米海軍が誇る2つの空母打撃群が、朝鮮半島周辺に同時展開しているのだそうです。
「2017年危機」以来で、一触即発の緊張状態が復活しつつある。目的は、北朝鮮の記念日「光明星節」(2月16日)に合わせた金正恩の、弾道ミサイル発射や核実験などの暴走への警告。
正恩氏は昨年12月末の党中央委員会総会で、米国の対北政策を批判したうえで、「世界は遠からず、共和国(北朝鮮)が保有することになる新たな戦略兵器を目撃するだろう」と恫喝していました。
米海軍横須賀基地を母港とする空母「ロナルド・レーガン」を中心とする打撃群ががすでに警戒任務にあたっている朝鮮半島周辺海域で、空母「セオドア・ルーズベルト」を中心とする打撃群が合流するのだと。
複数の空母打撃群が朝鮮半島周辺に展開するのは、2017年10月ごろから翌18年2月ごろの「2017年危機」以来で 2年ぶり。
北朝鮮は「非核化」に前向きな姿勢を見せず、昨年5月以後、弾道ミサイルの発射やロケットエンジンの燃焼実験を繰り返しています。
昨年12月末の党中央委員会総会で、金正恩は「世界は遠からず、共和国(北朝鮮)が保有することになる新たな戦略兵器を目撃するだろう」と恫喝していたことは、諸兄がご承知の通りです。
今回の2つの空母打撃群展開をどう見るべきか。
ひとつは、強硬姿勢を示す金正恩氏への警告。
米軍によるイラン革命防衛隊の精鋭『コッズ部隊』のガーセム・ソレイマニ司令官殺害は、既に正恩氏への警告となっているはず。
もうひとつは、在韓米軍の駐留経費増額をめぐって交渉している文在寅政権に対し、『韓国の防衛にこれだけ寄与している』と圧力をかける意味合いもありそうだと。
少し違った見方をしておられるのは、元韓国国防省北韓分析官で、拓殖大学主任研究員の高永チョル(コ・ヨンチョル)氏。
北朝鮮で権力闘争が勃発したり、正恩氏に健康不安説が浮上するなどして、内部が混乱している可能性があると。
経済制裁が効いていて、困窮していたり、対米交渉不調への軍部の不満が溜まっているという報道も見聞しますね。
北朝鮮外相が交代か 後任は軍出身、対米強硬も (写真=共同) :日本経済新聞
21枚の写真で見る、金正恩氏が見せたくないであろう北朝鮮のリアルな暮らし | Business Insider Japan
高永チョル氏は、内部の混乱から、(目をそらすため)外向けに挑発行為に出る危険性がある。その警戒のために、米空母打撃群が同時展開している可能性もありそうだ」とも。
朝鮮半島の異変は、日本の安全保障に大きく影響する。最大限の警戒が必要だろうと。
# 冒頭の画像は、空母ロナルド・レーガン
この花の名前は、ロウバイ
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「2017年危機」以来で、一触即発の緊張状態が復活しつつある。目的は、北朝鮮の記念日「光明星節」(2月16日)に合わせた金正恩の、弾道ミサイル発射や核実験などの暴走への警告。
正恩氏は昨年12月末の党中央委員会総会で、米国の対北政策を批判したうえで、「世界は遠からず、共和国(北朝鮮)が保有することになる新たな戦略兵器を目撃するだろう」と恫喝していました。
米朝“一触即発”で半島緊張! 「動く軍事拠点」米空母2隻が半島周辺に展開 北が核実験強行ならトランプ氏「外交方針」に変化も - zakzak:夕刊フジ公式サイト 北朝鮮「非核化」どうなる 2020.1.21
米海軍が誇る世界最強の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」と、同「ロナルド・レーガン」を中心とする2つの空母打撃群が、朝鮮半島周辺に同時展開している。北朝鮮が、核実験や弾道ミサイル発射を繰り返した「2017年危機」以来で、一触即発の緊張状態が復活しつつあるようだ。核実験を探知する米空軍の特殊偵察機WC135「コンスタント・フェニックス」も先週末、沖縄・嘉手納基地に到着した。北朝鮮の記念日「光明星節」(2月16日)に合わせて、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は“暴発”するのか。ドナルド・トランプ米政権は軍事的圧力を高めている。
◇
《韓半島周辺に2隻の米空母が2年ぶりに同時展開》
朝鮮日報(20日、日本語版)は、こんなタイトルの記事を掲載した。
記事は、空母「セオドア・ルーズベルト」を中心とする打撃群が、母港のある米サンディエゴから「インド太平洋」に向けて出港し、朝鮮半島周辺海域に入ったと報じた。
同紙の韓国語版によると、米海軍横須賀基地(神奈川県)を母港とする同「ロナルド・レーガン」がすでに警戒任務にあたっている同海域に、新たに加わる形になったという。
両空母は世界最大のニミッツ級空母で、全長約330メートル、全幅約76メートル、満載排水量は10万トンを超える。乗員は約5700人(航空要員約2500人を含む)を数える。
それぞれ、戦闘攻撃機FA18「スーパーホーネット」など約90機が搭載され、ミサイル巡洋艦、ミサイル駆逐艦、攻撃型原子力潜水艦などと空母打撃群を構成する。まさに「動く軍事拠点」だ。
複数の空母打撃群が朝鮮半島周辺に展開するのは、2017年10月ごろから翌18年2月ごろ以来という。
当時、北朝鮮は核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す「瀬戸際外交」を行い、米国は軍事的圧力を高めていた。17年11月には、原子力空母「ニミッツ」も加わり、計3隻で軍事演習を行っている。
現在も、米朝関係は緊張している。
北朝鮮は「非核化」に前向きな姿勢を見せず、昨年5月以後、弾道ミサイルの発射やロケットエンジンの燃焼実験を繰り返してきた。正恩氏は昨年12月末の党中央委員会総会で、米国の対北政策を批判したうえで、「世界は遠からず、共和国(北朝鮮)が保有することになる新たな戦略兵器を目撃するだろう」と恫喝(どうかつ)した。
北朝鮮が、正恩氏の実父、金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日=光明星節)に合わせて、核実験や長距離弾道ミサイル(ICBM)発射を強行する可能性が指摘されている。
今回の2つの空母打撃群展開をどう見るべきか。
官邸周辺は「米国は、北朝鮮がミサイル発射だけでなく、核実験を行う兆候を得ているようだ。大気中の核物質を採取・分析する特殊偵察機WC135『コンスタント・フェニックス』が先週末、沖縄の米軍嘉手納基地に到着した。もし、正恩氏が核実験を強行すれば、トランプ大統領の北朝鮮への外交方針が大きく変わる可能性がある。米軍によるイラン革命防衛隊の精鋭『コッズ部隊』のガーセム・ソレイマニ司令官殺害は、正恩氏への警告ともいえる」と語った。
ただ、在韓米軍と韓国軍の地上兵力を見る限り、17~18年ごろのような極度の緊迫状態まではいかない。逆に、北朝鮮が静かすぎる。不気味だ。在韓米軍の駐留経費増額をめぐって交渉している文在寅(ムン・ジェイン)政権に対し、『韓国の防衛にこれだけ寄与している』と圧力をかける意味合いもありそうだ」と分析する。
少し違った見方もある。
元韓国国防省北韓分析官で、拓殖大学主任研究員の高永チョル(コ・ヨンチョル)氏は「北朝鮮で権力闘争が勃発したり、正恩氏に健康不安説が浮上するなどして、内部が混乱している可能性がある。この場合、外向けに挑発行為に出る危険性がある。その警戒のために、米空母打撃群が同時展開している可能性もありそうだ」という。
朝鮮半島の異変は、日本の安全保障に大きく影響する。最大限の警戒が必要だろう。
米海軍が誇る世界最強の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」と、同「ロナルド・レーガン」を中心とする2つの空母打撃群が、朝鮮半島周辺に同時展開している。北朝鮮が、核実験や弾道ミサイル発射を繰り返した「2017年危機」以来で、一触即発の緊張状態が復活しつつあるようだ。核実験を探知する米空軍の特殊偵察機WC135「コンスタント・フェニックス」も先週末、沖縄・嘉手納基地に到着した。北朝鮮の記念日「光明星節」(2月16日)に合わせて、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は“暴発”するのか。ドナルド・トランプ米政権は軍事的圧力を高めている。
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《韓半島周辺に2隻の米空母が2年ぶりに同時展開》
朝鮮日報(20日、日本語版)は、こんなタイトルの記事を掲載した。
記事は、空母「セオドア・ルーズベルト」を中心とする打撃群が、母港のある米サンディエゴから「インド太平洋」に向けて出港し、朝鮮半島周辺海域に入ったと報じた。
同紙の韓国語版によると、米海軍横須賀基地(神奈川県)を母港とする同「ロナルド・レーガン」がすでに警戒任務にあたっている同海域に、新たに加わる形になったという。
両空母は世界最大のニミッツ級空母で、全長約330メートル、全幅約76メートル、満載排水量は10万トンを超える。乗員は約5700人(航空要員約2500人を含む)を数える。
それぞれ、戦闘攻撃機FA18「スーパーホーネット」など約90機が搭載され、ミサイル巡洋艦、ミサイル駆逐艦、攻撃型原子力潜水艦などと空母打撃群を構成する。まさに「動く軍事拠点」だ。
複数の空母打撃群が朝鮮半島周辺に展開するのは、2017年10月ごろから翌18年2月ごろ以来という。
当時、北朝鮮は核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す「瀬戸際外交」を行い、米国は軍事的圧力を高めていた。17年11月には、原子力空母「ニミッツ」も加わり、計3隻で軍事演習を行っている。
現在も、米朝関係は緊張している。
北朝鮮は「非核化」に前向きな姿勢を見せず、昨年5月以後、弾道ミサイルの発射やロケットエンジンの燃焼実験を繰り返してきた。正恩氏は昨年12月末の党中央委員会総会で、米国の対北政策を批判したうえで、「世界は遠からず、共和国(北朝鮮)が保有することになる新たな戦略兵器を目撃するだろう」と恫喝(どうかつ)した。
北朝鮮が、正恩氏の実父、金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日=光明星節)に合わせて、核実験や長距離弾道ミサイル(ICBM)発射を強行する可能性が指摘されている。
今回の2つの空母打撃群展開をどう見るべきか。
官邸周辺は「米国は、北朝鮮がミサイル発射だけでなく、核実験を行う兆候を得ているようだ。大気中の核物質を採取・分析する特殊偵察機WC135『コンスタント・フェニックス』が先週末、沖縄の米軍嘉手納基地に到着した。もし、正恩氏が核実験を強行すれば、トランプ大統領の北朝鮮への外交方針が大きく変わる可能性がある。米軍によるイラン革命防衛隊の精鋭『コッズ部隊』のガーセム・ソレイマニ司令官殺害は、正恩氏への警告ともいえる」と語った。
ただ、在韓米軍と韓国軍の地上兵力を見る限り、17~18年ごろのような極度の緊迫状態まではいかない。逆に、北朝鮮が静かすぎる。不気味だ。在韓米軍の駐留経費増額をめぐって交渉している文在寅(ムン・ジェイン)政権に対し、『韓国の防衛にこれだけ寄与している』と圧力をかける意味合いもありそうだ」と分析する。
少し違った見方もある。
元韓国国防省北韓分析官で、拓殖大学主任研究員の高永チョル(コ・ヨンチョル)氏は「北朝鮮で権力闘争が勃発したり、正恩氏に健康不安説が浮上するなどして、内部が混乱している可能性がある。この場合、外向けに挑発行為に出る危険性がある。その警戒のために、米空母打撃群が同時展開している可能性もありそうだ」という。
朝鮮半島の異変は、日本の安全保障に大きく影響する。最大限の警戒が必要だろう。
米海軍横須賀基地を母港とする空母「ロナルド・レーガン」を中心とする打撃群ががすでに警戒任務にあたっている朝鮮半島周辺海域で、空母「セオドア・ルーズベルト」を中心とする打撃群が合流するのだと。
複数の空母打撃群が朝鮮半島周辺に展開するのは、2017年10月ごろから翌18年2月ごろの「2017年危機」以来で 2年ぶり。
北朝鮮は「非核化」に前向きな姿勢を見せず、昨年5月以後、弾道ミサイルの発射やロケットエンジンの燃焼実験を繰り返しています。
昨年12月末の党中央委員会総会で、金正恩は「世界は遠からず、共和国(北朝鮮)が保有することになる新たな戦略兵器を目撃するだろう」と恫喝していたことは、諸兄がご承知の通りです。
今回の2つの空母打撃群展開をどう見るべきか。
ひとつは、強硬姿勢を示す金正恩氏への警告。
米軍によるイラン革命防衛隊の精鋭『コッズ部隊』のガーセム・ソレイマニ司令官殺害は、既に正恩氏への警告となっているはず。
もうひとつは、在韓米軍の駐留経費増額をめぐって交渉している文在寅政権に対し、『韓国の防衛にこれだけ寄与している』と圧力をかける意味合いもありそうだと。
少し違った見方をしておられるのは、元韓国国防省北韓分析官で、拓殖大学主任研究員の高永チョル(コ・ヨンチョル)氏。
北朝鮮で権力闘争が勃発したり、正恩氏に健康不安説が浮上するなどして、内部が混乱している可能性があると。
経済制裁が効いていて、困窮していたり、対米交渉不調への軍部の不満が溜まっているという報道も見聞しますね。
北朝鮮外相が交代か 後任は軍出身、対米強硬も (写真=共同) :日本経済新聞
21枚の写真で見る、金正恩氏が見せたくないであろう北朝鮮のリアルな暮らし | Business Insider Japan
高永チョル氏は、内部の混乱から、(目をそらすため)外向けに挑発行為に出る危険性がある。その警戒のために、米空母打撃群が同時展開している可能性もありそうだ」とも。
朝鮮半島の異変は、日本の安全保障に大きく影響する。最大限の警戒が必要だろうと。
# 冒頭の画像は、空母ロナルド・レーガン
この花の名前は、ロウバイ
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