Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ヒデ、引退

2006-07-04 | 子育て&自然の生き物
ブラジル戦後、ピッチに倒れた彼の姿を見て、これを最後に芝の感触を体に焼き付けているのではないか、と思ったのですが、予感が的中してしまいました。

以下は、ヒデファンとして思うこと。勝手に想像することです。

今回のヒデの決断は、体力的な限界を感じた引退とは、到底思えません。W杯でも最も走っていたのは、紛れもなくヒデでした。前回のW杯、トルコ戦で敗れた後、ヒデは「完全燃焼できなかったことが悔しい」とコメントしていましたが、では果たして今回のW杯で完全燃焼したから引退、ということになったのか。それもどうやら違いそうです。

というのも、彼が半年前から引退を決めていた、と自身のホームページではっきり述べているからです。それほど彼は今回のW杯に懸けていたのではないでしょうか。つまり引退の二文字をしょって自分を追い込んでW杯に臨む。それほど、日本代表に対する思いが強かったのではないか、と。しかし一方、「引退するから」と言う究極の決意を用意しないとW杯に臨めないほど、ヒデ自身が追い込まれていたのかも知れないという見方もできます。

また、半年前から引退を決めていたと言っていますが、もしかしたらブラジル戦が終わって憔悴しきって引退を決めたかも知れません。「今回のW杯でもう日本代表は懲り懲りだから、辞めるんだよ!」なんて対外的にも言えるはずもないですからね。

いずれにしろ、ジダンのように引退を前もって表明していたら「ヒデのために1試合でも多く戦おう!」なんて団結心が日本代表に生まれていたかというと、悲しいかな、それはなかったでしょう。「孤高の存在」だとか「チーム内に不協和音」だとか、ヒデを中心にこれまでメディアがさんざん勝手なことを言いまくって、正直矢面に立ち続けることに疲れた、なんてのも理由の一つかも知れません。29歳という若さですから、今から事業を始めようとしているかも知れない。それも非常にヒデらしい。

「もっと走らないと、話にならない」彼がW杯前に日本代表に対して、何度も言っていた言葉です。W杯の決勝トーナメントを見ていて全くその通りだと痛感します。ボールを奪い返したら、すぐさまみんな走ること、走ること。しかし、我がチームのことを、公然とダメだと言ってのける彼の批判精神が最後までみんなに受け入れられなかったのは事実なのでしょう。それは非常に残念なことです。率先して憎まれ役を買って出ていたヒデがいなくなり、日本代表が仲良しクラブにならないことを今は祈るだけです。ありがとう、ヒデ!


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