中国の国防費予算の拡大もさることながら、治安対策として警察などに投じられる「公共安全」の予算が、2年前からそれを上回る額になってきていることにはもっと驚きを呼んでいますね。
そうせざるを得ない中国国内の事情があることは、諸兄がご承知の通りですし、抑えきれない烏炊村が注目を浴びるまでになってきています。
もとはと言えば、習近平新政権に向けた権力の座争いでも出てくる汚職や腐敗政治。それに人権問題としての思想弾圧があるからですね。
「烏炊に学べ」 中国の民主主義の手本 - 遊爺雑記帳
人民代表が熱く「雷鋒精神」を論じる_人民中国
警察力の他に、教育工作でも共産党一党支配を護ろうという話ですね。
江沢民が徹底させた反日教育に洗脳された中国国民も、東日本大震災で東北の方々の数々の行動エピソード(自分の命を犠牲にしてても中国人従業員他を避難誘導、支援の食事や物資を並んで分け合う皆さんの姿等々)に接し、日本人教育の間違いに気づいたり、日本人感を改めたりしました。
小さな日常の行為を題材にした道徳教育は、大切なことで、日本でも道徳教育の復活・充実の声が高まっています。
しかし、昔の教材に頼るだけでなく、情報社会なのですから、タイムリーな新たな題材も織り交ぜることが、低学年の子供ならいざ知らず、青年期以上の大人には必要でしょう。
世界の、功罪織り交ぜた情報を流すことで国民が選択するのが自然の流れれですが、共産党一党独裁支配を護るためにはそれが出来ない。
そんな統制した情報での教育工作が、今日の情報社会で、何時までも続けられるとは考えられません。が、そのための費用が、膨大になることは、経済成長の円熟化で経済成長の右肩上がりの角度がなだらかになるにつれ、財政負担が圧迫される要因にもなりますので、国防費の増大にブレーキをかける可能性があり、どんどん使っていただくのも手かと考えるのは不謹慎でしょうか。
反日に人心を誘導し、国民の不満を逸らした江沢民の政策よりは、国民の求心力を高める教育で共産党を護ろうというのは、歓迎すべきことですし、偏った中華思想が少しでも是正されること"も"あればと願います。
習近平新政権は、江沢民路線に戻るのか、胡錦濤・温家宝路線を継承するのか、注目です。
# 冒頭の画像は、雷鋒
近所の農家のなつみかん
↓よろしかったら、お願いします。
そうせざるを得ない中国国内の事情があることは、諸兄がご承知の通りですし、抑えきれない烏炊村が注目を浴びるまでになってきています。
もとはと言えば、習近平新政権に向けた権力の座争いでも出てくる汚職や腐敗政治。それに人権問題としての思想弾圧があるからですね。
「烏炊に学べ」 中国の民主主義の手本 - 遊爺雑記帳
全人代活動報告 中国、思想工作を強化 模範兵「雷鋒」の礼賛運動 (3/6 読売朝刊)
【北京=竹内誠一郎】北京で5日に開幕した全国人民代表大会(全人代=国会)の政府活動報告で、温家宝首相は貧富の格差や腐敗を解消する改革の徹底を呼びかける一方、政府主導による思想工作の強化を打ち出した。その具体例として、かつての「模範兵士」の雷鋒(1940~62年)をたたえる大規模な道徳キャンペーンが展開されている。
温首相は同報告で「社会主義の中核的価値体系づくりを一層進める」と強調、「公衆道徳や職業モラル、家庭の美徳、個人の品性を高める教育を強化する」と訴えた。社会の安定を優先させる胡錦濤政権にとって、経済の構造改革や所得分配政策と同時に、共産党への求心力を高める思想教育は大きな柱だ。
教育工作の中核となっているのが「雷鋒精神」の称揚だ。
<中略>
復古主義とも見られる運動だが、党員や幹部に綱紀粛正を強く求めると同時に、一般国民に対しては共産党の指導を強く肯定させるキャンペーンの側面を持つ。今回の報告でも「中華文明」や「中華民族」が強調されたが、政治、経済、文化各面での引き締めを強化しながら、欧米の価値観をそのまま受け入れないとの国民向けメッセージでもある。
5日の全人代開幕式に出席した甘粛省代表の国有企業社長、李寧平さん(60)は「社会道徳が危ぶまれている時代だからこそ、隣人を愛する雷鋒精神が必要」と話し、新彊ウイグル自治区代表の男性音楽家(60)も「雷鋒精神は、我々中国人民の伝統的な美徳」と絶賛した。
国民、冷ややかな反応
だが、価値観が多様化した現代の若年層には抵抗感も強い。ネット上では「こんな不公平な社会で雷鋒とはお笑いぐさだ」「道徳学習で洗脳しようとするのは愚民政策の常とう手段だ」と冷ややかな反応が目立つ。40歳代後半の知識人は「毛沢東時代の英雄を今更持ち出さざるをえないところに、共産党の苦しさがある」と指摘した。
温首相はこの日の報告で、法治を徹底させ、腐敗防止にも厳しく臨む姿勢を示した。山積する課題は、今秋の党大会で胡政権を引き継ぐ習近平体制に委ねられることとなる。
■雷鋒
湖南省望城県の極貧農家に生まれ、7歳で孤児に。人民解放軍工兵部隊の運転手だったが、22歳で交通事故に遭い殉職。毛沢東が自己犠牲の精神をたたえ、1963年3月5日、「雷鋒同志に学べ」の運動が始まった。各地に記念館や銅像がある。
【北京=竹内誠一郎】北京で5日に開幕した全国人民代表大会(全人代=国会)の政府活動報告で、温家宝首相は貧富の格差や腐敗を解消する改革の徹底を呼びかける一方、政府主導による思想工作の強化を打ち出した。その具体例として、かつての「模範兵士」の雷鋒(1940~62年)をたたえる大規模な道徳キャンペーンが展開されている。
温首相は同報告で「社会主義の中核的価値体系づくりを一層進める」と強調、「公衆道徳や職業モラル、家庭の美徳、個人の品性を高める教育を強化する」と訴えた。社会の安定を優先させる胡錦濤政権にとって、経済の構造改革や所得分配政策と同時に、共産党への求心力を高める思想教育は大きな柱だ。
教育工作の中核となっているのが「雷鋒精神」の称揚だ。
<中略>
復古主義とも見られる運動だが、党員や幹部に綱紀粛正を強く求めると同時に、一般国民に対しては共産党の指導を強く肯定させるキャンペーンの側面を持つ。今回の報告でも「中華文明」や「中華民族」が強調されたが、政治、経済、文化各面での引き締めを強化しながら、欧米の価値観をそのまま受け入れないとの国民向けメッセージでもある。
5日の全人代開幕式に出席した甘粛省代表の国有企業社長、李寧平さん(60)は「社会道徳が危ぶまれている時代だからこそ、隣人を愛する雷鋒精神が必要」と話し、新彊ウイグル自治区代表の男性音楽家(60)も「雷鋒精神は、我々中国人民の伝統的な美徳」と絶賛した。
国民、冷ややかな反応
だが、価値観が多様化した現代の若年層には抵抗感も強い。ネット上では「こんな不公平な社会で雷鋒とはお笑いぐさだ」「道徳学習で洗脳しようとするのは愚民政策の常とう手段だ」と冷ややかな反応が目立つ。40歳代後半の知識人は「毛沢東時代の英雄を今更持ち出さざるをえないところに、共産党の苦しさがある」と指摘した。
温首相はこの日の報告で、法治を徹底させ、腐敗防止にも厳しく臨む姿勢を示した。山積する課題は、今秋の党大会で胡政権を引き継ぐ習近平体制に委ねられることとなる。
■雷鋒
湖南省望城県の極貧農家に生まれ、7歳で孤児に。人民解放軍工兵部隊の運転手だったが、22歳で交通事故に遭い殉職。毛沢東が自己犠牲の精神をたたえ、1963年3月5日、「雷鋒同志に学べ」の運動が始まった。各地に記念館や銅像がある。
人民代表が熱く「雷鋒精神」を論じる_人民中国
警察力の他に、教育工作でも共産党一党支配を護ろうという話ですね。
江沢民が徹底させた反日教育に洗脳された中国国民も、東日本大震災で東北の方々の数々の行動エピソード(自分の命を犠牲にしてても中国人従業員他を避難誘導、支援の食事や物資を並んで分け合う皆さんの姿等々)に接し、日本人教育の間違いに気づいたり、日本人感を改めたりしました。
小さな日常の行為を題材にした道徳教育は、大切なことで、日本でも道徳教育の復活・充実の声が高まっています。
しかし、昔の教材に頼るだけでなく、情報社会なのですから、タイムリーな新たな題材も織り交ぜることが、低学年の子供ならいざ知らず、青年期以上の大人には必要でしょう。
世界の、功罪織り交ぜた情報を流すことで国民が選択するのが自然の流れれですが、共産党一党独裁支配を護るためにはそれが出来ない。
そんな統制した情報での教育工作が、今日の情報社会で、何時までも続けられるとは考えられません。が、そのための費用が、膨大になることは、経済成長の円熟化で経済成長の右肩上がりの角度がなだらかになるにつれ、財政負担が圧迫される要因にもなりますので、国防費の増大にブレーキをかける可能性があり、どんどん使っていただくのも手かと考えるのは不謹慎でしょうか。
反日に人心を誘導し、国民の不満を逸らした江沢民の政策よりは、国民の求心力を高める教育で共産党を護ろうというのは、歓迎すべきことですし、偏った中華思想が少しでも是正されること"も"あればと願います。
習近平新政権は、江沢民路線に戻るのか、胡錦濤・温家宝路線を継承するのか、注目です。
# 冒頭の画像は、雷鋒
近所の農家のなつみかん
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