遊爺雑記帳

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官僚、自衛隊等各所で不祥事続出 政府・与党に危機感

2018-04-10 23:58:58 | つぶやき
 森友学園問題や加計学園問題に加え、自衛隊のイラク派遣や、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報などを巡り新たな不祥事が立て続けに発覚しています。
 モリカケでは、官僚の言動や県庁職員の備忘録の記述内容の新たな発見。自衛隊では、ないとされていた「日報」の発見。その「日報」をめくっては、防衛大臣の指示の軽視といったシビリアンコントロールに抵触する懸念が持たれています。
 行政組織の文書管理のずさんさや、公務員倫理の欠如の著しさが露呈した、かつては日本株式会社を支え戦後の復興・発展をもたらしたとされる行政組織の綻びが一挙に噴出しています。
 
不祥事続々政府に危機感 (4/10 読売 スキャナー)

 政府・与党は、森友学園問題に加え、自衛隊のイラク派遣や、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報などを巡り新たな不祥事が立て続けに発覚したことに、危機感を強めている。
 自民党の二階幹事長は9日の記者会見で、「結果的に次から次へ(問題が)出ている。政府はもっと引き締まって、国民に心配をかけないようしっかり対応をすべきだ」と注文を付けた。
 自民党内では、
不祥事の連鎖で、政権の体力が大きく削られることを深刻に受け止めている安倍首相は「うみを出し切る」と述べており、自民党幹部は「まだまだ何か出てくると覚悟を決めている」と話す。
 
官僚機構に対ずる首相の統治能力が低下していると見られかねないことも懸念材料だ。首相は第1次内閣時に、旧社会保険庁による「消えた年金問題」が退陣につながった過去もあり、首相の出身派閥・細田派からは「霞が関が反乱を起こしているのではないか」との疑念が漏れる
 一方、野党側は攻勢を強めている。森友問題などについて、立憲民主党の辻元清美国会対策委員長は9日、国会内で記者団に、「想像をどんどん超える底なし沼になっている印象だ。おわびして済む話ではない」と述べた。希望の党の玉木代表も「役所がうそをつくことを要請、強要していたことは大問題だ」と批判した。
 野党は相次ぐ不祥事の背景には、首相らへの付度があったとして批判を一層強めている。民進党の増子幹事長は9日の記者会見で、「誰が何の目的でやっているのかを明らかにしなければいけない」と強調した。
 野党は、安倍昭恵首相夫人や今井尚哉首相秘書官らの証人喚問を求めており、10日の衆院安全保障委員会をはじめ、11日の衆院予算委でも一連の問題について追及する構えだ。  (政治部 森藤千恵)

 安倍首相は「うみを出し切る」と述べており、自民党幹部は「まだまだ何か出てくると覚悟を決めている」と話しているのだとか。
 積年のずさんさがここへきて一気に噴出したのか、安倍政権が長期安定化していることで、忖度が進行したのか。
 文書がないとか、出てきたとかは、20年くらい前にISO認証取得ブームが起き、文書管理を確立した民間企業では考えられないずさんな文書管理の現状が露呈したもの。
 防衛省と自衛隊の日報については、文書管理に加えて、制服組と背広組の溝、シビリアンコントロールに係る深刻な問題も内包しています。
 読売社説は、政府を挙げて適切な公文書管理に取り組むとともに、公務員倫理の順守を徹底する必要があると指摘していますが、全くその通り。
 
日報・森友問題 公務員の規範意識が低すぎる (4/10 読売 社説)

 相次ぐ不祥事は目を覆うばかりだ。政府は事態を深刻に受け止め、行政組織のタガを締め直さなければならない。
 2004~06年の
陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が見つかった問題では、次々に新事実が発覚し、小野寺防衛相が繰り返し謝罪する異例の事態となっている。航空自衛隊でも日報の存在が確認された。
 
安倍首相が参院決算委員会で「シビリアンコントロール(文民統制)にも関わりかねない重大な問題で、極めて遺憾だ」と陳謝したのは当然である。
 
防衛省の統合幕僚監部の幹部は、昨年2月に当時の稲田防衛相からイラク日報の有無をただされたが、各自衛隊に日報を探すよう、明確には指示しなかった
 稲田氏の発言があいまいだった側面はあるが、
大臣の発言を軽視した責任は免れない
 実力組織である自衛隊を抱える防衛省は、他省庁にもまして厳しい規律が求められる。
 
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)を巡っても、新たに陸自の日報が見つかった
 隠献工作などはなかったのか。防衛省は事実関係を調査し、疑念の払拭に努めるべきである。
 
「背広組」と言われる防衛官僚と、「制服組」と呼ばれる自衛官の確執が一連の問題が起きた背景にあるとされる。
 組織の風通しを良くし、統率を図ることが欠かせない。
 小野寺氏は指導力を発揮し、省の抱える問題点を洗い出して態勢を立て直すことが大切だ。
 失態は防衛省にとどまらない。参院決算委員会では、学校法人
「森友学園」への国有地売却問題を巡り、財務省理財局が学園側に虚偽の説明を依頼していたことが明らかになった。
 野党議員は昨年2月、約8億円の値引きの根拠となったゴミの撤去量について「ダンプカー4000台分になる」と妥当性を疑問視した。当時の佐川宣寿・理財局長は「適切だ」と答弁していた。
 理財局職員はこれを受け、学園側弁護士に「『トラック何千台も走った』という言い方をしてはどうか」と持ちかけたという。
 
規範意識の欠如したあるまじき行為だ。太田充理財局長は決算委で「誤った対応だ」と述べた。財務省は決裁文書の改ざんと、値引きを巡る疑惑について説明責任を果たすことが求められよう
 政府を挙げて適切な
公文書管理に取り組むとともに、公務員倫理の順守を徹底する必要がある。

 「日報」やモリカケ関連の文書については、文書管理の基本が出来ていないから生じている事。
 つまり、文書毎に管理水準(重要度=決済レベル、秘密度等)を設定、その水準に応じた保管方法と場所の規定が出来て実行されていれば、必要文書があるとかないとかの問題はなくなるし、直ぐに探し出せる。文書管理システムが構築されていれば、公開の制限も明らかになり、隠蔽も改竄も出来なくなり、文書の所在は明確になります。
 「日報」のような、部隊の行動が細かく把握できる極秘文書があちこちに管理レベルが不明で散在するという、セキュリィティ管理の無さもなくなります。
 文書管理規定に外れた管理があれば、管理者が罰される。
 また、文書管理規定範囲外の私的メモ類は、あくまで私的メモなので、真偽は所有者に問い詰めることとなりますね。

 財務省理財局が学園側に虚偽の説明を依頼していたことは、語るに及ばない、倫理欠如の話です。なので、森友側弁護士も、近畿財務局も対応行動はおこしていない。会計監査でも、罪に問われる可能性を指摘しているものですね。
 財務省の人的質が低下している証。

 朝日新聞が、「獣医師養成系大学の設置に係る内閣府藤原次長・柳瀬首相秘書官との面談結果について」との題名の、愛媛県にある文書について、柳瀬首相秘書官が、「首相案件」と発言したと報道したことが急沸騰しています。
 陳情に行った県や今治市や加計学園の人に、陳情を受ける側が、「首相案件」だからしっかりやれと言う?不思議な話で、いろいろなオールドメディアの報道では、なんのことかよくわかりません。
 加戸前知事の国会証言で、民主党政権時代から愛媛県、今治市、加計学園で獣医学部新設申請は続けて来られたことは衆知のことですが?
 特区の推進を指して「首相案件」であり推進すると言う話なら、あたりまえの話で問題ない。
 
 【長谷川幸洋】 飯田浩司のOK! COZY UP! 2018年4月10日

 開始 23分20秒あたりから

 消費税増税では財務省と対立関係にあるとされ、経産省寄りとの声も聴かれる安倍首相。
 細田派から、「霞が関が反乱を起こしているのではないか」とのこえがあるとのことですが、読売朝刊一面トップには、「首相「財務省立て直す」」の文字が。。
 
首相「財務省立て直す」 理財局 口裏合わせ依頼 ごみ撤去費 (4/10 読売朝刊一面トップ)

 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省は9日の参院決算委員会で、同省理財局が昨年、ごみ撤去費に関する口裏合わせを学園側や近畿財務局に依頼し、「事実に反する」として拒否されたことを明らかにした。安倍首相は売却への自身や安倍昭恵・首相美人の関与を改めて否定し、「(財務省の)組織を立て直すことが私の果たすべき責任だ」と述べ、再発防止に全力を挙げる考えを強調した。
<後略>

 政局に明け暮れる、偏向オールドメディアとその下請けで国会活動をする野党。何故か、財務大臣や安倍首相の辞任要求はするけど、財務省トップの事務次官の責任には触れません。
 北朝鮮を巡る安全保障問題、米中貿易戦争の激化など、かつてない日本をとりまく環境激動に割く時間はモリカケに比べれば少なすぎます。何故なのでしょう?



 # 冒頭の画像は、記者会見した中村愛媛県知事
  https://www.sankei.com/affairs/news/180410/afr1804100022-n1.html



  この花の名前は、カリガネソウ


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