遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国がインドの隙をついて(?)、ネパールに軍事支援

2005-12-11 22:10:21 | 中国 全般
 マオイスト(立憲君主制の廃止、共和制の確立を目指す共産主義武装組織)との内戦で、2004年7月5日に成立した議会制民主主義体制を目指すデウバ内閣は、総選挙が実施できずにいましたが、今年2月にギャンドラ国王の強権発動で、首相と全閣僚が解任され、今も政党関係者等の自宅軟禁、逮捕、報道機関の検閲等は継続されています。
 米国やインドは、政治家や民主化運動家の拘束や報道管制に対し制裁的意味を込めて軍事援助を停止していました。
 それに対し中国は、ネパール国王の強権発動後、装甲車5台や自動小銃の提供や、航空機を含めた約1,240万ドルの経済援助を合意していました。更に、10月には約100万ドルの武器支援も約束しています。

 中国の狙いは周辺地域での主導権を巡る争いで、チベット自治区とインド双方に隣接するネパールとの関係強化は、ネパールを自国の影響下にとらえるインドへの牽制となるのだそうです。

 中国は今月中旬に開かれる東アジア首脳会議で協議される「東アジア共同体」へのインドの参加を渋っているほか、インドとカシミール地方の領有権をめぐり対立するパキスタンには相変わらず軍事支援を続けているなど、周辺地域での主導権をめぐり両国はつばぜり合いを演じているのが実情のようです。

この中国の手法に対して、「インドは深刻に受け止めている」とのことです。


 中国、ネパールに軍事支援 主導権めぐりインド牽制 (産経新聞) - goo ニュース
 外務省: 最近のネパール情勢と日ネパール関係

 中国の周辺国への支援でも、共産国のため、キューバ、中国、北朝鮮、ロシアなどしか正式な国交がないミヤンマーの軍政府では、首都をヤンゴンからビルマ時代に旧日本軍が司令部を設置していたピンマナに移転を進めているのだそうですが、首都機能移転計画を後押しし、水力発電所建設の資金貸与など援助している中国も、移転するのは国防省など一部に限られるとし、全面移転は最近まで知らされておらず、「ミヤンマーは難しい国」と認識させられているのだそうで、中国の覇権拡大をうまく利用している国もあるようです。

 ピンマナの都市整備では、取り壊される建物の前に突然「赤い旗」が立てられるのだそうで、住民は朝起きると真っ先に外へ出て旗が立てられていないかを確認するのだそうです。
 中国のダム建設と、住民移転ほどの規模ではないのでしょうが...。
 「死者10~70人」報道も 中国・広東の警官発砲 (朝日新聞) - goo ニュース
 asahi.com:誤射を強調、現場指揮官は拘束 中国・広東省の住民銃撃-国際

  

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