ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

野生の呼び声

2012年11月22日 | 百伝。
昨日は、いい夫婦の日。

今日は、勤労感謝の日。

息子のアパートに行くと、出迎えてくれたのは、猫二匹と、インコ一羽と、ハムスター一匹。

ペットの住処化とした雑然とした部屋・・クサイ。

息子は、恋人や友人の所で寝泊りしているらしい。

親に養われている息子が、ペットを養なっているとは・・。

ペットも誰に養われるかで、幸せ、不幸に分かれます。

・・親心です。

餌を買ってやりました。

ペットを眺めながら・・思い出すのは、「野生の呼び声」という小説です。

アメリカの大きな屋敷で王様のように贅沢に暮らしていた犬が、屋敷内の小悪党に売り飛ばされて北極圏へ・・荷物を運ぶ犬として過酷な環境の中で、こき使われます。

さらに、犬同士の権力闘争が繰り返すうちに、野生に目覚めるというストーリーです。

決して、擬人化された世界ではありません。

犬としての世界を、まっすぐに描いています。

さらに思い出したのは、子供の頃、学校の教科書に載っている悲しい物語です。

百地三太夫・・? 彼は、伊賀流(百地流)忍者の創始者といわれる人物。

そうそう、思い出したのは、山椒大夫でした・・。

生き別れた親子と姉弟の「安寿と厨子王」の物語でした。

山椒大夫は、丹後の由良に暮らす大金持ちで、売り飛ばされてきた安寿と厨子王を、奴隷のようにこき使う主人でした。

結末は、ハッピーなのかどうか・・わかりません。

ともかく、ハムスターとインコが、猫に食べられませんように。

聞こえてくるのは、野生の呼び声か、神仏の呼び声か・・吾輩は猫ではありません。