遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

日豪2プラス2が、今年も開催されました

2008-12-23 18:09:51 | EEZ 全般

 日豪2プラス2(外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会)が、昨年の6月の第一回に続き、年末にはなりましたが、2年連続で第二回目が開催されました。(次回は豪州で2009年に開催も確認)
 両国首脳の「日豪安保共同宣言」で、日本が米国以外では初めて結んだ同盟関係を持った国で、米国一辺倒から、アジア・太平洋地域で多角的な交流を展開していくためには、重要なパートナーです。
 年末までずれこんだのは、豪政権が親中首脳に政権交代したことと言うより、日本の内閣がコロコロ替わったことが原因でしょう。そうであってほしいという願いのほうが強い?なにはともあれ、開催されて安堵しました。
 前回の外相は、麻生さん、防衛相は久間さんだったのです...。今回は、中曽根弘文外相、浜田靖一防衛相、豪州のスミス外相、フィッツギボン国防相です。
 日豪 2+2 - 遊爺雑記帳
 外務省: 第2回日豪外務・防衛閣僚協議共同ステートメント2008(骨子)
 外務省: 日豪外相会談(概要)

日豪2プラス2 安保協力を一層深化させたい(12/19 読売社説)

 豪州は、アジア太平洋地域における日本の重要なパートナーだ。昨年以降、進展してきた日豪の戦略的な安全保障協力を一層深化させたい。
 日豪両政府は東京で、第2回外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開催し、日豪の防衛協力に加え、日米豪など多国間協力を拡充することで一致した。
 日豪2プラス2は、昨年3月の日豪安保共同宣言に基づき始まった。昨年9月には、共同宣言を具体化する行動計画も策定した。
 アジアでは今も、北朝鮮の核、ミサイルの開発や、中国の軍事大国化など、日豪共通の安全保障上の懸念が存在している。
 日豪が協力すべき分野は、災害救援の緊急人道支援、国際テロ、大量破壊兵器の不拡散、麻薬、資金洗浄など、多岐にわたる。各分野の協力を着実に積み上げ、信頼関係を醸成することが大切だ。
 災害救援の共同訓練は、日豪2国間にとどめず、米国や東南アジア諸国などを加えて多国間で実施した方が、より効果的だろう。
 ともに米国の同盟国である日豪の協力関係を強化することは、日米同盟を補完し、一段と強固にすることにもつながる。
 2プラス2では、日豪が安全保障上の情報共有を進めるのに合わせて、秘密情報の保護に関する法的枠組みの議論を開始することを決定した。新たな試みだ。
 日豪が実効性のある協定に合意できれば、日本は他国とも同様の協定を検討すればいい。
 自衛隊と豪州軍が様々なレベルの防衛交流を重ね、国際平和協力活動での補給面などの協力体制を拡大することも重要である。
 豪州軍は、5万1000人の兵力のうち、イラク、アフガニスタンに各1000人など、計3800人を海外に展開している。
 約25万人の自衛隊は、インド洋の艦船を含めても数百人にとどまる。自国に対する脅威が小さいとしても、豪州の国際活動への積極性は際立っている。
 自衛隊が今後、国際活動を拡大すれば、第三国で豪州軍と協力する機会は一段と増えるはずだ。

 中国語を話す外交官出身のラッド豪首相は昨年12月の就任当初、中国重視の外交に転じると見られていた。だが、ハワード前首相ほどではないとしても、米国や日本との関係を大切にする現実的な政策を進めている。
 外交は、いかに味方の国を増やすかというゲームでもある。安保協力に熱心な豪州に呼応し、安定した日豪関係を構築したい。

 昨年の第一回の時もそうでしたが、今回も社説でとりあげたのは、読売だけてすね。
 内容は、昨年に比べると地味で、事前の防衛相会談で、防衛協力覚書を5年ぶりに改定し、日米豪3カ国による防衛協力の強化と、国際平和協力活動における協力を新たに打ち出したといったところが、新たな進展でした。
 秘密情報の保護に関する法的枠組みの議論を開始することを決定したのは、当然の事とは言えますが、自衛隊の現状からすれば、豪側にしてみれば、まずここがしっかりしないと、といったところでしょう。

 豪州軍が、51,000人の兵力から、イラク、アフガニスタンに3,800人を展開しているというのは、凄い比率ですね。自衛隊も、サマワでは豪州軍に護って貰っていました。
 オバマとクリントンの民主党政権が要求する国際貢献に、日米豪の3国同盟での参画が必要となりますが、日本の民主党(反日支持団体に支えられている)の感覚で、対等なパートナーとしてつきあっていけるのでしょうか?
 米国は占領時代からの保護者の名残がありますが、交戦国の後遺症や捕鯨問題での対立を抑えている豪州では、一人前の普通の独立国家としてのパートナーシップが必要になります。
 自国を護るための活動に、自国の日本人による手かせ足かせをはめられている自衛隊。同盟国の日本として果たせる役割は限られてしまい、肩身の狭い想いをすることが多いのでしょうが、国際社会の一員としての活動を期待します。
 そのためには、国際感覚で広い視野と見識を持ち、保身や政局にとらわれず、決断力と行動力のある日本の首脳が必要ですし、マスコミや国民も、大勢に流されることなく、冷静に是々非々を見極めて選択支持する必要があります。
 そんな救世主いるのと言う話になりますが、いたとしても今の日本のマスコミでは、誰でも潰してしまいます。育てる事も必要だと、最近考え始めている遊爺なのです。
 いるいないの無い物ねだりではなく、いる人の中から、誰かに役割を担って貰うしかないのですから...。

 前年驚異的な利益を出した、日本を代表して牽引したトヨタでさえもあっという間の赤字転落の時代です。トヨタが際だった失敗をしたのではなく(北米依存度が高すぎたといえなくはないのですが。)世界がそういう時代に突入してしまったのです。野党は政局優先に明け暮れて、政策をコロコロ変遷している場合ではないし、与党も、自分たち(族)の目先の票のための場当たり的な、崩壊したはずの昔のバラマキ経済対策を、ぶんどり合戦で実現させようと時間を潰して先送りしている場合ではないのです。何人かの立候補者から、圧倒的多数で選んだ総裁なのですから、足を引っ張るのではなく、足りないところは支えるべきですし、足りないところが多いのは、国民とは関係なく選んだ自分たちが見る目が無く責任があるのですから、選んだ人たちが皆で責任をとっていただかねばなりません。





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3 コメント

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Unknown (にっきん)
2008-12-24 07:32:58
はじめまして。
TB有難う御座います。
今後とも宜しく御願いいたします。
返信する
行雲流水の如し (にっきん)
2008-12-24 07:45:19
追記です。
上記のコメントでタイトルを入力し忘れました。
申し訳ありません。
当ブログのタイトルは「行雲流水の如し」と申します。
大変失礼致しました。
支那が軍備拡大を図り、西太平洋の覇権を目指している中、日米豪の同盟関係はその抑止力として非常に重要です。
米国のオバマ新政権が支那重視の態勢を取りそうな時、日豪の同盟関係は一層重視されるべきです。
返信する
日豪同盟 (遊爺)
2008-12-29 23:27:00
にっきんさん、こんにちは。

 ご丁寧なコメント追記を恐縮です。また、貴サイトでの「よく読むブログ」へ掲載いただき、光栄です。
 貴サイトはこれまでも拝見させていただいていましたが、当方のブックマークに登録させていただきました。

 日豪外相会談で、スミス外相は、両国間で最も対立が著しい捕鯨問題について、危険な妨害活動を非難する旨発言し、妨害活動の再発防止についても、可能な範囲で緊密に協力したい旨発言があったとのことですね。(外務省ホームページ)
 現政権が、設立当初にくらべ、国内世論と国際情勢とのバランスを図れるだけ基盤が安定してきた証ですね。ご指摘の通り、両国の同盟関係の意義は世界に与える影響も本来は大きいはずですし、世界経済や政治の再構築に果たすべき役割は大きいと、遊爺も考えます。
 対立する課題もありますが、両国の絆が太く強くなることを願っています。
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