矢島真砂子さんのエッセイを紹介させていただきますね。
穏やかさ、朗らかさ、優しさ、そして力強い文筆力に魅了されます。
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海上保安庁によれば、瀬戸内海には(外周が0.1Km以上)島の数は727もあるのに、なぜ百島がTVで紹介されたり、移住者が来たりするのか?
橋で繋がった島はあまりにも簡単に往来できて離島とは思えないほど都会の色に染まってゆくが、百島は昔ながらの日本の小さな島の良さが残る。
私が小学校の頃は映画館があって浪曲師も来て居た。
今はその崩れそうな建物をリノベーションして静かにアートを展示している。
いまだにコンビニもなければ、スーパーも無い、ましてやマックも無い、ケンタも無い。
「♫おらこんな村嫌だ〜東京でべこかうだ〜〜」の歌が聞こえて来そう…都会慣れしてる私にはムカデと手のひらサイズの蜘蛛はいまだに慣れないが、島の不自由さすら楽しんでいる。
孫たちのお気に入りは井戸です。
ギッコンバッタン水を汲むのに力が必要ですがその冷たさは、
夏のご褒美のようです。
お金で手に入らないものがいっぱいある島です。
(作;矢島真砂子)