本製を喜んで買ってくれるのは有難いことだ。だが、爆買いという偏った消費は国民の「安定的な利用」を遠ざけることにもつながっている。しかも、「買占め」にも近い消費形態は決して手放しでは喜べるものではない。「爆買い」は経済効果のみならず、地元生活者への影響という目線からも議論されるべきだろう。
中国の統計によれば、この春節、中国人旅行客の訪日がもたらした消費額は10日間で60億元(約1125億円)にのぼった。4月の清明節の休暇では70億元だと言われている。この「爆買い」による経済効果は日本企業を潤す反面、国民生活に大きな影響をもたらしている。
「爆買い」は観光地や免税品店で起こる現象のみとは限らない。近年は、私たちの生活圏にも中国人観光客が訪れるようになり、「爆買い」の実態を身近で目にする機会も増えた。筆者もそのうちのひとりである。 ?3月、都内のドラッグストアに中年の女性が現れた。歯ブラシが陳列されている棚の前に立つと、目の前にぶら下がっている歯ブラシを右手でおもむろに鷲掴みにした。その右手が何度か往復すると、左腕で抱える(なぜかカゴは持たない)その歯ブラシの束はみるみる大きくなった。
?女性が狙っていたのはライオン製の「ビトウィーン」、特価78円の商品だ。近年、都内でも100円を切る歯ブラシは珍しくなった。安倍政権が8%の消費税を導入し、また円高を進行させたこともあり、「安くていい品」の流通は減る傾向にあるなかで、地元民にとってこの目玉商品は魅力的なものだった。 ?だが、特価品の歯ブラシは、筆者の目の前であっと言う間に姿を消した。
■「日本から持っていけばいい商売になる」
?さすがにこれには驚いた。相手は知らずの中国人客だったが、思わず「そんなに買って転売でもするの?」と声をかけた。すると、「家族で使う」と答える。
?しかし、この女性が買った歯ブラシの束は、向こう数年分のストックにも相当する。「家族向けの買い物」と説明するにはあまりに大量で不自然だ。
?しばらくよもやま話をしていると、女性はこう打ち明けた。
「中国では日本の歯ブラシがよく売れている。現地での販売価格は高い。日本から持っていけばいい商売になる」
<中略>
■長蛇の列と売り切れ御免、爆買いで空港も大混乱
?爆買いの影響は空港にも現れる。4月中旬、成田空港国際線の第2ターミナルには、出発2時間前だというのに、すでに長蛇の列ができていた。
?その長蛇の列の先頭をたどった先には、中国国際航空のチェックインカウンターがあった。列に並ぶのは中国に帰国する中国人観光客が大半であり、カートに乗せられたトランクや段ボールの山は、まさしく「爆買い」による戦利品といえよう。
ところが、この列は待てど暮らせど、なかなか先に進まない。かつて、ビジネス客が中心だった日中線は、比較的軽装のビジネス客が多く、チェックインもスムーズだった。少なくとも出発時間の2時間以上も前から長蛇の列が伸びることはなかった。
?チェックインカウンターに目を凝らすと、そこにはオーバーチャージを指摘された中国人が荷物を減らして規定の重量に収めようとする姿があった。しゃがみこみ、トランクを開いて、重い物を取り除く、そんな光景がどのカウンターの前でも繰り広げられていた。これが、「長蛇」の原因である。長蛇の列には順番待ちの高齢者や小さな子どももいるとなれば、好ましい光景だとは言えない。
?さて、これだけ買い物をしても収まらない旺盛な購買意欲、中国人観光客が向かうのは搭乗ゲートに近い免税の土産品店だ。レジカウンターには日本の銘菓「白い恋人」や「キットカット」が十数箱と山のように積みあがっている。たったひとりでこれだけの数を買うのだ。
?売り場は早くも「売り切れ御免」が続出中だ。まさにその消費形態は「あればあるだけ買う」というもので、さながら奪いつくされた戦場さながらの光景だ。そしてレジで待っているのは、またしても長蛇の列である。
■中国相手のリスクを考えると増産にも踏み切れない
?筆者は2011年3月の、中国沿海部で発生した塩の買占めを思い出した。福島第一原発の事故直後、中国では「ヨウ素入りの塩が放射性物質の沈着を防ぐ」という噂が流れ、市民は塩を求めて小売店に殺到、店頭の塩が品切れになる事態が発生した。今でこそ笑い話だが、中には一生かけても消費しきれないほどの塩を買うという「塩の独り占め」さえあったという。
?2003年のSARS禍では「板藍根」という薬がそうだった。予防にいいと噂され、市民が薬局になだれ込んだ。
?このように、誰かが「これはいい」と言ったその商品に、中国では一瞬にして火がつくことがたびたび起こる。多くの中国人の関心がその商品に注がれ、「皆が買うなら」の群集心理とともに買占めが起こる。
?大量買いという特徴的な中国人の消費行動は、確かに日本経済に恩恵をもたらす一面もある。だが、その一方で、品不足や価格上昇という日本国内の消費者への影響も見逃すことはできない。増産すればいいではないか、という考えもある。だが、メーカー側は原料調達の事情などにより簡単に増産に踏み切れない。
?ましてや、二国間の政治リスクを考えれば、メーカーもまた「爆買い」を手放しで歓迎はできないはずだ。ひとたび関係が冷え切れば、一瞬にして不買運動が起き、中国からの旅行者も途絶えてしまう。結果、中国人向けに準備していた在庫はだぶつく。どのメーカーも、これらのことは3年前に経験済みだ。
?他方、世界に目を向ければ、もっと高額なものが買占めの対象になっている。カナダやオーストラリアでは中国人による不動産投資の結果、価格が急上昇し、本当に住宅を必要としている現地住人の手の届かないものになってしまった。
?巨額の富を集中させた個人が、その富で買えるだけのものを買い占める。中国の発展過程が生んだ富の再分配のアンバランスは、今や別の国の生活者に影響をもたらそうとしている。
?付加価値の高い製品につけられた合理的な価格、その日本製を喜んで買ってくれるのは有難いことだ。だが、爆買いという偏った消費は国民の「安定的な利用」を遠ざけることにもつながっている。しかも、「買占め」にも近い消費形態は決して手放しでは喜べるものではない。「爆買い」は経済効果のみならず、地元生活者への影響という目線からも議論されるべきだろう。
中国観光客の爆買いて、今年の特徴としては、かつての様なブランド品などの高価なものではなく、生活に密着したものが増えているのだそうですね。
春節で訪日中国人が"爆買い"した物、3位は「温水洗浄便座」--では1位は!? | マイナビニュース ←件数別データなので誇張されていますが。
その爆買いの数量は、記事でも指摘されている通りで、自分で消費したり、おみやげの範囲は越えていて、転売が目的であることは、一目瞭然ですね。
中国人の爆買いは、香港では反発するデモが起きたことは諸兄がご承知の通りです。
もう我慢ならない? 香港で中国人“爆買い”反発デモ頻発…「入境許可証」を制限へ - 産経ニュース
品切れや、価格の高騰を招き、香港の人々の生活に弊害を生じているのですね。
日本では品切れはないだろうと思いましたが、そうでもないのですね。日中間の政情は不安定で「チャイナリスク」として、観光客の動静が大きくブレることは、記事で指摘されている通りで、原材料の調達、在庫の増量、生産設備や体制の変更には、大きなリスクが伴い、踏み切れないという足枷があるのでした。
品切れや価格上昇は、日本の消費者にも影響が出ると、記事は指摘してきしています。
勿論、売り上げが増えて、小売業界は潤うし、生産の稼働率率も上がり製造・加工業も潤っています。が、増産への投資をするにはチャイナリスクが大きく、踏み切れない。つまり、経済成長に資するとは言えない需要なのです。
春節のスポット需要が、通年化するのは好材料ですが、生産能力は増設しかねる。
訪日する中国人の方々は、個人消費にしろ、転売目的にしろ、日本製品を高く評価して購入していただける、ありがたい方々です。
そうした国民の行動を、独裁政権が管理してしまうのが中国。自由や人権を奪う一党独裁政治がいつまで続くのでしょうか?
チャイナリスクのある爆買いは、日本(消費者、小売業界、製造・加工業界)にとって、プラスとマイナスでは、どっちが大きいのでしょう。
製造業に身を置いていた遊爺は、政治要因のリスクで大きく需要が変動する現状では、マイナスが大きいに一票を投じましたが、いかがでしょう?
# 冒頭の画像は、お花見の中国人観光客
メタセコイアの黄葉
↓よろしかったら、お願いします。
2020年の前までには開始するであろう、全世界的に発生する大陥没現象(東京から真っ先に始まる。)物凄い勢いで人口が減ってゆく事。
秋予定の金融空間の大破壊、その後の金融ルール改変の連鎖。
空気感染型のエボラを超える様な伝染病の世界的流行。
大変動期に突入した我々の社会。これらの情報を提示しています。
( 閲覧パス 2034 )
グーグル検索 今後の予定 ( 又は、ティーカップ掲示板 今後の予定 )