Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ボルト<3Dバージョン>

2009-08-12 | 外国映画(は行)
★★★★ 2008年/アメリカ 監督/バイロン・ハワード
<TOHOシネマズ二条にて観賞>

「3Dの醍醐味をたっぷり体感」

6本見れば1本が無料で見られる、シネマイレージカード。
この特典が「3D」作品に適用されることをみなさんご存じでしょうか?
各種割引の効かない3Dがタダですから、大変得をした気分!
かつてない有効なポイントの使い方でしたね。

さて、作品の方ですが、3D映像の進化ぶりは凄いですね。以前「ベオウルフ」の実写版を見た時、字幕だったためもあり、映像の前後の重なりが若干気になり目が疲れたりしたものですが、本作は映像がスムーズで美しいです。アクションドラマの撮影という設定で、冒頭大逃走劇が繰り広げられるのですが、3Dならではのダイナミックな映像が存分に楽しめました。

3Dの技術もさることながら、私が3D以上に感心したのは人間の表情の豊かさです。「モンスターVSエイリアン」の時は思い及びませんでしたが、ボルトの人物たちは喜怒哀楽のはっきりしない曖昧な表情が秀逸。これはピクサーの技術力なんでしょうか?苦笑いとかはにかみとかやるせないとか。そうした、ちょっとしたココロの揺れを見事に表情で再現しています。まるで、演技派俳優の顔をスキャンして作っているようです。

大体のストーリーは事前情報で知っていましたし、何せ犬が主人公。後半は「泣かせの演出」になるのだろうなあと思っていましたが、予想していたほどでもありませんでした。「ニモ」の話が劇中チラッと出てくるのですが、確かに似ている。離れ離れになった人を探す旅、それが大冒険であり、成長物語なのです。不覚にもラス前は泣きそうになってしまいました。

アクもなく、王道と言えば王道の展開ですけれど、それでも観客をシラけさせずにきっちり盛り上げてくるのは、さすがピクサーと言った感じです。3Dの迫力も満喫できたし、子供も大満足の1本でした。