![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/16/774d8684ee61b132758f1b16110ff6ed.jpg)
習近平新政権誕生に向け中央政治局常務委員の椅子取り争いが激化し、現状は胡錦濤・共青団派が10人の候補者中5人を占め優位に立っています。
江沢民派の巻き返しの報道も見られていましたし、習近平・太子党もこのまま共青団の勢力拡大を容認するのか、奇数が原則とされる中央政治局常務委員の椅子が奇数に絞られる過程でどのような変化が起きるのか、起きないのかを注目しています。
石平氏によれば、習近平氏が沈黙を破り、突如「不意打ち」をかけてきて「共産主義理想」を持ち出し始め、共産党最高指導部の中で、「改革VS反改革」の対立軸が出来上がりそうだというのです。
中国共産党 中央政治局常務委員の椅子取りゲーム 激化の現状 - 遊爺雑記帳
胡錦濤・共青団により失脚させられた、太子党・薄煕来氏は「毛沢東回帰」を推進し、反改革路線で支持を拡大したことが失脚の原因のひとつとされていますね。
共産党高級官僚の子弟からなる同じ太子党の習近平氏も、親の世代が構築した共産党を護る指向はどうやら同じ様です。
米国を訪問した時は、胡錦濤路線(改革開放経済路線)を踏襲するとの発言をしていましたが、沈黙を破っての現政権とは対立する「共産主義理想」重視発言。
胡錦濤・共青団に対抗しうる何かを得たということでしょうか。
遊爺は、人民解放軍の同行に注目していますが、昨年から中国包囲網構築に力を入れている米国への胡錦濤・温家宝政権の劣性への転落に、軍の強行派がどう反発するのかが鍵です。
薄煕来と親しかった軍人、劉源と張海陽が「健在」の様子が判ったのだそうですね。
宮崎正弘の国際ニュース・早読み(劉源、張海陽は健在だった) [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ!
中国共産党政権は「鉄砲から生まれた」といわれるように、戦争の中で軍の力によって成立した政権であり、中共政権における軍の影響力は絶大であると言われる中国。毛沢東、小平時代は政権首脳が軍を統率していましたが、江沢民、胡錦濤と移る中で軍を甘やかして(その結果膨大な軍拡が進行)なんとか政権の運営を維持する形に変わってきました。
【正論】「尖閣」危機 防衛大学校教授・村井友秀 海監も漁政も中国海軍の手駒だ - MSN産経ニュース
人民解放軍の少将で、国民的人気歌手の妻・彭麗媛(ほう れいえん、ポン・リーユアン)を持つ習近平氏と軍の間でなにかあったのでしょうか?
眼が離せなくなってきた様です。
# 冒頭の画像は、習近平夫人の彭麗媛(ほう れいえん、ポン・リーユアン)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/25/e95646f161d5376b127df9812ce4b25b.jpg)
この花の名前は、ヒヤシンス
↓よろしかったら、お願いします。
![](http://www.dff.jp/pix/dfflinkbanner9.24.2.gif)
![PIXTA](http://pixta.jp/image/bannerL.gif)
![Fotolia](http://static.fotolia.com/pics/jp/banners/static/468x60.gif)
![](http://ws.assoc-amazon.jp/widgets/q?_encoding=UTF8&Format=_SL160_&ASIN=4584189676&MarketPlace=JP&ID=AsinImage&WS=1&tag=yuujiizakki07-22&ServiceVersion=20070822)
![](http://ws.assoc-amazon.jp/widgets/q?_encoding=UTF8&Format=_SL160_&ASIN=4286120414&MarketPlace=JP&ID=AsinImage&WS=1&tag=yuujiizakki07-22&ServiceVersion=20070822)
![](http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=yuujiizakki07-22&l=as2&o=9&a=4286120414)
江沢民派の巻き返しの報道も見られていましたし、習近平・太子党もこのまま共青団の勢力拡大を容認するのか、奇数が原則とされる中央政治局常務委員の椅子が奇数に絞られる過程でどのような変化が起きるのか、起きないのかを注目しています。
石平氏によれば、習近平氏が沈黙を破り、突如「不意打ち」をかけてきて「共産主義理想」を持ち出し始め、共産党最高指導部の中で、「改革VS反改革」の対立軸が出来上がりそうだというのです。
中国共産党 中央政治局常務委員の椅子取りゲーム 激化の現状 - 遊爺雑記帳
【石平のChina Watch】「保守色」滲ませた習近平 (6/7 産経)
5月28日、中国の各メディアは習近平国家副主席の注目すべき発言を報じた。中央党校の校長を兼任する彼は入学式で行った講話の中で、「指導的立場にある各級幹部」に対する党からの要望として、「実情にそぐわないスローガンを持ち出さないこと、段階を飛び越えた目標を掲げないこと」を求めたという。
一見変哲のない発言のように聞こえるが、中国の政治事情に詳しい人ならば「おや」と思ってしまうはずだ。三十数年前にトウ小平の改革が始まって以来、中国の政治文化の中では、「実情にそぐわないスローガン」や「段階を飛び越えた目標」は常に急進的な改革に対する批判の言葉として使われているからだ。
今、温家宝首相や汪洋広東省党委書記を中心とする党内改革派が「政治改革」のスローガンを掲げてまさに「急進的な」改革を進めようとしているその時、次期最高指導者の習氏が前述の言葉を発したことは当然、改革派の主張に対する牽制(けんせい)として理解されるべきである。
これは「政治改革」の大合唱が党内で巻き起こって以来、沈黙を守ってきた習氏が突如「不意打ち」をかけてきたような事態だ。国内の一部メディアが中央党校での習氏の講話を報じた際、わざと上述の発言を選び出してニュースのタイトルにしたのも、この発言の意味深長さを察知した上での扱いであろう。
5月21日に北京で開かれた別の党会議での習氏の発言を見てみよう。習氏はここで、全国の共産党員に向かって「共産主義の遠大なる理想の揺るぎない信仰者たること」を求めたが、この発言もまた国内の注目の的となっている。
共産党の高級幹部が党員に対して「共産主義の理想を信仰せよ」と求めるのは一見当たり前のように見えるが、実はこの二十数年間、資本主義経済の発達にしたがって、党と政府の指導者たちの口から「共産主義の理想」という古色蒼然(そうぜん)の言葉は徐々に聞こえなくなっている。温家宝首相は口を開けば「民主主義」や「人権」を語ることがあっても、「共産主義」という言葉をめったに使わないので有名だが、胡錦濤国家主席にしても、たとえば昨年7月1日に中国共産党成立90周年を祝賀する大会で彼が1万字以上の長文の講話を行った中で「共産主義」や「共産主義の理想」に触れることはつい一度もなかった。
このような流れの中で、習氏一人だけが死語となったはずの「共産主義理想」を再び持ち出して強調していることは逆に彼が次期最高指導者として現政権と異なる独自の政治理念を固めていることを表している。「政治改革」に対する前述の批判とあわせて考えると、それが何であるかがよく分かってくるはずだ。
要するに「太子党(党高級幹部の子弟グループ)」の一員としての習氏は、自分の親の世代が命をかけて作り上げた共産党政権に特別の愛着心を持つが故に、政権の原点であるはずの「共産主義理想」に執着する一方、政権の基盤を揺るがしかねない「政治改革」には大変な警戒心を持っているのである。
「原理主義的保守派」というのはまさに指導者としての習氏の重要なる一側面であるが、この点では、彼は同じ「太子党」として「毛沢東回帰」を唱えるかの薄煕来氏とは一脈相通じるところがあろう。
そして薄氏が失脚した今、習氏は党内の「保守派」の中心として本格的な「政治改革」の動きに歯止めをかける役割を担っていくだろうと思われる。ポスト胡錦濤の共産党最高指導部の中で、「改革VS反改革」の対立軸が出来上がりそうである。
5月28日、中国の各メディアは習近平国家副主席の注目すべき発言を報じた。中央党校の校長を兼任する彼は入学式で行った講話の中で、「指導的立場にある各級幹部」に対する党からの要望として、「実情にそぐわないスローガンを持ち出さないこと、段階を飛び越えた目標を掲げないこと」を求めたという。
一見変哲のない発言のように聞こえるが、中国の政治事情に詳しい人ならば「おや」と思ってしまうはずだ。三十数年前にトウ小平の改革が始まって以来、中国の政治文化の中では、「実情にそぐわないスローガン」や「段階を飛び越えた目標」は常に急進的な改革に対する批判の言葉として使われているからだ。
今、温家宝首相や汪洋広東省党委書記を中心とする党内改革派が「政治改革」のスローガンを掲げてまさに「急進的な」改革を進めようとしているその時、次期最高指導者の習氏が前述の言葉を発したことは当然、改革派の主張に対する牽制(けんせい)として理解されるべきである。
これは「政治改革」の大合唱が党内で巻き起こって以来、沈黙を守ってきた習氏が突如「不意打ち」をかけてきたような事態だ。国内の一部メディアが中央党校での習氏の講話を報じた際、わざと上述の発言を選び出してニュースのタイトルにしたのも、この発言の意味深長さを察知した上での扱いであろう。
5月21日に北京で開かれた別の党会議での習氏の発言を見てみよう。習氏はここで、全国の共産党員に向かって「共産主義の遠大なる理想の揺るぎない信仰者たること」を求めたが、この発言もまた国内の注目の的となっている。
共産党の高級幹部が党員に対して「共産主義の理想を信仰せよ」と求めるのは一見当たり前のように見えるが、実はこの二十数年間、資本主義経済の発達にしたがって、党と政府の指導者たちの口から「共産主義の理想」という古色蒼然(そうぜん)の言葉は徐々に聞こえなくなっている。温家宝首相は口を開けば「民主主義」や「人権」を語ることがあっても、「共産主義」という言葉をめったに使わないので有名だが、胡錦濤国家主席にしても、たとえば昨年7月1日に中国共産党成立90周年を祝賀する大会で彼が1万字以上の長文の講話を行った中で「共産主義」や「共産主義の理想」に触れることはつい一度もなかった。
このような流れの中で、習氏一人だけが死語となったはずの「共産主義理想」を再び持ち出して強調していることは逆に彼が次期最高指導者として現政権と異なる独自の政治理念を固めていることを表している。「政治改革」に対する前述の批判とあわせて考えると、それが何であるかがよく分かってくるはずだ。
要するに「太子党(党高級幹部の子弟グループ)」の一員としての習氏は、自分の親の世代が命をかけて作り上げた共産党政権に特別の愛着心を持つが故に、政権の原点であるはずの「共産主義理想」に執着する一方、政権の基盤を揺るがしかねない「政治改革」には大変な警戒心を持っているのである。
「原理主義的保守派」というのはまさに指導者としての習氏の重要なる一側面であるが、この点では、彼は同じ「太子党」として「毛沢東回帰」を唱えるかの薄煕来氏とは一脈相通じるところがあろう。
そして薄氏が失脚した今、習氏は党内の「保守派」の中心として本格的な「政治改革」の動きに歯止めをかける役割を担っていくだろうと思われる。ポスト胡錦濤の共産党最高指導部の中で、「改革VS反改革」の対立軸が出来上がりそうである。
胡錦濤・共青団により失脚させられた、太子党・薄煕来氏は「毛沢東回帰」を推進し、反改革路線で支持を拡大したことが失脚の原因のひとつとされていますね。
共産党高級官僚の子弟からなる同じ太子党の習近平氏も、親の世代が構築した共産党を護る指向はどうやら同じ様です。
米国を訪問した時は、胡錦濤路線(改革開放経済路線)を踏襲するとの発言をしていましたが、沈黙を破っての現政権とは対立する「共産主義理想」重視発言。
胡錦濤・共青団に対抗しうる何かを得たということでしょうか。
遊爺は、人民解放軍の同行に注目していますが、昨年から中国包囲網構築に力を入れている米国への胡錦濤・温家宝政権の劣性への転落に、軍の強行派がどう反発するのかが鍵です。
薄煕来と親しかった軍人、劉源と張海陽が「健在」の様子が判ったのだそうですね。
宮崎正弘の国際ニュース・早読み(劉源、張海陽は健在だった) [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ!
中国共産党政権は「鉄砲から生まれた」といわれるように、戦争の中で軍の力によって成立した政権であり、中共政権における軍の影響力は絶大であると言われる中国。毛沢東、小平時代は政権首脳が軍を統率していましたが、江沢民、胡錦濤と移る中で軍を甘やかして(その結果膨大な軍拡が進行)なんとか政権の運営を維持する形に変わってきました。
【正論】「尖閣」危機 防衛大学校教授・村井友秀 海監も漁政も中国海軍の手駒だ - MSN産経ニュース
人民解放軍の少将で、国民的人気歌手の妻・彭麗媛(ほう れいえん、ポン・リーユアン)を持つ習近平氏と軍の間でなにかあったのでしょうか?
眼が離せなくなってきた様です。
# 冒頭の画像は、習近平夫人の彭麗媛(ほう れいえん、ポン・リーユアン)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/25/e95646f161d5376b127df9812ce4b25b.jpg)
この花の名前は、ヒヤシンス
↓よろしかったら、お願いします。
![](http://www.dff.jp/pix/dfflinkbanner9.24.2.gif)
![PIXTA](http://pixta.jp/image/bannerL.gif)
![Fotolia](http://static.fotolia.com/pics/jp/banners/static/468x60.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/c8/f4e2c13dc34ae2c7c520626c68563f52.png)