『荒人手記』朱天文著 池上貞子訳
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4336048134&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
侯孝賢(ホウ・シャオシェン)組の脚本家で知られる朱天文(チュー・ティエンウェン)の長編小説。『古都』の朱天心(チュー・ティエンシン)は妹にあたる。父も作家、母は翻訳家、もうひとりの妹も短編や詩を発表しているという。文筆家一家である。
ぐりはこの人の他の作品は読んだことないんだけど、文体というかスタイルは『古都』そっくりである。同じ人が書いたといわれればふつーに納得しちゃうと思う。それくらいよく似ている。
ストーリーラインが曖昧で、場所から情景から人物から文芸作品から映画から、ありとあらゆるいろんな情報がモザイクのようにページを埋め尽くす。これといって目新しいような変わった情報やオリジナルの設定も出てこないし、情報の連鎖に一貫性もみられないので、読んでいてこの情報攻めが苦痛に感じる部分もある。
ぐりはあんまり好きじゃないですね。この本。
ただ、主人公・小詔と、エイズを発症し死期の迫った幼馴染みアーヤオの、欲望と孤独の焦燥や恋のときめき、愛の地獄や絶望などといった感情は皮膚感覚として非常に共感を感じた。
人は愛されたいのに傷つくことに臆病で、クールになればなるほど愛を懼れるようになる、やっかいな生き物だ。
そのどうしようもなさは、読んでてしみじみせつなかったです。
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侯孝賢(ホウ・シャオシェン)組の脚本家で知られる朱天文(チュー・ティエンウェン)の長編小説。『古都』の朱天心(チュー・ティエンシン)は妹にあたる。父も作家、母は翻訳家、もうひとりの妹も短編や詩を発表しているという。文筆家一家である。
ぐりはこの人の他の作品は読んだことないんだけど、文体というかスタイルは『古都』そっくりである。同じ人が書いたといわれればふつーに納得しちゃうと思う。それくらいよく似ている。
ストーリーラインが曖昧で、場所から情景から人物から文芸作品から映画から、ありとあらゆるいろんな情報がモザイクのようにページを埋め尽くす。これといって目新しいような変わった情報やオリジナルの設定も出てこないし、情報の連鎖に一貫性もみられないので、読んでいてこの情報攻めが苦痛に感じる部分もある。
ぐりはあんまり好きじゃないですね。この本。
ただ、主人公・小詔と、エイズを発症し死期の迫った幼馴染みアーヤオの、欲望と孤独の焦燥や恋のときめき、愛の地獄や絶望などといった感情は皮膚感覚として非常に共感を感じた。
人は愛されたいのに傷つくことに臆病で、クールになればなるほど愛を懼れるようになる、やっかいな生き物だ。
そのどうしようもなさは、読んでてしみじみせつなかったです。