百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

モモ

2011年12月07日 | 百伝。
こどもっていうのは、罪がないだけに、世の中を明るくしていた事に気付きます。

ミヒャエル・エンデの「モモ」ではないですが、夢と時間をたっぷり持っている子供は、光りをいっぱい持っているのでしょう。

こどもが大きくなり、やがて孫が生まれた時が可愛いというのが分かるような気がします。

さて、そのこどもが大きくなれば、「行くも地獄、去るも地獄」という喩えの世界に出会うこともあります。

馬鹿には、地獄はありません。

地獄と考えるのは、プライドです。

蓑虫のように、じっと我慢で耐えるには、ゴチャゴチャ考えるより、過去未来は忘れて、今だけに耐えて、春を待つことに尽きると思います。

もっと大変なことも多いようです。

こういう時の決断は、小生のつたない経験則からは、消極的でよいような気がします。

積極を努力、消極を忍耐と置換すれば、この世は立派なことばかりです。

今、辛くても、これを我慢と心得れば、いつかトレンドが、高見に運んでくれるでしょう。

方丈記にあるように、うたかたのように消えて行く、この世の時間、空間の主人公は、
人間ではなく、「残していくもの」かも知れません。