ある日突然ではなくて、その徴候は徐々に顕れてきて、そして突然襲ってくる「若年性アルツハイマー病」
50歳のバリバリ現役の部長さん。
会社で会う仕事仲間の顔が、通い慣れた取引先の場所が・・・思い出せない・・・知っているはずの街が突然「えっ、この風景は?」
そんな夫を懸命に受け止め(ここがエライ!)いたわる妻。
「お前は平気なのか?俺が俺でなくなってしまっても」と謙さんが言う。一緒に積み重ねてきた人生をいつか忘れてしまう、謙さんの何とも言えない表情。
「私がいます。私が、ずっと、そばにいます」と、樋口可南子さんは言ってくれます。
最後のシーンの可南子さんの何とも言えない表情。それは謙さんがついに可南子さんを忘れてしまうんです「どちらへ、行かれるんですか?駅までならこっちです。僕も行きますから一緒に行きましょう」
夫とダブリ涙が止まりませんでした。
夫は肝臓を患ってついに肝硬変から肝性脳症まで~
もう少し生きていたら可南子さんのような立場になっていたでしょう。その徴候は徐々にありましたから~~
でも、そんな瞬間(とき)もなく・・・・・・
肝臓がついていけなかったんです。