遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

「バイデン大統領」実現したら…

2020-06-27 01:23:56 | 米国 全般
 米国大統領選挙で、トランプ大統領と、民主党のバイデン候補との支持率が、10%以上トランプ大統領が引き離され劣勢にあることは諸兄がご承知の通りです。
 しかし、11月にはどう変わっているかは予断を許さないとの声も少なくないですが、宮家氏は、11月の米大統領選について聞かれたら、「鬼が笑いますよ」と答えているのだそうです。
 理由は、無党派層有権者の多くは夏休みが終わる9月第1月曜のレーバーデーまで態度を決めないからだと。

 バイデン氏支持率50%でリード、トランプ氏36%-全米世論調査 - Bloomberg

 新型コロナ騒ぎや、人種差別デモで揺れる今回の大統領選。今年ばかりは勝手が違うが、「分かりません」ではしゃれにもならないのでと、現時点での独断と偏見を書こうと宮家さん。
 
【宮家邦彦のWorld Watch】「バイデン大統領」実現したら… - 産経ニュース 2020.6.25

 11月の米大統領選について聞かれたら、「鬼が笑いますよ」と答えている。これが1976年以来44年間の経験則。無党派層有権者の多くは夏休みが終わる9月第1月曜のレーバーデーまで態度を決めないからだ。

 普通なら今頃は有象無象の日本人「米大統領選専門家」が大挙して訪米、激戦州での選挙戦や党大会の密着取材記事が日本で氾濫し始める時期だが、今年ばかりは新型コロナ騒ぎで勝手が違う。さぞお困りだろうと同情はするが、たかだか数日間現地を見たところで結局は「枝」ばかり、決して「森」は見えない。これも過去44年間の筆者の経験則。されど、「分かりません」ではしゃれにもならない。今回はあえて
現時点での筆者の独断と偏見を書こう

 先週末、コロナ騒動の最中に
トランプ選対が強行したオクラホマ州での大規模集会は空席の目立つ予想外の大失敗に終わった当て外れの原因は一部の10代若者がSNSを通じ大量の偽予約を入れたためとも報じられた。「ネットで笑う者はネットに泣く」ということか。だが、これは一過性ではないかもしれない。最近、民主党バイデン候補に対するトランプ候補の支持率が伸び悩んでいる。しかも、親トランプ系とされるメディアや調査会社でも同様の結果が出ているのだ。されば、ここでは残りの紙面を使い、バイデン大統領が誕生したら何が変わるかにつき、論点整理しておく価値はありそうだ。まずは大原則から始めよう。
                 
            ◇

 ●
トランプ政権は日本人が思うほど日本に有利ではない

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バイデン政権は日本人が思うほど日本に不利ではない
                 
            ◇

 続いて
個別問題を考える。

 【対中政策】
 バイデン政権がオバマ時代の対中政策に回帰するとは思えないが、
トランプ政権の「敵意丸出し」姿勢は変わる日米の対中政策に微妙な温度差が生まれる可能性はあるだろう。特に、民主党系識者には中国と対峙(たいじ)するためまずは米国経済の再活性化が必要と見る向きも多く、要注意だ。

 【同盟国重視】
 
バイデン政権は日本を含む同盟国との関係を修復するだろうが、同時に同盟国にさらなる負担を求めてくる可能性も十分ある。米国の新孤立主義的な内向き傾向が始まるのはオバマ時代であったことを忘れてはならない。

 【国務省・経済援助】
 
トランプ政権が冷遇した国務省や経済協力活動をバイデン政権は復活させるが、同時に国防予算を削減する可能性も高い。米国外交の再活性化は歓迎だが、すべてが元に戻るとは考えない。

 【環境問題・地球温暖化】
 
トランプ政権が行ったパリ協定脱退や環境規制緩和の多くは撤回される。されば、ここでも中国が対米交渉上のテコを回復するので、環境問題が日本の安全保障に影響を及ぼす恐れも復活するはずだ。

 【イラン】
 バイデン政権が条件付きで核合意に復帰する可能性は高いが、トランプ時代前に完全に戻るとも思えない。

 【北朝鮮】
 トランプ時代の思い付きによる対北朝鮮譲歩の恐れは減るだろうが、
民主党政権にも対北朝鮮融和政策の前科があるので、要注意だ。

 以上要するに、
仮にバイデン政権が誕生しても、日本にとっては新たな利益と不利益が交錯する。対米関係に引き続き困難が伴うことだけは間違いない。もしバイデン政権になれば、トランプ時代の例外的な日米「蜜月」は期待できないが、それでも米外交がプロによる予測可能な活動に戻る利益は計り知れない

 大原則は、
 ●トランプ政権は日本人が思うほど日本に有利ではない
 ●バイデン政権は日本人が思うほど日本に不利ではない

 個別問題は以下。
【対中政策】
 民主党・オバマ政権の二期目は、スーザン・ライス大統領補佐官を中心としたパンダハガーが主流となっていたことは衆知のことですが、バイデン政権がオバマ時代の対中政策に回帰するとは思えないと宮家さん。
 しかし、トランプ政権の「敵意丸出し」姿勢は変わる。日米の対中政策に微妙な温度差が生まれる可能性はあるだろうと。
 民主党系識者には中国と対峙するためまずは米国経済の再活性化が必要と見る向きも多く、要注意だと。

【同盟国重視】
 バイデン政権は日本を含む同盟国との関係を修復するだろうが、同時に同盟国にさらなる負担を求めてくる可能性も十分ある。米国の新孤立主義的な内向き傾向が始まるのはオバマ時代であったことを忘れてはならないと。
 
 クリントン国務大臣(当時)は、尖閣諸島について、日本が実効支配しているので、日米同盟の範囲と明言。これによって、中国は実効支配の実績造りをしようと、「海警」の増強を謀り、尖閣近海の巡回を始め、日本漁船の排除を進めているのですね。
 
 南シナ海の人工島建設で、基地建設を進める中国軍の脅威への対抗を、当時のハリー・ハリス太平洋軍司令官は、「砂の長城」と呼び、オバマ大統領(当時)に進言しましたが、オバマ氏は自らが習近平を説得するとしながら、説得出来ず、今日の南シナ海での中共軍の基地網完成と、実効支配を許してしまったことは諸兄がご承知の通りです。

【国務省・経済援助】
 トランプ政権が冷遇した国務省や経済協力活動をバイデン政権は復活させるが、同時に国防予算を削減する可能性も高い。米国外交の再活性化は歓迎だが、すべてが元に戻るとは考えないと、元外交官の宮家さん。

【環境問題・地球温暖化】
 トランプ政権が行ったパリ協定脱退や環境規制緩和の多くは撤回される。されば、環境問題が日本の安全保障に影響を及ぼす恐れも復活するはずだと。

【イラン・北朝鮮】
 トランプ政権の路線とは変わる。

 もしバイデン政権になれば、トランプ時代の例外的な日米「蜜月」は期待できないが、それでも米外交がプロによる予測可能な活動に戻る利益は計り知れないと宮家氏。
 「予測可能な活動に戻る利益」とは、いかにも元外交官の宮家さんらしい表現。
 
 「バイデン政権は日本人が思うほど日本に不利ではない」とのことですが、パンダハガーがはびこった民主党政権。
 それを、習近平が訪米しての初の米中首脳会談の会食の席で、シリアへのミサイル攻撃を実行したことをあかし、度肝をぬかせて、やられぱなしのオバマ時代からの転換を果たしたトランプ氏でしたが、バイデン氏は、またオバマ氏の様に、中国ペースに巻き返されないかが気がかりです。



 # 冒頭の画像は、バイデン大統領候補




 この花の名前は、トキワイカリソウ


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