Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

赤線地帯

2016-12-03 | 日本映画(あ行)
★★★★☆ 1953年/日本 監督/溝口健二

売春防止法が施行される直前の吉原。そこで働く娼婦達の生活を中心にリアリティ溢れるタッチで描かれた傑作群像劇。若尾文子や京マチ子など錚々たる女優陣だが、個人的には木暮実千代のアンニュイな佇まいに惹かれる。子持ちの年増娼婦を演じるが、品の良さが出ていて美しい。
日本を代表する女優陣がみな娼婦という設定も現代の感覚からすると、実に悲しい話ではある。