【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物観察会~大仏鉄道跡を歩いて~

2011-07-15 | 木津川市植物同好会
 【木津川市植物同好会】 

もう梅雨も明けたというのにですね、梅雨の真っ只中の、しかも小雨の中で参加した観察会でのお花たち、虫たちを紹介しますね。
この時季【わんちゃんの独り言】もいっぱいの記事で後になったり先になったり・・・

「大仏鉄道跡を歩く」
明治時代にわずか9 年間だけ走った「幻の鉄道」とも言われる「大仏鉄道」に沿って、JR加茂駅西口を
出発しました。
石部川に向かって行く堤防の縁や田んぼ道ではさすがイネ科の植物が多く見られました。
ホソムギ、ネズミムギ、カモジグサ、スズメノチャヒキ、シナダレスズメガヤ、カズノコグサ、など。
イネ科は未だに??でパスのわんちゃんです。
一種だけ写真がありました
ネズミムギ(鼠麦)イネ科





ネズミムギは、穂の形が、ホソムギに似ています。
しかし、ホソムギには、ノギがないけれどネズミムギには、あるという点で見分けることができます。
と、教えていただきました、が、ホソムギの写真が見当たりません(=_=;)

ウシハコベ(牛繁縷)ナデシコ科


ハコベは子供の頃ヒヨコの餌にと学校から帰る時、田んぼのあぜ道で摘んだ思い出があります。
ハコベもなかなか奥が深いですよ。
ハコベと名のついたミドリハコベ、コハコベ、ミヤマハコベ、ヤマハコベ、アオハコベ、サワハコベ等々
H先生が「ウ・シ・ハ・コ・ベ五つですね」と指折り、おっしゃいました。
めしべの先の分かれている(花柱)数がウシハコベは五本、ルーペで見ました、確かに・・・
花柱が5本なのはハコベ属のうちでウシハコベだけのようです。

シロバナマンテマ?それともホザキマンテマ?





あの場(観察会の日)ではホザキマンテマと言う事でしたがシロバナマンテマでは?
そのとき言えば良いのにご免なさい。
ホザキマンテマにしては花があちらこちら向いていること。
花被の先も切れ込みが浅いように思うのですがいかがでしょうか?
シロバナマンテマとホザキマンテマ、帰化植物図鑑を見てください。・・
とH先生から宿題が出されました、未だ未解決のわんちゃんです。(=_=;)



カズノコグサ(数の子草)イネ科

黄色く色づくとカズノコに似るカズノコグサ


ヒメコウゾ(姫楮)クワ科

熟した実が美味しそうでした、思わず食べてみました
いつも散歩道で摘まむ桑の実のほうが美味しいかなぁ??

マルバアオダモ(丸葉青だも)モクセイ科

白いふわ~っとブラシのようなあの花の木?ですか?これが?

梅雨の真っ只中、小雨が降る中、湿気もムンムン不快指数上昇・・・
お花たちにはどうってことないのよね、むしろ生き生きしてましたよ、植物たちには少しの雨なら平気の平左、何よりにも増すプレゼントと見受けました。
そんなことおしゃべりしながらどんどん歩きます
下梅谷バス停が見えてきました、そこで解散となりました。
ダイヤ表をみると30分に一本あるかないか状態、
運よくバスが来ました、こんな時って思わず「ラッキー」って。

少々の雨は♪気にしない気にしない・・・♪楽しい観察会でした。

大仏鉄道跡PhotoStory1.wmv

アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏)トウダイグサ科
アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)ナス科
アメリカフウロソウ(亜米利加風露)フウロソウ科
イヌガラシ(犬芥子)アブラナ科
オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)カタバミ科
オヘビイチゴ (雄蛇苺).バラ科
キュウリグサ(胡瓜草) ムラサキ科
コモチマンネングサ(子持万年草) ベンケイソウ科
タチイヌノフグリ. (立犬の陰嚢). ゴマノハグサ科
ツユクサ(露草)ツユクサ科
トウバナ (塔花)シソ科
ナツハゼ(夏櫨) ツツジ科
ナナミノキ(七実の木)モチノキ科
ニガナ(苦菜)キク科
ノアザミ(野薊)キク科
ミヤコグサ(都草) マメ科
ヘビイチゴ(蛇苺)バラ科
ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科
ユウゲショウ(夕化粧)アカバナ科

  「草原」   金子みすゞ
露の草原
はだしでゆけば
足があおあお染まるよな。
草のにおいもうつるよな。

草になるまで
あるいてゆけば、
私のかおはうつくしい、
お花になって、咲くだろう。

↑ 道草さんからいただきました。


この日の観察レポート係はTさんでした
キチンとメモされてたTさんのメモ帳には
ホソムギ、ネズミムギ、カモジグサ、スズメノチャヒキ、シナダレスズメガヤ、カズノコグサ、ガガイモ、コマツナギ、
アカツメクサ、ホザキマンテマ、オニタビラコ、トウバナ、ニガナ、カタバミ、ハハコグサ、オヘビイチゴ、ヘビイチゴ、
オッタチカタバミ、コメツブツメクサ、タチイヌノフグリ、ヒメヨツバムグラ、スカシタゴボウ、
キュウリグサ、オオカワヂシャ、コモチマンネングサ、アメリカフウロ、オオニシキソウ、ウワミズザクラ、
ゴヨウアケビ、きれいな光沢の葉で緑のかわいい丸い実をつけたサルトリイバラ、
ヤブヘビイチゴ、アオツヅラフジ、スイカズラ、ミヤコグサ、クララ、ヒメコウゾ、ナツハゼ、シャシャンボの青い実、ネジキ、カマツカ、ユウゲショウ、スイカズラ、ワルナスビ、ムラサキシキブ、ツクバネウツギ等々。


【おまけ】 
まぼろしの大仏鉄道とは
大仏鉄道は現在の関西本線の前身である私鉄「関西鉄道(かんせいてつどう)(株)」の支線の一つでした。明治30年「名古屋-加茂」間を全通し、ついで明治31年(1898)から加茂~奈良間を開通させました。
しかしわずか9年間で廃止されたため、まぼろしの鉄道とよばれているのです。
廃止の理由は黒髪山という最大の難所があり、勾配が25%(1000mで25m登る)ときつく、そこを登るのも下るのも大変苦労しました。
その上、燃料を大量に消費するので、不経済路線となり「加茂-木津」間に平坦路線が出来て木津駅乗り入れに伴い廃止になりました。 (ネット検索より)

この日は所々に残る往時をしのばせる橋台、トンネル、などの遺構をT先生が詳しく解説してくださいました。
百年以上も前の遺構ばかりです「昔の人たちは、お仕事キッチリィ!!だったのねぇ」と妙にカンシンしたわんちゃんでした。

「観音寺アバット(橋台)」

前方は、現在のJR大和路線、手前は私鉄関西(かんせい)鉄道大仏線の橋台です。
どちらも同時期に敷いた線路で両線が並走していたことがわかります。


「鹿背山アバット(橋台)」

鉄道廃線跡を歩くⅡ(宮脇俊三著JTB刊)の表紙に採用されたこの橋台は、
石積みの力強さ、形の素晴らしさが一目でわかります。
レールを敷けば、すぐに列車が走れるようです。


「梶ケ谷隧道」

大仏線の築堤を造る際、農道と水路確保のために造ったトンネルです
このトンネルのアーチはイギリス積みレンガ、側壁は御影石と贅沢な造りです。




お花たちを撮ってて気が付いた虫たち
カノコガ:ヒトリガ科=体長、25mm


ゲンジボタル:ホタル科=体長、♂15mm、♀18mm

ホタルのお尻のどこがフ~ワフ~ワ光るの? 「ココです」

セマダラコガネ:コガネムシ科=体長、8~14mm


ツバメシジミ:シジミチョウ科=前翅長は9~19mm


ベニシジミ:シジミチョウ科=前翅長は15mm