【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

若葉寒む

2008-05-12 | デジカメ紀行
 一昨日の土曜日の吉野は朝から雨の若葉寒む。

「大和の国、明日香のほど近く、西行や芭蕉が愛した吉野に窯を築き十年。
この度、多くの方々のご縁を頂き、茶室びらきを兼ねた、やきもの展が開けますことを深く感謝いたしております。
新緑に心をやすめ、器の語らいに耳をかたむけながら、くつろぎの一服を草庵でお楽しみください」


こんな便りが我が家のポストに・・・・


高校時代のクラスメートです。

ウチのクラスは世話好きが居ないせいもあってか、卒業して30ン年間音沙汰なしでした。
学年同窓会が卒後30ン年目にあったのはもう10年ぐらい前のことだったかな?
同じテーブルのクラスメートはお互いに「これから時々会おうよ」と言って、会ったのが3年前の春、 Saくんの工房を5人で訪ねました。
吉野の山々は桜が満開、津風呂湖は岸に桜できれいな景色。


そのそばに登り窯があって、蘆庵窯があるのです。
ウチにはいると広い土間になっていて、奥は板の間で、真ん中に囲炉裏があります。
それを囲んで座り、特に Saくんのウンチクが面白く話が弾みましたね、男子はほとんど聞いてなかったみたいだけど・・・・・
「ゆくゆくはここに茶室を建てて、道具は僕が焼く、そもそもココの家は僕らが青春時代の昭和30年代の雰囲気をだして、土日にはココに来てあの時代にタイムスリップするための空間なんや・・・」と言うていたっけ・・・・、

「ここ、ええとこやなぁ、こんなええとこなんやし、又時々来ようよ」と言うて3年目、
一昨日の土曜日に雨の吉野へ行ってきました。

前日まで初夏の陽気、うってかわって肌寒い雨の一日でした。
にもかかわらず、たくさんの人が来てはりました。
一緒に行ったSiくんも私もビックリ。
最初「僕らだけとちゃうか?」と言ってたSiくんも道端にずらりと並んだ車を見てビックリ、結構遠くから来てはるんです。

 Saくんは皆さんから「先生、せんせい、」と呼ばれてるんです。
陶芸教室やっててたくさんの生徒さんがいはるみたい。
野点のしつらえに緋毛氈を敷いた床机がありました。
「夕べ、ホームセンターに急いでこのシートを買いに行ってなぁ・・・」
太い青竹を柱にビニールシートで屋根がこしらえてありました。

 Saくんの奥さんがお茶をたて、長男さんのお嫁さんがお饅頭とおうすを私たちのところに・・・・

登り窯のためのたくさんの薪が積んであるのを壁にして、作品が並べてありました。




小さなカードが花活けや徳利なんかの底に敷いてあります。
「これは?作品作った生徒さんのん?」違いましたね、すべて Saくんの作品だから、カードは気に入った人が予約したものでした。
作品に結構、敷いてあるんです。
またまた、Siくんと二人で「へぇ~~~~」


茶室に行ってみました。そこに行くには裏庭から、大小の石を組み合わせて石段があります。 Saくんの手作りだとか・・・

にじり口をくぐりぬけて茶室に入ると、障子からの光が意外と明るく思えました。
自筆の掛け軸、床の間の茶花、水屋には茶道具が整然と並んでました。





「ひょっとして、昼からは着物に着替えてお茶のお点前するかも?」と言ってた Saくんも次から次から来はるお客さんのおもてなしに、ちょっと出来無さそう・・・

「今度はみんなを誘って来るわね、秋あたり紅葉がきれいやろうねぇ」
雨に濡れた紅葉の若葉やツツジの花も風情がありました・・・・


お土産をいただいたんです
「ありがとう」と書いた袋の中身は、 Saくん手作りのぐい飲みもあれば、お猪口もあったり、フリーグラスやお湯呑みとか・・・
一人一人、開けてみて「ほぉ~~~」

蘆庵窯への道、雨にけむる、吉野路のドライブも楽しかったです。
「寒い、寒い」と言ってたSiくん、お風邪はだいじょうぶでしたでしょうか?
ありがとさん、お疲れ様でした。

【おまけ】
 Saくんの思い入れとこだわりがここにも・・・・