ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

平成最後のお盆帰省。

2018年08月16日 | 百伝。

平成30年、今春開通した新名神高速道路を通り抜けて、百島まで往復して参りました。

トンネル内は、サイン照明という緑色の灯りが進行方向に同スピードで動いたり、宝塚北サービスエリアは、手塚治先生と宝塚歌劇団を全面に押し出してオシャレで機能的な配置を試みていました。

 

平成の時代が始まった頃は、まだ広島県沿岸は、山陽高速道路が走っていなくて、備後地域からは、広島県山間部の東城ICから中国高速道を乗り降りするのが、一番時間的に効率が良かったものです。

それでも、兵庫県の名塩サービスエリアは大渋滞で、車を降りて歩いていく方が早いので、出入り口の遥か手前の路側帯は、トイレに行く長蛇の歩行者の行進が見られたものです。

数年経って、しばらくすると、山陽自動車道が、所々に一部開通。

ところが、東側から備前ICまで、西側からは安芸地域まで、備後地域だけは、なかなか山陽高速道が開通しない長い時期がありました。

当時を思い出すと、お盆、お正月の車での帰省は、百島への最終船の時刻を気にしながらの渋滞地獄のような感覚でした。

備前ICで降りて、当時、有料道路だったブルーハイウェイを通って、岡山県を抜けたものですが、岡山市内の渋滞が60キロというのは覚悟の帰省でした。

そんな平成時代初期の昔話も、今は、考えられないぐらい便利になりました。

北陸からは、舞鶴若狭からの高速道ルートもあり、更に一般道のバイパスも増えて、どこを通り抜けるか選択肢も増えました。

・・・さて、とても前書きが長くなりました。

常石から、フェリー百風に乗ると、停泊中の高級宿泊客船「ガンツウ」も見えます。

水上飛行機が、遊覧から降りて来るのも見えました。

 今回、平成最後のお盆帰省は、行きも、帰りも・・・スムーズな時間を過ごすことができました。

百島での滞在時間は、とても有意義なものとなりました。

ただ、友人、身内の関係者に、今回の西日本豪雨の被害者が多かったのには、驚かされました。

自宅の家全壊、半壊、・・・さらには、後輩の若い警官が、避難誘導したあと、土石流に流されて、若くて貴い命を亡くしたこと。

心からご冥福をお祈りします。合掌。

・・・今回、親戚の休耕地を見学。

 

これを畑に戻すとなると、どれぐらいの労力を要するのかな?

幕末の志士、坂本龍馬が、福井藩から5千両を借りた途端、気が大きくなったのでしょう。

「日本を洗濯せし候」と書き認めました。

借金5千両を踏み倒した坂本龍馬ですが、その気概は、日本の大きな転換期となりました。

今は、「百島を散髪せし候、日本を散髪せし候」と叫びたくなります。

昨日、百島を離れる前に、福田桟橋の待合室で同級生と「百島の未来」を語りました。

種を蒔くだけで、雑草に負けないで成長する作物の話とか、ジャングルのような休耕地、契約農家としての活用方法等々。

・・・いい勉強になりました。

同級生に見送られるのは、とても嬉しい気持ちになります。

・・・ありがとう!

対岸の常石に到着すると、福山は夏の花火大会・・・芦田川周辺は、大混雑でした。

花火は、大勢の人々を集めるようです。

しばらく、ぼくも遠くから眺めていました。

やはり、河川での花火大会よりも、海での花火大会の方が迫力があるかな?

翌朝、琵琶湖湖畔に近い滋賀県のマキノ町(高島市)に立ち寄りました。

余談話として、ここは、高島屋デパートの発祥の地でもあります。

大丸も白木屋(のちの東急)も西武グループも滋賀県が発祥地。

三方よし「売り手よし、買い手よし、世間よし」の近江商人の商売心得十訓。

 1 商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
 2 店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何

 3 売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
 4 資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
 5 無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ
 6 良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
 7 紙一枚でも景品はお客を喜ばせばる つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
 8 正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
 9 今日の損益を常に考えよ 今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
10 商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ

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商売の話題は、ともかくとしてです。

ここの地域の方々の活性化の努力に感心します。

メタセコイアの並木道です。

この並木道を見学するために、一年中、絶え間なく大勢の観光客が訪問します。

地元の方々が、コツコツと創り上げた「人生の並木道」です。

平成最後のお盆帰省自省でした。


Volunteer!

2018年08月16日 | 空木宝剣

神隠し そったく同時の 梵天王

山口県周防大島にて、12日の午前中より、行方不明の藤本理稀ちゃん2才は、3日ぶりの15日午前6時半頃、大分県のボランティア尾畠春夫さん78才に救助されたとの事。

この世で、いちばん崇高なことは「人命救助」。

一番つまらないのは「犯罪」。

そんなボランティア精神の鏡のような、尾畠春夫さんだからこそ、神隠しも道を開き、玉の子の居場所まで導いたことだろう。
このニュースで、救われたのは理稀ちゃんのみならず、多くの大人達も、「人生とはなんだ」「これが人生だ」をサジェストされたに違いない。

謝謝。