Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

デイジー

2009-08-20 | 外国映画(た行)
★★★ 2006年/韓国 監督/アンドリュー・ラウ
「暗殺者がデイジーですか」

大したストーリーでもないのに、最後まで見させる力はあると思います。それは、思ったよりもオランダの風景の中に韓国人俳優ふたりが馴染んでいること。なにゆえ、オランダで韓国人?の違和感が少ないのです。未見なので、何とも言えませんが、「アマルフィ」の予告編を見て、なにゆえイタリアで日本人?と感じる座りの悪さ。あれよりは、数段マシな感じがします。(おいおい、憶測でモノを言うなよと自分でツッコミ)

主演のチョン・ジヒョンとチョン・ウソン。彼らに限ったことではありませんが、韓国人俳優のスクリーン映えと言うのは、日本人俳優も見習うべきものがあるのではないでしょうか。簡単に言えば、堂々としているということです。恥ずかしさや自信のなさ、というのは、如実にスクリーンに現れますので、そうした匂いが漂うと観客は非現実の世界に入るこむことができません。暗殺者がこっそりデイジーの花を贈り続けるだなんて、甘甘な設定で私はドン引きですけど、悲劇のヒーローになりきったチョン・ウソンを見ていると、こんなイイ男が影で愛してくれるなんてなんとも羨ましい、とちょっぴりその気にさせられました。

オランダの田舎の風景も美しいし、非現実的ロマンチックラブストーリーにすぐに溶け込める方は楽しめるのではないでしょうか。

しかし、1ヶ月ほど前に見たばかりだと言うのに、結局この悲しい愛の結末がどんなだったか、さっぱり思い出せません。まあ、私にはその程度の作品だったということでしょう。いや、私の記憶力の低下のせいかも知れませんね。