『女帝 エンペラー』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000V9LV9Y&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
やっと観れました。
とりあえず、隅から隅まで、豪!華!絢!爛!って感じ。
美術とか衣裳がすんごい凝ってる。墨・紅・白といったキーカラーに絞った色彩設計や、舞踊のように華麗なワイヤーアクションなどヴィジュアルははっきりと『HERO』や『LOVERS』を連想させる。ハイスピード撮影やVFXを駆使した超スペクタクルな視覚効果も然り。
つまりは二番煎じ、ということもできる。けどぐりは『HERO』にも『LOVERS』にもいっさい思い入れとかないんで(爆)、「それはそれ、これはこれ」でこのゴージャス感を楽しむことはできる。実際、かなり堪能しました。
映像はとにかく綺麗だし脚本も非常に完成度は高い。頑張ってます。
しかし!長い。そしてくどい。重い。ベッタベタ。
原案が『ハムレット』だからオチは万人に読めてるワケで、だからムダにもったいつけないで構成に緩急をつけてくれないと観ていて飽きてしまう。このあたりの失敗はやはり『ハムレット』の翻案だった『ヒマラヤ王子』と同じ轍を踏んじゃってます。ただし『女帝』の方が練られ方がハンパじゃない。いささか練り過ぎてモチ化しちゃってますけど。全体に演出にも映像にも音楽にもメリハリがなくて「ハレ」と「ケ」の区別がほとんどなくて、後半とくにまだるっこしかったです。編集でもっとさくっとぱりっとできたハズだし、それができない理由はどこにもないと思うんだけど。
出演者ではハムレットにあたる皇太子ウールアンを演じた呉彦祖(ダニエル・ウー)がちょーハマってました。元のイメージ=マジメな王子キャラにもあってたし、武術が得意だからアクションや舞踊の演技が非常にキマる。これで声が吹替えじゃなかったらホントにいうことないんだけど。
この映画の主役は彼とガートルードにあたる皇后ワン(章子怡チャン・ツィイー)なんだけど、彼女も好演だったと思う。けどあの三角眉は似合ってない。お面のようなポーカーフェイスを強調するためのメイクなんだろうけど、それでもいっつもこっつも年がら年中あの顔じゃあねえ。観客が感情移入しにくいったらありゃせんですよ。
皇后といえば、ぐりはあの最後の台詞が納得いかんかったです。オチは規制の多い中国映画だからあれでしょうがないとしても、もっと劇的な幕切れになるキメ台詞が他に絶対あるのに、なんでああなっちゃったのかなー。すんげえ消化不良。
まあ、でも、映像の豪華さだけでも観るに値する力作です。それは間違いないと思います。
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やっと観れました。
とりあえず、隅から隅まで、豪!華!絢!爛!って感じ。
美術とか衣裳がすんごい凝ってる。墨・紅・白といったキーカラーに絞った色彩設計や、舞踊のように華麗なワイヤーアクションなどヴィジュアルははっきりと『HERO』や『LOVERS』を連想させる。ハイスピード撮影やVFXを駆使した超スペクタクルな視覚効果も然り。
つまりは二番煎じ、ということもできる。けどぐりは『HERO』にも『LOVERS』にもいっさい思い入れとかないんで(爆)、「それはそれ、これはこれ」でこのゴージャス感を楽しむことはできる。実際、かなり堪能しました。
映像はとにかく綺麗だし脚本も非常に完成度は高い。頑張ってます。
しかし!長い。そしてくどい。重い。ベッタベタ。
原案が『ハムレット』だからオチは万人に読めてるワケで、だからムダにもったいつけないで構成に緩急をつけてくれないと観ていて飽きてしまう。このあたりの失敗はやはり『ハムレット』の翻案だった『ヒマラヤ王子』と同じ轍を踏んじゃってます。ただし『女帝』の方が練られ方がハンパじゃない。いささか練り過ぎてモチ化しちゃってますけど。全体に演出にも映像にも音楽にもメリハリがなくて「ハレ」と「ケ」の区別がほとんどなくて、後半とくにまだるっこしかったです。編集でもっとさくっとぱりっとできたハズだし、それができない理由はどこにもないと思うんだけど。
出演者ではハムレットにあたる皇太子ウールアンを演じた呉彦祖(ダニエル・ウー)がちょーハマってました。元のイメージ=マジメな王子キャラにもあってたし、武術が得意だからアクションや舞踊の演技が非常にキマる。これで声が吹替えじゃなかったらホントにいうことないんだけど。
この映画の主役は彼とガートルードにあたる皇后ワン(章子怡チャン・ツィイー)なんだけど、彼女も好演だったと思う。けどあの三角眉は似合ってない。お面のようなポーカーフェイスを強調するためのメイクなんだろうけど、それでもいっつもこっつも年がら年中あの顔じゃあねえ。観客が感情移入しにくいったらありゃせんですよ。
皇后といえば、ぐりはあの最後の台詞が納得いかんかったです。オチは規制の多い中国映画だからあれでしょうがないとしても、もっと劇的な幕切れになるキメ台詞が他に絶対あるのに、なんでああなっちゃったのかなー。すんげえ消化不良。
まあ、でも、映像の豪華さだけでも観るに値する力作です。それは間違いないと思います。