動きだす『東シナ海ガス田問題』 『共同開発』落としどころ？

動きだす『東シナ海ガス田問題』『共同開発』落としどころ？

　東シナ海のガス田開発問題が、ここへ来て新たな動きが出てきたようです。
　中国の提案する共同開発には応じないという姿勢でしたが、一月前あたりからそうでもない発言が出始めていました。

　外務省＝MSN-Mainichi INTERACTIVE　東シナ海ガス田：難しい対中交渉　共同開発も模索
　外務省首脳は１日夕、「共同開発という形に落ち着けばいい」と外相訪中時に共同開発を働きかける可能性を示唆。

　政府＆中川経産相＝共同開発、中国海域も　政府、協議に条件　東シナ海ガス田 (産経新聞) - goo ニュース
　政府は、中国側が日本側に打診している共同開発について、日中中間線の中国側海域での開発を認めなければ、共同開発には応じない考えを中国側に伝える方針を固めた。
　日本側は「中国が提案した共同開発は、日中中間線の日本側海域に限定している可能性が極めて高い」（外務省関係者）と判断。日中間で将来的に共同開発のあり方について協議する場合は、中国側海域における共同開発も認める内容でなければ応じられないとの方針に傾いた。
　中川昭一経産相は今月(4月)八日の記者会見で「今のままの共同開発は認められないが、日中双方がデータを出し合うイコール・フッティング（対等な立場）に立てば、共同開発を全く排除するつもりはない」としている。

　小泉首相＝新聞記事検索　E-frontpage.com: ガス田の共同開発、中国提案に応じる方針
　(4月)２２日にインドネシアで開かれる予定の小泉首相と胡錦濤国家主席の首脳会談で、この問題の話し合いによる解決を確認したうえで、５月に予定されるガス田に関する日中実務者協議で共同開発を議題にする。

　そして、題記の5/14東京新聞朝刊の記事。
　

　日中間の大きな懸案となっていた東シナ海のガス田開発問題が、打開に向けて動きだそうとしている。両政府は十三、十四両日の北京での次官級協議に続き、今月下旬には局長級の実務者協議を開催。日本政府は、中国政府から日本側海域を含む「共同開発」について具体的な提案があれば、柔軟に応じる方針だ。中国側の出方次第では、大きく前進する可能性も出てきた。
　　<中略>
　先月、北京での日中外相会談では、五月の実務者協議再開で合意。さらに、七日に京都で行った外相会談では、李肇星外相が共同開発について「中国側の考えを出していきたい。日本側の意見も聞きたい」と、これまでよりも踏み込んだ発言をした。
　　<中略>
　　一方、日本政府としても、「共同開発」を頭から否定する考えはない。
　　<中略>
　　小泉純一郎首相は「ガス田は有望なエネルギー源であり、東シナ海を対立の海から協力の海にしていく」と繰り返し強調。共同開発には、開発リスクを分散させる狙いもある。
　ただ、海域の設定や利益の分配の調整などは、「それだけで一年以上の協議を費やす可能性もある」（外務省幹部）のも事実。共同開発は「落としどころ」になるとしても、そう簡単ではない。
　　

　ところがまたまた中川経産相は「共同開発」に反対！
　中間線の中国側海域も対象／東シナ海資源開発で経産相－四国新聞社－香川県ニュース
　経産相は「今のところは共同開発は考えていない」と言明。今月下旬に予定されている日中局長級協議では、中国側のデータの提供と開発の中止が示されなければ「すべては進まない」とした。

　「共同開発」のメリット、デメリットは、中国の(お互い様か？)の信頼性も含めて吟味する必要は有りますが、一方的に開発を進め、本格操業を開始しようとする現実を打開するには、テープルに載せて協議するしかないのでは...。

　勿論、EEZのけじめをなし崩しにするものでもなく、以下の様な違法に仕掛けておいて恩着せがましく言われる筋合いのものでもありません。
　外交部：東シナ海共同開発提案は中国側の誠意 2005/04/08(金) 11:43:29

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