小沢氏の政策より政局優先、亀の復讐怨念で、時計の針のまわり方が、鳩が言うのとは反対に昔へ逆回りする郵政改革法案が閣議決定されました。
金融界、産業界ほかの世論は勿論、民主党内でも異論が出ていたのですが、小沢と亀とのごりおしで、粛々と進められている成立へのセレモニーは、このまま何事も無く進められていいのでしょうか?国会審議の時間は少なく、与党は自民党の末期のように強行可決させるのは目に見えていますが、世論の高まりで強行採決を阻止し、今国会での成立は食い止めたいものです。
民営化抜本見直し、郵政改革法案が閣議決定 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
民主党の改革ならぬ復古案の経緯をまとめた産経の記事を転載します。
金融界、産業界ほかの世論は勿論、民主党内でも異論が出ていたのですが、小沢と亀とのごりおしで、粛々と進められている成立へのセレモニーは、このまま何事も無く進められていいのでしょうか?国会審議の時間は少なく、与党は自民党の末期のように強行可決させるのは目に見えていますが、世論の高まりで強行採決を阻止し、今国会での成立は食い止めたいものです。
民営化抜本見直し、郵政改革法案が閣議決定 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
民主党の改革ならぬ復古案の経緯をまとめた産経の記事を転載します。
「出来レースだった「郵政見直し」 40万の郵政票狙い」:イザ!
■小沢のレール
政府は30日、ゆうちょ銀行の預入限度額を現行の1千万円から2千万円に引き上げることなどを眼目とし、「民業圧迫」との批判が根強い郵政改革法案を閣議決定する。
総務相の原口一博は、肥大化が予想される郵貯・簡保資金について、海外投資も視野に10兆円規模の運用を検討しているとされる。だが、リスクは高い。投資運用で失敗すれば、ツケは国民に回ってくる。
原口が国民新党代表の郵政改革・金融相、亀井静香と、“見切り発車”の色が濃厚な改革案を発表したのは3月24日のことだ。
「内閣全体の問題だ。もっとオープンな形で議論を尽くさないといけない」
国家戦略担当相の仙谷由人が反撃を試みたが、首相の鳩山由紀夫は亀井側につき、仙谷は亀井にひざを屈した。
民主党はもともと、小泉純一郎政権の郵政民営化は手ぬるいとして郵貯の限度額を500万円に引き下げる案を打ち出していた。だが、すでに3年前の平成19年、当時代表だった小沢一郎(現幹事長)がこのスタンスを百八十度転換するレールを敷いていたのだ。
19年夏の参院選を控え、小沢は衆院当選同期で、同じ自民党旧田中派出身の国民新党代表(当時)、綿貫民輔にこう持ちかけた。
小沢「うちを応援してくれないか。頼むよ」
綿貫「オレは郵政の見直しをやりたいんだ」
小沢「もちろんだ。郵便局は大切だ」
小沢が綿貫と手を結んだ狙いは全国40万といわれる「郵政票」。全国郵便局長会から支援を取り付けるには国民新党への接近が不可欠だった。
■演出された裁定
鳩山が亀井に軍配を上げるまで、政府内の議論はこんな経過をたどった。
3月26日の閣僚懇談会。経済産業相の直嶋正行が「改革後退とみられるのはよくない」と懸念を示したが、亀井は「小泉改革がガタガタにした郵政を元に戻すのだから逆行は当然だ」とねじ伏せた。
民主党内でも仙谷への同調は広がらず、若手議員の間には「亀井案を通さないと郵便局長が選挙で動いてくれなくなる」と危惧(きぐ)する声が強まっていった。亀井は民主党が郵便局長会を敵に回せないことを見抜いていたのだ。
鳩山は30日、決着を図るために閣僚懇を改めて招集した。官邸サイドは閣僚懇の直前に、日本郵政(JP)グループ労組の組織内議員でもある農水相、赤松広隆らに「首相は亀井案で行く」と連絡を入れた。
「地方経済に良い影響を与えない」
閣僚懇で仙谷が重ねてこう主張すると、赤松がすぐさま切り返した。
「閣内のケンカで内閣支持率はガタ落ちだ。首相に一任すればいい」
これを機に、鳩山は「限度額2千万円は今後下げることもあるんですね」と確認し、亀井は即座に「おう、そうだ」と応じた。
実は1週間前、鳩山は亀井との電話で、同じやりとりを交わしていた。それを全閣僚の前で再現することで、2千万円を“暫定措置”とする落としどころを示してみせたのだった。
「昨日はありがとうございました」
翌31日の国会内では、鳩山が行き会った赤松にこう耳打ちする姿があった。
■旧民主の無力感
<中略>
今回の郵政論議は、選挙至上主義をひた走る小沢路線で本当によいのか、いったん立ち止まって考え直す好機だった。だが、今の民主党に、それを望むのは無理かもしれない。
「表の顔は鳩山でも『小沢民主党』なんだからしようがない…」。活発な政策論議を売りにしてきた旧民主党の出身議員には無力感が募る。
■小沢のレール
政府は30日、ゆうちょ銀行の預入限度額を現行の1千万円から2千万円に引き上げることなどを眼目とし、「民業圧迫」との批判が根強い郵政改革法案を閣議決定する。
総務相の原口一博は、肥大化が予想される郵貯・簡保資金について、海外投資も視野に10兆円規模の運用を検討しているとされる。だが、リスクは高い。投資運用で失敗すれば、ツケは国民に回ってくる。
原口が国民新党代表の郵政改革・金融相、亀井静香と、“見切り発車”の色が濃厚な改革案を発表したのは3月24日のことだ。
「内閣全体の問題だ。もっとオープンな形で議論を尽くさないといけない」
国家戦略担当相の仙谷由人が反撃を試みたが、首相の鳩山由紀夫は亀井側につき、仙谷は亀井にひざを屈した。
民主党はもともと、小泉純一郎政権の郵政民営化は手ぬるいとして郵貯の限度額を500万円に引き下げる案を打ち出していた。だが、すでに3年前の平成19年、当時代表だった小沢一郎(現幹事長)がこのスタンスを百八十度転換するレールを敷いていたのだ。
19年夏の参院選を控え、小沢は衆院当選同期で、同じ自民党旧田中派出身の国民新党代表(当時)、綿貫民輔にこう持ちかけた。
小沢「うちを応援してくれないか。頼むよ」
綿貫「オレは郵政の見直しをやりたいんだ」
小沢「もちろんだ。郵便局は大切だ」
小沢が綿貫と手を結んだ狙いは全国40万といわれる「郵政票」。全国郵便局長会から支援を取り付けるには国民新党への接近が不可欠だった。
■演出された裁定
鳩山が亀井に軍配を上げるまで、政府内の議論はこんな経過をたどった。
3月26日の閣僚懇談会。経済産業相の直嶋正行が「改革後退とみられるのはよくない」と懸念を示したが、亀井は「小泉改革がガタガタにした郵政を元に戻すのだから逆行は当然だ」とねじ伏せた。
民主党内でも仙谷への同調は広がらず、若手議員の間には「亀井案を通さないと郵便局長が選挙で動いてくれなくなる」と危惧(きぐ)する声が強まっていった。亀井は民主党が郵便局長会を敵に回せないことを見抜いていたのだ。
鳩山は30日、決着を図るために閣僚懇を改めて招集した。官邸サイドは閣僚懇の直前に、日本郵政(JP)グループ労組の組織内議員でもある農水相、赤松広隆らに「首相は亀井案で行く」と連絡を入れた。
「地方経済に良い影響を与えない」
閣僚懇で仙谷が重ねてこう主張すると、赤松がすぐさま切り返した。
「閣内のケンカで内閣支持率はガタ落ちだ。首相に一任すればいい」
これを機に、鳩山は「限度額2千万円は今後下げることもあるんですね」と確認し、亀井は即座に「おう、そうだ」と応じた。
実は1週間前、鳩山は亀井との電話で、同じやりとりを交わしていた。それを全閣僚の前で再現することで、2千万円を“暫定措置”とする落としどころを示してみせたのだった。
「昨日はありがとうございました」
翌31日の国会内では、鳩山が行き会った赤松にこう耳打ちする姿があった。
■旧民主の無力感
<中略>
今回の郵政論議は、選挙至上主義をひた走る小沢路線で本当によいのか、いったん立ち止まって考え直す好機だった。だが、今の民主党に、それを望むのは無理かもしれない。
「表の顔は鳩山でも『小沢民主党』なんだからしようがない…」。活発な政策論議を売りにしてきた旧民主党の出身議員には無力感が募る。
いつも言っているのですが、郵政改革は特殊法人・公益法人や政府金融機関の無駄な支出を断ち切り、資金が民間にまわり市場が活性化されるのが目的でした。二匹目のどじょうを狙ったものの盛り上がりを欠いた(やらないよりやったほうがいい)事業仕分けのもぐらたたきも同じ様な狙いですが、指摘されている「元を断つ」政策が郵政民営化だったのです。
民間に資金が回っても、投資が海外になされているとか、はげたかファンドに吸い取られるとかの島国根性の反対説がありますが、原口氏が海外投資にまわす云々は、この反対論にバッティグしますね。
民主党の自浄作用が停止した今、世論=民意も無視する小沢の独走をとめるすべは、小沢が崇められる元となっている選挙結果しかありません。
幸い、民主党の正体に目覚めるひとが増え、参院選での民主党の過半数に反対する意見が多数を占めてきて、調査によっては、自民党の支持率が民主党と逆転しているものも出てきています。
御用マスコミや解説者にまだ騙されている方々が、早く目覚めていただけることを祈っています。
亀は、相変わらずですが、これはこんな亀をこのポジションに置いたらこうなるのは最初から判っていることですから、今の政権のガバナンスの欠如の例のひとつといえます。
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