Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ナイト・ミュージアム2

2009-09-08 | 外国映画(な行)
★★★★ 2009年/アメリカ 監督/ショーン・レヴィ
<TOHOシネマズ二条にて鑑賞>

「ドタバタにサイドストリーを加えて欲しかった」

この夏、息子が一番楽しみにしていた作品。時間が取れず、なかなか映画館に行けないまま、9月に突入。時間の都合上、やむなく吹替版。「20世紀少年」直後のハシゴ鑑賞です。

前作「1」よりも面白さは落ちたという感想が耳に入ってきていたのですけど、私は十分楽しかったです。おそらく、155分という長尺の「20世紀少年」を見てすぐだったので、このコンパクトさとシンプルさが良かったのかも知れません。

前作のキャラクターに新たにスミソニアンの人物が加わって、歴史上のキャラクターがごちゃまぜ状態になってしまうわけですが、引き続きジオラマの小人(写真上)ふたりが大活躍なのがとても面白かった。「わーっ!」と一気呵成した後、引きのショットになって「シーン」としていると言う、アレね。何度見ても笑ってしまう。

前作以上に、有名人カメオ出演的お遊びが多くて、一発ギャグの連打が作品全体を散漫な印象にしてしまっているのは、ちょっともったいない。ダースベーダーとか、いらないんじゃないの?と。

ラリーが取る最終的な選択はとても清々しくて、いかにもハリウッド的おもしろ楽しいエンディングになっています。だから、夜の騒動においても、博物館の外ではラリーの会社が一大事に巻き込まれているとか、「警備員を取るか」「会社を取るか」を盛り上げる伏線が欲しかったですね。

前作は、ダメパパが息子の期待に応えていく、という親子の絆が伏線としてあったでしょう?やっぱり、オレには警備員がイチバン合ってるぜという結論に至るカタルシスがあれば、「1」に迫る面白さが出たんじゃないでしょうか。


ナイト・ミュージアムの感想