Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

私の頭の中の消しゴム

2006-07-17 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★ 2004年/韓国 監督/イ・ジェハン
「ふざけているのか、まじめなのか」


イージーに流してしまう、という部分があちこちに見受けられて、せっかく話にのめり込もうとしているのに、すっと醒めちゃう、その繰り返しになってしまった。主人公二人がとってもいいのに、すごく惜しいなあ。この辺りのツメの甘さが韓流と言えば、そうなんだけど。

まず、アルツハイマーを宣告する医師がコントのお笑い芸人みたいだ。チョルスの師匠とか言うおじいさんも、しかり。なんで、こんなにコントみたいなの?それとも、これが大まじめなの?理解に苦しむ。チョルスを捨てた母親が借金苦で、その肩代わりをしろって、スジンは言うけど、このあたりは、無理矢理主人公を不幸にするためにエピソード追加しましたー!って風に見える。わざわざチョルスを一文無しにさせなくても、愛する女性がアルツハイマーになるって言うだけで十分、悲しいじゃん。なんでもかんでも悲しいエピソードをねじ込まなきゃ気が済まないかね。

チョン・ウソンは野性的でありながらも、ひたむきに愛する男を好演。まさに女が好きな不良タイプ。現場でデキの悪い工事はすぐにぶっ壊すくせに、宮大工としての下積みがあったから木工などの繊細な仕事も上手。妻のいぬ間にキッチンを改装したりして。で、現場スタッフからあれよあれよと建築士、そして独立。うまく行き過ぎー。こんな男がいたらいいよね、を全てぶち込んだキャラクター。チョン・ウソンはよくやったよ。

だけどもね、久しぶりに再会した時スジンの膝からスケッチブックがポトリと落ちて、そこにはチョルスの顔のデッサンが…みたいな、とってつけたようなクサいシーンが鼻につく。何が何でもメロドラマ的演出をしないと気が済まない。その最たる物がラストのコンビニシーン。店員がみんな身内になってるじゃねーか。目の縁に盛り上がった涙がすーっと引いてしまったよ。


猟奇的な彼女

2006-07-16 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★☆ 2001年/韓国 監督/クァク・ジェヨン

「最後のひねりにやられた、単純な私」


それほど物語にハマってたんだよね。すぐに病気になる韓流主人公とは対極にある「彼女」のキャラクターがすごい面白くって。韓流ラブストーリーってのは、時々ホントどうしようもないくらいの駄作があるでしょ?だから、まず見る時にあまりモチベーションが上がらないわけ。でもね、終わってみると、この作品は結構お気に入りになった。

チョン・ジヒョンがとても魅力的。電車の中でゲロ吐いたり、平手で男殴ったりしてるけど、憎めないカワイイ奴って感じ。それにね、これくらい豪快に振る舞ってみたいってのは、実は女の子の秘めたる願望なんじゃないかな。やっぱり女って、「女らしさ」に縛られてるわけで、たぶん韓国なんて日本よりもそういう縛りはきつそうなんだけど、そこで敢えてこういうキャラクターを作り出したのがすごいじゃん。どうせやるなら、どんどんやらせろ!ってところでしょ。

で、チャ・テヒョンは情けない男が似合うなあ。普通にしてても泣いてる顔みたいだもんね。だけども、彼女のためにがんばって奮闘するでしょ。その姿が泣かせる。

電車の中で、目の前を通る兵隊の行列が右足か、左足かで賭けるシーン。こういうカップルのお遊びシーンが実に韓流は豊富だよねえ。よくまあ、次から次へと浮かぶなあ、と感心する。もともと恋愛映画が多いという土壌があるから、2人のラブラブぶりを表現するシーンもワンパターンにならないよう、あれこれアイデアひねってんだろうね。こういうところは、フジの月9のスタッフも参考にした方がいいんじゃないの(笑)。

ラストのオチはね、情けないことに見事にひっかかりましたよ。おいおい、なんでアタシ気づかなかったんだよと思ったけど、非常にすっきりしたハッピーエンドだったなあ。いやあ、良かった、良かった、と素直に思えたもん。一番好きなシーンは、高校の制服着てディスコに入る時にふたり並んで店員に免許証見せるところ。ふたりの息がぴったり合ってるところがね、すごく微笑ましくて羨ましい。一緒に悪ふざけしてくれる男って、結構少ないよね、女性のみなさま。

コープス・ブライド

2006-07-15 | 外国映画(か行)
★★★★ 2005年/アメリカ 監督/ティム・バートン
「さすがの人形造形」


気持ち悪くて、ゲテモノ趣味な世界をメジャーに押し上げたティム・バートンの功績ってホント大きいと思う。これって、ディズニーなどのキラキラした美しい世界に対してケンカ売ってるようなもんじゃない。世の中にキレイばかりがファンタジーじゃないんだぜって言い続けているその姿勢にあっぱれ。しかも「ダークサイドを描く」っていうのは、アニメなんかでもよくあるけど、オタクな奴だけじゃなくて、子供から女性まで幅広く支持されるようなものを作るところがティム・バートンは偉い。

人形の造形がね、いつもながら非常に面白い。この極端な表現方法が、デザインとして成り立つのは、やっぱり外国人の顔がベースになってるからなのかな、と考えちゃう。だって、ものすごくデッカイ目とか、デッカイ鼻とか、とんでもなく長いアゴ、細くて長い足で、アジアの物語が描ける?一回、中国とか日本の物語に挑戦してくれないかな。

私が気に入ったのは、現実世界を表現するダークな色彩。銀盤写真のイメージ、とスタッフが語っていたが、まさにその通りで非常に奥行きがあって深みのある画面で美しい。滑らかな指の動きなどは、人形を動かしての撮影「ストップモーション・アニメ」とは思えない完成度の高さだ。

一緒に見ていた息子は、ミュージカルシーンには楽しげな反応を示したものの、チャリチョコのような満足感は乏しかった模様。主人公ビクターは、現実世界に疲れていて、自由で楽しげな「死の世界」へ心引かれてゆく。こういった心理は、ちょっと子供には共鳴しにくいものだったのかも。でも、目からウジ虫出してるガイコツ女のコープス・ブライドがとても魅力的だったので、全体的に非常にロマンチックな物語に仕上がっている。ラスト、コープス・ブライドがビクターを身を挺して庇うシーンは、ついうるっとしてしまった。


何が入っているでしょう

2006-07-14 | 野菜作りと田舎の食
我が家の土間に吊された網カゴの中は…


はい、こちら。魚の干物でございます。何の魚かって?そりゃ鮎に決まってるじゃあ、あーりませんか。
一匹ずつ、はらわた取って、さばいて、一夜干しにしてます。夫が。
マメだなあ~。いやいや、自分で釣ってるんだから、当たり前です。釣ってくるなら、自分でさばかないと。と言って、自分ができないことを棚に上げる。


焼いたらこんな感じ。はらわた取ってるのと、一夜干しにしているのとで、普通の塩焼きより断然食べやすいです。あじの干物みたいですよ。小さいので、ビールのアテみたいですね。結構、骨ごと食べれてしまいます。でも、おいしいって言うと、はりきってどんどん釣ってくるので、それも困るんだなあ。


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お父さんのバックドロップ

2006-07-13 | 日本映画(あ行)
★★★☆ 2004年/日本 監督/李闘士男

「プロレスシーンが迫力不足」



まず、プロレスシーンが中途半端。特にラストの対決は、映画の最高潮の盛り上がりにならなきゃいけないはずなんだけど、手に汗握るって感じじゃなかったんだな。でさ、とてもかないっこない相手に挑戦するわけでしょ?だったら、試合前の練習の日々も、もっとリアルな練習シーンにしないといけないのでは?まず、全体的にプロレスのシーンが少ないよね。もっと最初からどんどん本格的なプロレスシーン入れて欲しかったな。いったい、牛之助というのがどんなファイターなのか、ちっとも見えてこないんだよ。強いのか、弱いのか、どういう闘いをする奴なのかってのが全然わかんない。だから、おのずと最後の試合もどう応援していいか、わからない。

牛之助と息子の距離感が中途半端。もちろん、息子はオヤジを嫌っている。そんなことはわかります。男の親子が口数が少ないのはわかるとしても、息子に嫌われているという苦悩、そしてそれを打開するために無茶な挑戦をする決意みたいなのがね、なんか伝わってこないんだな。で、息子だが、この子は東京育ちでなれない大阪に越してきて内気になってる、というのはわかるんだ。ただね、オヤジとの関係性においてもっとこの子のつらさを見せてやる脚本なり、演出があったんじゃないだろうか?どうも出演者の関係性も物語一つひとつのエピソードも、ぽつんぽつんと存在していて、全体的な繋がりのなさを感じる。

何より主人公牛之助という人物があまり掴めない。別に前妻との確執や息子との関係をくどくどとセリフで伝えて欲しいわけではない。孤独なプロレスラー、息子のために命をかけるプロレスラーその切ない気持ちが、宇梶剛士からは漂ってこなかった。あと、関西弁ね。宇梶剛士だけ、どうしようもなく下手だった。南果歩は意外にも尼崎出身なんだね。どうりで板に付いてました。

この映画のたった一つの光明は、南方英二。チャンバラトリオのこのオッサン、「ビリケン」でも大いに笑わしてもらったけど、この出演陣では抜きんでて光ってる。演技なのか、ほんまもんのボケなのか。演技ならこりゃとんでもない俳優だ。孫との掛け合いはいちいち笑える。彼がいなかったら、最後まで見れなかったかも知れない。大好きならもちゃん原作なので、期待し過ぎたのがダメだったんだなあ。


ヤロー

2006-07-11 | 四季の草花と樹木
ハーブとして、ヤローって名前はよく聞くのだけど、こんな和名がついてるんだ、知らなかった。「セイヨウノコギリソウ」だって。葉っぱの形から来てるんでしょうね。


全体のフォルムも、なかなか個性的ですよ。白以外にも、ピンク、赤などがあるようです。


こちら葉っぱ。ノコギリかあ。言われるとそうかな。でも、涼しげでいい感じですよ。

ヤローには、「古代ギリシアの英雄アキレスが、トロイの戦場で負傷した兵士たちの止血、治療に用いたという伝説があります」。ふむふむ、止血に使えるわけか。子供がケガしたら、葉っぱをもみもみしたら、いいのか。でもね、この辺の人は「よもぎ」がいいって言うよ。やっぱり、葉っぱをもみもみして当てるらしい。まあ、よもぎも、ハーブだもんね。

いやはや、草花は何でも使えるもんですよ。ちょっと野草をネットで調べると、ずらずら出てくるわ、出てくるわ、「効能」とやらが。それがうまく頭にインプットされてると、上手に使いこなせるんだろうけどねえ。なかなか。「食べるの!?食べないの!?」という判断でしか、まだまだ活用できませんわ。


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全部うちの野菜サラダ

2006-07-10 | 野菜作りと田舎の食
野菜サラダのおいしい季節になってきました。トマトが少し取れるようになってきたのです。なので、昨夕は我が家の畑でとれたものだけで、野菜サラダ。どうしても、こういう時ってドレッシングも市販のものではなく、家で作ったものの方がおいしいんですよね。

具はきゅうり、大きいトマト、フルーツトマト、ミニトマト、ゆがいたスナップえんどうです。ドレッシングは塩こしょうに、オリーブオイル、お酢を混ぜて、畑のバジルを取ってきてきざんで混ぜました。


でっかいトマト、雨に当たるとすぐに割れてくるので、きれいなうちに取っちゃいます。


ミニトマト、と書いてあったのに、育つにつれ、ミニじゃないじゃん!な大きさになってきています。また、苗間違って買ったのかな。


オレンジのフルーツトマト。これは、デルモンテの苗で高かった。350円くらいした。オレンジというのに惹かれて、思い切って購入しただけでに、ちゃんと育ってくれないと困る。でもね、トマトの中ではこれが一番甘かったです。


その他なす、ピーマンも出来はじめ、昨日の収穫はこんな感じ。あとは、万願寺とうがらしの出番を待つのみだな~。


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ベルガモット

2006-07-09 | 四季の草花と樹木
アロマオイルの中でもベルガモットって、とても好きな香りの一つなんですよ。で、実物がこちら。とても変わった花のカタチです。


背丈も結構大きくなるんですよ。花壇の手前に植えちゃったもんだから、奥の花が見えない。こりゃ失敗だったな。秋になったら奥に植え替えようっと。


葉っぱをもみもみすると、いい香りがします。

今年は、いろんな花を花壇に植えているわけですが、やっぱり様々な園芸用の花を買って、逆にハーブの良さを再認識しています。というのも、華々しく咲いている園芸種の花って、案外飽きてくるんですよ。

その点、ハーブって、花、葉っぱ、香りが楽しめるし、どれも個性的。花壇で一段と目を惹くって、ことないけど、飽きない。やっぱハーブは偉大だな。何より「強い」っていうのがいいですね。買ってきた花は、梅雨のお天気にかなりやられちゃってます。でも、ハーブはみんな生き生きしてます。タイム、レモンバーム、アップルミント、みんなわいわい繁ってます。花が咲いたら写真撮ろうっと。


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ニゲラのその後

2006-07-07 | 四季の草花と樹木
咲き終わったニゲラ、現在こんな状態になってます。今ずいぶん茶色くなってますけど、もう少し緑の頃にドライフラワーとして部屋に飾ったりしてもかわいいんです。でも、私は今年は種を作って増やしたかったので、放っておきました。



これはずいぶん茶色くなってるでしょ。触ってもカサカサな感じです。


中を空けるとずいぶんたくさん種ができています。まさに黒種草という名前の通り。適当にそこいらにパラパラ~っと蒔いておくと、翌年またたくさん咲くみたいです。ちゃんと増えてくれたら嬉しいな。

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きゅうり、やっと来た

2006-07-07 | 野菜作りと田舎の食
ようやく!って感じですよ。きゅうり。苗を植えた後、しばらく日照不足が続き、すっかり生育不足のまま梅雨に突入。そんなわけで、あらゆる野菜が育ってません。ってなことは、これまでさんざん書いておりますね、はい。

で、やっときゅうりを初収穫。おそ~。で、このきゅうりはですね、実はワタクシ苗を間違って購入したものなんです…。きゅうりって、きゅうりネットってのがあるようにつる性で上に伸びていくわけですが、なんとこれは「地這え」のきゅうりと言ってですね、地面を這って大きくなるわけです。

でも、でも、ですね。苗買うときはわかんないわけですよ、私のような初心者には…。「なんとか2号」とかそんな名前で売ってるんですよ~。「地這え」というのは、場所を取るわけですよ。しかも、土にあたると腐ってしまうので、畝にわらとか敷かなきゃならないし、すんごくめんどっちーわけです。だから、我が家は無理矢理つるを上に伸ばしてます(笑)。


とりあえず、2本収穫。でっかい方は40cmくらいあります。でも、いつも育てているきゅうりより、なんかトゲトゲが強いなあ。一体私はどういう種類のきゅうり苗を買ったんだろうか(笑)。来年からは気をつけなければ。

結局春に2本植えた苗の1本はダメになってしまったので、今がんばっているのはこれ1本のみ。というわけで、今から種蒔いて育てることにしました!

で、夏蒔き用の種購入。夏蒔き用は、「地這え」しか見つかりませんでした。まあ、しょうがあるめえ。



で。こちら、芽が出てきましたよ~。夏と言えば、きゅうり、トマト、なす!この3つがばくばくできてくれないと、困るのさ。がんばって、成長しておくれ~!



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シャイニング

2006-07-06 | 外国映画(さ行)
★★★★☆ 1980年/イギリス 監督/スタンリー・キューブリック
「正面アングルのこだわり」


まあまあ、ジャック・ニコルソンの恐ろしさはいわずもがな、なんですけども、特筆すべきは妻役のシェリー・デュバル。この人のこの「ホラー顔」は、何ですか!あまりにもハマりすぎてて、ちょっと笑いが出てしまうほどなんです。しょっぱな登場するシーンで、ワタクシ思わず吹き出してしまいました。この人がムンクの叫びしたら、そりゃ「絵になる」だろうな、と。で。まさにその通りだったわけです。


ね。嫁さんの顔の方が怖いでしょ。

さて、本題。非常に印象的な「絵」が多数頭に残る映画です。エレベーターから血の波が押し寄せるシーン。子供が三輪車でホテルの廊下を走るシーン。双子の姉妹が登場するシーン。フラッシュバックのように鮮烈に蘇ります。まるで自分の目でシャッターを切ったように、頭の中にこびりつきますね。こういうところがキューブリックの絵作りのすごいところです。

とにかく「正面アングル」なんです。廊下の手前から奥を映す。ホテルの玄関から奥を映す。しつこいくらいに真正面。これを見ていると、美術の時間に習った、遠近法の描き方のスケッチを思い出しますね。なぜ、ここまで正面なんだろう。実際、私たちの生活って、景色を真正面からは見ないですよね。遠近法の奥行きに当たる点は、いつも景色の真ん中にはないはず。「見ろ!」と頭を押さえつけられているような奇妙な感覚に陥ります。奇妙な感じというのは、この3人の家族そのものにも言えるんですよね。まず、この夫婦が全然夫婦っぽくない。まったく釣り合わない。そして、超能力を持つ金髪のかわいい息子が、これまた全然この夫婦の子供に見えない。この3人はどう見ても家族に見えません。この居心地の悪さも、変な恐ろしさに結びついているのかも知れないです。

この映画の以前に、エクソシストとかオーメンなどの名作がすでに公開されているのですが、「あの映画のあのシーンはこの映画のパクリなんだ!」と気づくところがいくつもあります。そういう意味でもホラーに「様式美」を持ち込んだ名作と言えるでしょう。

原作者である、スティーブン・キングはこの映画を酷評したらしいです。というのも、原作ではしっかり描かれていた主人公やその家族の人物描写が映画ではごっそり抜け落ちているからとか。確かに、主人公ジャックは、ただ取り憑かれてキレまくってる親父でしかないですからね。でも、あのキューブリックがヒューマニズムとか、親子愛とか映画に持ち込むわけないですよ。そういうのをそぎ落として、ただただ恐ろしくも美しい絵作りに、完璧に打ち込む。これでこそ、キューブリック。それにしてもジャック・ニコルソンは、完全にイッってますよ。だってね、冒頭ホテルに面接にやってきて、椅子に座ったその時からもう目がイッてるんですよ。すでに取り憑かれてる。見てて寒気したもん!いやあ、ホントにすごいな、この人は。


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幻の光

2006-07-06 | 子育て&自然の生き物
蛍見物に出かけようと、玄関を出たら「お母さん、ほら!」と息子。ふわふわ飛んでいくのが見える。たった一匹だけど、ついつい目で追ってしまう。我が家のすぐ横に流れる用水路のそばで蛍が生まれている。

さて、車に乗って蛍ポイントまで。います、います今日はたくさん。周りに外灯も何もない、本当に真っ暗闇の川辺なので、目線の向こうが「天の川」みたい。とりあえず、だめもとで適当に何度かシャッターを押す。フラッシュたいたり、たかなかったり。で、唯一、なんかこれ、写ってるの?みたいな写真がこれ。<後日、これは蛍ではなく、雨粒と判明。(悲)蛍は難しいよぉ~>


蛍の飛び方は独特で、すいーっ、すいーっと移動する。紙飛行機を飛ばした時に最初はすーっと勢いよく飛び出して、後は風にのってふわぁっとカーブを描くのに似ている。川面に浮かぶ光も好きだけど、周りの木の中から光る感じが私は好き。真っ暗な中、うっそうとした大木のあちこちがふわっ、ふわっと光る様子はすごく幻想的。自然のクリスマスツリーみたいだ。もちろん、あんなに賑やかじゃないけど、厳かに光っている。つい、無口になってしまうんだ。



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ホタルブクロ

2006-07-05 | 四季の草花と樹木
自生しているホタルブクロが撮りたいなあ、と時間が空いている時はがんばって林道を探し、「ないよ、ないよ~」と嘆いていたのに、な、な、なんと我が家の畑の裏で咲いていました…orz. 灯台もと暗しとはよく言ったものです。こんなにすぐ近くで咲いていたのですっ!

実はですね、先週車で走っていたら、府道沿いの土手にホタルブクロがたっくさん咲いているところを発見していたのです。よっしゃあ、週末買い物に出るついでに写真撮るぞ~!と意気込んで通りましたら、なんと、全くもってきっれーに草刈りされているではあ~りませんか…。そうしてがっくし来ていたところに、一筋の光が…というわけです。

まずもって、ホタルブクロは、ごく普通の土手に咲いているんですよ。林道の涼しいところばかり探していた私がバカでした。。。まあ、見つかったからよしとしよう、じゃないか。


がんばって、中をのぞきこむ。赤紫色の点々が。ほんとにここにホタルを入れたら、この色がぼや~んと光るのかな。やってみたいなあ。(そうそう、我が家の庭でも蛍が出るのですが、結構捕まえるのはたいへんなんです。案外高いところを飛行しているのですよ、やつらは。確実に虫取り網が必要ですね)


バックに写っている「つる」のようなものは、我が家のスナップえんどうです。採った野菜をみぞこで洗おうとして、しゃがんだら見つけました。ちょっと叫んでしまいました。まあ、叫んでも誰にも聞こえやしませんがね。


こちらは、ご近所の友人にいただいて、我が家の庭に植えているピンクのホタルブクロ。たくさん、咲いてきましたよ。自生の白い方は、まだ1、2輪しか咲いていません。もし、これからたくさん咲いてきたら、また写真撮ろうかな。



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ヒデ、引退

2006-07-04 | 子育て&自然の生き物
ブラジル戦後、ピッチに倒れた彼の姿を見て、これを最後に芝の感触を体に焼き付けているのではないか、と思ったのですが、予感が的中してしまいました。

以下は、ヒデファンとして思うこと。勝手に想像することです。

今回のヒデの決断は、体力的な限界を感じた引退とは、到底思えません。W杯でも最も走っていたのは、紛れもなくヒデでした。前回のW杯、トルコ戦で敗れた後、ヒデは「完全燃焼できなかったことが悔しい」とコメントしていましたが、では果たして今回のW杯で完全燃焼したから引退、ということになったのか。それもどうやら違いそうです。

というのも、彼が半年前から引退を決めていた、と自身のホームページではっきり述べているからです。それほど彼は今回のW杯に懸けていたのではないでしょうか。つまり引退の二文字をしょって自分を追い込んでW杯に臨む。それほど、日本代表に対する思いが強かったのではないか、と。しかし一方、「引退するから」と言う究極の決意を用意しないとW杯に臨めないほど、ヒデ自身が追い込まれていたのかも知れないという見方もできます。

また、半年前から引退を決めていたと言っていますが、もしかしたらブラジル戦が終わって憔悴しきって引退を決めたかも知れません。「今回のW杯でもう日本代表は懲り懲りだから、辞めるんだよ!」なんて対外的にも言えるはずもないですからね。

いずれにしろ、ジダンのように引退を前もって表明していたら「ヒデのために1試合でも多く戦おう!」なんて団結心が日本代表に生まれていたかというと、悲しいかな、それはなかったでしょう。「孤高の存在」だとか「チーム内に不協和音」だとか、ヒデを中心にこれまでメディアがさんざん勝手なことを言いまくって、正直矢面に立ち続けることに疲れた、なんてのも理由の一つかも知れません。29歳という若さですから、今から事業を始めようとしているかも知れない。それも非常にヒデらしい。

「もっと走らないと、話にならない」彼がW杯前に日本代表に対して、何度も言っていた言葉です。W杯の決勝トーナメントを見ていて全くその通りだと痛感します。ボールを奪い返したら、すぐさまみんな走ること、走ること。しかし、我がチームのことを、公然とダメだと言ってのける彼の批判精神が最後までみんなに受け入れられなかったのは事実なのでしょう。それは非常に残念なことです。率先して憎まれ役を買って出ていたヒデがいなくなり、日本代表が仲良しクラブにならないことを今は祈るだけです。ありがとう、ヒデ!


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今週の200円

2006-07-03 | 四季の草花と樹木
久しぶりに購入した200円花束。もともと好きな色がオレンジなので、この鮮やかさは文句なしですね~。実は、もっといろんな花の組み合わせで売られているのもあったのですが、たまには1種類の花でもいいか、と思い、こちらにしました。


とってもきれいなオレンジ色。まんまるですね。でも、このベニバナって、花の下に花と同じくらいの袋があるんですよね、フシギな形。


ほら。ちょっと調べたら、この上のオレンジのところは「頭上花」というらしいのだけれど。ということはこの袋の中にも花があるってことなのかしら。わかんないなあ…。枯れたら、中見てみよっと(笑)。


笹みたいなのが、一緒に入ってました。いつもどおり、一緒にドーンと花瓶に入れちゃいました。最初は黄色で、だんだんオレンジ、赤と色が変わっていくようですよ。グラデーションがとてもきれい。



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