絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

ペルージュ(Perouges)の名物・ガレット

2009-04-10 00:05:49 | 海外旅行
ペルージュ(Perouges)の街には狭い路地しか有りません。これは防衛上の配慮で敵兵が大挙して雪崩れ込むのを防ぐ戦略です。その狭い路地でガレットを焼いている人が居ました。
菓子職人のスタイルと言ったら大抵は白いコック帽に白の上下の作業着というのが何処の国でも通り相場ですが、古都ペリュージュの菓子職人は黒のスーツをまとっています。作っているガレットは素朴な小麦粉と砂糖で出来た焼き菓子ですからギャップがあって面白く感じました。
街を一回りした後、先ほどの菓子を焼いていた店の表側から中に入りました。
ここは由緒あるホテルだと案内書に書いてありましたが確かに歴史の重みを感じる作りになっています。
ガレットとコーヒーを頼みました。コーヒーも砂糖も中世では貴重な輸入品で庶民の口には入らない高級品だったのだろうと思います。
テーブルも数百年は使い込んだのだろう思われるものです。
この店のガレットはなんの衒い(てらい)もない素朴な味で砂糖と小麦粉を練って焼いただけのものです。クリームもバターもバニラなどの香料も入っていないプレーンな味です。
この店のガレットと書きましたが、他の店と食べ比べたわけではありません。広場の向かい側にある喫茶店にもこのホテルからガレットが運ばれていましたから、プルージュのガレットは全部同じ味だろうと思います。